【洗濯機】 ヨレや絡みを防ぐ方法 【衣類復活ワザ】
洗えば増える、服のダメージ。
Tシャツの首まわりが、ヨレヨレに。
その原因が、判明しました。
普通にやってしまう、アレがいけなかったのだ。
さらには、傷んだ衣類を復活させる技も、紹介します。
【2019年3月26日 追記】
首元がヨレヨレになった Tシャツを復活させる方法を、末尾の方に追加しました。
「 ガッテン 」 より、「 洗ってもヨレない! 伸びない! 洗濯機フル活用マニュアル 」 。
放送日 : 2019 年 3 月 13 日 。

□ 洗濯もの、絡まり問題

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

家事の中から、「洗濯機」についてです。
子どもの頃の「洗濯機」、記憶にありますか?
うちは、「2層式」でした。
左側で洗って、右側に移し、プラスチックの丸いので押さえて、脱水。
今とは違って、洗っている時、フタはロックされなかった。
なので、眺めていられる。
(脱水はさすがに危険なので、フタをしないと回らない仕組み)

親戚の家には、ハンドルをグルグル回して、ローラーに洗濯物をはさみ、脱水するタイプもあった。
使っているのを、見たことないけど。
ガッテンでの洗濯ワザは、今回で 3回目です。
ここで問題とするのは、「衣類のヨレ」。
例えば、Tシャツですが、何回も洗うと、ヨレヨレになりますよね。
襟元も、広がっちゃうし。

これ、何とか、元に戻せないかな~~~。
時間を戻します。
昭和の時代、メーカーは、洗浄力を競い合いました。
で、何をしたかというと、回転力を上げた。
しかし、それだと、別の問題が出てきました。
洗った衣類が、絡み合うのです。
昭和の時代は、今以上に、絡み合ったのだ。
結果、衣類は、ヨレヨレに。
<メカニズム>
洗濯もの同士が、絡み合う。
↓
互いに、強く引っ張られる。
↓
均等だった繊維に、偏りが生じる。
↓
ヨレヨレに。
そこで、メーカーは考えた。
一方向に回転するから、絡まるんじゃね?
洗濯槽の底には 回転盤があって、これが回っています。
昔のタイプは、一方向にのみ、回転していた。
けれど、今のタイプには、逆回転が加わっています。
洗濯機の音、聞いたことありませんか?
回転の後、間がありますよね。
(回って、止まって、回って、止まって)
あれ、順方向、逆方向と、交互に回転してるんです。
その繰り返し。
これで、絡みにくくなる。
工夫は、それだけではありません。
回転盤のカタチや動き方を制御することで、洗っている最中、洗濯物が上下に移動するようにしているんです。
というのも、洗濯槽は、底の方が 洗浄力が強い。
けれど、同時に、衣類のダメージも大きくなる。
逆に、洗濯槽の上の方は、洗浄力は弱いけど、ダメージは小さい。
それが、上下に(水流で)動くことで、できるだけ均等になるのだ。
今の洗濯機は、バランスに優れている んですね。
順回転と、逆回転。
上下の入れ替わり。
まわって、まわって、均等に。
□ 原因を探せ

こんなに素晴らしい現在の洗濯機ですが、回転盤の機能を損なってしまうことがあるのだという。
回転盤は、洗浄力の要(かなめ)。
しかも、上下の水流を作ることで、衣料を移動させています。
これが、うまくいかなくなると。
さて、その原因は?
ひょっとして、重量オーバー?
かと思いましたが、そうではないようです。
制限重量以下でも、衣類が絡まり、ヨレてしまった。
しかも、新品に比べ、寒いと感じる人が続出。
さらには、乾きにくくなってしまった。
乾きづらくなったり、新品の時より 寒いと感じたり。
こうなってしまった理由は、繊維の偏り。
衣類が傷んでいる証拠なのだ。
透明な洗濯槽で観察すると、うまくいってない時は、上の方の衣類が、動いていませんでした。
揺れる程度で あまり回転してないし、上下の移動もない。
底の方だけが、回転していた。
これでは、バランス悪いですね。
上の方 : 洗浄力 弱、ダメージ 弱。
下の方 : 洗浄力 強、ダメージ 強。
そして、ついに、原因が 判明しました。
たとえ重量制限内であっても、容積が大きい(洗濯ものの量が多すぎる)と、洗濯物がうまく回らないのだ!
目一杯洗濯槽に衣類を入れるのは、よくないようです。

これぐらい普通に入れてる、そんな人、多いのでは?
家族が多いと、どうしてもねえ。
じゃあ、どのくらいまでの量なら、OK なんだろう?
少ないといい?
でも、思い出してください。
下の方って、ダメージが大きいんですよ。
回転盤に、当たってしまうから。
そう、少なすぎると、布が傷みやすいのだ。
多過ぎても、ダメ!
少な過ぎても、ダメ!
じゃあ、適量は?
□ 洗濯もの 適量問題 解決

いったい、どのくらいの量が、いいんでしょうか?
ガッテンの実験によれば、「50~70%」の量なら、ダメージが少ないと出た。
ちなみに、70%(7割)の量は、洗濯槽の上に親指を当て、小指を伸ばした位置あたり。

洗濯ものを できるだけ 傷めたくないなら、量が 洗濯槽の 5~7割の範囲で、洗うのがよい!
洗浄力とダメージ、両方を考慮したら、50~70%の量がいいのだ。
□ 洗濯ネットの使い方

衣類のダメージを少なくするために使うものといえば、洗濯ネットがありますよね。
これにも、正しい使い方があります。
<洗濯ネットを使う時の注意点>
洗濯ネット 1枚に、衣類 1枚が 理想。
1つの洗濯ネットに 複数の衣類を入れると、ネットの中で絡まり合い、傷む原因になってしまいます。
注意しましょう。
□ ヨレヨレ衣類 復活ワザ

では、今までの洗濯で傷んでしまった衣類は、どうしたらいいんでしょう?
古着屋さんに、そのヒントがありました。
なにせ、ヨレヨレになった古い服を、キレイにしてから 売ってますから。
シワシワの服だと、誰も買ってくれませんもんねえ。
詳しいことは、専門家がスタジオで教えてくれました。
横浜国立大学の 大矢勝 教授です。
この技に使うのは、「柔軟剤」。
効果は、肌触りをよくするだけじゃ、なかったんですね。
もっと使える子だったんだ。
えらい!
<ヨレヨレ衣類復活ワザ>
(1) 10リットルの水に対し、キャップ 約1杯分の 柔軟剤を溶かします。
ゴム手袋をして、手でかき回す。
(2) よれよれの衣類をつけて、30秒ほど、奥までしっかり、もみ入れましょう。
服の中まで、柔軟剤の成分が、染みわたるようにする。
(3) 気になる部分の形を、整えていきます。
例えば、襟の部分は横に広がっているので、縦に力を加える。
袖が縦に伸びてしまっているなら、横方向に伸ばす。
伸びた方向と逆方向に力を加えて、形を整えましょう。
(4) すすがないで、そのまま、脱水します。
軽くたたんで、洗濯機で、脱水。
(手洗いの説明書きには、「ひたした後、脱水します」と書いてある)
(5) 目安は、月に1回程度。
ダメージが気になってきた時に、処理すればいい。


柔軟剤は、すすがないこと!
絡まりにくくする、シワが出にくくする。
それには、柔軟剤!
注意) 柔軟剤は、製品の使用方法をよく読んで、使ってくださいね。
<皮膚への影響が気になる場合>
柔軟剤処理をして乾燥させた後、もう一度、洗濯してください。
<香りに敏感な人>
・ 無香料の柔軟剤を使ってください。
・ あるいは、乾いた後、もう一度洗って、香りを落とすとか。
★★
□ ヨレヨレTシャツの復活 [ 追加分 ]
シャツの首元が ダルダルに伸びた場合の、復活ワザ。
<氷水を使う方法>
(1) シャツの首元を、束ねます。
(2) そのまま氷水につけ、1分ほど、ユラユラ。
(首元だけでいい)
(3) 生地を引っ張らないように注意し、おにぎりを握るように、ギュッと絞る。
(4) 平らな場所で「平干し」して、乾いたら アイロンで整える。

平干しとは、ハンガーなどにかけず、平らなものの上で干すこと。
通気性のよい、平らな場所がいいですね。
化学繊維のもの、ストレッチ素材でゴムが入っているものは、この方法では戻しにくいようです。
天然素材で、100%に近いものほど、戻りやすい。
(追加分は、「あさイチ」の「オトナのTシャツ徹底解剖SP」より)


[ 雑談 ]
昔は、そこいらに、駄菓子屋がありました。
子どもたちがお金(100円玉、50円玉、10円玉)を握りしめ、小さいお菓子を買っていく。
夏は ところてん、冬は おでん(関東煮 かんとだき)とかも売ってたなあ。
駄菓子屋は 子どもたちの憩いの場でもあるのですが、同時に、おばあちゃんたちのスペースでもあった。
そこで、おばあちゃんたちの話を耳にはさむことも、しばしば。
ある日のこと、隣町の駄菓子屋で、おばあちゃんたちが、昔は川で洗濯してたという話をしていた。
洗濯板を持ち、川でゴシゴシ、洗濯していたというのだ。
これはもう、昔話の世界。
川上から、
同じ昭和でも、いろんな時代があるもんだ。
今や、2層式も知らない人が多いらしいし。
ところで、その店、関東煮の ゆで卵と すじ肉が、うまかったな~。
長時間煮てるから、味がよくしゅんでた。
[関係する記事]
→ 【ワイシャツの黄ばみ落とし】 大矢勝先生の方法
→ 【生乾き臭・部屋干し臭】 モラクセラ菌を撃退する方法
→ 【洗濯マイスターの裏技】早く乾かす方法 杉山司さん
- 関連記事
-
-
【新花粉症対策】 ワセリンを塗るだけ 2019/04/18
-
【トンカツの揚げ方】 バッター液で【フライ革命】 2019/04/03
-
【洗濯機】 ヨレや絡みを防ぐ方法 【衣類復活ワザ】 2019/03/21
-
【鍼灸の極意】 ツボとは? なぜ効くの? 2019/02/26
-
【首コリ】 寝たまま 改善体操 2019/02/20
-
<スポンサードリンク>


