【大豆と健康(2)】 豆腐の認知症予防レシピ/ゲンキの時間
大豆の七変化、後編です。
味噌には、血糖値の上昇を抑制する効果が。
そして、赤味噌と白味噌で、おススメの食べるタイミングがある。
納豆のビタミンKは、骨を丈夫にしてくれる。
また、ナットウキナーゼには、血液サラサラ効果が。
<脳をイキイキ! 育脳レシピ>
頭の回転スピードUP → 豆腐とホウレンソウのグラタン。
脳の老化を防ぐ → 豆腐とサバ缶のアヒージョ。
料理:管理栄養士 豆腐マイスター 平沼亜由美。
2018年2月4日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 血管・メタボ・脳によし! ~ 大豆の七変化パワー」からのメモ書き。
その後編です。

□ 味噌

大豆の健康パワーをさらに増幅させるのが、「発酵」。
「発酵」とは、微生物などの力を利用し、元からある成分をパワーアップさせたり、新たな成分を作り出す、いわば、人間の知恵です。
そんな発酵を利用して作られる大豆製品の代表格が、そう、「味噌」と「納豆」だ。
大豆七変化その(4)は、「味噌」。
期待される健康効果は、血糖値の上昇抑制です。
その秘密は、発酵や熟成の過程で作られる、褐色成分「メラノイジン」。
このメラノイジンが、食後の血糖値の上昇を、緩やかにしてくれる。
味噌には、「赤味噌」と「白味噌」がありますよね。
実はこの2つ、それぞれ、おススメの食べるタイミングがあるのだとか。
赤味噌 → 朝食に!
白味噌 → 夕食に!
赤味噌に豊富なイソフラボンは、基礎代謝を活発にしてくれます。
そのため、朝食にとることで、身体にエンジンをかけてくれるのだ。
一方、白味噌には、脳の興奮を抑えてくれる「GABA」という成分が豊富。
夕食にとることで、寝付きを良くする効果が期待できます。
□ 納豆

大豆七変化その(5)は、納豆。
東京都は青梅市にある、「菅谷食品」。
こちらで作っている納豆「つるの子納豆」は、2015年の納豆品評会で 最優秀賞に輝いた一品。
さらに、農林水産大臣賞まで 受賞しています。

こちらでも、納豆の製造工程を見せてもらいました。
まず、一晩水に浸けた大豆を、蒸します。
菅谷食品では、この蒸しの工程で、一部の商品に、特殊な蒸し方を採用しているのだとか。
それが、「せいろ蒸し」という製法。
通常の釜だと、上から蒸気をかけて大豆を蒸します。
しかし、こちらは、蒸気を下から上げて蒸す。
つまり、大豆を包み込むように蒸すんですね。
そのおかげで、大豆の養分が 非常に逃げにくいというわけ。
蒸しあがったら、温かいうちに、納豆菌が噴霧されます。
それをすぐさま、容器に詰める。
そして、室温40~41℃の発酵室で、18~20時間保存します。
この間に、納豆菌が大豆の養分を分解し、発酵を促進してくれるのだ。
この発酵によって、いろんな成分が増えてきます。
例えば、骨を作るのに大切な「ビタミンK」は、発酵前の蒸し大豆に比べ、50倍以上に。
<100gあたりのビタミンK>
納豆 vs 蒸し大豆
600mg > 11mg
さらに、納豆菌による発酵で、新たに生まれる成分もあります。
それが、「ナットウキナーゼ」。
ナットウキナーゼとは、血液サラサラ成分で、血中にできた血栓を溶かす働きが。
つまり、納豆を食べれば、脳梗塞や心筋梗塞の予防になるってわけだ。
そんな納豆の中でも、発酵で生まれる成分が多いのが、「ひきわり納豆」だという。
ひきわり納豆は 大豆が割ってあるので、納豆菌が付きやすくなるんですね。
その分、菌による分解が進みやすく、生まれる成分も多くなるってわけ。
□ 大豆もやしとテンペ

さあ、いよいよ、おおづめですね。
大豆七変化その(6)は、「大豆もやし」。

大豆もやしには、美肌効果があるのだとか。
というのも、発芽することで、美肌に欠かせない「ビタミンC」が生成されるんですね。
また、その他のモヤシには見られない「イソフラボン」は、肌の弾力をアップさせ、しわが改善したという研究データもあるそうな。
そして、大豆七変化その(7)は、「テンペ」。
テンペとは、インドネシア発祥の大豆製品。
ゆでた大豆にハイビスカスなどの葉に付く「テンペ菌」をふりかけた発酵食品です。
インドネシアの納豆とも呼ばれる。

テンペは、納豆のような強いニオイがなく、肉や魚の代わりに、炒め物に重宝するのだとか。
白澤先生によれば、テンペはお酒好きにおススメ。
というのも、発酵の過程で「ナイアシン」という物質をたくさん作るんですね。
このナイアシンは、アルコールの代謝に重要な成分なんです。
□ 豆腐の育脳レシピ

ここからは、豆腐を使ったレシピを紹介!
教えてくれるのは、管理栄養士で豆腐マイスターの 平沼亜由美さんです。
テーマは、「脳をイキイキ! 育脳レシピ」だ。
カギとなる成分は、豆腐の「レシチン」。
人間の脳内には 神経細胞が張り巡らされ、そこを行き来する神経伝達物質の材料となるのが、レシチンなんです。
豆腐をはじめ大豆製品には、このレシチンが豊富に含まれているんですね。
まずは、「頭の回転スピードUP」から。
<豆腐とホウレンソウのグラタン>
材料:2人分
豆腐:150g
ホウレンソウ(ゆで):30g
ホワイトソース:150g
ピザ用チーズ:30g
ベーコン:20g
(1) 豆腐、ゆでたホウレンソウ、ベーコンを、食べやすい大きさに切っておきます。
(2) 耐熱皿に、豆腐、ホウレンソウ、ベーコンをのせる。
(3) さらに、ホワイトソースと ピザ用チーズをのせ、オーブンなどで、焦げ目がつくまで焼けば、できあがり。

ポイントは、カルシウム。
レシチンは 単体では神経伝達をスムーズに行うことができません。
その手助けをするのが、カルシムというわけ。
続いてのテーマは、「脳の老化を防ぐ」。
脳の神経細胞は、加齢と共に減少し、重度の場合、認知症を招くことも。
それを食い止めるのが、「サバ缶」だという。
サバなど青魚に含まれる「DHA」や「EPA」には、加齢で減少した脳の神経細胞を再び増やし、それぞれをつなげる働きがあるんです。
<豆腐とサバのアヒージョ>
材料:2人分
豆腐:100g
サバの水煮缶:1缶
オリーブオイル:適量
すりおろしニンニク:小さじ1
(1) 豆腐は、食べやすい大きさに切っておきます。
(2) 鍋か直火可能な耐熱容器に、豆腐、ほぐしたサバ缶、オリーブオイル、すりおろしたニンニクを入れて、火にかける。
たった、それだけ。

パンなどにつけて食べても、おいしい。
大豆製品を食べて、健康になりましょう!


前編 → 【大豆と健康(1)】 豆乳で乳がん予防
[関係する記事]
→ 【薬膳スープ】 素材&レシピ
→ 【豆みそ レシピ】 みそだまりの作り方
→ 【クリーム豆腐】作り方とアレンジ料理
- 関連記事
-
-
【春の鼻づまり】 速効解消法/健康カプセル! ゲンキの時間 2018/02/19
-
【乾燥肌対策】 かゆみの原因&入浴法/健康カプセル! ゲンキの時間 2018/02/13
-
【大豆と健康(2)】 豆腐の認知症予防レシピ/ゲンキの時間 2018/02/06
-
【大豆と健康(1)】 豆乳で乳がん予防/ゲンキの時間 2018/02/05
-
【喜界島】 長寿ホルモンを増やす食べ物/健康カプセル! ゲンキの時間 2018/01/29
-
tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 食べ物 認知症 生活習慣病
<スポンサードリンク>


