【性格 typeⅠ】 完璧を求める人 【02】
性格タイプの 1つを見ていきます。
今回は、完璧にやりたいという志向で生きる人。
さて、どんな人?

□ 性格のタイプ

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「性格タイプ」から、「完璧を求める人」について。
え~、時々、インターネットでも話題になることですが、「完璧」の「璧(へき)」は、「壁(かべ)」と似ていますが、違う漢字です。
下の部分が、「玉」になってますね。(かべの方は、「土」です)
璧とは、大昔の中国で使われていた玉器(儀礼用に使われる器)。あるいは、ヒスイなどの宝石(宝玉)のこと。
話を端折ると、藺相如(りんしょうじょ)という家臣が、貴重な「璧」を傷一つつけることなく 無事に持ち帰った話から、「完璧」という言葉が生まれたそうな。
なもんで、中国では、完璧という言葉を「貸したものを(きちんとした状態で)取り戻す」とか「大切なものを(傷一つない形で)取り返す」、「借りたものを(前と同じ状態で)返す」というような意味で使うそうです。 [ 完璧帰趙 ]
日本語の場合、完璧とは、何一つ欠けていない状態。
完全無欠、パーフェクト。
すごく いい響きですが、それゆえに実際はパーフェクトじゃなくなる、という、ややこしい状況を生みがちです。
なにせ、超人になろうとするようなもんですからね。
どっかで無理が出がちです。
人間は人間の範囲を、なかなか超えられない。
<TypeⅠ 10の傾向>
(1) 何でもきちんと、しようとする。(几帳面)
(2) イライラすることが多い。
(3) 「もっと、こうしたらいいのに」とよく思う。
(4) 物事は何でも、正しくあるべきだと思う。
(善悪の意識が強く、誰もが守るべきだと思う)
(5) 「〇〇すべきだ」と言うことが多い。
(6) 間違うことは嫌い。
(ミスが気になる)
(7) 真面目だと言われる。
(8) 時間が足りないと思うことが多い。
(9) 理想が高いと言われることがある。
(10) できるだけ完全にしたい。

このタイプは 完璧を求めるんですが、それゆえに苦しんだり、不十分になったりします。
完全であろうとして 不十分になるというのは おかしな話ですが、実際問題、そうなりがち。
完璧にやろうとすると、時間がかかりますな。
でも、時間は有限です。
その時その時で、かけられる時間というのは 決まっています。
時間制限があるのに、完璧にやろうとすると、かえって不十分なまま時間を迎え、タイムオーバーなんてことも。
もちろん、完璧が求められるような仕事もあります。
でも一方で、完璧よりも別のものが求められることもある。
時間も、その一つですな。
上司は、「はよしてくれ」と言う。
そんな時に念入りにやっていると、呆れられます。
(どんな性格でも、ケースバイケースというのは、大切な要素なのです)
このタイプは、悪いことが嫌いです。
正しいことに対して、潔癖なところがある。
けど、世の中でスムーズに生きるためには、柔軟性が必要ですよね。
確かに悪いかもしれんけど、そうした方が うまくいく、みたいな。
いや、もちろん、法は犯しませんよ。
法の範囲内で、柔軟性を持って、臨機応変にやっていく。
でも、この性格の人は、ちょっとお堅いのです。
それが必ずしも悪いわけではありませんが、「その場に適したこと」ちゅうもんが あります。
その場に適してないと、どんならんのです。
(どんならん=どうにもならない、仕方がない)
理想に燃えた、若い騎士がいたとしましょうか。
清廉潔白で、いつでも どこでも、正しい行いをしようと、頑張ります。
また、仲間たちにも、それを強要する。
けんども、若いだけあって、実力が伴っていません。
また、先輩たちに比べて、老獪さがない。
つーか、この人、老獪さを嫌っている節があります。
それを悪賢いと捉え、イライラすることも多々あったりする。
確かに、悪賢いところも あるかもしれない。
けれど、そうすることで、誰かが救われることもある。
あるいは、ぶつかることなく、よい感じにおさまったりする。
そういうところに、目が届かんのですな。
若いので、柔軟性がありません。
<TypeⅠ 素敵なところ>
(1) 理想を追い求めるための努力ができる。
(2) 己を律することができる。
(3) 間違いを見つける能力。
(4) 改善点を提案できる。
(5) 何が正しいか言える。
<TypeⅠ 困ったところ>
(1) ちゃんとしてないと、イライラする。
(2) 融通が利かない時がある。
(3) 粗が目に付いて、ストレスになる。
(4) 内なる怒りをためがち。
(5) 場にそぐわない時は、煙たがられる。
前に、完璧の「璧」は玉器だと書きました。
完全なものは、球体だとされます。
すべてが足りているので、丸いんです。
性格でいえば、成熟してない時は、尖っています。
どれかの傾向だけが、強い。
そして、いろんなものが補われることで、だんだんと丸くなるのです。
つーわけで、完全を目指す この性格の人であってみれば、丸さに注目するのも、ええかもしれません。
誰もが間違いたくないと思いますが、間違いを恐れだすと、ちょっと しんどいかも。
時々は、「まあえっか」が あってもいいかも。
どうでもいいことなら、まあ ええか。
気合い入れるところは、しっかりやろうか、と。
めりはり、メリハリ。
□ 思い出話
昔、MTVというか、洋楽が流行った時期がありましてね。
その頃、何も知らずに手に取ったのが、カルチャークラブの「君は完璧さ」でした。
まだ CDとかなくて、レコードです。
全英1位とかなんとか、帯が付いていたような気がする。
その後、「カーマは気まぐれ」が大ヒットし、誰もが知るアーティストになりました。
あの頃は 凝ったミュージックビデオが多くて、カーズ(The Cars)の「 You Might Think」 とか面白かったな~。
テレビからカセットテープに録音して、よく聞いてました。
なんか、死語がいっぱい出てきたなあ…
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