【涙活】 泣いてストレス解消&免疫力UP/健康カプセル! ゲンキの時間
泣くことが健康にいいって、本当なの?
ストレス解消&免疫力アップの効果が期待できる。
泣く → 副交感神経優位になり → リラックス状態と同じに。
免疫力との関係と、体験談。
風邪をひきにくくなり、自然と深い眠りにつけるようになった。
ドクネット:東邦大学 有田秀穂 名誉教授。
埼玉医科大学短期大学 和合治久 名誉教授。
ゲスト:光浦靖子。
ゲンキスチューデント:片岡安祐美。
ゲンキリサーチャー:えとう窓口(Wエンジン)。
2018年3月11日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 涙の数だけ強くなれる! ~ 涙活でストレス・病気に勝つ!」からのメモ書きです。

□ 涙と健康の関係

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「涙活」です。
普段なかなか泣けない人を集め、みんなで思いっきり涙を流そう!
そんなイベントがあるのだそうな。
名前は、「涙活」。
期待する効果は、ストレス解消です。
でも、本当に、泣くだけで ストレスが消えるのでしょうか?
さらには、免疫力が高まるという話まで。
みんなで、泣いて健康になりましょう!
まずは、恒例の基礎クイズから。
女性が1回で泣く平均時間は、およそ 5~6分と言われています。
Q)では、男性が1回で泣き続ける平均時間は、次のうち、どれでしょう?
A:30秒以内。
B:30秒~1分。
C:1~3分。
答えは、「A:30秒以内」。
男性が泣く時間は数秒で、ウルっとするだけの人が多いのだそう。
さて、本題に入りましょう。
涙を流すと、本当にストレスは解消されるのでしょうか?
今回参加してくれたゲンキチャレンジャーは、3名。
女性2名は、普段から泣いてスッキリするのを、実感しています。
でも、男性1名はというと、「男は泣いちゃダメです。泣く男はダメです」という考えの持ち主。
さて、どうなるやら。
3名には、こんな実験をしてもらいました。
自律神経の働きを測定する機器「自律神経システム」を装着してもらい、親子ものや動物ものなど、感動する動画を 30分間 鑑賞してもらう。
そして、泣く前と後での、自律神経の働きを比較します。
実験を考察してくれるのは、東邦大学 名誉教授で精神科医の 有田秀穂 先生だ。
別室で、心拍を見ながら、交感神経と副交感神経の緊張状態を観察するとのこと。
交感神経とは、身体を動かしたり、緊張したり、ストレスが かかっている時に働く神経です。
一方、副交感神経は、寝ている時やリラックスしている時、体力を回復する際に、働きます。
動画を見始めた直後は、交感神経が優位になりました。
ところが、わずか2分後、「男は泣いたらダメ」との持論の男性の目に、涙が。
すると、その途端に、グラフに変化が生じた。
泣く前は交感神経優位だったのが、泣き始めた直後から、副交感神経優位に。
しかも、その状態が、およそ 1分間にわたり継続しました。
有田先生の解説。
「副交感神経の方が高い状態が続いたから、そういう意味では、癒しの状態に脳が切り変わったと」
「ストレス解消の状態が、もう被験者の中には できてる」
泣くと、リラックスしている時と同じ、副交感神経が優位な状態になる。
すると、脳も癒され、精神的なストレスまでもが解消される、ということらしい。
動画を見て、女性2名も大号泣。
結果、3人とも、泣く前に比べ 泣いた後は、交感神経が全く働かなくなるなど、完全なリラックス状態に突入していました。
さらに、効果は、溜まったストレスを解消するだけではないのだという。
なんと、後から生じるストレスにも強くなるというのだ。
というわけで、これも検証することになりました。
調べるのは、ストレスを感じると体内に増える、「コルチゾール」の値。
その数値の変化で、ストレス状態をチェックする。
この実験に協力してくれたのは、この方。
埼玉医科大学短期大学の 和合治久 名誉教授です。
まずは、ストレスを与える前の通常の状態で、唾液に含まれるコルチゾールを採取。
その後、ストレスのかかる 3つの作業を行ってもらいました。
(1) 計算問題(掛け算と足し算を、ひたすら10分間)。
(2) 箸で小豆を皿に移動させる。
(3) 絡まった毛糸をほぐす。
このすべてが終わった後、再び、唾液を採取しました。
その結果、3人とも、実験後にはコルチゾールの値が上昇しているのが確認できました。
かなりのストレスが、かかっていたようです。
その後、1時間休憩し、再実験。
ただし、ストレス作業を行う前に、感動的な動画を観て、泣いてもらいました。
その後、先ほどと同じストレスの作業を行ってもらった。
すると、驚きの結果が出たんです。
なんと、泣いた後では、ストレス値の上昇が抑えられていたのだ。
有田先生の解説。
「今回の実験結果から分かったことは、泣くことにによって、ストレス中枢が鎮静化されて、その鎮静化された状態は、人にもよりますが、泣いた後は 約1週間ぐらい ストレス軽減の状態が続くということです」
泣くことによって、それまで溜まったストレスがリセットされるだけでなく、その後およそ 1週間も ストレスが溜まりにくくなるというのだ。
千葉県は千葉市にある、コンサルティング会社「LMC社労士事務所」。
ここでも、涙の力が発揮されています。
この会社では、月に1回、仕事の合間に、「社内涙活」を行っているんです。
では、涙活を始めたことで、仕事に良い影響はあったのでしょうか?
参加した人の感想。
「泣いた後、スッキリして、より集中できる感じがします」
「ストレスがなくなっているのかな~とは思います」
涙活導入後、ストレス解消に加え、集中力もアップ。
社員の多くが、その効果を実感しているのだとか。
涙活主催者 寺井広樹さんのお話。
「最近、海外メディアからの取材も増えてきまして、日本のみならず、海外にも世界にも、涙の輪を広げていきたいなと思っております」
□ ドクネット
引き続き、東邦大学 名誉教授で精神科医の 有田秀穂 先生に、教えていただきます。
<感動の涙が、ストレス解消にいいの?>
心が動かされて感動して出す涙というのは、ストレス解消になる。
逆に、タマネギを刻んだ時に出る涙では、効果は無い。
<涙を流す時間は関係するの?>
涙が流れるという特別な状況になるので、たった数秒でも、ストレス解消になる。
一番よくないのは、男は泣くものではないと、我慢すること。
我慢することで、余計にストレスが溜まってしまいます。
<なかなか泣けないのですが>
自分の泣けるツボを、探すとよい。
例えば、家族愛、夫婦愛、祖父母との思い出、恋愛、アスリートの努力、友情、仕事、動物など。
ちなみに、三宅裕司さんおススメの泣ける映画は、「グレンミラー物語」だそうです。
□ 涙と免疫力

涙には、ストレス解消だけでなく、さらなる健康効果があるのだという。
和合先生のお話。
「実は、泣くことで、人間の免疫力は高まるんですね」
「泣くことによって、副交感神経の支配下にあるリンパ球、それから、涙の中の IgA という免疫物質、これが非常に高まるんです」
泣くと、免疫力を左右する「リンパ球」が活性化し、身体の中から、病気の原因となるウイルスを撃退してくれるのだとか。
また、同時に、身体を表面から守る免疫物質「IgA」の活動も高まり、目や口などから侵入するウイルスをブロックしてくれるので、感染症にかかりにくくなるとも。
つまり、泣くことによって、身体が内と外から強化され、免疫力がアップし、様々な病気の予防につながるってわけ。
[体験談]
30歳の女性、Aさん。
自宅で週1回の涙活を始めたことで、体調に変化があったという。
前は、風邪をひきやすく、ずっと体調の悪い日が続いていました。
精神的にも落ち込んだり、仕事も休みがちだったらしい。
ところが、涙活を始めて半年後、うれしい変化が出てきました。
「顔色よさそうだね」などと、周りから言われるようになったんです。
それからは、徐々に自分でも、涙の効果を実感。
今では、風邪をひきにくくなりました。
さらには、別の変化も。
以前は、布団に入っても なかなか寝付けず、眠ってもすぐに目覚めるの繰り返しでした。
それが、泣いた後は疲れているので、自然と眠れるようになりました。
泣いた後の疲労感は、副交感神経が優位に働いている証拠。
眠る前に泣くと、その状態が持続し、自然と深い眠りにつけるのだとか。
その結果、朝もスッキリ目覚めることができるってわけ。
有田先生によると、涙活の効果を得るには、ベストなタイミングがあるという。
涙活は、ストレスの溜まった夕方から夜、あるいは、1週間の疲れが溜まった週末がおススメ!
スッキリ泣いて、健康になりましょう!


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tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 心身の健康 癒し
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