「噛んで脳を活性化/ためしてガッテン」

おとといの晩ご飯って、覚えてます?

何かイベントでもない限り、思い出せませんよね。

でも、たった10分で記憶力がアップする裏ワザがあるんですって。

それでいて、今日のテーマは記憶術ではないといいます。

ある簡単なことをするだけで、記憶力がアップする。

しかも、高齢で歩けなくなっていた人が、歩けるように。


その方法って、いったい何なんだ?


2月9日放送の「ためしてガッテン」より、「脳と身体を刺激せよ!やる気の源は○の裏に」からのメモ書きです。





歯科からの医療革命―「体の症状を歯から治す」これが究極のホリスティック歯科医療だ!





ロバに起きた奇跡


東京、上野動物園。

今からおよそ50年前、一頭のロバに、奇跡が起きたといいます。

子供たちの人気者だった、一文字号。

でも、老衰で、みるみる痩せていきました。

エサを食べないようになり、飼育員さんたちも心配します。

そこではじまったのが、ロバ用の入れ歯を作るという計画。

何と、人間の歯科医 石上健次博士が、それを引き受けてくれました。


試行錯誤し、2ヶ月半後、金色に輝く入れ歯が完成。

多くの人が見守る中、入れ歯がはめられます。

臆病な草食動物が、人工の歯を受け入れてくれるのだろうか?

固唾を飲んで見つめた、その結果は、大成功。

一文字号は入れ歯を受け入れ、すぐに草を食べはじめた。


石上博士はこの成功を、「ロバ『一文字号』の義歯の試作について」という論文にまとめました。

一文字号は見る見るうちに回復し、気力も充実。

羊に噛みつくまでに回復したといいます。


もう先がないと思われていた一文字号が、奇跡の復活を遂げたのです。




噛んで、カムバック

歯の復活と共に奇跡を起こすのは、ロバだけではないようです。

老衰で歩けなくなった88歳の男性は、入れ歯を入れたところ、1ヶ月後には、歩けるように。

2ヶ月後には、姿勢までよくなりました。

半年後には、庭仕事をするまでになったといいます。


また、脳血管障害で倒れた女性は、一年もの間、支えなしでは歩けない状態が続いていました。

ところが、入れ歯を入れたところ、その次の日から、ひとりで歩けるようになったといいます。


入れ歯を入れただけで、奇跡のような変化が?

どうして?


77歳の男性は、3年前、原因も分からぬまま、入院生活を余儀なくされました。

わずか3ヶ月で、体重が 75㎏ から 55㎏ に激減。

口から食事を摂ることもできなくなり、胃に直接管を通す“胃ろう”という方法で、栄養を摂取する状態に。

男性は、寝たきりになることも覚悟したといいます。


そんな男性を一変させたのが、やはり、入れ歯。

噛んで食べられるようになると、大きな変化が。

気力がまるっきり違ったと、男性は振り返ります。

何でもやってやろうという気になった。

周囲から見ても、ひげを剃るなど、身だしなみに気を遣うようになったといいます。


今ではパソコンをはじめるなど、チャレンジ精神旺盛に。

散歩だって、やってます。



むむ?

でも、噛んで食べるようになるだけで、こんなに違ってくるの?

理由が分かりません。 σ( ̄、 ̄=)ンート…




噛むとは、生きること


噛むことは、単に食べたものを細かく砕くことではないといいます。

番組曰く、噛むことは “生きる力”


噛むという行為が脳に影響を与えるらしいのですが、いったい、どんなメカニズムが?


スタンフォード大学医学部で、ある実験が行われました。

マウスを二つのグループに分けて、片方のグループのマウスには“固形のエサ”を与え、もう片方には“粉末状のエサ”を与えた。

栄養の摂取量やカロリーは同じにして、両者の違いを調べました。

すると、“海馬”という記憶をつかさどる部分の“神経新生細胞”の数に、変化が。

粉末のエサを与えられた方は、固形の方に比べて、およそ25%減っていたのです。

どうも、噛まないことで、差が出たらしい。


むむ!

噛むことと記憶には、つながりがあるのか。


どうも、歯には脳に刺激を送るセンサーがあるようなのです。

それは、歯の根っこにある“歯根膜”(しこんまく)というもの。

歯根膜は、歯と骨の間――歯を支える歯槽骨と、歯の間――にあって、クッションの役割をしてくれています。

口の中にはいろんなセンサーがあるのですが、その中でも感度がいいのが、この歯根膜なのだそう。

このセンサーのおかげで、硬さや厚さを知ることができます。


わずかに厚さの違う紙、これを指先で触っても、なかなか違いが分かりません。

それもそのはず、番組が用意したのは、1000分の5ミリの紙。

そんな紙も、噛んでみるとあら不思議、1000分の5ミリというわずかな違いが、明確に分かりました。

すごいぜ、歯根膜のセンサー。




歯根膜と三叉神経


歯根膜は、脳の神経の中でも一番太い “三叉神経”に つながっています。

噛んだことで生じる歯根膜への刺激は、その太い神経を通って、直接脳の中枢に送られる。

それが、感覚を司る“感覚野”運動をコントロールする“運動野”記憶の中枢である“海馬”思考やコミュニケーションをとる時に働くという“前頭前野”、そして最新の研究では“線条体”をも活性化させることが、分かってきました。

最後の“線条体”ですが、意欲と深く関係する部位。

噛むことで、感覚や運動、記憶や思考、意欲まで、活性化されるんですね。



食べることは、生きること。

特に、原始の時代では、そうだったのでしょう。

だから、噛むことと、上記の要素は、密接に関係するんですね。



ただ、この歯根膜、

歯が抜ける時、一緒にはがれ落ちてしまうそう。



ん?

でも、入れ歯で健康になったよね。


何で?




入れ歯の効果


元気いっぱいの おばあちゃんに協力してもらって、入れ歯をしている時と外した時で何が違うのか、実験してみました。

すると――


入れ歯がある時は、お手玉が上手に。
入れ歯がない時はというと、これも変わらず、上手にできました。

お手玉については、同じ。


続いて、握力の測定。

入れ歯がある時は、20㎏。
入れ歯がない時は、16㎏。

少しだけ差が出ました。

踏ん張るのと噛むのは、関係しそう。


最後に、卓球のラケットの上にボールを乗せ、落とさないように歩いてもらいました。

入れ歯がある時は、難なく成功。
入れ歯がない時は、フラフラして、うまくいきません。

これは、差が大きいぞ。



姿勢を維持する時は、上あごに対する下あごの位置が大事

入れ歯がないと下あごの位置が定まらないので、姿勢に影響が出て、フラフラしてしまうのだそうです。


健康な男女に、プールの縁をつかんで浮いてもらいました。

そして、下あごを右にずらして噛んでもらったところ、体が右に傾きました。

同じように左にずらして噛んでもらうと、体が左に傾いた。


噛むって、すごく姿勢に影響するんですね。



総入れ歯でなくても、抜けた歯や痛んでいる歯は 他の残っている歯に影響するので、治療を受けた方がよいそうです。



上でも紹介したとおり、歯が抜けるということは、歯根膜まで抜けるということ。

けれど、骨膜が残っているので、それがセンサーの代用になってくれるのだそうです。


また、事情があって入れ歯を入れることができない人でも、

口の中を清潔にし、歯茎をマッサージするなどして刺激することが、大事なのだそう。


そして入れ歯の人も、ちゃんと合うまで、根気よく通った方がよい、とのことでした。




歯の本数と脳の関係


東北福祉大学の渡邉誠 教授が70歳以上の患者さんを対象に調べたところ、

歯の本数が減るにしたがって、側頭葉内側部が委縮するということが分かったそうです。

この部分は、海馬、記憶に関係する部位。

歯がなくなることとアルツハイマー型の痴呆が関係するかもしれないと、研究がすすめられています。



歯って、食べる以外にも、大事なんですね。





歯の本数と脳の関係


厚生労働省では、“噛ミング30”という啓発運動を行っているそう。

ひと口で30回以上噛むことを、目標としています。


とはいえ、いつも数えるのは難しい。

そこで、自然に、無意識のうちに、噛む回数を増やす方法を、ガッテンが考えてくれました。


調べてくれたのは、お笑い芸人の “三豚隊”


 → 三豚隊オフィシャルホームページ


ある筋では“カレーは飲み物”と言われますが、あまり噛まずに飲み込まれていました。

そこでガッテン流の噛む回数を増やす工夫を実施。


すると、噛む回数が、1.5倍以上に上昇した。

いったい、どうやったんだ?


その方法とは、食べる時に、口に入れる量を少なくするという方法

この時は、小さなスプーンで食べてもらいました。


大きなスプーンでも、小さなスプーンでも、噛む回数は、そんなに変わりません。(ちょっと減りますが)

でも、口に入れる回数はぐんと増えるので、結果、一食当たりの噛む回数は増えることになります。





いや~、噛むって、生きることだったのか。

さっそく、キシリトールガムを噛もうっと!



 番組HP → 脳と身体を刺激せよ!やる気の源は○の裏に : ためしてガッテン - NHK





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歯が大事だとは思ってましたが、予想以上に大事なんですね。

そういえば、歯を痛めると、腰を痛めることが多いような気がする。

これも姿勢に影響が出るからかな。

歯を治療したりして、片方で噛む癖がつくと、だいたい腰痛になるもんな。



やっぱり、歯医者でのケアは大事だ。



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一文字号 → 一文字の2号




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50歳代に突入し、健康の話題を口にすることが多くなりました。老眼が始まったり、白髪もチラホラ。筋肉痛は、2~3日遅れる。

老化は止められないけど、緩やかにしたい。できるだけ健康でいたい。できれば、生活を楽しみたい。そういう気持ちで、情報を集め、分かりやすく記録に残しています。

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