【ノーマン・カズンズ】 笑いで痛みを吹き飛ばした人
難病による激痛で、眠ることもできなかった男性。
それを救ったのは、笑いだった。
ノーマン・カズンズさんて、どんな人?

□ 笑いの力とは?

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「笑いと健康の関係」について。
すっかり、あったかくなりましたな。
ただ 1日の中でも、暑いくらいだな~と思う瞬間もあれば、ちょっと寒いな~という時もあります。
コタツさんを使う時間も すっかり少なくなりましたが、しまうにはまだ早い。
近所の桜も 見事に 咲いておりますが、来週の金曜には ちょっと強めの雨が降る予報で、花散らしになる可能性もあるらしい。
あっという間ですな。
年々、時が過ぎるのが早うなっとります。
10歳の時の 1年は、1/10年。
50歳だと、1/50年。
これが 1年ではなく、1時間や 1分だと、もっと違ってくるのかなと。
分母ばっかり、大きゅうなります。
さて、先週の日曜日、「健康カプセル ゲンキの時間」を見ておりますと、「笑いと健康」に関するテーマでした。
なるほどな~と思いながら見とったわけですが、数日後、本を読んどりますと、こんな話題が出てきました。
「ユーモアは肉体的治癒をも促進する。これは故ノーマン・カズンズが雄弁に語っている。カズンズは中年で、激しい苦痛と衰弱に襲われる病気にかかり、体が不自由になった。それは医学的な治療の見通しがたたない病気だった。やがてカズンズは麻酔薬よりも、心から笑うことで痛みが大幅に軽減されることを発見した。そこで、意図的におもしろい映画や本に没頭して過ごしていると、病状が落ち着いたのである」
ノーマン・カズンズとは、アメリカのジャーナリストです。
ニューヨーク・ポストに就職し、サタデー・レビューという雑誌の編集長も務めた人。
この人が 50代の頃に、「強直性脊椎炎」という膠原病を発症したのだそうな。
強直性脊椎炎は激痛を伴う難病で、(当時)治る確率は 1/500 と宣告されたのだそう。
さらに問題がありまして、アレルギーがあったもんやから、思うように薬が使えんかったらしい。
こうなるともう、八方ふさがりです。
なにせ、激痛で眠れないほどの症状。
絶望してもしょうがない状況に思えますが、カズンズはあきらめなかった。
医師による治療と平行し、自分でも何とかできないかと、いろいろと調べたそうです。
そこで行き着いたのが、「笑い」だったんですな。
10分間 腹を抱えて笑うと 2時間は眠れることを、発見したのだそうな。
正直、誰でもこのような結果が得られるわけではないでしょう。
ただ、ノーマン・カズンズという人は、自分でこのような結果を勝ち取ったようです。
さて、ゲンキの時間の話に戻りますと、番組冒頭、2つの事例が紹介されとりました。
[1] 山形大学医学部 ほとんど笑わない人は、よく笑う人に比べて、死亡率が約2倍。心血管疾患の発症率も高い。
笑う頻度と 全死亡および心血管疾患発症リスクの関係 | 山形大学 (PDFファイル)
[研究の目的] 笑う頻度と全死亡および血管疾患発症リスクの関係を断続研究において明らかにする。
[まとめ] 笑う頻度が低い群では、背景因子調整後も死亡率および心血管イベント発症率が有意に高かった。
[2] 近畿大学 お笑いライブを見た後は、「緊張」「不安」「疲労」などに改善が見られる。
産学連携で「笑い」の測定方法を開発 「笑い」が身体・心理的に与える影響を医学的に検証 | 近畿大学
【本件のポイント】
●表情をスコア化することで「笑い」を測定することに成功、「笑い」の医学的検証が可能に
●笑うことによって、「緊張・不安」「怒り・敵意」「疲労」のスコアが改善
●今後は人が「笑い」を必要とするシチュエーションでの「笑い」の効果を検証予定
腹を抱えて笑う時なんか、他のことは何も考えてませんよね。
ただただ笑っている。
そこがいいのかもしれません。
カズンズの場合だと、本気で笑うと 痛みさえ忘れてしまう、というわけ。
ただ、別の見方をすれば、「カズンズは、多くの人が絶望するような状況の中でも、おもしろいものを積極的に探し、それに触れて、腹の底から笑うという能力があった」と言えるのかもしれません。
他の、番組の中で紹介されたものを箇条書きすると、以下の通りです。
番組名 : 健康カプセル! ゲンキの時間
テーマ : 笑いがもたらす健康効果
放送日 : 2023年03月26日(日曜日)
解説 : 福島県立医科大学 医学部疫学講座 大平哲也 教授
「脳内リセット効果」
笑いはストレスや痛みの悪循環を断ち切る作用がある。
<笑いの 3つの健康効果>
[1] ストレス解消効果
[2] 有酸素運動
[3] 認知症予防(人付き合いが増える)
笑うことで副交感神経が有意になり、ストレスの軽減が期待できる。
笑うこと自体が、有酸素運動に近い効果がある。また、声を出して笑うと 下腹部に力が入るので、腹式呼吸と同じような効果が得られる。
笑うという行為には、人が不可欠。したがって、人付き合いが増えて、これが認知症予防につながる。
笑うと、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化する。
笑うのが苦手な人も、心配ない。
作り笑いも、生理学的には、本当の笑いと同じ。ストレス解消効果もある。(脳は区別できない)
[ 4月1日に思うこと ]
「勢いを失う」
それは悪いことだろうか?
元気な子羊がいた。
盛ん過ぎて、よく頭を柵にぶつけて、ケガをしていた。
他の子羊たちに、ケガをさせることもあった。
それが急に、大人しくなった。
こういうのなら、落ち着くところに落ち着いたな~となりそう。
物事には良い面も悪い面も 両方あるので、大事なのは「塩梅」なのかもしれない。
あるいは、バランス。
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