【良い睡眠のリズム】 体温計で分かる 【朝が大事】
体温のリズムが分かれば、睡眠が分かる?
平熱って、何℃?
いつ測ればいいの?
そんな疑問にお答えします。
番組名 : ガッテン!
テーマ : 1日4回! 体温測定で睡眠力がわかっちゃう
放送日 : 2022年01月19日(水曜)
解説 : 国際医療福祉大学 岡孝和 主任教授。

□ 体温計と睡眠力

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「体温と睡眠の関係」について。

体温を測る機会が、増えましたね。

前の話になりますが、
ひさしぶりに体温計を引っ張り出したら、電池切れで、
店で 小さな電池探して、やっと取り替えたら、
体温計の液晶が壊れてました。
よくよく考えると、いつ買ったか思い出せないぐらい、前の製品。
それで体温計を買いなおして、やっと測れた。
なんてことがありました。
今回、ガッテンが推奨したのが、1日に4回、体温を測ること。
すると、あることが見えてくるんです。
Q : 平熱って、何℃なの?
辞書を引くと、日本国語大辞典でも、大辞泉でも、こう書かれてあった。
「成人で セ氏36~37度ぐらい」
しかし、お医者さんが考える平熱は、違うようです。
ガッテンでは、こう説明されました。
健康な人でも、体温は時間帯によって、違う。
つまり、ある程度の変動幅がある。
上がったり下がったり、しているのだ。
平熱に決まった定義はなく、健康な状態の時の熱が、その人の平熱。
普段から体温を測っておいて、健康な時の自分の体温を把握しておく。
それが平熱。
できれば、1日の変動幅を知っておくとよい。
その変動幅より大きく超えているとか、
1日中 少し高い状態が続いていたら、
身体に異常が起こっている可能性があります。
また、変動幅がいつもより小さい時は、自律神経の働きが乱れている可能性がある。
35℃~36℃ 台というのは、多くの日本人にそういう傾向があるということ。
(あくまで傾向なので、それから外れる人もいる)
自分の平熱がどこにあるのかは、人それぞれ。
何日か 実際に測って、知る必要があります。
ちなみに、欧米人の方が 日本人より 体温が少し高い傾向にあるそうです。
理由は、体の作りが筋肉質だから。
筋肉量の割合が多いほど、体温が高くなるようです。
男性より女性の方が低い傾向があるのも、そのためかもしれません。
Q : いつ体温を測ればいいの?
→ 今回推奨されたのは、1日に 4回で、以下のタイミング。
起床後、昼食前、夕方、就寝前。
できれば 1日だけではなく、何日か続けて測定し、傾向を見るとよい。
(目安は 4日)
グラフにすると、あとで分かりやすい。
逆に、食後、運動の直後、入浴後。は、避けた方がいい。
食事、運動、入浴は、体温に影響を与えるので、1時間は間を開けましょう。
Q : 1日4回の検温で、平熱以外に何が分かるの?
→ 「睡眠の質」が分かる。
突然ですが、問題です。
次の3つのタイプの内、良質な睡眠がとれている人の体温は、どれでしょう?

見るポイントは、体温の変化の仕方。
睡眠の記事を読んでいる人は、分かるんじゃないでしょうか。
そう、寝る前というのは、ちょっと体温が下がるんです。
人間の体温には、昼と夜のメリハリがある。
日中は、身体が活動しやすいように、体温が上がります。
そして、夜には身体を休めるために、体温は下がるようになっている。
というわけで、答えは、「A」でした。

眠るタイミングというのは、体温が下がる時なのです。
逆に、体温が上がる時は、寝つきが悪い。
[ 理想の体温 ]
朝起きて、だんだんと体温が上がり、
日中にピークを迎え、
夜には、体温が下がってくる。
寝つきが悪い人、朝起きられない人は、理想のカタチにはなってないかも。
頭は寝ようとしても、身体は寝る体制になってないのだ。
Q : 理屈は分かったけど、気持ちよく眠るために、どうしたらいいの?
体温は、一定のリズムを刻んでいます。

そして、この体温のリズムは、簡単に崩れない。
じゃあ、どうしようもないのか?
いえいえ、そうじゃありません。
リズムは変えられないけど、ずらせるんです。
だから、寝る前に下がるよう、ズラせばいいのだ。
じゃあ、どうすれば、ズラせるのか?
Q : 体温のリズムを修正するには、どうすればいいの?
教えてくれたのは、広島国際大学の 田中秀樹 教授。
先生は小学校で、睡眠学習の講演を続けているのだ。
社会問題になっている子どもの睡眠不足を、何とかしようとしている。
教えているのは、「体温を下げて眠りの準備が始まる」ということなど。
眠くなると手足がポカポカするのも、体の奥の体温を下げるという、眠るための準備です。
さて、体温のリズムを修正する方法ですが、
それは、
「朝起きたら、太陽の光を浴びる」
脳を通じて身体に、ああ朝だな、と認識させるのだ。
さあ、身体を動かす準備をしよう、と。
身体は言語を持ちませんが、太陽光を浴びることで、スイッチが入るというわけ。
話しかけるのは無理でも、伝えることはできる。
朝起きたらやること
・ カーテンやブラインドを開ける。
・ そこで食事を摂る。

・ できれば、窓から 1メートル以内の距離。
・ 起きてから 1時間以内に、30分ほど浴びるのが理想。
2週間~4週間で、リズムが整ってくるとのこと。
気持ちよく眠るためには、朝の過ごし方が大事なんですね。
Q : リズムが崩れるには、どんな原因があるの?
眠る前にスマホを触るなどして、強い光が目に入るのは、よくない。
この強い光が、朝の光の代わりになって、身体が活動しようとしてしまうのだ。
体温が上がろうとしてしまう。
というわけで、眠る前には、強い光を目に入れないようにしましょう。
Q : 早く寝てしまう場合は、どうしたらいいの?
お年寄りを中心に、極端な早寝に悩んでいる人もいるのだとか。
これは体温でいうと、早めに下がり始めている可能性がある。
なので、タイミングのズラし方を変えます。
早寝で悩んでいる人は、起きてすぐ太陽の光を浴びないこと。
夕方に光を浴びればいい。
要は、どこで体温を上げ始めるといいか、考えればいい。
そのタイミングで、太陽の光を浴びればいいのだ。

これを調節する。
Q : 昼寝や仮眠は、どれぐらいがいいの?
長く寝すぎたり、タイミングが悪いと、逆効果になります。
仮眠をとるなら、昼食後から 午後3時の間に、30分以内。
夜気持ちよく寝るためには、夕方以降の居眠りは 避けた方がいい。
以下の症状がある人は、睡眠の専門医を受診した方がいい。
・ 睡眠の不調が、1ヵ月以上続いている。
・ 生活に著しく支障が出る。
日本睡眠学会のホームページで、お近くの専門医を調べられます。
→ 日本睡眠学会 | 睡眠医療認定一覧
(初診には紹介状が必要な場合もある)
健康に暮らすには、睡眠が欠かせません。
気持ちよく眠ることを、大事にしましょう。
□ まとめ
[ 眠れないと思ったら ]
・ 1日 4回 体温を測って、自分のリズムを知ろう。
(起床後、昼食前、夕方、就寝前)
朝起きてから 夕方にかけて体温が上がり、就寝前に下がるグラフが、2日以上現れたら、体温のリズムは正常に近い。

逆に、この形になってなかったり、形がバラバラだったり。
それが 3日以上だと、体温のリズムが乱れている可能性がある。
<体温のリズムの治し方>
・ 朝起きたら、太陽の光を浴びよう。
・ 朝食を摂ろう。
・ 早寝で困っている人は、夕方に陽を浴びよう。
[ おまけ ]
赤ちゃんの寝顔を、最後にどうぞ。


それでは、良い眠りを…
zzzzz…
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→ 【スタンフォード式(2)】 寝付きを良くする4つのコツ
→ 【目覚めのゴールデンタイム】 時計のセット方法
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