「骨盤ダイエットの効果検証/ためしてガッテン」

今日のガッテンは、噂の検証です。


巷で大人気の、骨盤健康法。

ダイエット、腰痛や肩こりの解消、美肌効果など、魅力的な健康効果があると聞きますよね。

みんな漠然と信じてるけど、本当に効果はあるんだろうか?


また、家にある道具で、とあるガンが防げるらしいけど、本当?

食べもので体温を上げて、免疫力アップ。

これって、できるの?


ガッテンが、まとめて確かめてくれました。


8月03日放送の「ためしてガッテン」より、「街のウワサを大検証 それってホント!?スペシャル」からのメモ書きです。




骨盤ダイエットの効果検証




骨盤健康法


・骨盤ダイエットで、痩せられるのだろうか?
・本で謳われている効果は、以下のようなものが。

・腹筋しなくても、お腹がへこむ。
・1日たった3分、11キロ15キロ減は当たり前。
・下腹スッキリ。

・これが本当なら最高なのですが、実際のところは、どうだろう?


・そこでガッテンでは、20代から40代の女性に協力してもらい、
 2週間、骨盤ダイエットを実践してもらいました。
・毎日、骨盤に関するエクササイズを、20分やってもらう。

・さて、結果は?

・ある女性では、前屈が、31cm → 52cm に大幅改善。
・他の3人も、平均で10cm以上、記録が伸びました。

・この理由としては、太もも裏の筋肉が伸びやすくなり、
 股関節の柔軟性がアップしたからではないかと推測されます。
・さらには、尿もれ予防も、期待できるそうです。


・骨盤といえばひとつの骨のように思うけど、
 実際は、3つに分かれている。
・女性は、この骨盤が動きやすいようになっています。
・出産する時に、開くようになっているんですね。


・骨盤ダイエットの本に書いてあるのは、以下のような内容。

 ・開いた骨盤を、運動などで、締める。
   ↓
 ・すると、下がっていた内臓が、持ち上がる。
   ↓
 ・なので、お腹ポッコリが解消。
   ↓
 (さらに血流が回復して)
 ・基礎代謝がアップ。
   ↓
 ・これで、痩せやすくなる。


・4人の方の結果ですが、以下のようになりました。

・体重は、-0.8kg、-0.7kg、-0.3kg、+0.1kg。
・基礎代謝は、4人とも下がった。

・専門家の話だと、
 骨盤ダイエットで局所の血流は変わるかもしれないけど、
 全身での基礎代謝を上げる効果は考えにくい。
 科学的に検証して効果を認めた論文はないらしい。
・4人の結果は誤差の範囲で、上がったとも下がったとも、いえない。

・そもそも、簡単に基礎代謝は、増えたり減ったりしない。
・基礎代謝を100kcal上げるには、筋肉を約3.5kg増やす必要がある。

・というわけで、基礎代謝アップは、きわめて疑わしい。


・注目の腹囲ですが、-4.4cm、+0.7cm、+0.2cm、-2.0cm。
・減ったり増えたりですね。

・骨盤が締まったかどうか、恥骨結合を、
 骨盤ダイエットの前と後で、見比べてみました。
・でも、微妙で、よく分からない。

・専門家の見解は、こう。
・骨盤には関節があるので、若干は動く。
・でも、健康に影響が出るほどの変化は、まず起こらない。
・お腹ポッコリとかお尻が大きいのは、純粋に肥満の話。
・肥満と骨盤は、関係ない。

・そもそも、骨盤はズレたり開いたりしないように強く固定されている。
・まず、じん帯で、骨と骨のつなぎ目を固定。
・さらにその上から筋肉が張り巡らされている。
・なので、骨盤が動くことがあったら、異常事態。
・“骨盤輪不安定症”という病気もある。
・これは、歩行障害や激しい腰痛などを伴う症状です。

・女性は妊娠すると、じん帯や筋肉をゆるめるホルモンが出る。
・その妊娠ホルモンのおかげで、出産しやすくなる。
・でも、出産後は、ホルモン分泌が終わり、元の状態に。

・というわけで、開いた骨盤を運動で締めるというのも、きわめて疑わしい。


・内臓だって、そう。
・専門家によると、内臓は、筋肉や臓器の表面にある結合組織で、
 しっかりとつられている。
・なので、わずかな骨盤の動きで内臓が落ちるとは、考えにくい。
下がっていた内臓が持ち上がるというのは、人体の構造上、考えられない。

・ということだから、お腹ポッコリ解消というのも、おおいに疑問。
・お腹ポッコリの原因は、内臓脂肪や皮下脂肪、そして、腹筋の衰えなど。


・骨盤ダイエットで痩せたり、腹囲が減る場合もありますが、
 これは、運動そのもので消費エネルギーが増加したからではないかと。
・番組の試算では、骨盤体操20分で、約50kcal消費する。

・また、ダイエットをしているという意識で、
 知らず知らず、食生活や生活習慣に変化が生じている可能性も。


・尿もれの件ですが、骨盤底筋体操というのがあるそう。
・検索すると、動画もあるようです。


・そうか、骨盤ダイエットの効果は、極めて疑問なんですね。


・よく骨盤矯正という言葉を聞きますが、股関節の自由度を上げる効果や、骨盤の位置を変えることで腰痛などを防ぐと、期待されています。
・その効果については、今回、否定するものではないそうです。




体温上げて、免疫力アップ?


・体温と免疫力の関係は、以前ガッテンで放送しました。
・一度温めたトマトは、赤くなりにくかった。
・細胞の老化が、抑えられていました。

・さらに、体を守る免疫システムの担い手 T細胞は、
 温かくなるとパワーアップしていた。
・35℃から39℃にすると、がん細胞をやっつける割合が、
 14%→44%に増えました。

・なぜこのようなことが起こるのかというと、
 細胞内で、熱ショックたんぱく質が増えるから。
・HSP、Heat Shock Protein(ヒート ショック プロテイン)。

・でも、むやみに体を温めようとすると、かえって危険な場合も。
・体温を1~2℃上げれば免疫力が高まりますが、体に危険な場合もある。
・血小板は、2℃以上血液の温度が上がると、偽足が出て、詰まりやすい状態になる。
・つまり、血栓ができやすくなる。

・体温を1~2℃上げるのは難しく、専門家の立ち合いが必要。


 → 「体温アップ 熱ショックたんぱく質/ためしてガッテン」



・では、食べ物で体温を上げたらどうだろう?
・巷では、食べ物で体温を上げるという本が売られています。

・その代表選手、ショウガでは?

・味噌汁に生のショウガを入れたところ、30分後には、手の表面温度は、0.4℃上がった。
 でも、そこから下がって、1時間後には最初から0.4℃下がった状態に。
・深部体温では、ゆるやかに下がり、1時間後には、0.3℃のマイナスになりました。

・そこでガッテンがお伝えしたのが、ウルトラショウガ。
・生のショウガを、乾燥させたものです。
・漢方薬としても、使用されている。

・ウルトラしょうがの作り方は、厚さ1~2mmに切り、天日で1日干す。
・室内なら、1週間程度。

・このウルトラショウガを味噌汁に入れて飲んだところ、
 手の表面温度は、30分後には、1℃上がった。
 そこから下がりますが、1時間後には、最初から比べて、0.6℃のプラスに。
・では、免疫力アップに関係する、深部体温はどうだろう?
・でも、深部体温は、30分で0.01℃下がり、1時間後には、0.1℃のマイナスに。

・ということで、冷え性解消には、ウルトラショウガは効果的。
・でも、免疫力アップするほどには、体温は上がらないよう。


・人間は恒温動物なので、体温が上がると、それを下げるような仕組みを持っています。


・食べもので体温を上げて免疫力アップするのは、難しそうですね。


 → 「ウルトラしょうが(生姜)で 冷え性解消」




○○○で、がん予防?


・どこの家にもある物で がん予防できるというけど、本当だろうか?
・今までの2つも、効果が疑わしかったしね。

・そのがんとは、食道がん。
・そして専門家は、食道がんには効果があるのではないかといいます。
・え? 本当?


・食道がんの犯人とされているのが、アセトアルデヒト。
・アルコールが肝臓で分解されてできる、発がん物質です。
・これが血流にのって食道にたどり着き、そこでがんを引き起こすんですね。

・この予防にある物が効くらしいのだけど、何だろう?

・それは、歯ブラシ。

・アセトアルデヒトは、口の中でも作られる。
・口の中に住む細菌が、アルコールを分解して、アセトアルデヒトを作っちゃうんですね。

・口腔内のアセトアルデヒトは、清潔にすることで減ります。
・フロスや歯間ブラシで歯ぐきや舌をきれいにするとよい。

・アルコールからアセトアルデヒトを作る菌は、ナイセリアという菌のグループ。
・これは、舌や歯茎など、粘膜に多くいる。
・だから、舌や歯茎を清潔にするといいんです。


・もともとアセトアルデヒトが低い人には、あまり歯みがきの効果は見られなかったそう。
・でも、高い濃度の人は、歯みがきで、アセトアルデヒトの濃度は下がった。

・歯を磨くって、大切なんだ。


・愛知県がんセンターが調査したところ、歯みがきを1日1回行う人は、
 まったくしない人に比べて、食道や口などの がんのリスクが、4割減だった。
・1日2回以上歯みがきする人は、1回の人より、さらに2割減ったのだそうです。


・というわけで、口から食道にかけての ガンは、歯みがきでリスクを減らせることが分かりました。





NHK ためしてガッテン 2011年 08月号 [雑誌]



NHKためしてガッテン健康プレミアム3 2011年 06月号 [雑誌]









漠然と効果があると思っていた、骨盤ダイエット。

でもよく考えれば、いろいろと疑問的な部分も。

インナーマッスルを鍛えるという意味では効きそうだけど、内臓が持ち上がるとか、骨盤の位置が正常に戻るとかは、どうも違うみたいですね。

普段使わない筋肉を動かすという意味では、よさそうだけど。


意外だったのは、歯みがきによる食道がんの予防効果。

ガッテンでは、口腔内を清潔にすることで得られる健康効果が、度々放送されています。

放っておくとあまりよくない口の中だけに、定期検診は大事みたいですね。





NHKためしてガッテン 50代から備える健康寿命をのばす おかずの「超」基本: 10食品群シート活用術 (生活シリーズ)





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tag : ためしてガッテン ダイエット


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荒巻ケンコー

 

管理人 : 荒巻ケンコー

50歳代に突入し、健康の話題を口にすることが多くなりました。老眼が始まったり、白髪もチラホラ。筋肉痛は、2~3日遅れる。

老化は止められないけど、緩やかにしたい。できるだけ健康でいたい。できれば、生活を楽しみたい。そういう気持ちで、情報を集め、分かりやすく記録に残しています。

おいしい食材や簡単料理にも、興味あり。


過去の病気 : 腰痛(椎間板ヘルニア 手術暦あり)
現在の病気 : 花粉症。  

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