【夢の意味】 不愉快な人 嫌いな人 【08】
今回のモチーフは、「不愉快な人」が出てくる夢。
嫌いな人には、どのような意味があるのでしょう?

□ 嫌な存在

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「不愉快な人が出てくる夢」について。
夢はコントロールできないので、いろんな人が出てきます。
普段 会うことができないような有名人が出てくることもあるでしょう。
歴史上の人物が出てくることも、あるかもしれません。
そして、意外と多いのではないかと思うのが、嫌いな人や不愉快な人。
夢の例 [01]
ある男性がいました。
この人は、まるで貴族のような振る舞いだった。
また、自分自身をかなり高く評価していました。
平易に言えば、自信満々。
お高くとまっている。
その男性が、夢を見た。
夢に出てきた人を、彼は軽蔑した。
取るに足らない人間であり、最低であると。
このようにはなりたくないものだと、吐き捨てるように言いました。
彼自身がそうだというわけではありません。
しかし、客観的に話を聞いた時、あまりにも高くしている「彼の態度」や「自分への評価」と「現実」との間にあるギャップを埋めるかのように、夢が存在していることが分かりました。
あまりにも高いので、低いものを見せた。
夢は彼に、「それは違う」と言っているかのよう。
彼は貴族ではないし、尊大に振る舞うほどの能力があるわけでもないと。
そしてやがて、別の面も見えてきました。
彼がそのような振る舞いをするにも、理由があったのです。
彼は、そうしなければならなかった。
それだけの負い目が、あったんですね。
自身を高く見せねばならない、そんな事情。
「そうしている」だけではない、「そうするだけの理由」が存在していたのです。
ある意味、「(実際以上に)足さねばならなかった」のでした。
夢の例 [02]
ある女性は、度々、嫌いな人(これも女性)の夢を見るという。
この女性は、その人のことを考えるだけで、ムカムカする。
本当に嫌いなのです。
しかし、夢の中のその人は、ちょっと違いました。
夢の中では、いい感じなのです。
とっても、いい人。
こんなに嫌いなのに、なぜ?
と、女性は困惑しました。
夢だからといえばそれまでですが、何度も出てくるので、困ってしまいます。
やがて、あることが見えてきました。
この女性は(女性自身は認めないが)、その人を 嫌っているわけではなかったのです。
嫌いな理由を上げることは可能でしたが、根底にあるものは別だった。
実のところ、女性は、その人の「ある部分」に あこがれていたのです。
そうなりたかった。
本当はそうなりたいのだけれど、それを認めることが できなかったのです。
なので、その人を見るだけで、ムカムカ、イライラしていたのです。
この女性が本心を認められなかったのにも、事情がありました。
彼女もまた、「そうせざるを得なかった」といえる。
それだけの強い影響を、身近に受けていたんですね。
不愉快な人や嫌いな人が、夢に出てくることがあります。
それは決して、単に不愉快だとか、単に嫌いだとか、それだけではないものを含んでいるようです。
自我が見逃しているものを、わざわざ夢で見せようとしてきます。
ある思いが強い時、夢は「それは違う」と語りかけてくる。
そして、隠された意図をもって、「何か」を見せようとしてきます。
その「何か」が分かった時、新たな一面が、その人に加わるのかもしれません。
魔女だとして決めつけ、嫌い、火あぶりにするか。
意外ないい点を見つけて、思い直すか。
停滞を破るのは、小さな逆転だったりする。
人に事情あり。
事情を知ると、切り捨てられなくなる。
逆に、事情を知らないと、スパッと批判したくなる。
人に事情あり。
自身にも、他者にも。
【5月7日に思うこと】
徐々に来た道は、一歩一歩の集合体。
小さな一歩の集まり。
小さな一歩は侮れず、それが集まった大きさに、驚かされる。
特に、それを忘れているようなとき、吉兆は訪れやすいのかもしれない。
鴻よ飛べ!
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