【リズムの力(1)】 引き込みの法則 【メトロノーム】
パーキンソン病患者さんの「すくみ足」に、改善の可能性が!
使うのは、リズムに同調する引き込みの力だ。
そして道具は、メトロノーム。
番組名 : ガッテン!
テーマ : ミラクル・リズムパワー活用術
放送日 : 2022年01月12日(水曜)
解説 : 順天堂大学 医学部附属 浦安病院 林明人 教授。

□ メトロノームのリズム

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「メトロノームを使ったリズム活用法」について。
リズムを生活に取り入れることで、いいことが得られるかもしれません。
まずは、前編から。
Q : すくみ足が改善する可能性があるの?
パーキンソン病の症状は、
・ 手の震え
・ 筋肉のこわばり
・ 姿勢が保てない
・ 歩幅が小刻みになる
・ すくみ足
などがあります。
「すくみ足」とは、最初の一歩が なかなか踏み出せない状態。
方向転換の時に、すくみ足になることもある。
文字通り、足がすくんでしまうのです。
番組冒頭、この「すくみ足」が改善したという、事例が紹介されました。
じゃあ、何によって改善したのか?
実はそれが、「リズム」なのだ。
使ったのは、「メトロノーム」。
音楽の授業で使った、あれです。

でも、音楽室にあった メトロノームが、何に効くのでしょう?
足が出ない、あるいは、足が止まってしまう、すくみ足。
その時、メトロノームを使うと、不思議なことに、足が出る(足が止まらない)というのだ。
全員が全員、そうなるとは言えませんが、メトロノームが治療に使われているんです。
そして、成果が出ている。
Q : リズムの引き込みって、何?
人間の生活は、リズムと共にある、とも言えます。
例えば、心臓の鼓動のリズムが、身近にある。
脈拍、呼吸などに、リズムがある。
ある意味では、
リズムが正常 → 健康な状態。
リズムが乱れている → 不健康な状態。
とも言える。
脈が乱れると、不整脈。
呼吸が乱れるのは、息切れや呼吸器疾患。
睡眠のリズムなんてのも、ありますね。
前述のパーキンソン病は脳の病気ですが、「リズム障害」の側面も持ちます。
脳内のドーパミンが減少することで、リズムを保ちにくくなる症状が出ることがあるのだ。
すくみ足も、歩行において 一定のリズムを続けられない症状、といえる。
ということは、ですね。
外からリズムを入れればいい、と。
健康な人 : 一定のリズムを保てる
すくみ足 : 一定のリズムを保てない
メトロノームでリズムを刻み、それに合わせる。
それで改善するのだ。
ある意味、
失ったリズムを、メトロノームで補完する のです。
外からのリズムに身体のリズムなどが同調していくことを、「引き込み」という。
これが「リズムの力」の1つ、ってわけ。
Q : 生活の中にある、リズムの活用は?
例えば、
・ 拍手してリズムを合わせる
(みんなでタイミングを合わせる)
・ 競技の時、手拍子を求める
(一体感、高揚)
・ 会話中、うなずく。
レストランでは、こんな作用を狙っているところも。
ランチ時 速いリズムのBGMで 回転を早くする。
(たくさんの人に食べてもらう)
ディナー時 遅いリズムのBGMで 滞在時間を長くする。
(たくさん注文してもらう)
これも、リズムの引き込み効果。
知らず知らずのうちに、外のリズムに引き込まれている。
「うんうん」という頷きも、会話にリズムを与え、円滑にします。
(頷くリズムに、話し手と聞き手が同調する)
ゴルフに活用する人もいて、スイングが整うのだそう。
(メトロノームの音に引き込まれ、スイングが整う)
何か、ギクシャクすることで困っているなら、外からリズムを与えることを試すのも、いいかもしれませんね。
注意!
リズムによる歩行練習は、あくまで リハビリの一環です。
医師の指導に従い、行いましょうね。
また、くれぐれも 自己判断で薬をやめることは、絶対に避けてください。
Google で「メトロノーム」を検索すると、無料のアプリが出てきます。
下のボリュームを「-」から「+」に動かすと、1分間に何回か テンポを変更できる。
ちょうど、こんな感じ。
後半では、「歯磨き」や「かけっこ」の活用法を紹介します。
後編 → 【リズムの力(2)】 歯ブラシ 徒競走 【脱力の法則】
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