【赤飯】 フライパンで作る方法 【ごはんとの栄養素 比較】
お赤飯とお米って、栄養的にどうちがう?
家庭で簡単に作る方法は?
番組名 : ガッテン!
テーマ : モチモチ食感祭り もち米で美味&快感SP
放送日 : 2021年10月20日(水曜)

□ おせきはん

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

食材から、「赤飯」について。

エノキさん、赤飯、作ったことありますか?

そうですね~
結婚式とかのお祝い事とか、法事とか。
そんな時しか食べませんね~
って、作る?
作ったことなんか、ありませんよ。
買うことも、めったにない。
いただくのが、ほとんどです。

でもね~
翌日、割り箸が折れそうなくらい硬くなってたりするけど、おいしいんですよ。
年取ってから、余計に好きになりました。

まずは、ごはん(白米)との違いを、見ていきましょうか。
<赤飯とごはん、栄養素の比較>
赤飯には、ゴマ塩を含んでいません。
100g あたり。

1食 おちゃわん1杯 150g として。

エネルギーは、赤飯の方が高い。
プラス 13% ほどですね。
たんぱく質は、赤飯が 1.7倍。
カリウム、ビタミンB1も、赤飯が高い。
食物繊維は、意外と、そんなに変わりません。
カロリーが気になるところですが、赤飯には「腹持ちがいい」という利点がある。
これを活かせば、量の調整ができないかな。
次に、3食 お茶碗 1杯ずつ食べた場合を、シミュレート。
赤飯の場合。

栄養摂取基準に対し、
エネルギーが 39%
たんぱく質が 24%
炭水化物が 59%
鉄分が 26%
食物繊維が 38%
不足しがちな食物繊維が豊富なのは、うれしい。
これに、肉や魚、野菜を摂って、トータルで調整したいですね。
ちなみに、普通のごはんだと、こうなります。

さて、エノキさんも大好きな赤飯ですが、実際に作ったことある人は、そんなに多くなさそうです。
まずは、その作り方を見ていきましょう。
<昔ながらの 赤飯の作り方の 例>
1日目の夜
お鍋で、小豆をコトコト煮る。
煮えたら、小豆と煮汁を分ける。
もち米を洗って、水につける。
(色を濃くしたい時は、煮汁を加えてつけ込む)
2日目
羽釜でお湯を沸かし、もち米を蒸す。
20分経ったら、一度火から外して、
蒸した もち米と、煮汁、小豆を合わせる。
それをさらに、20分蒸す。


全部の工程でかかる時間は、8時間。
これは、大仕事です。
誰かを祝う気持ちがないと、厳しいですね。
(小豆ではなく、ササゲを使う地方もあるとか)
□ 味が決まらない問題

ここで問題が…。
赤飯を炊飯器で作ったけど、味がうまく決まらない。
そんな意見があります。
これは、「お米」と「もち米」の性質の違いによるもの。
もち米を炊いた場合、吸水力が強すぎて、ふくらみ過ぎるのだ。
いつもの赤飯とは、食感が違ってきます。
また、粘りが強いので、普通の米のように うまく踊ってくれず、加熱ムラができてしまう。
* もち米は、蒸すのに向いた食材!
蒸すことで、少ない水分で、ムラなく加熱でき、モチモチの食感が生まれるのだ。
もち米を蒸籠(せいろ)で蒸すのには、ちゃんとした理由があるのでした。
もち米・赤飯は、炊くより、蒸すのがよい!
□ 家で作る方法

家で蒸すのは、たいへん。
そもそも、蒸籠がない家だってある。
そこで登場するのが、この技です。
<フライパンで作る方法、赤飯20分技>
まずは、下準備。
・ 小豆 50g を、軽く洗う。
・ 鍋に、小豆、水 500ml 、塩 少々を入れ、強火にかける。
・ 5分ほど煮たら、沸騰したところに、さらに 水 500ml を追加。
(いわゆる、ビックリ水)
・ おさまってから、再び沸騰するのを待つ。
・ 火を中火にして、45分ほど煮る。
・ ザルにあげて、豆と煮汁に分けておく。
さらに、フタにも下準備。
・ フライパンのフタを用意し、下側(フライパン側の面)を、アルミホイルで覆うように巻く。
材料 :
もち米 2合
煮汁 300ml
煮た小豆 50g
(豆を煮るのが面倒な場合は、市販の小豆缶詰(煮汁付き)を利用)
(1) もち米を、やさしく水で洗う。
(2) それを ザルにあげ、30分 置いておく。
(3) フライパンに、ザルあげした もち米と、豆の煮汁を投入。
強火で加熱する。
(4) 沸騰してきたら、ヘラでゆっくり混ぜましょう。
ヘラで ゆっくり、大きく、「の」の字を描く感じ。
(5) フライパンの底が見えるまで、煮詰める。
(フライパンの真ん中を、ヘラで す~っと 分ける感じ)
(6) 底が見えたら、弱火にして、豆を加える。
(7) アルミホイルを巻いたフタをして、18分ほど、待ちましょう。
(8) 火を止めて、バットにあげ、団扇で冷ましたら、できあがり。
(フライパン面にできた「おこげ」は、下で利用)


フライパンを使った、炊くと蒸すの合成技ですね。
アルミホイルを巻いたフタが、効いてきます。
これにより、熱が反射され、上からも効率よく、加熱されるのだ。
炊く状態は比較的短く、すぐに蒸す状態に移行する。
釜より平面的なので、これができるってわけ。
また、「ザルあげ」するのもミソで、これにより 米の一粒一粒にヒビが入る。
このヒビから 煮汁が入るので、時短につながります。
あと、底にできた「おこげ」を両面焼けば、「おこげのせんべい」も楽しめる。

おこげって、おいしいですよね。
昔、学校の独身先生が 鍋で米を炊いてて、
おこげを少しもらったけど、
すごくおいしかったのを覚えている。


ところで、徳島では赤飯に「ごま砂糖」をかけるって、本当?
後編では、白いまま もち米を楽しむ方法を。
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