【薬味ビッグセブン】 レモンで高血圧改善
薬味を摂ることで、高血圧や認知症の予防改善などが期待できる。
7種類すべて、スーパーで売っている身近な食材です。
具体的な食べ方やレシピも、紹介しますよ。
2018年11月10日(土曜日)放送の「ジョブチューン」より、「~ 冬の病気予防に効果絶大! ~ 本当に体に良い『薬味』SP」。

□ 高血圧改善

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

食材から、「薬味」について。
まずは、高血圧の予防・改善に効果的な薬味から。
それは、「レモン」。
寒いと、血圧が上がり気味ですよね。
特に、朝は要注意! ガマンせずに、温かくしましょう。
血圧を測って、上(最高血圧)が 140mmHg 以上、下(最低血圧)が 90mmHg 以上なら、注意してください。
では、レモンを摂ることで、どんな効果が期待できるのでしょうか?
レモンの皮と果汁には、「エリオシトリン」というポリフェノールが含まれているんです。
ポリフェノールには 強い「抗酸化作用」があって、血液中の「悪玉コレステロールの酸化」を防いでくれるのだ。
悪玉コレステロールが酸化 → 血管の内側に付着 → 血管が硬くなる → 動脈硬化につながり → 血圧が上がる。
ポリフェノールが、これらの酸化や沈着を防いでくれるってわけ。
その結果、血圧が下がってくるんです。
<おススメ レモン料理>
そばつゆに、しぼる。
お吸い物に、入れる。
しぼる時は、皮を下にしてしぼると、よい。
「レモンポテトサラダ」
電子レンジで、簡単に作れます。
レシピは、こちら。

ジャガイモに含まれるカリウムが、余分な塩分を体内から排出してくれる。
「レモン鍋」
一見、ビックリしますが、
調味料としてレモン果汁を使っているので、塩分を減らせる。

上にのせるレモンは、煮過ぎると苦味が出るので、注意してください。
もっと手軽に! という方には、市販の「100%濃縮レモン果汁」で OK 。
紅茶などの飲み物に入れるのも、いい。
また、ドレッシングなどの調味料に加えれば、塩分を減らせます。
レモンは 果汁にして 1日 大さじ2杯が理想。

最近、血圧が気になってるんですよね。
まずは、レモン果汁から、始めようかな。
□ 認知症予防

続いては、認知症の予防が期待される薬味。
生産量日本一の地域は、佐賀県だといいます。
旬は、11月から 3月にかけて。
その薬味とは、「海苔(のり)」。
海苔には、葉酸が豊富です。これが、認知症予防に効果的なんですね。
2007年には、葉酸の摂取が認知機能低下のリスクを下げたという研究論文が発表されました。
<おススメの食べ方>
おにぎりや、海苔巻き。
お餅やトーストでも。
海苔の天ぷら。
刺身に巻く人も。
海苔の上にスライスチーズをのせれば、簡単なおつまみにもなる。
ちなみに、葉酸は、ビタミンBと一緒に摂取すると、吸収が良くなります。
「海苔チーズトースト」

チーズなどの乳製品には、「短鎖脂肪酸」という成分が含まれているんですね。これが効く。
最近の研究では、乳製品を多く摂取している人は、そうでない人に比べ、認知症の患者数が少ないという報告がある。
「海苔のバター焼き」

バターも、チーズと同じく乳製品なので、短鎖脂肪酸が豊富。

簡単に、おいしくいただけそうですね!

ちなみに、海苔の保存法としては、ジップロックなど 密閉式の袋に入れ、冷凍庫に入れるのがよいとのこと。
繰り返しになりますが、海苔は 乳製品と一緒に食べるのがおススメです!
□ 血液サラサラ

お次に期待される効果は、血液サラサラ。
心筋梗塞や脳梗塞など、血管に関する病気は怖いですよね。
冬場は水分摂取に気が回らないことが多く、血中の水分量が減り、血液がドロドロになりがち。
血栓ができたら、たいへんです。
それだけに、血液をサラサラにしてくれる食材があれば、非常に助かる。
そんな薬味とは、「かつお節」。
かつお節に含まれる「EPA」と「DHA」という成分が、効くんですね。
この2つが、血栓ができるのを抑制してくれる。
<おススメの食べ方>
冷奴に、たっぷり 1パック。
ピザにも、たっぷりかける。
もちろん、お好み焼きや焼きそばにも。
一部、焼酎に入れる人もいますね。
「かつお節の炊き込みご飯」
レシピはこちら。

かつお節をたっぷり摂れる上に、ちりめんじゃこにも、EPAとDHAが豊富に入っている。
さらに、青じその「β-カロテン」には、悪玉コレステロールの発生を防ぐ効果がある。
枕崎の「茶節」

これも、簡単そうだ。
かつお節は、できるなら、開封したら 全部使い切るのがいい。
どうしても 保存したいなら、密閉できる袋に入れ、冷凍庫に入れるとよいそうです。
水分が無いので、凍らないんだって。
かつお節は、大豆製品と一緒に食べるのが おススメ!
□ インフルエンザ 風邪 予防

お次は、免疫力を高めてくれる食材です。
その薬味とは、「ネギ」。
今までは、ネギの白い部分に含まれる「硫黄成分」が、免疫力アップに関与していると言われていました。
しかし、最近、青い部分に含まれる 「ヌル」 に、免疫力アップの力があることが 分かってきたのだ。
透明でヌルヌルしている、ヌルという成分。
これには、「IgA抗体」「マクロファージ」「ナチュラルキラー細胞」、これらの免疫機能をアップさせる力がある。
ヌルが含まれているのは、ネギの「青い部分」。
なので、ヌルを多く摂るなら、「青ネギ」がおススメ。
それも、太い青ネギ。例えば、「九条ネギ」。
<おススメの食べ方>
「九条ネギと じゃこの和え物」
豆腐にのせても、よさそう。
「九条ネギの天ぷら」
長めに切って、180℃の油で揚げました。

「九条ネギのすき焼き」

「九条ネギの餃子」

九条ネギの摂取量は、1日およそ 70g 。
これは、小鉢に 1杯程度。
そばやうどんに入れても、いいかな。
おススメの保存法は、直接冷気を当てないように、新聞紙でくるんで、野菜室で立てておくこと。
5日くらいはもつそうですよ。
□ 血管の老化を防ぐ

次も、血管に関するもの。老化を防いでくれます。
怖いのは、血管に弾力がなくなり、硬くなってしまうこと。
動脈硬化につながりかねません。
その薬味は、国内で出回っているものの「99%以上」が、輸入物。
国産は、「0.02%」しかありません。
そのうち、およそ 45% を生産しているのが、鹿児島県の喜界島だという。
その薬味とは、「ゴマ」。
ゴマに含まれる「ビタミンE」と、ゴマ固有の成分「セサミン」が、効く。
ビタミンE は、血管の酸化を防いでくれます。
セサミンは、血管の老化を促進する悪玉コレステロールを低下させるのに効果的。
摂取の目安は、1日に 大さじ1杯。
<おススメの食べ方>
焼きそばに。
冷奴に。
味噌汁や炒め物にも。
すったゴマを醤油に入れて、刺身を食べる。
アイスにも、いけるのだそう。
なお、ゴマに含まれる成分を活かすには、すりごまが一番。
白、黒など、種類は問いません。
「サバのゴマ揚げ」

サバには、「EPA」「DHA」が豊富。これに、ゴマの効果が加わります。
□ 冷え性対策

お次は、冷え性。
その食材の日本一の生産地は、和歌山県です。
53%のシェアを誇る。
実は、漢方薬にも使われているんですよ。
その薬味とは、「山椒(さんしょう)」。
山椒には、「サンショオール」という成分が含まれていて、血管を拡張する作用があるのだ。
結果、血流が良くなるってわけ。
ウナギを買った時についてくる小さなパックで、0.2g 程度。
1回の食事で、これくらいでよいとのこと。
<おススメの食べ方>
焼いたサンマにかける。
マヨネーズに混ぜる。
から揚げにふる。
アイスクリームにも。

「山椒をかけた豚汁」

七味のかわりに、かけます。
たっぷり入っている根菜類にも、身体を温める効果が。
さらに、豚肉や味噌が、代謝を活発にしてくれる。
□ 骨粗しょう症

最後は、骨粗しょう症の予防になる食材。
50代以降の女性は、特に要注意です。
日本一の生産地は、高知県。
その薬味とは、「ゆず」。
ゆずに含まれる「クエン酸」が、カルシウムの吸収率を上げてくれるのだ。
<おススメの食べ方>
ゆずの果汁をお酢代わりにした、ちらし寿司。
皮を砂糖などで煮漬けた、ゆずの佃煮。
中身をくりぬいて、酒の盃にする人もいる。
「しらす丼」

しらすは、カルシムが豊富です。
「ゆずと甘酒のスムージー」

アルコールの入っていない甘酒を使います。
皮ごと摂るのが、ポイントだ。
ゆずの皮に多く含まれる「β-クリプトキサンチン」は、骨の形成や維持に有効な成分なんです。
ちなみに、新鮮なゆずは、硬いそうですよ。
旬を過ぎると、皮だけが成長し、果肉と皮の間に、すき間ができるんですって。

薬味で、健康な身体を作りましょう!

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