【夢の意味】 裸とペルソナ 【06】
今回のモチーフは、「裸」。
その意味するところは?
ペルソナとの関係。

□ 裸と制服と仮面

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「裸の夢」について。

裸で出歩く人はいないと思いますが、夢の中ではありそうですね。
はたと気づいたら、真っ裸だったとか。

昭和のある時期には、「ストリーキング」というのが流行りました。
公共の場で、裸で駆けまわる人が時々いた。
ちなみに、「 streaking 」であって、ストリートキングではありません。
当時は、ストリキングで記憶してました。
さて、話を戻しますが、「裸の夢」にはどんな意味があるのでしょう?
私たちは普段、服を着ています。
それは意識せずとも、「それなりの服を着ている」ことになる。
家着や普段着もあれば、外出着もある。
つまり、その場に(そこそこ)相応しい格好をしてるってこと。
例えば、お医者さんは白衣を着ています。
(最近では、手術着に近いことも多いですが)
警官は、警察官の制服を着ている。
それを見れば、お医者さんだ、お巡りさんだと、分かります。
それで安心したり、警戒したりすることも、あるでしょう。

学生服、法服、作業服、法被、割烹着、燕尾服など、いろいろありますよね。
私服の場合でも、その場に相応しい格好をしているものです。
機能以外にも、言葉を超えた、合点のいくものがあるのでしょう。
「ペルソナ」という言葉もありますが、みんな「それなりの仮面」をつけていることになります。
そうやって、その場に適応しているのです。
家で、職場で、友達と、などと、仮面を使い分けている。
若い頃などは、使い分けることに抵抗があるかもしれませんが、それで当たり前なんです。
葬式に派手な格好で出席するわけにはいかないし、結婚式に喪服で出ると顰蹙を買ってしまいます。
そういうことを踏まえて、「裸の夢」を見ていくと、どうなるでしょうか?
[ 裸の夢 ]
<恥ずかしいと思った場合>
街中で裸だと気づけば、恥ずかしいですよね。
みなに、「普段隠しているそのまま」を見せることになる。
そういう意味では、みんな普段の生活で――程度の差こそあれ――取り繕っているんです。
本当のことを全部出すわけではなく、隠している。
そうやって、適応しています。
着る服がない場合は、どうでしょう?
上の意味だと、取り繕う手段や、周りに適応するやり方を、持っていないということでしょうか。
あるいは、みなに認められる、何らかのそれを持っていないということでしょうか。
いろんな意味がありそうです。
実際に裸で放り出されると嫌ですが、幸いなことに、これは夢です。
そして、恥をかいてこそ、始まることもありそう。
恥というのも、うまく処理され、昇華されると、よい思い出になります。
<堂々としている場合>
恥ずかしい感じは全くなく、堂々としていて、神々しい感じさえする。
そんな夢もあるでしょう。
恥ずかしがっていないわけだから、上の意味とは、また違う側面を持っていそう。
(こういう夢は大概他人ですが、自分の中の一部を示しています)
取り繕うところがない。
そのままだ。
嘘偽りのない。
素の人間なわけですね。
いわば、本当の人間、真の人間。
完成された人間を思わせますね。
アダムとイブ(エバ)はリンゴ(知恵の実、善悪の知識の実)食べたことにより、裸であることに気づき、恥ずかしいと思うようになりました。

それを信じるかどうかは別にして、私たちはもう、裸で歩き回ることはできないようです。
実際、みんな、それなりに相応しい仮面をかぶっているもの。
でも、その下は素顔。
素顔でいられる場所もないと、心が休まりませんね。
適応することは大事。
でも、適応しすぎても、正体を失ってしまいそうだ。
【4月1日に思うこと】
エネルギーに富み、強く、勢いを得て動けるのは、素晴らしいこと。
しかし、猪突猛進になると、危ない。
怪我したり、事故したり、してしまうかもしれない。
そういう意味では、勢いがなくなるのも悪くない。
悔やむことは少なそうだ。
ものには加減やバランスがあるので、何がよいか分からない。
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