【糖質制限なし】 足立香代子の油でダイエット/ビーバップハイヒール
太らないようにするには、血糖値スパイクを防ぐことが大事。
サラダを先に食べるより、肉を先に!
パンにはバターを!
痩せるには、上手に間食を摂ること。
おススメは、果物。
<これ食べていいの?>
ラーメン → トッピングを先に。
寿司 → 天ぷらや刺身を先に。
カレー → 箸で。
<太りにくいのは どっち?>
ショートケーキ vs フルーツタルト。
ペペロンチーノ vs カルボナーラ。
餃子 vs 焼売。
酢豚 vs 青椒肉絲。
解説(カシコブレーン):管理栄養士 足立香代子。
2018年1月11日放送の「ビーバップ! ハイヒール」より、「~ 糖質は制限不要! ~ ズルい食べ方」からのメモ書きです。

□ 太る原因は 血糖値スパイク

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「ダイエット」なんですが、「糖質制限」に対し、新たな見解が!
流行りの糖質制限ダイエット。
そこに一石を投じる人が、現れました。
糖質制限とは、米や麺、パンなど、糖質を控えることでダイエット効果を狙う方法です。
脂肪に変わりやすい炭水化物や甘いものを制限することで、痩せようとすること。
SNS上でも、このワードを目にすること、多いですよね。
ブームの影響か、飲食店では、ごはんや麺を残す人も。
残されたシャリに、議論が沸騰しました。
以後、寿司チェーン店の中には、酢飯の代わりに、大根の酢漬けを使用する店も。
しかし、肥満対策で糖質の摂取量ばかりを気にするのは、大間違いだという。
最新の研究では、摂取量よりも別に、気をつけるべきことがあるらしいのだ。
そのキーワードとなるのが、「血糖値スパイク」。
血糖値スパイクとは、食後 摂取した糖質により 血糖値が急上昇し、その後、ジェットコースターのように一気に下がる現象のこと。
グラフが「スパイクの歯」のように見えることから、そう呼ばれています。
実は、この血糖値の急上昇の際に 消費しきれなかったエネルギーが、脂肪に変えられているそうなのです。
つまり、これが「太る瞬間」だというのだ。
気をつけなければならない瞬間とは、ここなんです。

さらに、血糖値の急激な乱高下を繰り返すと、肥満や糖尿病だけでなく、突然死やアルツハイマー、がんのリスクまでもが、高まってしまうのだという。
今、糖質ダイエットに取り組む多くの人が、間違った方法で、知らぬ間に、この血糖値スパイクを引き起こしている可能性が!
<サラダだけ食べる>
この行為も、危険性を はらんでいるのだ。
空腹時に食べると、ドレッシングに含まれる糖質をダイレクトに吸収。
血糖値スパイクを起こしやすいのです。
そうならないためには、「チーズを先に食べるとよい」のだという。
チーズに含まれる たんぱく質と脂肪が 先に胃に入ると、糖質の吸収を 穏やかにしてくれます。
結果、血糖値スパイクを防げるんですね。
つまり、「糖質を減らすのではなく、何かを足す」という考え方が、今、新たな注目を集めてるんです。
そんな最新の糖質ダイエットを教えてくださるのが、この方。
管理栄養士の 足立香代子 先生。
足立先生は言います。
「糖質制限っていうのは、やれる人はいいんですけど、普通は、なかなか苦しいですよね」
「それに、健康を害するっていう情報も、最近では出てきました」
「それよりも、上手に食べて健康を維持し、そして痩せる、あるいは、太らないようにするということを、お話しようと思っています」
血糖値は、すごく上がって すごく下がるっていうのが、一番よくないのだそう。
糖質制限も、間違ったやり方だと、これを引き起こしかねない。
それよりは、食べ方の工夫をするほうがよいというわけ。
極端な糖質制限はつらいし、続かない。
ならば、続けられる方法で、血糖値スパイクを防ぐようにしようと。
血糖値が急激に上昇しないようにして、太りにくくする。
それが今回紹介する方法。
□ 間違ったダイエット方法

おいしいものが大好きな、人呼んで「ポッチャリーズ・エンジェル」たち。
度重なるリバウンドにより、痩せることを諦めた女性たちだ。
そんな人たちは、ダイエットのやり方を間違えていたのかも。
<サラダから先に食べる>
「ベジファーストで、サラダから」、そういう人も多いかもしれません。
でも、そこには、盲点が…。
ベジファーストとは、まずサラダを食べ、その後に食べる糖質の吸収を ゆっくりにしようとする食べ方のこと。
しかし、「効果があるのは、食物繊維が豊富な野菜のみ」なのです。
レタスやキャベツ、キュウリなど、一般的にサラダでよく使われるものは、食物繊維の量がそんなに多くない。
(キャベツでも、自分で たくさん用意するなら、別ですが)
食物繊維が豊富なのは、キノコ類、海藻類、ブロッコリー、パプリカなど。
先生がおススメするのは、「ベジファースト」よりも「肉ファースト」。
実は、肉や魚など、脂やたんぱく質を含んだ おかずから先に食べ、最後に炭水化物を摂る方が、血糖値スパイクを抑制することができるそうなのです。
通常、糖質を摂取すると、血液中のブドウ糖が増え、血糖値が上がります。
その後、インスリンの働きで エネルギーとして消費され、下降していく。
しかし、空腹時に いきなり糖質を摂取すると、糖質が一気に吸収され、血糖値が急上昇。
その時、血液中で、糖をエネルギーに変えているインスリンは、大忙しに。
消費しきれない余分な糖が 中性脂肪に変わり、身体に蓄えられ、太ってしまうのだ。
それと同時に、血糖値は急下降。
血糖値スパイクが起きてしまうのでした。
同じ量の糖質でも、食べ方によって、血糖値の上がり方は変わってくるんですね。
肉を最初に食べるといいというのも、たんぱく質や脂の消化吸収に時間がかかり、糖質の吸収が穏やかになるから。
<給食の三角食べ>
給食などでは、おかず、ごはん・パン、汁物などを、まんべんなく順番に食べるよう、言われましたよね。
これは、成長期の子ども達には良いそうです。
でも、大人は「おかずの後に ごはん」が鉄則。
<パンを食べる時>
パンを食べる時には、バターをたっぷり塗る。
これも、上に書いたのと同じ理由です。
どうしても ごはんやパンを食べたい時は、油と一緒に食べる。
白飯よりも、チャーハン。
パンだけよりも、バターやオリーブオイルを付けた方が、よいのです。
とはいえ、量には注意!
炭水化物も脂質も過剰になったのでは、意味がありません。
脂質を摂り過ぎるとよくないのは、確かです。
でも、太る最大の原因は、血糖値スパイク。
油を摂ると、お腹いっぱいの時間も持続するので、結果的に、総摂取カロリーを減らすことにもつながります。
(ただし、早食いに注意! 満腹感を得る前にドカ食いしないようにしましょう)
<間食はダイエットの敵?>
間食を我慢し過ぎると、「糖質中毒」になる可能性が!
脳は、空腹感が強い時ほど、すぐエネルギーになる糖質を欲するようになっています。
そんな時に 糖質を摂ると、激しい血糖値スパイクを起こしてしまうのだ。
すると、脳内でセロトニンやドーパミンといった「快感物質」が分泌される。
そう、血糖値スパイクは、一時的な快感を伴うのです。
さらにその後、血糖値が急激に下降すると、脳は 糖が足りなくなったと勘違い。
今度は、空腹のシグナルを出してしまうのでした。
こうして、空腹と快感の連鎖から、血糖値スパイクは中毒症状になりやすく、太る原因に!
「痩せたければ、上手に間食した方がいい!」
<間食には何がいいの?>
おススメは、「果物」。
糖質ダイエットで多くの人が敬遠しがちな、果物。
実はこれ、間違いらしい。
果物は食物繊維が豊富で、かつ、果糖は血糖値の上昇が緩やか。
また、食後の血糖値の上がりやすさを示した数値「GI値」で見ても、果物は数値が低く、血糖値スパイクを起こしにくいんです。

さらに、果糖は砂糖よりも甘味を感じやすいので、脳の満腹中枢が満たされるという効果もあるのだとか。
<和食の落とし穴>
ダイエット的には、和食よりも、イタリアンやスペイン料理の方がよいという意見がある。
和食は、煮物、和え物、酢の物など、けっこう砂糖が使われているものが多いんです。
さらに、油が少ないということも相まって、糖質の吸収を早めてしまいがちなのだ。
結果、血糖値スパイクを起こしやすいというわけ。
一方で、イタリアンやスペイン料理では、たっぷりのオリーブオイルを使います。
これが糖質の吸収をゆっくりにするため、血糖値スパイクを防いでくれるのでした。
<油の効果>
油は今まで、ダイエットの敵とされてきました。
カロリーオフではだいたい、脂質が制限される。
しかし、実際には、腹持ちがいいんですね。
なので、どういう順番で食べるかっていう時に、油のものから食べていくと、消化吸収に時間がかかり、なおかつ満腹感も長続きするので、ダイエットには向いてるんです。
追加で食べなくてすむ。
<果物の効果>
同じ果物でも、血糖値が上がりやすいタイプもあれば、上がりにくいタイプもある。
ブドウなどは、上がりやすいのだとか。
しかし、食後に食べれば、ブドウでも血糖値が上がりにくいので、食べるタイミングが重要。
あとは、量ですね。
食後に少しがコツ。
ちなみに、ダイエットは一人でやるより、仲の良い仲間たちとやった方が「8倍成功しやすい」というデータがあるそうです。
□ これ食べていいの?

我慢しがちなあの料理は、食べていいのでしょうか?
意外と、太りにくくなる食べ方があるようですよ。
<ラーメン>
食べて、いいんです!
ただし、条件あり。
トッピングから、先に食べること。
(例:メンマ、チャーシュー、ホウレンソウ、海苔など)

具材を先に食べることで、たんぱく質や食物繊維、脂質などを摂ることができ、後から麺を食べると、血糖値スパイクを抑えられるのだとか。
おススメは、卵やチャーシューなど、たんぱく質と脂質を含む食材。
(といっても、量や頻度には注意してくださいね)
(大盛りを度々では、きつい)
ちなみに、ダイエット的におススメでないトッピングは、コーンだとか。
コーンは、野菜というより、穀物。
炭水化物なので、避けましょう。
あと、ラーメンにライスやチャーハンを合わせるのも、NG。
<お寿司>
食べて、いいんです!
ただし、まず先に、天ぷらを食べる。
ラーメン同様、お寿司もまた、血糖値スパイクを起こしやすい食事です。
そこで、揚げ物の力を借りるのだ。
ダイエット中、NGにしがちな揚げ物ですが、油ごと食べるので、糖質の吸収を穏やかにしてくれるのだという。
他にも、お刺身をしっかり食べてから お寿司を食べるのも、効果的なのだとか。
先に 天ぷらや刺身を食べれば、それだけお腹が膨れて、お寿司の量は減る。
結果、食べるの酢飯の量を抑えることもできます。
さらに、魚の脂に含まれる「DHA」や「EPA」には、コレステロールや中性脂肪を下げてくれる働きが。
なので、大トロだって、OK。
ちなみに、ガリは意外と糖質が多いので、食べ過ぎに注意すること。
<お好み焼き>
これも、食べていいんです!
ただし、マヨネーズを利用する。
油の多いマヨネーズをあえてたくさん使うことで、血糖値スパイクを防ぐのだという。
家で作る時は、粉を少なめにし、キャベツ以外にも、キノコを入れるとよい。
卵も普通より多めに使い、油をたっぷり敷いて焼くと、さらに血糖値スパイクは起こりにくくなるのだとか。
<カレーの裏技>
大敵のカレーを食べる時には、こんな工夫を。
それは、「箸を使う」こと。
カレーライスは、ごはんはもちろんのこと、ルーにもたっぷり小麦粉が入っている。
なので、お箸を使い、時間をかけて ゆっくり食べることで、血糖値の急上昇を防ぐ。
カレーは飲み物という名言があるように、短時間に食べがちなのです。
すぐに食べちゃうので、満腹感が来る前に、おかわりしてしまう。
それを防ぐ苦肉の策が、箸を使うことってわけ。
どうしても食べたい場合は、先に食物繊維が豊富な食材を、たくさん食べた方がいいかも。
□ 食べるなら どっち?

究極の選択!
食べるなら、どっちだ?
太りにくい方を、選んでください。
<ショートケーキ vs フルーツタルト>

答えは、「フルーツタルト」。
ショートケーキは、生クリームの脂質よりも、砂糖とスポンジの糖質が 勝ってしまいます。
一方で、フルーツタルトは果糖が多く、生地も小さいため、ショートケーキと比べ太りにくいのだとか。
<ペペロンチーノ vs カルボナーラ>

太りにくいのは、どっち?
答えは、「カルボナーラ」。
どちらも オリーブオイルを使っていますが、カルボナーラは チーズに卵、ベーコンが入っているため、ペペロンチーノよりも太りにくいのだとか。
<餃子(ギョウザ) vs 焼売(シューマイ)>

太りにくいのは?
答えは、「餃子」。
焼売は肉を多く使っていますが、蒸す時に 油分を落としてしまいます。
一方で餃子は、油でしっかりと焼くため、太りにくいのだとか。
<酢豚 vs 青椒肉絲(チンジャオロースー)>

太りにくいのは、どっちでしょう?
答えは、「青椒肉絲」。
どちらも具材は似ていますが、酢豚の場合、あんに大量の片栗粉と砂糖が使われています。
油・脂質も、付き合い方次第なんですね。
炭水化物は、油や食物繊維を足すと、血糖値が上がりにくくなる。
ごはんは、油や食物繊維を含んだ おかずを食べてから。
できるだけ後に。
人によって 合う合わないがあるかもしれませんが、試す価値はあるかも。

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