【天気予報】 見方と虹の発見法 【30%で傘はいる?】
天気予報には、落とし穴があった。
降水確率の印象が、一般の人と気象予報士では違うようです。
見ているけど、聞いてない? マークの落とし穴、など。
気をつけたい見方とは?
番組名 : ガッテン!
テーマ : 天気予報とことん活用SP
放送日 : 2021年12月15日(水曜)

□ 天気予報に関する質問

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

めずらしい題材です。「天気予報」について。

関西には、福井敏雄さんという気象解説者がいました。
「かんれ~じぇんしぇんが~(寒冷前線が)」とか「福井敏雄で ごじゃいましゅ」という言い回しで、愛されキャラでした。
そんな福井さんですが、確か、漁師さん(?)たちに襲撃を受けたというエピソードがあった。
天気予報が外れて、大損したとかなんとか。
それからしばらくして登場したのが、南利幸さん。
当時、MBSラジオの天気予報を担当していて、やわらかい語り口と共に、今と同じようにダジャレで有名でした。
ラジオ放送では、交通情報と天気予報というのは 1日に何回も放送するので、リスナーには相当馴染み深かったのではないでしょうか。
それが NHKに出るようになって、全国版にも出て、今ではすっかり有名人だ。

誰もが利用する、天気予報。
でも、注意した方がいいことも、あるようですよ。
Q : 降水確率 30%では、傘を持つべき?
気象予報士のみなさんの意見では、おおむね、折り畳み傘を持って出た方がいいとのことでした。
どうも、降水確率30%というのは、一般の人と気象予報士で、思うことに差があるようなのです。
一般の人 → たった30%
気象予報士 → 30%もある
気象予報士さんにとって、30%というのは高い数字のようです。
南利幸さんの解説。
日本の太平洋側では、年間 100日くらい雨が降る。
これは、27%ほどの確立。
30%だと、これより高くなる。つまり、いつもより若干 雨が降りやすい。
ちなみに、40%くらいだと、梅雨の最盛期と同じくらいになる。(10日のうち4日雨が降る)
野球のバッターに例えると「3割打者」になるから、けっこう高い数字なのが分かる。
また、一般の人は、30%だと 降ってもパラパラ程度だろう、という認識の人が多いようです。
しかし、降水確率と雨の強さは、関係ありません。
低い降水確率でも、大雨になることはあるのだ。
Q : そもそも 降水確率って何?
気象庁のページには、こう書かれてあります。
予報区内で一定の時間内に降水量にして1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値で、0、10、20、…、100%で表現する。
つまり、降水確率30%というのは、100回に30回は雨が降ったという経験値(統計処理による確率)。
その雨は 1mm以上なので、少雨の時もあれば、大雨のこともある。
量的にも、時間(降る時間の長さ)的にも、「きっと少しだろう」というのは、思い込みに過ぎないようです。
Q : どれくらいの確率で当たってるの?
気象庁のホームページに、「週間天気予報検証結果」というのがある。
2020年(令和2年)のデータでは、
降水の有無の適中率 3日目で 80% 7日目で 72% 平均 76%
降水ありの適中率 3日目で 73% 7日目で 68% 平均 71%
降水なしの適中率 3日目で 83% 7日目で 72% 平均 77%
また、「天気予報検証結果」だと、同じく 2020年(令和2年)のデータでは、
降水の有無の適中率 今日で 87% 明日で 84%
降水ありの適中率 今日で 77% 明日で 79%
降水なしの適中率 今日で 91% 明日で 87%
(今日というのは 5-24時、明日というのは 0-24時)
これを高いとみるか、低いとみるかは、個人の価値観によって違うかも。
ただ、言えることは、天気予報が無いと困る、ということでしょう。
Q : 天気予報を見る時、注意することはありますか?
番組で 分かったのが、これ。
天気予報は見ているが、聞いていない。
画面のお天気マークは見ているけど、気象予報士さんが言っていることは、案外 頭に入ってないようです。
快晴の予報画像で 雨の予報を伝えても、気づかなかった。
画像を見て、情報をインプットしているようです。
「槍が降る」とか「強い雨、志の輔、雷雨にご注意ください」と言っても、けっこう 気づきませんでした。
朝はお出かけの準備があるし、夕方はご飯の準備があるしで、天気予報を流し見している人だっているでしょう。
だから、けっこう情報を見逃しているかもしれませんね。
朝の天気予報だと、
折り畳み傘をカバンに入れた方がいいでしょう
しっかりした傘をお持ちください
今日はコートが必要になりそうです
などと伝えてくれる気象予報士さんもいます。
Q : お天気マークに弱点があるんですか?
→ ある。
お天気マークは地域によって、県北部と県南部とかで分けられていることが多いですよね。

でも、同じ県内でも、天気は違ってくることがある。
〇〇県は、曇りでしょう。
そういう予想でも、ある地域では、雨が降るかもしれません。
もっというと、災害級の天気になることだってある。
集中的に雨が降ることは、あり得るのです。

「局地的に降る」場合、「ところにより」という表現を使います。
けれど、それはお天気マークには現れません。
だから、天気予報は見るだけでなく、聞いた方がいいのです。
あるいは、インターネットなどで、文字として見るとか。
お天気マークには書かれてなくても、にわか雨や夕立、雷雨の情報が口頭で発信されていることがあります。
風の強さや冷たさ、気温に対する注意、洗濯や着る物のアドバイスなど、意外と話してくれているんですよ。
なので、聞かなきゃ損、損。
Q : 天気予報に、どういうクレームがくるの?
いろいろあると思うのですが、こういうのがある。
→ 「天気予報を、コロコロ変えるな!」
気持ちは 分からなくないですが、しょうがないんです。
雲は動くし、発生したり 消えたりするから。
天気予報が変わるというよりは、刻一刻、天気自体が変わってるんですね。
大事な用事がある時などは、出かける直前にも、天気予報をチェックしてください。
Q : 虹の見つけ方があるの?
虹が出るのは、雨雲を太陽が照らした時。
大気中の水滴の中を光が通過することで、発生します。
ということで、太陽と雨雲の間に立ち、雨雲の方向を見ると、虹を見ることができます。
条件が整えば、ですが。
とはいえ、偶然見つけるから うれしい気もしますね。
ツイてるな、と。
□ 個人的な天気予報の見方
「 tenki.jp 」や「ウェザーニュース」で、住所や郵便番号を入力すると、地域の天気予報が出ます。
そこで「3時間天気」や「1時間ごとの天気」を見ることが多い。

風向きや風速も出るので、外にあるものを仕舞うかどうかの目安にもなる。
ブックマークしておいて、気になったら見るようにしています。
雨が気になる時は、直前に、雨雲レーダーを見る。
雨雲の動きを見れば、いつ頃雨が降るか、目安になりますから。

雨雲レーダーの「予報」で再生ボタンを押すと、雲が動き出す。
地図上の 自分が住んでいる地域に、いつ雨雲がかかるか?
それを確かめます。
あと、サンテレビを見ている時、Dボタンを押すと、雨雲の動きが分かります。

ネットにつなげなくていいし、一発で出てくるので、便利です。
余談
昔、何かの番組で見たんですが、
漁師さんは、決まった時間の天気予報を見るそうです。
それぞれ番組やキャスターによってクセや言い回しがあるので、同じものを見ることで調整するのだとか。
漁師さんにとって、天気というのは、命にもかかわりかねない情報ですからね。
その番組では、正午前の天気予報を見ると言ってた。
[関係する記事]
→ 【天気のことわざ】雨のサイン
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