【むくみ改善】 パンパン法&ウンパニ体操/ゲンキの時間
むくみに効く解消法は、どれだ?
・着圧ソックス。
・ドライヤー。
・青竹踏み。
・貧乏ゆすり。
・パンパン法。
第3のポンプ「深呼吸」の効果。
ふくらはぎの運動と組み合わせることで、静脈の流れが良くなる。
<病の方程式>
<顔のむくみにウンパニ体操>
ドクネット:東京女子医科大学 医学部 内科 渡辺尚彦 教授。
ゲンキスチューデント:滝裕可里。
ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン(久保&青井)。
ゲスト:大久保佳代子(オアシズ) 。
2017年7月16日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 新発見! 〇〇するだけ ~ 超カンタン むくみ解消法」からのメモ書きです。

□ 夏のむくみ相談会

朝起きると 顔がパンパンだったり、夜になると脚が重かったり。
朝はユルユルだった靴やブーツが、夕方には入りづらくなったり。
そんな「むくみ」を経験したこと、ありませんか?
しかも、むくみやすい人は、夏に注意が必要らしい。
これは、どういうことなんでしょうか?
まずは、恒例の基礎クイズから。
Q)むくみの原因として、正しいのは、次のうちのどれでしょう?
A:水の摂り過ぎ。
B:肉や魚などを食べない。
C:歩き過ぎ。
答えは、「B:肉や魚などを食べない」。
血管内のたんぱく質が不足すると、水分調整ができなくなり、むくんでしまうんです。
水は飲み過ぎても、体外に排出されるので、原則、むくみの原因にはなりません。
歩き過ぎてパンパンになるのは、筋肉の炎症などによって、足が張った状態。
むくみとは異なるのだ。
日々立ち仕事をしている人は、むくみに、どのように対処しているのでしょうか?
ヴェートーベンの二人が向かったのは、東京都は目黒区にある美容室「canaria」。
美容師さんに、むくみ解消法を教えてもらいます。
[矯正ソックス]
シリコンが貼り付けられていますね。
足裏のツボを刺激しつつ、姿勢を正ししてくれる効果もあるのだとか。

東京都は千代田区の「Neolive7」では、どうでしょう?
[炭酸ミスト&ほぐす]
炭酸ミストを噴射し、シュワシュワを感じながら、ふくらはぎをほぐす。

みなさん、いろいろやってるんですね。
今や、たくさんのむくみ解消グッズが販売されています。
ネットでも、様々な情報が。
でも、本当に効くのだろうか?
そこで開催されたのが、これ。
「夏のむくみ相談会2017」
むくみに悩むゲンキチャレンジャーに集まってもらい、座談会が開かれました。
相談に乗ってくれた専門家は、この方。
東京女子医科大学 東医療センター 内科教授の 渡辺尚彦 先生です。
先生は、高血圧などの循環器病を専門とし、数々のむくみ患者を診てきたのだ。
そもそも、むくみとは、血液中の水分が細胞間に染み出し、その水分が何らかの理由で、静脈やリンパ管に回収されないまま、溜まってしまう状態のこと。
生理現象ですが、放置はいけないと、渡辺先生は言います。
渡辺先生の解説。
「極端にむくんでしまうとですね、例えば、靴が履けないとか、運動不足になったりということで、悪循環になってしまう可能性があるんですね」
また、単なる むくみだと思っていると、血管がクモの巣状に浮き出たり、変形し盛り上がったりする、「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」が隠れている恐れも。

それでは、ひとり一人の悩みや疑問を、聞いていきましょう。
[アルコールの影響]
お酒を飲んだ次の日に、パンパンにむくむ。
↓
アルコールを摂取すると、それだけで毛細血管から水分が染み出しやすくなり、むくみの原因に。
また、おしっこを止める抗利尿ホルモンが働かなくなるので、トイレが近くなり、ますます水分が欲しくなるのだとか。
つい飲み過ぎちゃう夏場は、要注意です。
[むくむ日と むくまない日がある]
歩き回った日は、むくんでいない。
↓
むくむ原因は明確になってきたと、渡辺先生。
心臓を「第1のポンプ」と言いますが、同様に、ふくらはぎを「第2のポンプと」呼びます。
ふくらはぎには、大きな筋肉群があるんです。
それを働かせて、静脈を圧迫したり、開放したりを繰り返すことで、ポンプのように、心臓まで血液を上げてくれるんですね。
なので、むくみの特効薬は、とにかく脚を動かすこと。
静脈の流れを促進し、むくみを軽減してくれます。
[塩分の影響]
週に2回はラーメン屋に行き、スープは全部飲み干す。
↓
ラーメン1杯当たりの塩分は、約6g 。
成人男性の食塩摂取基準は 8g ですから、かなり多い。
塩分を摂り過ぎると、血管内の塩分濃度が高くなり、それを薄めようと、水を抱え込みます。
すると、血管内の液量が増大し、膨張。
結果、水が漏れ出して、むくんでしまうんです。
塩分における夏のむくみ対策として、押さえておきたいのが、「おつまみ」だという。
ポイントは、塩分排出効果が高い「カリウム」です。
<夏のむくみ対策 おつまみ>
・豆類:枝豆や豆腐。
・アボカド。
・キュウリとワカメの酢和え。

ただし、塩や醤油など、塩分は控えめに。
また、腎臓に疾患のある人は、カリウムの摂取に注意してください。
[食塩感受性]
脂肪の多い体型の人は、摂取した塩分を上手に排出できず、体内にため込む傾向が。
すると、塩を追いかけるように体内水分量が増え、むくみにつながってしまうという。
□ むくみに効くのはどれ?

巷で話題の方法を、試してみることに。
<むくみ解消法の検証>
(1) 貧乏ゆすり。
(2) ドライヤー温風あたため。
(3) 青竹踏み。
(4) 着圧ソックス。
まずは、むくみ具合を知るために、脚の体積を、こぼれた水で測定します。
ゲンキチャレンジャーの4人は、上の解消法を。
青井さんには、「ふくらはぎパンパン法」を試してもらう。
<ふくらはぎパンパン法>
(1) 両ヒザを立てた姿勢で、ふくらはぎを両手で挟むように、手のひらで強めに叩きます。
少し痛いと感じるぐらい強めに叩くと、効果的です。
(2) ふくらはぎの裏側も、拳で叩きましょう。

着圧ソックスは、前日から履いています。
その他については、制限時間10分で実施。
貧乏ゆすりは、踵(かかと)ではなく、つま先を上下させるのがポイント。
ドライヤー温風あたためは、あまり近づけ過ぎず、心地よい温かさをキープ。
青竹踏みは、つま先を床につけたまま、踵を上下させる。
イスなどで身体を支えると、安定します。
着圧ソックスを選ぶには、ちょっとしたポイントが。
それは、「血行促進」と「段階圧力設計」という表記。
パッケージにこれらの表示があれば、医療機関で使用されているものと、同等の効果が期待できると言われているのだとか。

10分後、再び、こぼれた水の体積で、むくみ具合を計測しました。
その結果が、これだ。
第5位:ドライヤー温風あたため。
-210ml。
次は、同列です。
第3位:貧乏ゆすり。
第3位:着圧ソックス。
ともに、-220ml。
第2位:青竹踏み。
-230ml。
第1位:ふくらはぎパンパン法。
-300ml。
どの方法も、効果が出ました。
中でも、パンパン法が効いたようです。
(個人差があると思われますが)
ゲンキチャレンジャーの感想。
「軽くなりました」
「1日履いただけで、あんなに変わると思わなかった」
ここで試したのは、「第2のポンプ」である「ふくらはぎ」への刺激です。
でも、実は、もっと効果を上げる秘策があるのだとか。
それが、「第3のポンプ」。
□ 第3のポンプ

第3のポンプとは、どこなんでしょう?
真相を探るために向かったのは、東京都は千代田区にある「お茶の水血管外科クリニック」。
広川雅之 院長に、協力していただきます。
先生は、下肢静脈瘤など、数々の血管トラブルを診てきたスペシャリストなのだ。
まず、普通に座った状態で、静脈の流れをエコーで確認。
脚から心臓に戻る 静脈の血流が、グラフで表示されました。
「ボボボ」と、血液の流れる音も聞こえる。
実は、足の静脈の血流が変わる方法があるんです。
それが、「深呼吸」。
第3のポンプとは、「呼吸ポンプ」だったのです。
これは、「灯油ポンプ」に例えられます。
灯油ポンプの赤い部分が、「胸郭(きょうかく)」。
つまり、胸全体です。
赤い部分を握って広げた時、灯油が吸い上げられますよね。
私たちが呼吸をする時、これと同じ現象が起きてるってわけ。
胸がポンプの役割をし、静脈の血液が心臓まで吸い上げられる。

エコーで確かめると、深呼吸した際、静脈の血流が増えているのが確認できます。
逆に、息を止めると、血流は止まる。
胸の呼吸ポンプと、脚の筋ポンプ。
両方働かせることによって、静脈の流れが良くなり、むくみが解消されます。
□ ドクネット
引き続き、東京女子医科大学 医学部 内科の 渡辺尚彦 教授に、教えていただきます。
今まで紹介した方法は、むくむ前に、1日数回、気がついた時に行うと、よいとのこと。
深呼吸については、よく吐いてから吸うと、たくさん息が吸えて、効果的です。
着圧ソックスは、就寝時に着けてはいけないものがあります。
パッケージをよく見て、確認してください。
<危険なむくみ>
むくみの中には、危険なむくみも。
寝ると治るような むくみは、心配ないそうです。
逆に、1週間以上続くと、病気のサインである可能性が。
<むくみの方程式>
「脚のむくみ」+「お腹のむくみ」=「肝臓病」
肝臓の機能低下 → 水分を保持するアルブミンが減少。
血管から水分が染み出し、むくんでしまう。
「脚のむくみ」+「咳」+「動悸・息切れ」=「心臓病」
心臓の機能が低下 → 血流が悪化 → 足がむくむ。
肺の血流も悪化 → 血管から水分が染み出す → 咳や息苦しさに。
□ 顔のむくみを解消する体操

足のむくみだけでなく、顔のむくみも、気になりますよね。
そんな時は、この方法を。
教えてくれるのは、この方。
早稲田大学 人間総合研究センター 招聘研究員の 菅原徹 工学博士です。
普段動かしてない表情筋を動かすことで、ポンプ作用によって、血流を促進する方法。
脚と同様、筋肉を動かし、静脈の流れを促すことで、余分な水分が回収され、むくみを解消できるのだとか。
<ウンパニ体操>
「ウ」 口をとがらせ、目を大きく見開く。
「ン」 顔が中心に集まるイメージ。口角を上げるのがポイント。
「パ」 驚いた顔を作り、顔の筋肉の緊張を解放する。
「ニ」 口角を上げ、笑顔を作る。
1セット 10~20回。
間隔を空けて、3セット行う。

番組の検証では、顔全体が細くなり、明るい印象になりました。
まぶたの はれぼったさも、解消。
むくみを改善して、気持ちよく、夏を乗り切りましょう!


[関係する記事]
→ 「足のむくみ(下肢静脈瘤)はストッキングで改善」
→ 「むくみチェック&解消法 潜む病気とは?」
→ 「むくみモドキ 甲状腺機能低下症」
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