【メンタル冷え】 左右差に注意? 【隠れた病気】
冷えの対策には、押さえておくべきポイントがあった。
飲み物、お風呂、マッサージに、靴下。
やり方次第で、効果が変わってきます。
実際には冷たくなっていない「メンタル冷え」や、隠れた大病についても紹介します。
番組名 : 健康カプセル! ゲンキの時間
テーマ : 冷え症対策の極意とは?
放送日 : 2021年12月05日(日曜)
解説 : 横浜血管クリニック 林忍 院長。

□ 冷えについての質問

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「冷え症対策」について。

寒くなってきましたね。
手や足に冷えを感じる人も、おられるでしょう。
今日は、冷え症について、改善法などを紹介します。
Q : 冷え症の目安ってありますか?
横浜血管クリニックの 冷え症外来では、「おでこ」と「手足」の体温を測定するそうな。
その温度差によって、判断できる。
身体の末端との温度差を見るんですね。
<おでこと手足の温度差>
3℃未満 : 正常範囲内
3~5℃ : 軽度の冷え症
5~10℃ : 中等度の冷え症
10℃以上 : 重度の冷え症

やっぱり、手や足の先が冷えるのか。
Q : なぜ手足の先だけ冷えるの?
足首までの「太い血管」には、ちゃんと血流が来ている。
しかし、手足の末端「末梢血管」の血行が悪いことが予想されます。
Q : 冷え症は治るの?
林忍先生いわく、
「冷え症はそもそも、病気じゃありません」
「治るというより、体質を変えることで、改善することは可能です」
Q : 冷え症対策のポイントを教えてください。
[01] 温かいものを飲む
ただし、温度が大事。
70℃のお湯よりは、50℃のお湯がいい。
70℃のお湯 → 交感神経を刺激し、血管を収縮 → 血流が悪くなる
50℃のお湯 → 副交感神経を刺激し、血管が拡張 → 血流が良くなる
[02] 入浴
これも、温度がポイントになる。
高温 → 交感神経が刺激される → 血管が収縮
ぬるめ → 副交感神経が刺激される → 血管が拡張
林先生のおススメするお風呂の温度は、
38℃~40℃で 30分 首までつかる。
ゆったり リラックスすることが大切です。
長い目で見ると、ぬるめの方が持続するようです。
[04] マッサージ
冷える箇所だけ揉みがちですが、それでは効果が得られない。
足先だけでなく、太い血管の血流をよくすることが大事なのだ。
<足のマッサージ>
(1) ヒザから太ももにかけて、優しく さすり上げる。
(2) 足首からヒザにかけて、優しく さすり上げる。

下半身にたまりやすい血液を、上半身に戻すことで、足先の血流を改善します。
風呂上りなどに、やりたいですね。
[05] 靴下を履いて眠る
冷えて眠れない場合は、靴下を履いて寝てよい。
ただし、注意点があります。
足が蒸れて汗をかくと、かえって冷えてしまうことがあるのだ。
なので、以下の2点を意識するとよい。
・ 通気性の良い素材。
・ 締め付けないもの。
電気毛布を使う場合も、汗をかかないよう注意しましょう。
[06] 運動
これは、代謝を上げるため。
運動が苦手な人は、ウォーキングを。
可能なら、心拍数が上がるジョギングがおススメ。
Q : 冷え性の人はみんな、おでこと手足の先の温度差が大きいの?
→ 必ずしもそうではない。
差が正常範囲でありながら、冷えを感じる人もいます。
原因は、強いストレスや不安。
これが自律神経のバランスを崩し、冷えを感じるようになっているのです。
林先生はこれを、「メンタル冷え」と呼んでいる。
先生のクリニックを受診する患者さんの内、約4割が メンタル冷えだという。
このケースでは、実際には温度が低下してませんよと伝えると、その安心感で改善することもある。
不安を取り去ったり、ほっこりリラックスさせることが、大切なようです。
家族や友人など、第三者に手足を触ってもらい、冷たくないなら、メンタル冷えの可能性があるとのこと。
ただし、相手も手足が冷たいと分かりにくいので、冷え症じゃない人に触ってもらいましょう。
Q : 危険な冷え症ってあるの?
→ ある。大病が潜んでいることがあるのだ。
<閉塞性動脈硬化症>
これは、脚で起こる動脈硬化。(腹部や下肢に多い)
悪化すると、血管がふさがり、脚の血流が滞ってしまう。
最悪のケースだと、壊死を起こすことも。
主な症状は、足先の冷たさの他、歩行時の足の痺れ、歩いていると痛くなるが 立ち止まると また歩けるようになる間欠性跛行(かんけつせいはこう)、足先が傷つきやすく治りにくい、足先の皮膚の色が悪くなったり、ジュクジュクした傷ができる、など。
また、閉塞性動脈硬化は、脚だけの問題とは限りません。
患者さんの内、44%は 脳や心臓の血管にも動脈硬化が起きていたという報告がある。
この病気は、50歳以上の男性に多く、喫煙などでリスクが高まる傾向があります。
また、女性でも、閉経後に増加する傾向があるとのこと。
喫煙の他にも、悪玉コレステロール、高血圧、糖尿病でも、リスクが上がります。
片足の冷えや痺れから始まることが多いので、症状に左右差がある場合、注意が必要。
気になったら、病院で相談しましょう。
冷え症改善のために生活を見直すことは、他の生活習慣病の予防にもなります。
一挙両得になる。
やらねば損ですね。
外部サイトですが、冷え症のタイプ別チェックがあります。
→ 症状別 漢方体質改善タイプチェック | 薬日本堂
[関係する記事]
ツボなど → 【温活】 ホットドリンク&スイーツ
ヨガのポーズ → 【ボウスプリングヨガ】 ポカポカになるポーズ&漢方茶
スープ → 冷え解消 ぽかぽかスープ パウダーしょうが
- 関連記事
-
-
【免疫力】 上げる習慣 【朝昼夜の行動】 2021/12/19
-
【疲れ目】 5つのリセット法 【ストレス】 2021/12/12
-
【メンタル冷え】 左右差に注意? 【隠れた病気】 2021/12/05
-
【内臓脂肪】 高野豆腐とゆるジャンプ 【撃退ポイント】 2021/11/28
-
【夜中のトイレ】 回数を減らす方法 【尿のお悩み】 2021/11/21
-
tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 冷え性
<スポンサードリンク>


