【おでん (2)】 高野豆腐の とうふめし風
名店の「豆腐飯」を、家で再現。
使うのは、高野豆腐だ。

□ とうふめし

2回目は、名店の味に挑戦です。
東京は日本橋にある、おでんの専門店「お多幸本店」。
そこで人気なのが、「とうふめし」なのだ。
大きな豆腐が ごはんの上にのっかってるんですが、よ~く染みて、いい色になってるんです。

店には、セットになった「とうふめし定食」も、あるんだって。
だいたい、おでんのダシを ごはんにかけたら、おいしいもんな~。
よい豆腐に しっかり ダシが染みてたら、うまさ倍増だ。
戦後から、70年も継ぎ足してきた 濃厚な おつゆを使っているのだそう。
うまさの歴史が、そこにある。
木綿豆腐だって、特注品です。
やわらかくって、染みやすいのだ。
でも、東京まで行くのは、たいへんだぞ。
じゃあ、家で作れば、いいじゃない。
ということで、こんな方法が。
教えてくれたのは、鍋奉行こと、安井レイコさん。
<高野豆腐の とうふめし風>
(1) 耐熱ボウルに 高野豆腐を入れ、たっぷりの熱湯を注ぐ。
(2) ふんわり ラップをして、600Wの電子レンジで、3分間、加熱。
(3) 崩れやすいので、注意しながら、水気を切って、ごはんにのせる。
(4) 濃い目の つゆを、作ります。
おでんのつゆ : 200ml
しょうゆ : 小さじ2
みりん : 小さじ2
これを鍋で、煮立たせる。
さらに、水溶き片栗粉で、とろみをつけましょう。
(片栗粉 小さじ2、水 小さじ2)
(5) これをかけたら、できあがりだ。

とろみがついた つゆが、よ~く、からみます。
熱湯で戻すことで、高野豆腐が ふわとろ になります。
高野豆腐を戻す時、熱し過ぎて「やっちまった!」となることがありますが、ここではあえて、やる。
その分、崩れやすいので、取り扱いには注意です。
やさしく、やさしく。
注意点)
・ もどす時は、真水の熱湯で!
塩分が入ったダシでは、ふわとろに なりません。
・ 加熱しすぎないこと!
加熱しすぎると、どろどろに溶けてしまうので、注意しましょう。
電子レンジで加熱する際、高野豆腐がプクっとなってきたら、止める。
あとは、余熱で。
・ 「膨柔剤不使用」と記載があるものは、やわらかくならない可能性あり。
この「ふわトロ」な高野豆腐。
水を切って使うと、よく味が染みるそうです。
麻婆豆腐にも、おススメなのだとか。
□

高野豆腐がなかったので、普通の豆腐で試してみました。
一つは、凍らせてみた。
(高野豆腐はないけれど、凍り豆腐で代用?)

おでんのつゆがないので、下の分量で煮ました。
水 : 200ml
しょうゆ : 大さじ1+小さじ2
酒 : 大さじ1
みりん : 大さじ1
解凍する代わりに、1時間ほどつけてから、煮た。
煮てから、食べるまで、これまた1時間ほど 放置。

(普通の豆腐、崩しちまった)
凍らせた豆腐は、なんか、厚揚げみたいな食感だった。
味なんですが、ダシに うま味が足りない。
やっぱ、おでんのつゆじゃないとね。
だから、調味料だけの場合は、厚揚げを一緒に煮るといいと思う。
厚揚げを煮ると、油の いいダシが出るから。
甘味があるんですよね。
今度は、おでんのあとに、作ろうっと。

高野豆腐というと、法事で食べるとか、もっちゃりした印象がありました。
若い人が すすんで食べるものでは、なかったように思う。
が、ここにきて、魅力ある食材として、見直されている。
(1) 保存がきく。
(2) 高たんぱく。
(3) 食物繊維が豊富。
(4) レジスタントプロテインが多い。
戻して煮て食べるほか、削ることで、「おからパウダー」のように使うこともできる。
高野豆腐は、復権を果たしたのだ。
田舎くさいと思われていた子が、ここにきて、評価された。
おめでとう、高野豆腐!
ありがとう、高野豆腐!
怖いぞ、高野聖!
[関係する記事]
→ 「高野豆腐は熱湯で戻す?」
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