【貧血 貧酸】 体調不良 だるさの原因/ガッテン
帝京大学ラグビー部の、だるさとの戦い。
その意外な原因とは?
自覚してないことが多い、貧血。
一般のイメージとは、違うのだとか。
日々感じている、様々な体調不良。
その原因は、貧鉄かもしれません。
おかげで、ヘモグロビンが酸素不足になり、細胞が正常に働かなくなってしまうのだ。
2018年4月25日放送の「ガッテン」より、「だるさ スタミナ切れ 乾燥肌 ~ 体調不良の原因判明SP」からのメモ書き。
その前編です。

□ 帝京大学ラグビー部 だるさとの戦い

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「体調不良の意外な原因」について。
昔と比べると、自分で体調管理できる機器が、たくさん出てますよね。
腕時計タイプの活動量計も、人気なのだとか。
消費カロリー、心拍数などを、記録することができます。
スマホのアプリで管理できたりとか。
使ってるランナーも多いらしい。
珍しいものでは、こんなのもある。
運転手さんが、センサーを装着。
実はこれ、「眠気計」なんです。

心拍の変化から、本人も気づいてないレベルの眠気を感知して、知らせてくれます。
今回注目したのは、別の計測器。
なんでも、最近、街の薬局などにも置かれてるんだって。
これで、ある数値を測ることができる。
スタミナ不足、乾燥肌、口内炎、抜け毛などにも関係する、その数値とは?
その計測器が、スタジオに運ばれてきました。
ちなみに、お値段は、50万円だそう。
血圧計等とは違って、家庭に置くにはお高いぞ。
指を入れて測定するようなのですが、何を測るんだろうか?

ガッテンが命名した名前は、「だるさ計」です。
だるさと関係する数値なのかな~。
ラグビー大学選手権で、前人未到の9連覇を果たしたのが、帝京大学ラグビー部だ。
でも、その栄光の裏には、「だるさ」との戦いがあったという。
それは15年前のこと、当時、チームは長い不振に陥り、大会序盤での敗退が続いていました。
なぜか、大事な場面で、走れなくなってしまう。
監督の岩出雅之さんは、こう振り返ります。
「何も(問題が)ないような選手が、実は、走っても、全然こう、すぐに息切れしたり、体がついていかない」
「一見、何か体調が悪いのかな? と思えるようなことが、感じるんですけど、普段の生活では、あまり支障がない」
そんな選手が、数名出たのだそうです。
チームに広まった、謎のだるさ。
その原因は、何なのか?
スタッフたちは医師に相談し、血液検査を行ったのだそうな。
すると、まったく予想外の原因が、判明したんです。
そこでチームは、すぐに徹底的な対策を開始。
そのおかげで、徐々に選手本来のパフォーマンスが、取り戻されていったという。
こうして、謎のだるさを克服し、帝京大学ラグビー部は、大躍進を遂げたのでした。
紅い旋風、ここにあり!
でも、だるさの原因って、何だったのでしょう?
だるさがあった時、疑われる原因には、以下のようなものがあります。
<だるさの原因>
・急性肝炎。
・不眠。
・自律神経失調症。
・うつ。
・腎疾患。
・心疾患。
そして、もう一つ、項目があるのだ。
それこそが、謎のだるさの原因だったんですね。
その原因とは、「貧血」。
あの屈強な男たちが、貧血?
猛烈に運動して、ものすごく食べて、それで、貧血?
(その詳細については、後編に出てきます)
ちなみに、貧血と判定される数値は、こうなります。
<貧血判定 基準値>
(ヘモグロビン濃度)
男性 : 13g/dl未満
女性 : 12g/dl未満
先ほどの「だるさ計」で計測したのは、これだったんです。
(ただし、医学的な診断には、採血が必要)
なんでも、自分が貧血だと気づかない人が多いのだとか。
その辺のことを、貧血に詳しいお医者さんに聞いてみましょう。
医師の 濱木珠恵 先生です。
「貧血の自覚症状っていうのは、一般の方が思っているイメージと違うので」
「実際に貧血になってみて、思ってたのと違いましたという方は、よくいると思います」
「立ちくらみ なんかが起きるんじゃないかと思っている人がいるんですけど、意外とそういうドラマチックな倒れ方はしなくて、何となく日常がだるいとか、疲れやすい、疲れが抜けないとかが多いんですね」
「で、歩いていても、ちょっと速度が上がらないとか、階段を上る気がしないという、割と地味な症状から進むんですよ」
「初めて貧血になった方は、単に疲れているだけじゃないかとか、体力が落ちただけじゃないかという風に考えてしまうと思います」
では、街の人たちは、どうなんでしょう?
大山商店街と高円寺商店街で、100人に対し、貧血大調査を実施。
すると、自覚がないまま貧血だった人が、けっこういたんです。
特に、若い世代は、気づいてない人が多かった。
調査の結果、貧血と判定されたのは、100人中 24人でした。
約4人に1人が、貧血の疑いあり。
では、何が原因で、貧血になるんだろうか?
昔からよく言われるのは、「鉄分不足」だけど…。
貧血=貧鉄
さっき、先生が言ってましたよね。
貧血って、一般的に思われているイメージとは違うって。
意外なことに、貧血で、こんな症状が出るのだという。
<貧血の症状>
・不眠。
・息切れ。
・爪の変形。
・口内炎。
・だるさ。
・氷食症。
・乾燥肌。
・抜け毛。
・嚥下(えんげ)障害。
そしてさらに、情報が!
なんと、「貧血=貧鉄」に、続きがあるのだ!
□ メカニズムと体験談

メカニズムについて、学んでみましょう。
貧血の一番の被害者は、「ミトコンドリア」。
このミトコンドリアは、全身ほぼすべての細胞にあります。
では、貧血の時、どうなるか?
血液の主成分「赤血球」には、鉄がたくさん。
それは、酸素をくっつけて運ぶためだという。
この酸素をミトコンドリアが受け取り、エネルギーを生み出すのだ。
それにより、各細胞は、自身の担っている役割を果たせるというわけ。
しかし、貧血になると、鉄分が不足。
運べる酸素も、少しになるんです。
なので、ミトコンドリアは十分な酸素を受け取ることができず、細胞の活動ができなくなってしまうのでした。
「貧血=貧鉄」になると、全身のミトコンドリアが酸素不足になり、細胞が正常に働かなくなってしまう。
これが、様々な不調の原因に。
つまり、こういうこと。
貧血=貧鉄=貧酸
酸素が行き渡らないために、細胞がうまく働けなくなると。
貧血とは、こういうことだったのです。
東京都は新宿区にある「ナビタスクリニック新宿」。
貧血患者さんたちが、続々 治っていく場所だという。
専門は「血液内科」ですが、「貧血外来」という名前を掲げています。
[ 体験談 ]
Aさんという女性。
長い間、身体のだるさと乾燥肌に悩んでいました。
学生の頃から、ずっと、そういう状態だったという。
なので、そういう体質・肌質だと思い込んでいた。
お医者さんに処方されたのは、「鉄剤」でした。

市販のサプリメントの、10倍の鉄分が入っているらしい。
治療を始めて、5か月。
前に比べると、階段を楽に上れるようになりました。
だるさも乾燥肌も、快方に向かっているようです。
Aさんは言います。
「すごくうれしかったです」
「自分の体質だと思ってたことが、解決されたので、スッキリしたというか、もう悩まなくて済むんだって感じです」

貧血は、血に鉄が少ないだけではありませんでした。
各細胞に、酸素がいかなくなって、貧酸状態に。
貧血は「酸素不足」。
だるさなど、様々な体調不良の原因になります。

ガッテン! ガッテン!


後編では、対策についても紹介します。
- 関連記事
-
-
【慢性痛】 原因は脳の中?/ガッテン 2018/05/10
-
【貧鉄対策】 鉄分豊富な食材と調理器具/ガッテン 2018/04/26
-
【貧血 貧酸】 体調不良 だるさの原因/ガッテン 2018/04/26
-
【傷んだ髪を美しくする方法】 ドライヤー 冷風の使い方/ガッテン 2018/04/19
-
【髪の空洞化】 切れ毛 パサつき の原因/ガッテン 2018/04/19
-
<スポンサードリンク>


