【聞くだけで?】 気持ちが楽ならお腹も楽に 【ストレス性便秘】
便秘の 3タイプとは?
タイプ別に、それぞれ対策があります。
カチカチ便?
出口まで来てる?
そして実は、過敏性腸症候群でも、便秘になる場合があるのでした。
治療に効果的なのが「説明」って、どういうこと?
番組名 : ガッテン!
テーマ : 便秘ラクラク新対策SP
放送日 : 2022年01月05日
解説 : 久里浜医療センター 便秘外来 水上健 先生。
東北大学大学院医学系研究科 心療内科学 福土審 教授。

□ 便秘のタイプと対策について

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「便秘」について。
困ったな~と思う程度から、救急車を呼ぶことを考えるケースもある。
数日から 1週間出ない人もいれば、2週間、3週間、あるいは、それ以上の人も。
それが、便秘。
排便は生活の一部なだけに、これが不快だと、大問題なのだ。
Q : 便秘には、どんな種類があるの?
今回、ガッテンで注目したのが、この三つ。
大腸通過遅延型
→ 便が大腸の中を進みにくくなっている状態。
こうなると、水分が吸収されてしまって、便がカチカチになる。
排便困難型
→ 便は直腸(肛門付近)まで達しているんだけど、出ない。
原因は、恥骨直腸筋が緊張して締め付けているからだと言われている。
うまく力を抜けない状態。
過敏性腸症候群 便秘型
→ ストレスにより過敏性腸症候群になり、腸の動きがおかしくなる。
詳細は、下で。
他にも、通過時間は正常だけど、便の量が少ないために便秘になるケースがあります。
ダイエットをしていたり、食物繊維の摂取量が少ないと、これになり得る。
Q : 過敏性腸症候群 便秘型って、どういうものなの?
名前の通り、腸が過敏に反応し、動き過ぎる。
ただし、便を出す運動にはならず、ギュッと締まって、閉塞したような状態に。
これでは便が動きません。
腸は動き過ぎるのに、便は動かない(押し出されない)のだ。

過敏性腸症候群の人は、健康な人と比べて、腸の神経が過敏になっています。
なので、腸の動きを活発にさせる薬を飲むと、逆効果に。
(大腸通過遅延型の場合は、効果的なのですが)
そうなる原因は、ストレス。
そして、原因が分からないままでいること自体も、強いストレスになる。
例えば、激しい腹痛に襲われても、排便できない。
その経験がストレスになり、症状を悪化させる。
外出への不安や、外出できないこと自体も、ストレスに。
負のスパイラルが続いてしまいます。
痛みを伴うのも、特徴の一つ。
大腸が動き過ぎる、締まりすぎるようです。
Q : それぞれのタイプで、どんな対策があるの?
大腸通過遅延型
→ 水溶性の食物繊維を摂るとよい。
ワカメやヒジキなどの海藻類が代表的。
また、大麦やラッキョウにも含まれています。
ニンジン、タマネギ、大根、リンゴも、そう。
各食材の 100g あたりの食物繊維の量が、こちら。
(水溶性と不溶性の合計値)

ちなみに、食物繊維の摂取目標量は、1日で
成人男性 21g
成人女性 18g
水溶性食物繊維を摂って、便に水分を与えて、出やすくするんですね。
カチカチ便の人は、試してはどうでしょうか。
排便困難型
→ 排便時に、前屈みになるとよい。
ちょうど、考える人のような姿勢です。
すると、締め付けていた 恥骨直腸筋が緩んで、直腸がまっすぐになるので、便が出やすいのだ。

肛門付近に便が来ている気配があるのに、出ない。
そんな人におススメの方法。
過敏性腸症候群 便秘型
上で書いたように、なぜこうなるのか? 原因が分からないことがストレスに。
よって、病院で診断を受け、原因がはっきりすると、ストレスが軽減する。
原因を説明 → 不安が取り除かれる → ストレスが軽くなる。
お医者さんによる説明自体が、改善のきっかけになるってわけ。
知ること自体が、治療の一環なのだ。
知って、納得してもらうのが、大事。
便秘への理解で、ホッとして、安心して、治ってゆく。
症状が出るのは お腹だったり、腸だったりするけど、メンタル面の影響が大きいのです。
過敏性腸症候群 便秘型は、腹痛を伴うという特徴があります。
気になる人は、消化器内科を受診してください。
□ その他の便秘解消法
<食材編>
「レジスタントスターチ」という特殊なデンプンが注目されている。
「便のかさまし(量を増やす)」と「腸内細菌のエサになる」という、ダブルの効果が!
このレジスタントスターチが多く含まれる食材は、「小豆」や「長芋」。
加熱すると減るので、長芋は 生で食べるのがよい。
慣れ親しんだ「ごはん」も、対策になる。
大腸に運ばれると、ご飯にたくさん含まれている水分で、便を柔らかくしてくれる。
<運動編>
肛門付近にある筋肉を、緩める運動。
(1) 座って、前屈みになる。
(2) 肛門のあたりに力を入れて、5秒 数える。
(3) 次に、5秒ほどかけて、脱力する。
(4) 1日に行う目安は、10~20セット。
肛門から力を抜く感覚を 身体に思い出させることで、排便しやすくなります。
便秘は困りものですが、
逆に、快便だと爽快です。
気持ちよく暮らすためにも、よい便通を保ちたいですね。

私はよく、寝込んだ後に、便秘になるんですよ。
水分をあまり摂ってなかったりして、便がカチカチ状態。
出口まで来てるんですが、カチカチのが大きく固まって、出ないでない。
夜中に、うんうん唸りながら、大汗かきました。

それで、どうしたんです?

このまま朝まで出なかったら、数十年ぶりに浣腸かなと考えていたんですが。
家にあった「ミルマグ」という水酸化マグネシウムの市販薬で、何とか出ました。
便に水分を与えることで、何とかなったようです。
便がフタになって、このまま出ないのかと、焦りました。
水酸化マグネシウムの便秘治療薬ですが、使用する場合、過剰に服用するとよくないので、箱の注意書きをよく読み、用法と用量をよく守ってくださいね。
[関係する記事]
→ 【新しい便秘 排便困難型】 数える解消法
→ 【第二の自然便秘薬】 レジスタントスターチとは?
→ 【腸に良い野菜】 ヤーコン&ねじれ腸対策
- 関連記事
-
-
【リズムの力(2)】 歯ブラシ 徒競走 【脱力の法則】 2022/01/13
-
【リズムの力(1)】 引き込みの法則 【メトロノーム】 2022/01/12
-
【聞くだけで?】 気持ちが楽ならお腹も楽に 【ストレス性便秘】 2022/01/06
-
【ポテトサラダ】 食材は何と合う? 【皮の剥き方】 2021/12/22
-
【天気予報】 見方と虹の発見法 【30%で傘はいる?】 2021/12/16
-
<スポンサードリンク>


