【靴底の減り方】 5つのタイプとストレッチ
靴の裏側は、どのようにすり減っているでしょうか?
それによって分かることがあります。
股関節のストレッチなど、トレーニングについても紹介します。
番組名 : 健康カプセル! ゲンキの時間
テーマ : 100歳まで歩きたい
放送日 : 2022年05月22日(日曜日)

□ 靴の底を見ると

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「靴底の減り方」について。

エノキさんは、靴の裏を見ることがありますか?

めったに見ませんが、それでも時々は見ますね。

どこがすり減っていますか?

踵の方かな。

その減り方で、タイプが分かるようですよ。
見ていきましょうか。
Q : 靴底の減り方で、分かることがあるんですか?
靴底のどこがすり減っているか、確認します。
次の 5つのタイプの、どれですか?


[ タイプ(1) ] かなり外側が減る
甲高の人がこうなりがち。足の構造に遊びがなく、歩く時に衝撃を吸収できず、足首やヒザに負担がかかる。
[ タイプ(2) ] 内側が減る
踵が外側に傾いている可能性あり。ヒザや股関節の歪みの原因になる。
[ タイプ(3) ] 中心からやや外側が減る
理想的な減り方。正しい歩き方をすると、踵の外側から着地することになる。
[ タイプ(4) ] 左右非対称に減る
重心が偏っている可能性。姿勢をチェックし、今のうちに修正した方がいい。
[ タイプ(5) ] あまり減らない
ペタペタした歩き方をしているかも。ヒザが伸びない歩き方だと、靴底が減らない。足裏全体が使えていないので、将来 ヒザ痛になる可能性あり。
Q : 土踏まずがないと、よくないの?
いわゆる「偏平足」ですね。
辞書には、このように定義されています。
[ へんぺいそく ]
足の裏が平たく、土踏まずがほとんどみられない足。(大辞泉)
足の土踏まずがないもの、または、ほとんど認められないもの。へんぺいあし。(日本国語大辞典)
健康な足を横から見ると、土踏まずのところに、アーチがあります。
アーチがなく平らだと、偏平足ということになる。

偏平足の場合、「転びやすさ」や「疲れやすさ」などが心配されます(*1)が、番組では ヒザへの負担に注目していました。
(*1) 「六訂版 家庭医学大全科 扁平足」
偏平足 → 足の親指をうまく使えない → 歩く時に 外に体重がかかる(外に開く感じ) → ヒザがねじれる → ヒザの内側が痛くなりがち

偏平足とヒザが関係するとは、意外でした。
Q : 股関節が硬かったり、筋力が弱いと、影響が出るの?
まわりまわって、歩く時の姿勢が悪くなるようです。
股関節の筋力が弱い → 身体を傾けてバランスを取る → 歩く時も 傾きがち(例 : 左肩が下がる) → 負担がかかって 股関節が痛くなる

Q : 足先の方向も、関係あるの?
立っているのを見ると、意外と、片方の足が 外を向いていたり、内を向いていたり することがありますよね。
つま先とヒザの 向いている方向が違う(例 : 歩く時に つま先が外を向いている) → ヒザに負担がかかる

足首が硬い人は、つま先を外に向けて歩く傾向があるそうです。
□ ストレッチ

ここからは、ストレッチを紹介します。
注意)転倒が心配だったり、ふらついてしまう人は、テーブルなど 丈夫なものを支えにして 行ってください。
また、痛みが出るようなら、中止して、かかりつけ医などに相談してください。
1つ目は、偏平足の人など、親指をうまく使えていない人に。
<蹴り出しバランスのトレーニング>
(1) 腰に手を当てて、立つ。
(2) 足を前後に開いて、つま先立ちに。
(3) そして、おろす。
(4) 親指の付け根に荷重をかけることを、意識しましょう。
(5) 10回で 1セット。1日に、2~3セット行う。

2つ目は、股関節に問題がある人に。
<股関節のストレッチ>
(1) 腰に手を当てて、片脚を大きく前に出す。
(2) 下半身をやや沈ませ、太ももを伸ばしましょう。
(3) 左右交互に、10回ずつで 1セット。
1日に 2~3セット行う。
ふらつく人は、後ろのヒザをついて行ってもよい。

3つ目は、足首の硬い人に。
(つま先とヒザの方向が違う人)
<アキレス腱のストレッチ>
(1) 両手を壁につけ、片脚を 後ろに下げます。
(2) 後ろ足の踵を上げずに、ヒザを伸ばして、1分間キープする。
(3) 足を替えて、同じようにやりましょう。
(4) これを 1日に 2~3セット行う。

番組内で解説してくれた専門家。
足のクリニック表参道 桑原靖 院長
矢野紘一郎 整形外科医
久保和也 医学療法士
バランスが悪いまま 歩いたり走ったりすると、ヒザや股関節に負担がかかるので、故障する危険性があります。
注意しましょう。
<その他 メモ>
・ 足の機能の曲がり角は、40代から50代に始まる。
・ つまづきやすくなるのは、足の老化のサイン。
【(明日)5月24日に思うこと】
自分の行いを省みる時、一つは自分自身を見ようとする。
もう一つは、自分の影響の及ぶ人を見る。
民を見ると、君主の行いが見える。
同じように、親は子を見る。
上司は部下を見る。
先生は生徒を見る。
それは、己を見るため。
[関係する記事]
→ 【足のクリニック】 症状と靴の選び方
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