【高血圧サージ】 ベルト スリッパ 深呼吸で予防/ガッテン


正常なはずの血圧が、急上昇するケースがある!

どんな場面で、上がるのだろうか?

実験で分かった、9場面。

1つ1つは小さくても、侮ることなかれ、集まれば大きな波になります。


要注意なのが、朝起きた時。

起床して2時間は、変動しやすい。

深酒、ストレス、タバコなども、要因となる。



<対策>

 ・ベルトをゆるめる。

 ・スリッパを履く。

 ・深呼吸。



解説:自治医科大学 医学部 苅尾七臣 教授。



2017年10月4日放送の「ガッテン」より、「血圧急上昇の正体! “血圧サージ”にご用心!」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 血圧サージの対策




血圧の急上昇


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「血圧」です。

普段、測定している値は、正常範囲内。

でも、あるきっかけで、急上昇するケースがあるんです。

これを、「血圧サージ」という。





血圧は、正常に保つことが、何よりも大事。

高いと、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす原因になってしまいます。

なので、食事の塩分を控えたり、時には薬を使ったり。

お医者さんの指導に従っている人も、多いのでは?


ところが、正常なはずの血圧が、ビックリするほど急上昇するケースが。

しかも、ほんの些細(ささい)なきっかけで、誰にでも起こり得ることが、分かってきたのだという。

なんと、若い人だと、30代から。




正常な血圧は、上が140未満、かつ、下が90未満。

I度(軽症)高血圧は、上が140~159、下が90~99。

II度(中等症)高血圧は、上が160~179、下が100~109。

III度(重症)高血圧は、上が180以上、下が110以上。



血圧レベルの分類



でも、こんな不思議な体験をした人がいるんです。



[体験談]


宮城県は南三陸町にお住いの男性、 Aさん75歳。

普段の血圧は、上が「121」で、下が「66」。

正常範囲内です。

減塩に取り組んでいるし、主治医もいる。


でも、4年前、突然、脳梗塞に襲われてしまいました。

普段と変わらない、ある朝のこと。

ゴミ出しに行って、朝ご飯を食べようとしたのですが、箸(はし)や茶碗を持てなくなった。

その時は、もうこれで終わりかな~と、思ったといいます。


Aさんは、すぐに緊急入院。

軽い後遺症が残ったものの、命は取り留めました。


しかし、Aさんは、今も疑問に思うことがあるのだという。

血圧はずっと正常だったのに、なぜ?


Aさんは10年前から、毎日 血圧を測り続けるほど、血圧には気を遣ってきました。

主治医の勧めで、血圧を下げる薬(降圧剤)も欠かさなかった。

減塩にも、熱心に取り組んできました。


なのになぜ、脳梗塞が起こったのだろう?





実は、その謎を解く大きなカギが、残されていたんです。


Aさんの主治医で、血圧や循環器の専門医。

南三陸病院の 西澤匡史(にしざわ まさふみ)先生が、教えてくれましたよ。


なんと、Aさんが脳梗塞を発症する前の「24時間 血圧を測定した記録」が、残っていたのだ。


「24時間血圧」とは、特別な血圧計で知ることができる、1日の血圧の変化の記録のこと。

倒れる直前、Aさんは偶然にも、その記録を取っていたのです。


残されていたデータは、驚くべきものだったという。


血圧は、昼も夜も、140mmHg 未満。異常はありません。

異変が起きたのは、翌朝、午前4時半ごろでした。

短い間隔で急激に変化し、一気に上昇しています。

160、170、ついには、180mmHg まで上がったのでした。

血圧が高い危険な状態が、起床後、2時間にわたって続いていたんですね。


Aさんの24時間血圧


西澤先生のお話。

「この血圧の急激な上昇が、Aさんの脳梗塞の発症の、一つの原因になったのではないかと、考えております」



普段正常だったのが、急上昇。

これは、どういうことなんでしょう?




血圧が上がる瞬間


ササミ
ガッテンといえば、実験ですよね。


50代から60代の男女6名のみなさんに、協力していただきました。

全員、健康診断での血圧は、140mmHg 未満で、正常です。

24時間血圧計を装着してもらい、30分ごとに血圧を自動測定。

普段の生活の中で、血圧が急上昇する瞬間はあるのか、記録してみようというわけ。

実験期間は、10日間です。


6人×10日で、のべ60日分の血圧変化のデータが集まりました。

そして、これを詳しく分析してみたところ、本人たちもビックリするような結果が、出ていたのだ。


名付けて、「血圧が上がる瞬間が、これだ!」。



<血圧が上がる瞬間 9場面>


 ・通勤(電車が遅れて、ちょっと小走りになった時)。

 ・月曜日。

 ・階段(大急ぎで上った時)。

 ・寒さ。

 ・緊張(通院時)。

 ・トレイ(息んだ時)。

 ・コーヒー(カフェイン)。

 ・深酒。

 ・タバコ(ニコチン)。



では、それぞれの場面で、どのくらい上がるのでしょう?


あくまで今回の実験に限った値ですが、見ていきましょう。


 コーヒー:8mmHg

 通勤:9mmHg

 寒さ:9mmHg

 トイレ:12mmHg

 月曜日:19mmHg

 階段:19mmHg

 緊張:20mmHg

 深酒:20mmHg

 タバコ:21mmHg


タバコは、ニコチンが血管を収縮させて、血圧を上げる。

お酒は、いったん血圧を下げるんですが、明け方、血圧が上がるそうです。

トイレで息む時も、上がる。お通じが悪いほど血圧が上がるという研究も、あるそうな。


(あくまで、今回の実験で得たデータです)



さて、冒頭で紹介した Aさんですが、なぜ、血圧が急上昇したのでしょうか?


その前に、今回のテーマが、発表されました。

「サージ」



血圧の専門家に教えてもらいましょう。

自治医科大学 医学部の 苅尾七臣 教授です。

「血圧のスイングするような上昇、これをサージって言ってるんですね」


「サージ(Surge)」とは、英語で「波」(うねり、波動、高まり)という意味。

先ほどの血圧上昇の一つ一つが、小さな血圧の波に例えられます。

私たちは常に、血圧の変化の、波の中にいるってわけ。


そして、血圧の波が突然、巨大化。

激しい高血圧の波となって、押し寄せることがあるのだという。


前述のとおり、私たちの血圧は、常に変化しています。

ある程度の変化であれば、短時間で元に戻ります。

ところが、高い圧力の巨大な波が襲い掛かると、血圧が極めて高い状態が、長時間続いてしまうのです。


血圧のサージの影響が頭にいってしまうと、脳卒中の引き金になる。


苅尾先生は言いました。

「サージあるところに、リスクあり」

「循環器疾患のリスクあり」






サージのような状態になる人は何が怖いかという、データがあるそうな。


苅尾先生たち専門家の方々が、今、全国各地で、様々な調査を行っておられます。

血圧と脳卒中の関係を調べる、大規模調査。


 兵庫県などでは、519人を調査。

 栃木県などでは、7275人を調査。

 宮城県などでは、1430人を調査。


全国規模で、2万人を調査したといいます。


その結果、分かってきたことがあるんですね。

サージが起きる人と起きない人を比べると、脳卒中の発生率が、2.5倍も違ったんです。


さらに、その境目も判明した。

55mmHgを超える急上昇は、とても危険。


危険なサージ


「睡眠時の最低値を含む 1時間の収縮期血圧と、起床後2時間の収縮期血圧の平均との差」

これが 55mmHg 以上高くなっていると、危険だというわけ。


先ほどの、<血圧が上がる瞬間 9場面>を思い出してください。

例えば、深酒+タバコ+緊張=20+21+20=61mmHg 。

この状態が長く続くと、危険なサージに。



Aさんの場合、このように推測されます。


 ゴミ出し+睡眠不足+深酒+起床=

 20+15+20+20=75mmHg



ポイントとなるのは、「起床」

実は、私たちは起きるだけで、血圧が20ほど上がるらしいのです。


Aさんは、起床に、深酒と寝不足が重なってしまった。

さらに、ゴミ出しに行ったのですが、集積場がちょっと坂道を上った場所にあったんですね。

これらが重なって、直後に、脳卒中を起こしてしまったんです。


一つ一つは小さくても、それが重なると、大きな影響が出てしまうのだ。




苅尾七臣 先生の解説


ササミ
ここでスタジオに、長年 血圧サージの研究に尽力なさっている専門家が登場。

自治医科大学 医学部の 苅尾七臣 教授です。

日本を代表する血圧の専門医にして、現在、サージ研究のための全国ネットワークを推進している、第一人者なんですよ。


「モーニングサージ」という言葉があって、特に朝は注意が必要。


先生が臨床で診ていて、やはり、いくつかの組み合わせで起こっているのだとか。

サージのリスクは、1個だけではなくて、積み上がって、戻らない状況になった時、引き金になる。


苅尾先生は言いました。

「朝はね、これがやっぱり、1つ、キーワードになるんですね」

「というのは、同じだけ血圧の運動しても、上がりやすさもですね、朝は30まで上がるとかですね」

「朝は、血圧を抑制する力が、一番弱い時間帯なんですね」

「交感神経っていうのが、緊張していますから」


これからの季節、寒さによる影響も。

また、急に寒くなった日とか、日によっても違います。

例えば、冬場の寒いトイレで、便秘の人が、「う~ん」と息む。

その後、苦しくなって、心不全で入院した人が、ひと冬で3人も。


寒い時に、外へ新聞を取りに行って、そのままタバコを吸う。

これも危険。


また、怒っている最中に、脳卒中や心筋梗塞を起こす人も、実際にいるのだとか。




血圧サージを避ける方法は?


「やはり、リスクの重なりを減らすことですね」と、苅尾先生。

つまり、「サージのピークを下げる」


大きいサージのピークは、個々のサージの積み上げなんですね。

個々のサージを少し減らすというのも大事なのですが、重ならないようにすることも大事。

両面からのアプローチが、必要になるのだ。



起き抜けの影響を脱するのは、起きてから2時間ぐらいだという。

起床してから 2時間以内は、変動しやすい。




年齢と血圧変動の関係は?


年齢を重ねると、血圧変動の幅が、だんだん大きくなるのだそう。

先生によると、30歳を越えたら、血圧を測っておくのが大事とのこと。


あと、肥満の人は、血圧が上がりやすい。


また、糖尿病を持っている人も、血管が硬い状況なので、上がりやすいとのこと。

血管の状態が、やっぱり大事。

同じ血圧が変動していても、やわらかい血管だと、血管がそのエネルギーを吸収してくれるのだそうな。


「血管をやわらかくして、血圧サージのリスクを回避」


血管をやわらかくする方法は、やはり、運動。

危険なサージを防ぐためには、有酸素運動が効果的です。


運動すると、血流が速くなり、血管の細胞を刺激。

一酸化窒素「NO」という物質が放出されて、血管がやわらかくなるのだ。




深酒の影響


ササミ
サージの原因の中で、特に注意したいのが、「深酒」


64歳男性、Bさんのケース。

午後7時、缶ビールを2本飲みました。

Bさんは、大のお酒好きなのだ。

この日はさらに、ウイスキーをボトル1/3 飲みました。


そのまま、9時に就寝。

でも、血圧変動を見ると、飲み始めてから数時間、血圧は意外にも、少し下がっています。

お酒は血管を広げるため、一時的に、血圧を下げてくれるんですね。


ところがやがて、血圧が何度も急上昇。

この異常な動きの原因は、何なのでしょうか?


1つは、「睡眠時無呼吸」

大量のお酒を飲むと、舌を支える筋肉が緩んで、気道が狭くなってしまうのだ。

そのため、呼吸が何度も止まって、その度に、血圧が跳ね上がるんです。


それだけではありません。

Bさんは、夜中なのに、目を覚ましてしまいました。

もう1つは、「眠りが浅くなること」

アルコールの影響で、神経が興奮状態になるんですね。


午前5時。

本来、血圧が低くなるはずの睡眠中も、変動が続いたまま、朝を迎えてしまいました。

その結果、血圧は「182」に。


「ビールなら大瓶2本半、または、日本酒2合以上は、注意!」

睡眠の質を悪化させ、危険なサージの大きな要因となります。

飲み過ぎには、ご注意を!





ササミ
様々な原因が重なって起こる、血圧サージ。

血圧上昇のタイミングをズラして、予防しましょうね。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




血圧サージの対策


ササミ
サージの積み重ねを防ぐには、小さな工夫が、とっても効果的なんです。


今回、ガッテンでは、日本高血圧学会のみなさんに、一斉メールでアンケート調査を実施。

血圧を下げる知恵を、たくさん、いただきました。



まずは、沖縄県から。

琉球大学 医学部付属病院。

又吉哲太郎 助教が、アンケートに答えてくれました。


血圧を下げるために効果的な方法は、これだ。

「ベルトをゆるめる」


お腹周りが太めの人は、特にご注意を。

太めの人は、ベルトがキツすぎて、大動脈を圧迫。

血圧が高くなっていることが、あるんです。



又吉先生の解説。

「一般に、ベルトの締め過ぎで、血圧が無駄に上がっている方が、多くいらっしゃいますので、みなさんも、ベルトのキツさなど、注意してみてはいかがでしょうか」





次に教えてくれるのは、この方。

慶應義塾大学の 伊香賀俊治 教授です。


寒さによる血圧サージを防ぐ方法だという。

先生は長年、家の断熱によって血圧を下げる研究を、してきました。


先生の研究から生まれた、サージ予防の画期的なアイテムが、こちら。

なんと、「スリッパを履く」だけ。


実は、足元は、身体の他の部分よりも、温度に反応しやすいんです。

なので、冬の朝、起きて床に足を触れた時が、血圧が上昇する危険な瞬間なのだそう。


番組の実験でも、こんな結果が。


スリッパを履くだけで


裸足の時は血圧が上がっていたのに、スリッパを履くだけで、抑えることができた。




最後は、ガッテンが独自に取材した、とっておきの方法です。

それは、ストレスによる血圧上昇を予防する、誰にでもできる裏ワザ。


横浜相鉄ビル内科医院。

循環器が専門の 森壽生(もり ひさお)先生が、教えてくれました。


その方法とは、「深呼吸」

森先生によれば、上の血圧が「20~25mmHg」ぐらいは下がるとのこと。

さらに、血圧が高ければ高い人ほど、よく下がるという。


実は、森先生、深呼吸の効果を調べるために、2万人以上の大調査を敢行しているのだ。

その結果、ほとんどの人に効果があったらしい。



<深呼吸のコツ>


30秒で、6回。

つまり、5秒で1回の深呼吸を、6回行う。




効果は一時的ですが、緊張した時やイライラした時は、深呼吸がおススメ。




血圧サージの見つけ方


ササミ
血圧サージは、普段の血圧測定では気づきにくいという特徴があります。

そこで、こんな方は血圧サージかもしれないという目安を、紹介しますね。



<血圧サージかも? こんな人は ご注意を>


必要なのは、血圧計です。


(1) 朝起きて、1時間以内の血圧を計測する。

(2) 上の血圧の5日間の平均が、135mmHg 以上。

なおかつ、低い日と高い日の差が、20mmHg 以上。

こういう人は、サージが起こっているかもしれません。



例えば、朝起きて 1時間以内の血圧が、「120」「140」「140」「150」「130」だとします。

5日間の平均は、「136」。

一番低い日と、一番高い日の差は、150-120=「30」

サージの疑いがあることに。


血圧サージチェック


血圧サージが積み重ならないよう、注意しましょうね。





NHKガッテン!  2017年 秋号



高血圧を自分で下げる5つの習慣 (健康ライブラリーイラスト版)



NHK きょうの健康 2017年 9月号 [雑誌] (NHKテキスト)


 



次回は、これ。

何度掃除しても出てくる、ホコリ。

いったい、どこから、やって来るんだ?

発生源に魔法のぞうきんを使えば、大きな効果が!

「なぜか出るホコリ! 原因はソコだった!?」。


来週はお休みなので、放送は10月18日水曜日になります。

11日は、「世界プリンセス物語 愛される理由とは」が放送される。




[関係する記事]

 → 「血圧変動タイプの脳卒中 測り方は立って座って」

 → 【血圧異常で脳梗塞?】 立って座って変動を測定

 → 「左右で測れ 見逃し高血圧と末梢動脈疾患」




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tag : ためしてガッテン 高血圧 脳卒中


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