【たんぱく質】 1日の必要量と目安
1日に必要な たんぱく質の量、知ってますか?
具体例も併せて、紹介します。
不足したら、いろんなリスクがあるようですよ。
シニアになったら、意識して食べたいところ。
硬い脂っぽいなど、食べづらいという人には、工夫した料理で対応。
摂取できたら、運動で鍛えましょう。
2018年7月29日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」、「~ たんぱく質を摂って活かす! ~ 目指せ! ゲンキな肉食シニア」より。

□ たんぱく質と摂取量

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

栄養素から、「たんぱく質」について。

ご長寿さんに聞いてみると、肉をよく食べているなんて話、よく出てきますよね。
でも、みんなそうしているかというと、どうも違うようです。
肉を食べ過ぎると、健康によくないんじゃないか。
そんな懸念から、知らず知らず 肉を敬遠してしまうお年寄りも、多いようなのだ。
夏だと、ソウメンだけになっちゃってるとか、ありませんか?
たんぱく質が不足 → 筋肉や骨が衰える → 寝たきりや要介護のリスクが増える
筋肉や骨、つまり、身体を作るたんぱく質は、必要不可欠なものです。
もちろん、過剰に摂取したらよくないですが、不足するのもよくない。
何でもそうですが、適切な範囲で摂取する ことが大事なんですね。
ところで、エノキさん、1日に食べた方がいい、たんぱく質の量、知ってますか?

そういえば、知りませんねえ。
ただ、何となく、主菜として、肉や魚を食べてます。

厚生労働省が推奨する たんぱく質の量は、こちらになります。

男性だと、18歳以上で 60g 。
女性だと、18歳以上で 50g 。
(身体活動レベルが上がると、必要なエネルギーや栄養素が変動します)
気をつけないと、この推奨量をクリアできてないことも、多いんですよ。
主な食材の たんぱく質量を、見てみましょうか。
・ 鮭の切り身 78g : 22.2g
・ ハム 薄切り 2枚 20g : 3.3g
・ 卵 1個 51g : 6.3g
・ 牛乳 1杯 210g : 6.9g
・ ヨーグルト 210g : 7.6g
・ 鶏むね肉 62g : 21.5g
・ 牛肉 67g : 18.8g
・ 豚肉 72g : 19.2g
・ サバ缶 1/2 95g : 19.9g
・ 豆腐 150g : 7.4g
・ 納豆 30g : 5.0g
・ 魚肉ソーセージ大 75g : 8.6g
・ 魚肉ソーセージ小 20g : 2.3g
・ 薄切りチーズ 18g : 4.1g

お肉は、焼いた時の重さです。
加工品などは、メーカーによって差があるので、パッケージの表示を確認してください。
上は、あくまでも目安。
この組み合わせで、1日の食生活をシミュレーションしてみましょう。
<朝>
牛乳 1杯 : 6.9g
卵 1個 : 6.3g
<昼>
鮭 1切れ : 22.2g
豆腐 150g : 7.4g
<夜>
鶏むね肉 : 21.5g
< 合計 64.3g >
(この他にも、ごはんやパンにも たんぱく質は含まれるので、これよりも増えます)
ざっくりやると、
肉類 1食で 約20g
魚類 1食で 約20g
卵+牛乳+ヨーグルトで 約20g
豆腐と納豆で 約10g
このような組み合わせで考えても、いいかもしれません。
ただ、ちゃんとやるなら、各食材の重さを量って、計算した方がいい。
<生の肉の重さに対して>
100g に含まれる たんぱく質量ですね。
若鶏・むね、皮つき-生 → 21.3g
若鶏・もも、皮つき-生 → 16.6g
ぶた・ロース・脂身つき-生 → 19.3g
ぶた・もも・脂身つき-生 → 20.5g
輸入牛・もも・脂身つき-生 → 19.6g
輸入牛・ヒレ・赤肉-生 → 20.5g
□ 不足するとどうなる?

たんぱく質が構成しているのは、筋肉と骨だけではありません。
皮膚や毛髪、血液だってそう。
身体の約20%を構成する、重要な成分なんです。
そう考えると、なおさら欠かせないでしょ。
若々しさを保つためにも、ちゃんと摂取したい成分なのだ。
<たんぱく質不足の危険性>
昔は、粗食が美徳とされていました。
しかし、それも「栄養素の不足」と考えると、危ないですよね。
では、肉や魚を食べないと、どうなるのでしょうか?
カロリー不足 → 筋肉を分解して補おうとする
たんぱく質が不足 → 血管の壁がもろくなる → 動脈硬化に
リスク増大です。
では、普段の生活で、判断する方法はあるのでしょうか?
こんな兆候が、あるようですよ。
・ 歩く速度や握力が、落ちてないか?
前は開けられていたビンのフタが、開けられなくなったとか。
歩いていて、他の人にやたら追い抜かれるとか。
たんぱく質不足で筋力が低下し、そうなっているかもしれません。
・ 肌のハリがなくなった。
・ 疲れやすくなった。
これらも、不足しているサインである可能性が。
健康診断の数値でも、分かります。
・ アルブミン(Alb)が 4.0g/dl未満。
アルブミンは、血中を流れるたんぱく質の一種。
基準値内か、チェックしましょう。
<お肉のいいところ>
お肉に含まれるのは、たんぱく質だけではありません。
鉄分やトリプトファンも、含まれる。
鉄分 → 貧血予防
トリプトファン → 精神安定、うつ病予防
オレイン酸 → 高血圧予防
もちろん、食べ過ぎは禁物です。
特に、若いうちは、気をつけた方がいいかな。
ちょうどいい範囲で、いただきましょうね。
□ 食べやすくする方法

シニアにとって、お肉は重要。
でも、敬遠するだけの理由もあるようです。
そう、硬さが気になるのだ。
他にも、ノドに詰まる感じがするとか、脂が気になるとか、そういう意見があります。

確かに、年を取ると、肉から離れがちかもしれません。
若い時とは、違うもんな~。

では、こんな方法は、いかがでしょうか。
<硬さ対策>
噛み切れない、飲み込みづらいという方に。
・ 薄切り肉を使う

見た目はステーキだけど、ハンバーグのようでもある。
薄切り肉を固めているので、食べやすいわけだ。
<脂っぽさが気になる時>
肉の脂が苦手な人。さっぱり食べたいという方に。
・ レモン南蛮漬け

お酢やレモンの酸味には、食欲を増進する効果や、胃酸の分泌を促す効果があります。
また、レモンのビタミンCは、たんぱく質からコラーゲンを合成する時に、欠かせない成分。
肌にもいいときている。
□ 簡単筋トレ

たんぱく質を摂取できたら、合わせて行いたいのが、運動です。
負荷を与えることで、筋肉や骨が鍛えられる。
とはいえ、シニアになると、動くのが億劫になる面も。
というわけで、イスを使った簡単にできる筋トレを紹介します。
<つま先上げ>
これで鍛えるのは、「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」と「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」。
つま先を高く上げるのに関係する筋肉だ。
なので、転倒予防になるってわけ。

<足の横上げ>
この運動で鍛えるのは、「中臀筋(ちゅうでんきん)」。
お尻の両側にある筋肉ですね。
股関節の動きを安定させる役割がある。
ここを鍛えることで、転倒予防にもつながります。

歩くことも、大切です。
ウォーキングを生活に取れ入れるも、よし。
買い物などで、歩くもよし。
趣味で運動するも、よし。
余裕がある人は、スクワットするとか。
続けやすいもの、自分に合うものを、探しましょう。
50歳を過ぎたら、肉食を意識しましょうね!


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