【クエン酸】 梅干し すだち 【産地のレシピ】
夏バテ気味な時は、酸っぱいものを。
疲労回復の助けになります。
産地での食べ方、料理法についても、紹介します。
「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 梅干し派? すだち派? ~ すっぱい食材で 夏バテ知らず」からのメモ書きです。
放送日 :2019 年 8 月 18 日 。

□ ウメボシ

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「クエン酸」について。
今年も、暑い日が続きました。
体温を超える地域もあった。
北海道では、在庫がなくなるほど、扇風機が売れたらしい。
こう暑いと、夏バテになっても不思議じゃありません。
疲れたり、食欲がなくなったり、眠れなくなったり。
もう、ヘトヘト。
ということで、疲労回復に役立つ食材、2つに注目しました。
それが、「梅干し」と「すだち」だ。
それぞれ、見ていきましょう。
れっつら、ご~~。
(古いっ!)
<ウメボシ>
ウメボシといえば、想像するだけでも、酸っぱいですよね。
実は、この酸味こそ、夏バテ予防に関係するんです。
その正体は、「クエン酸」。
クエン酸とは、果物などに含まれる酸味成分のこと。
体内で、糖をエネルギーへ、効率よく変換してくれます。
だからこそ、クエン酸をしっかり摂れば、疲労回復や夏バテ防止になるってわけ。
(この辺は、ビタミンB系にも似てますね)
梅干は、クエン酸の含有量が、トップクラスなんですよ。

梅干特有の、うれしい成分もあります。
それが、「梅リグナン」。
この梅リグナンが、活性酸素を打ち消し、動脈硬化を和らげてくれる。
そんな研究があるのだ。(抗酸化活性)
食べる以外にも、梅干の活用法があります。
和歌山県日高郡みなべ町の 家庭では、コップの水に「梅酢(うめず)」少々を入れ、うがいをしている。
梅酢とは、梅干を作る工程で、塩漬けにした梅から出てくる液体エキスのこと。
【梅酢】
梅の実を塩漬けにし、重しをかけておくとしみ出てくる酸味の強い汁。
そのままのものを白梅酢、シソの葉を入れて赤い色をつけたものは赤梅酢という。
漬物・料理・薬用などに用いる。
(大辞林より)
梅には、ウイルス抑制効果もあります。
だから、梅酢うがいをするか、または、梅干を 1日1個食べると、風邪やインフルエンザの予防が、期待できるってわけ。
夏に気になるのが、食中毒ですよね。
お弁当作ってる人は、たいへんだ。
特に、水気には気を使います。
みなさんご存知の通り、梅干には抗菌作用もあるので、原因菌を防ぐ効果が期待できる。
やり方は、簡単。
梅干を ごはんに、しっかりと混ぜ込むだけ。

夏のお弁当に、使えそうですね。
ただし、日の丸弁当の場合、梅干の周辺しか 抗菌作用が発揮されないので、注意してください。
ちゃんと食中毒予防したいなら、しっかり全体に混ぜ込むこと。
□ スダチ

すだちの方は、どうでしょう。
すだちにも、クエン酸が含まれます。
その量は、梅干が 6g なのに対し、すだちは 4.5g だ。(ともに 100g あたり)
ちょっと負けてますね。
でも、レモンが 3g 、温州ミカン が 1g ですから、柑橘類の中では、かなり豊富なのが分かります。
ちなみに、かぼす、シークワーサー、ライムも、クエン酸が多い。

すだちの生産地、徳島県名東郡(みょうどうぐん)佐那河内村(さなごうちそん)では、独特な楽しみ方をしています。
ビールを飲むときも、すだちを搾る。

スッキリ、さわやかな味に、なるのだそうな。
しかも、搾った後は、皮をガブリ。
かじって、食べちゃうんだってさ。
(よく洗ってから、食べてくださいね)
実は、この皮に、特有の健康成分があるのだ。
すだちの皮には、「スダチチン」というポリフェノールが含まれている。
スダチチンには、脂質代謝の改善や、体重上昇の抑制など、抗肥満作用がある。
つまり、すだちを使うなら、皮まで使わないと、損!
体質が合えば、すだちでダイエットできる人も、いるかもしれないぞ。
□ クエン酸のパワー

梅干やすだちに豊富に含まれる、クエン酸。
その クエン酸には、他に どのような効果が期待できるのでしょう?
食品医学研究所の 平柳要 所長が、教えてくれました。
<腸との関係>
悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を良くしてくれる。
さらに、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すので、お通じも良くなる。
つまり、便秘の人にも、向いてるのだ。
<アルコールとの相性>
アルコールの代謝には、かなりのエネルギーを使います。
クエン酸と一緒に摂ることで、エネルギーを効率よく生み出して、飲み過ぎによる疲労などを軽減できる。
(とはいえ、飲む量は、ほどほどにしましょうね)
お酒に限らず、炭酸系には、風味がマッチしそう。
<大豆との相性>
クエン酸は、大豆製品に豊富な カルシウムの吸収率を、アップしてくれます。
<油物との相性>
クエン酸が 唾液や胃液の分泌を促してくれるので、消化を助けてくれる。
□ 産地での料理

それぞれの名産地では、食材をどのように食べているのでしょうか?
まずは、梅干から。
<ウメボシ唐揚げ>
材料 : 2人分
鶏もも肉 : 1枚
梅干し : 1~2個
片栗粉 : 適量
(1) 鶏モモ肉を、ひと口大にカット。
(2) 梅干しは、種を取って、つぶして、梅肉にしておく。
(3) 袋にモモ肉と梅肉を入れて、揉み込みます。
(4) これに片栗粉をつけて、揚げる。

味付けは、梅肉だけ。
さっぱり系の唐揚げだ。
<梅肉トースト>
材料 :
食パン : 1枚
薄切りハム : 1枚
薄切りチーズ : 1枚
梅干し : 適量
(1) 食パンに、ハムとチーズをのせ、梅干をちぎって、トッピング。
(2) これを トースターで焼くだけ。

チーズと梅干の、新鮮なハーモニー。
簡単なので、朝にピッタリです。
続いては、すだち。
さて、どう使うのかな?
<すだちのおにぎり>
材料 :
米 : 2合
塩昆布 : 15g
すだち果汁 : 6個分
すった すだちの皮 : 6個分
刻んだ すだちの皮 : 3個分
塩 : 適量
(1) ごはんを炊いて、塩昆布、すだち果汁、すだちの皮を、混ぜ込む。
それを、握るだけ。

皮のちょっとした苦みも、いいアクセントになってる。
お好みで、ゴマやワカメを入れても、よさそう。
なんと、地元では、味噌汁にも すだちを搾るんだって。
これで、さっぱり系に変身。

お吸い物なら ともかく、味噌汁には入れたことないな~。
今度、試してみよう。
暑い日を、酸っぱい料理で、乗り切りましょう!

なんてことを書いてたんですが、昨日から、涼しきなってきました。
日中、30℃を下回るなんて、久しぶりだ。
今夜は、クーラー、いらないかも。
ところで、クエン酸ですが、酢やレモンと同じ 酸っぱい成分なだけあって、酸性です。
なので、歯のケアに、注意したい。
たくさん摂る場合などは、食後にガムを噛むとか、口を動かして体操するなどして、唾液を出したいですね。
唾液で、口内を中和する。
知覚過敏のある人は、より注意してください。
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→ 【ビタミンC】 1000mg 摂取の理由
→ 「食前酢で生活習慣病対策」
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