「コントロール不良高血圧と利尿薬/ためしてガッテン」
ちゃんと薬を飲んだり、減塩したりしても、血圧が下がらない人が。
何と、薬も減塩も効かない高血圧があるのだそう。
その名も、不良高血圧。
悪そうやな~。
でも、それが、あるものを飲むだけで、改善するって?
今はあまり使われなくなったある薬を飲むと、30年下がらなかった血圧が下がった?
たったの10日で血圧が正常値に?
そんなすごい効果が期待できるらしい。
2月16日放送の「ためしてガッテン」より、「タチの悪い高血圧が!3週間で正常化する法」からのメモ書きです。

□ コントロール不良高血圧
高血圧の人は薬さえ飲めば下がる。そう思いたかったのですが、薬をちゃんと飲んでいるのにどうも治らないという人が、66%もいるそう。
ということは、3割強の人しか、薬を飲んでも下がらないの?
ちゃんと治療を受けているのに目標血圧135/85mmHgを達成できなのが、コントロール不良高血圧。
でも、不良高血圧の人も、これを飲めば治る! という薬があるのだそうです。
と、その前に、ここで高血圧の薬に関する豆知識を。
[薬の原料]
一般に使われる高血圧の薬、“ACE阻害薬”。大きな副作用もなく血圧を下げてくれることから、70年代から急速に普及しました。
この薬の原料になるのが、アメリカハララカハブという毒蛇。
この蛇に噛まれると、わずか数分で、血圧が急激に低下。この話を知った研究者が、ヘビの毒から血圧を下げる成分を発見しました。
[薬の売り上げ]
降圧薬の年間の売り上げは、いくらだと思います?
なんと、9000億円なのだそうです。
日本で一番売れている薬は、風邪薬でも、インフルエンザの薬でも、痔の薬でもなく、高血圧の薬だった。
そんな薬ですが、上述のように、3割強の人にしか効果がないらしい。
が、今まで効果がなかった半分以上の方を救えるであろう薬が、今夜、明らかにされます。
値段も、1錠10円。
お安い!
それも新薬ではなくて、実は昔からあったものだといいます。
これは期待しちゃいますね。
□ 不良からの更生
69歳の男性は去年、高血圧による心肥大が発見されました。
この方が高血圧だと分かったのは、30代の頃。
それ以来、降圧薬の服用や徹底した減塩など、様々な対策を、奥さんと共に、20年以上も続けた。
しかし、血圧は改善せず、200mmHgを超えるまでになってしまった。
怠慢ではなく、薬を飲み、生活改善したにもかかわらず、下がらなかったのです。
でも、この男性、2年前にある薬を飲みはじめたところ、たった3週間で血圧が正常値にまで改善したといいます。
今では血圧を測るのが、楽しみな状態に。
この方はコントロール不良高血圧だったのが、薬により改善したと。
□ 不良高血圧のサイン
そもそも、降圧薬って、どんな働きをしているんだろう?
降圧薬は、血管をひろげる薬。
そうすることで、血液の圧力が下がります。
コントロール不良高血圧は、血管をひろげたにもかかわらず、血圧が下がらない状態。
でも、その不良高血圧にも、2種類あるという。
どちらも降圧薬で正常血圧に下げることができないのですが、一方は本物の不良で、今日紹介する薬でも改善されません。
でも、もう一方は、今日紹介する薬でスッキリ治る。これを番組では、内面はやさしいヤンキーをイメージして、“なんちゃって不良”くんと名付けました。何かのきっかけで、更生できると。
こうなると気になるのは、自分はどっちのタイプなの? ということ。
でも、ご安心を。本物の不良となんちゃって不良を見分けるための不思議なサインがあるという。
血圧の基本は、緊張したり活発に動くと上がり、リラックスすると下がるというもの。
それとは別に、夜間高血圧というものがあるそうです。
睡眠中は血圧が下がるものですが、夜間高血圧では、睡眠中も高血圧が維持されてしまいます。
夜間高血圧の基準は、睡眠中の最高血圧120mmHg以上。
でも、何で、こんなことに?
その原因には、ある臓器が関係していました。
それは、腎臓。
腎臓というのは、血液中の老廃物をろ過するためのフィルターの役割を果たしている。
老廃物が溜まってくると腎臓は、自ら血管を締め付けるホルモンを出します。
で、血管が締まると、腎臓に勢いよく血液が送り込まれて、どんどんろ過できると。
しかし、この作用で全身の血管が締め付けられるので、血圧が上昇してしまいます。
普通、寝ている間は腎臓は休んでいて、働きません。
では、どうして夜中まで腎臓が働く人がいるのか?
それは、体内に塩分があるから。
でも、番組で実験に参加してくれた人は、減塩をしている人。
減塩しているのに、夜中も腎臓が働くくらい、塩分がある? 何で?
実は、減塩の落とし穴というべきものが、ありました。
高血圧のタイプは、ふたつあります。
普通、血液中の塩分が多くなると、腎臓はろ過して排出しようと頑張ります。
この時、上で書いたように、血管を締め付けることで血流を増やし、ろ過機能を高める。
そしてその副産物として、血圧は上昇します。
これが、1つ目のタイプ。
番組のネーミングでは、“ギュウギュウ型”。
このタイプなら、血管をひろげる降圧薬で、改善されると。
血管を締め付けているのを弱めれば、いいわけです。
問題は、次のタイプ。
腎臓は長い間使っているうちに、どうしても老化していきます。
部分部分が壊れて、しかも一度壊れると、フィルターは再生しないそう。
こうなると当然、体から塩分が出ていきません。
なので、夜になっても塩分をろ過するという仕事が終わらない。
腎臓はいわば、不具合を抱えた機械で一生懸命働いているようなもの。効率が悪くなっているのです。
この結果、夜も血圧が上昇してしまいます。
夜間高血圧は、実は、腎臓が弱っているサインでした。
夜間高血圧になると、このままでは対応できないので、体は別の方法も使います。
濃くなっている塩分を、血液中に水分を足すことで、薄めようとする。
こうなると水分が多くなって、血管はパンパンに。
なのでガッテンは、これを“パンパン型”と命名。
このタイプだと、今までの降圧薬では効きません。
もともと血管は広がっているから。
減塩の落とし穴とは、
塩分濃度が下がらない → 水分が増える → 血圧が上昇 → 高血圧で腎臓がダメージを受ける → (腎機能が低下して)ますます塩分が残る → 塩分濃度が下がらない
こういった負のスパイラルがあったのです。
□ 利尿薬を使え
このように、血管をひろげる降圧剤では対処できない高血圧があることが分かりました。
腎機能低下により血液量が増えて血管がパンパンになることが、不良高血圧の典型的なパターンだったのです。
原因が分かれば、対処法も見えてきます。
血液の量が増えたのなら、減らせばいい。
その方法とは、そう、ドラキュラに血を吸ってもらう、ではなくて、今までにもあったある薬を使うこと。
発想の転換が、そこにありました。
それは、“利尿薬を使う”こと。
オシッコで水分を出すことで、血液量は減少?
あれ?
でも、腎臓から塩分が出ないのだから、また血圧が上がっちゃわない?
心配ご無用。
利尿薬は、オシッコと共に塩分を排出する薬でもある。
腎臓で尿に排出された塩分は、ほとんどが再吸収されるそう。
利尿薬は、この再吸収をさせなくします。
塩分の再吸収を、ブロックする働きがある。
だから利尿薬は、塩出し薬でもあると。
ただし、コーヒーなどの利尿作用は水分だけ排出するもので、塩分を排出する作用はないそう。
この利尿薬、50年ほど前にアメリカで発売されたものです。
ただ、血糖値や尿酸値を上げる副作用があるので、徐々に使われなくなりました。
そんな中、10年ほど前、利尿薬に関する大規模な調査が、アメリカで行われた。
利尿薬と新しい血管拡張薬で、どれが一番血圧を下げるか、調べてみたそう。
すると、驚くことに、利尿薬には血管拡張薬に勝る降圧作用があると確認できた。
しかも、心不全や脳卒中、心筋梗塞の予防になることも分かった。
さらに、薬の量は従来の1/4ですむという。
利尿薬が有効な人は、
(1) 塩分の摂取量が多い
(2) 血管が硬くなる高齢者
(3) 腎臓が衰えている人
利尿薬 + 血管拡張薬 で、より確実な降圧が期待できるそうです!
自分が(改善が見込まれない)不良高血圧なのか、(改善が見込まれる)なんちゃって不良高血圧なのか、見分ける方法ですが、24時間血圧を測って、夜間高血圧なのかどうかを診断します。
また、血液検査で、血管を締めるホルモン(レニン)を測定し、パンパン型かギュウギュウ型かが、ある程度推定できる。
ひょっとして自分は不良高血圧ではないかと思ったら、専門医に相談してみましょう。
ひと口に高血圧といってもいろいろあって、タイプを見極めることで、自分にあった治療法を選択できるんですね。
そして、それによって効果が改善されるかもしれないと。
□ 塩分を排出する食事
欧米で高血圧対策として注目されているのが、“DASH食”(ダッシュ食)。
( Dietari Approach to Stop Hypertension の略)
ある調査では、2ヶ月で血圧が平均11.4mmHg下がったとの報告が。
DASH食に用いられる栄養素は、“カリウム”“カルシウム”“マグネシウム”。
この3種類のミネラルには、塩分排出を助ける効果があるとされます。
ところで、日本で長寿といえば、沖縄ですよね。
沖縄料理には、DASH食と通じる部分があるそうです。
そのせいか、塩分が高そうな食事をするのに、沖縄の人は血圧があまり高くないそう。
沖縄でよく食べられ、しかもDASH食とも通じる食材は、海草やゴーヤー。
これらを軽く炒めるので、かさが減って、たくさん食べられます。
3種のミネラルがバランスよく含まれる食材は、海藻類では、昆布、ワカメ、ヒジキ。
豆類では、大豆、あずき、きなこ。
ゴマ、アーモンド、クルミも。
果物だと、バナナ、プルーン、干し柿に、カリウムが多く含まれる。
下の番組HPでは、以下のような沖縄料理のレシピが紹介されています。
クーブイリチー、ゴーヤーの白あえ、ヨモギジュース、パパイアチャンプルー、ヘチマサラダ。
また、塩分排出に役立つ食材リストも。
ちなみに1日の摂取目標は、
カリウム 4700mg
カルシウム 1240mg
マグネシウム 500㎎
食材だと、
牛乳 250g
ごま 12g
昆布 57g
玄米 80g
番組HP → タチの悪い高血圧が!3週間で正常化する法 : ためしてガッテン - NHK


□
利尿薬が高血圧に効くとは、面白いですね。
メカニズムが細分化されれば、それに対処する方法も分かり、こういうことが起こるのかな。
今のところ血圧は正常範囲ですが、先のことを考えると、ケアしといたほうがよさそう。
幸いというか、ここ3年ほど、各栄養素と共に塩分をチェックしているので、これを継続したいと思います。
基本継続で、たまに息抜き。
体重と体脂肪、BMI、あと年に1回の健康診断で正常範囲になるよう、心がけます。

何と、薬も減塩も効かない高血圧があるのだそう。
その名も、不良高血圧。
悪そうやな~。
でも、それが、あるものを飲むだけで、改善するって?
今はあまり使われなくなったある薬を飲むと、30年下がらなかった血圧が下がった?
たったの10日で血圧が正常値に?
そんなすごい効果が期待できるらしい。
2月16日放送の「ためしてガッテン」より、「タチの悪い高血圧が!3週間で正常化する法」からのメモ書きです。

□ コントロール不良高血圧
高血圧の人は薬さえ飲めば下がる。そう思いたかったのですが、薬をちゃんと飲んでいるのにどうも治らないという人が、66%もいるそう。
ということは、3割強の人しか、薬を飲んでも下がらないの?
ちゃんと治療を受けているのに目標血圧135/85mmHgを達成できなのが、コントロール不良高血圧。
でも、不良高血圧の人も、これを飲めば治る! という薬があるのだそうです。
と、その前に、ここで高血圧の薬に関する豆知識を。
[薬の原料]
一般に使われる高血圧の薬、“ACE阻害薬”。大きな副作用もなく血圧を下げてくれることから、70年代から急速に普及しました。
この薬の原料になるのが、アメリカハララカハブという毒蛇。
この蛇に噛まれると、わずか数分で、血圧が急激に低下。この話を知った研究者が、ヘビの毒から血圧を下げる成分を発見しました。
[薬の売り上げ]
降圧薬の年間の売り上げは、いくらだと思います?
なんと、9000億円なのだそうです。
日本で一番売れている薬は、風邪薬でも、インフルエンザの薬でも、痔の薬でもなく、高血圧の薬だった。
そんな薬ですが、上述のように、3割強の人にしか効果がないらしい。
が、今まで効果がなかった半分以上の方を救えるであろう薬が、今夜、明らかにされます。
値段も、1錠10円。
お安い!
それも新薬ではなくて、実は昔からあったものだといいます。
これは期待しちゃいますね。
□ 不良からの更生
69歳の男性は去年、高血圧による心肥大が発見されました。
この方が高血圧だと分かったのは、30代の頃。
それ以来、降圧薬の服用や徹底した減塩など、様々な対策を、奥さんと共に、20年以上も続けた。
しかし、血圧は改善せず、200mmHgを超えるまでになってしまった。
怠慢ではなく、薬を飲み、生活改善したにもかかわらず、下がらなかったのです。
でも、この男性、2年前にある薬を飲みはじめたところ、たった3週間で血圧が正常値にまで改善したといいます。
今では血圧を測るのが、楽しみな状態に。
この方はコントロール不良高血圧だったのが、薬により改善したと。
□ 不良高血圧のサイン
そもそも、降圧薬って、どんな働きをしているんだろう?
降圧薬は、血管をひろげる薬。
そうすることで、血液の圧力が下がります。
コントロール不良高血圧は、血管をひろげたにもかかわらず、血圧が下がらない状態。
でも、その不良高血圧にも、2種類あるという。
どちらも降圧薬で正常血圧に下げることができないのですが、一方は本物の不良で、今日紹介する薬でも改善されません。
でも、もう一方は、今日紹介する薬でスッキリ治る。これを番組では、内面はやさしいヤンキーをイメージして、“なんちゃって不良”くんと名付けました。何かのきっかけで、更生できると。
こうなると気になるのは、自分はどっちのタイプなの? ということ。
でも、ご安心を。本物の不良となんちゃって不良を見分けるための不思議なサインがあるという。
血圧の基本は、緊張したり活発に動くと上がり、リラックスすると下がるというもの。
それとは別に、夜間高血圧というものがあるそうです。
睡眠中は血圧が下がるものですが、夜間高血圧では、睡眠中も高血圧が維持されてしまいます。
夜間高血圧の基準は、睡眠中の最高血圧120mmHg以上。
でも、何で、こんなことに?
その原因には、ある臓器が関係していました。
それは、腎臓。
腎臓というのは、血液中の老廃物をろ過するためのフィルターの役割を果たしている。
老廃物が溜まってくると腎臓は、自ら血管を締め付けるホルモンを出します。
で、血管が締まると、腎臓に勢いよく血液が送り込まれて、どんどんろ過できると。
しかし、この作用で全身の血管が締め付けられるので、血圧が上昇してしまいます。
普通、寝ている間は腎臓は休んでいて、働きません。
では、どうして夜中まで腎臓が働く人がいるのか?
それは、体内に塩分があるから。
でも、番組で実験に参加してくれた人は、減塩をしている人。
減塩しているのに、夜中も腎臓が働くくらい、塩分がある? 何で?
実は、減塩の落とし穴というべきものが、ありました。
高血圧のタイプは、ふたつあります。
普通、血液中の塩分が多くなると、腎臓はろ過して排出しようと頑張ります。
この時、上で書いたように、血管を締め付けることで血流を増やし、ろ過機能を高める。
そしてその副産物として、血圧は上昇します。
これが、1つ目のタイプ。
番組のネーミングでは、“ギュウギュウ型”。
このタイプなら、血管をひろげる降圧薬で、改善されると。
血管を締め付けているのを弱めれば、いいわけです。
問題は、次のタイプ。
腎臓は長い間使っているうちに、どうしても老化していきます。
部分部分が壊れて、しかも一度壊れると、フィルターは再生しないそう。
こうなると当然、体から塩分が出ていきません。
なので、夜になっても塩分をろ過するという仕事が終わらない。
腎臓はいわば、不具合を抱えた機械で一生懸命働いているようなもの。効率が悪くなっているのです。
この結果、夜も血圧が上昇してしまいます。
夜間高血圧は、実は、腎臓が弱っているサインでした。
夜間高血圧になると、このままでは対応できないので、体は別の方法も使います。
濃くなっている塩分を、血液中に水分を足すことで、薄めようとする。
こうなると水分が多くなって、血管はパンパンに。
なのでガッテンは、これを“パンパン型”と命名。
このタイプだと、今までの降圧薬では効きません。
もともと血管は広がっているから。
減塩の落とし穴とは、
塩分濃度が下がらない → 水分が増える → 血圧が上昇 → 高血圧で腎臓がダメージを受ける → (腎機能が低下して)ますます塩分が残る → 塩分濃度が下がらない
こういった負のスパイラルがあったのです。
□ 利尿薬を使え
このように、血管をひろげる降圧剤では対処できない高血圧があることが分かりました。
腎機能低下により血液量が増えて血管がパンパンになることが、不良高血圧の典型的なパターンだったのです。
原因が分かれば、対処法も見えてきます。
血液の量が増えたのなら、減らせばいい。
その方法とは、そう、ドラキュラに血を吸ってもらう、ではなくて、今までにもあったある薬を使うこと。
発想の転換が、そこにありました。
それは、“利尿薬を使う”こと。
オシッコで水分を出すことで、血液量は減少?
あれ?
でも、腎臓から塩分が出ないのだから、また血圧が上がっちゃわない?
心配ご無用。
利尿薬は、オシッコと共に塩分を排出する薬でもある。
腎臓で尿に排出された塩分は、ほとんどが再吸収されるそう。
利尿薬は、この再吸収をさせなくします。
塩分の再吸収を、ブロックする働きがある。
だから利尿薬は、塩出し薬でもあると。
ただし、コーヒーなどの利尿作用は水分だけ排出するもので、塩分を排出する作用はないそう。
この利尿薬、50年ほど前にアメリカで発売されたものです。
ただ、血糖値や尿酸値を上げる副作用があるので、徐々に使われなくなりました。
そんな中、10年ほど前、利尿薬に関する大規模な調査が、アメリカで行われた。
利尿薬と新しい血管拡張薬で、どれが一番血圧を下げるか、調べてみたそう。
すると、驚くことに、利尿薬には血管拡張薬に勝る降圧作用があると確認できた。
しかも、心不全や脳卒中、心筋梗塞の予防になることも分かった。
さらに、薬の量は従来の1/4ですむという。
利尿薬が有効な人は、
(1) 塩分の摂取量が多い
(2) 血管が硬くなる高齢者
(3) 腎臓が衰えている人
利尿薬 + 血管拡張薬 で、より確実な降圧が期待できるそうです!
自分が(改善が見込まれない)不良高血圧なのか、(改善が見込まれる)なんちゃって不良高血圧なのか、見分ける方法ですが、24時間血圧を測って、夜間高血圧なのかどうかを診断します。
また、血液検査で、血管を締めるホルモン(レニン)を測定し、パンパン型かギュウギュウ型かが、ある程度推定できる。
ひょっとして自分は不良高血圧ではないかと思ったら、専門医に相談してみましょう。
ひと口に高血圧といってもいろいろあって、タイプを見極めることで、自分にあった治療法を選択できるんですね。
そして、それによって効果が改善されるかもしれないと。
□ 塩分を排出する食事
欧米で高血圧対策として注目されているのが、“DASH食”(ダッシュ食)。
( Dietari Approach to Stop Hypertension の略)
ある調査では、2ヶ月で血圧が平均11.4mmHg下がったとの報告が。
DASH食に用いられる栄養素は、“カリウム”“カルシウム”“マグネシウム”。
この3種類のミネラルには、塩分排出を助ける効果があるとされます。
ところで、日本で長寿といえば、沖縄ですよね。
沖縄料理には、DASH食と通じる部分があるそうです。
そのせいか、塩分が高そうな食事をするのに、沖縄の人は血圧があまり高くないそう。
沖縄でよく食べられ、しかもDASH食とも通じる食材は、海草やゴーヤー。
これらを軽く炒めるので、かさが減って、たくさん食べられます。
3種のミネラルがバランスよく含まれる食材は、海藻類では、昆布、ワカメ、ヒジキ。
豆類では、大豆、あずき、きなこ。
ゴマ、アーモンド、クルミも。
果物だと、バナナ、プルーン、干し柿に、カリウムが多く含まれる。
下の番組HPでは、以下のような沖縄料理のレシピが紹介されています。
クーブイリチー、ゴーヤーの白あえ、ヨモギジュース、パパイアチャンプルー、ヘチマサラダ。
また、塩分排出に役立つ食材リストも。
ちなみに1日の摂取目標は、
カリウム 4700mg
カルシウム 1240mg
マグネシウム 500㎎
食材だと、
牛乳 250g
ごま 12g
昆布 57g
玄米 80g
番組HP → タチの悪い高血圧が!3週間で正常化する法 : ためしてガッテン - NHK


□
利尿薬が高血圧に効くとは、面白いですね。
メカニズムが細分化されれば、それに対処する方法も分かり、こういうことが起こるのかな。
今のところ血圧は正常範囲ですが、先のことを考えると、ケアしといたほうがよさそう。
幸いというか、ここ3年ほど、各栄養素と共に塩分をチェックしているので、これを継続したいと思います。
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