「善玉コレステロールとは? 血管とプラーク/ためしてガッテン」
コレステロールというと、健康に悪いイメージがあります。
血管に溜まって、動脈硬化を引き起こしたりする。
でも、「コレステロール、高めの方が長生き」という報道もありました。
これはいったい、どういうことなんだろう?
え? 元に戻らないといわれていた動脈硬化が、劇的に改善?
血管が若返るの?
1月19日放送の「ためしてガッテン」より、「本当に血管が若返る! コレステロールの調整術」からのメモ書きです。
![NHK ためしてガッテン 2011年 02月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61fzYcgp6GL._SX200_.jpg)
□ 血管は若返る?
血管の中にコブのようなふくらみができる、動脈硬化。
このふくらみを、“プラーク”といいます。
今までは、このプラークは小さくできないと思われており、したがって、いかに大きくしないかに重点が置かれていました。
現状維持が、精一杯だったのです。
しかし、最新情報では、そのプラークがとれるとの情報が。
狭心症を起こした人の心臓の血管を、血管内視鏡で、調べてみました。
すると、血管の内側の壁には、黄色く変色し盛り上がった部分が。ここが、動脈硬化を起こしている部分。
この、プラークと呼ばれるコブのようなふくらみの中身はというと、コレステロールや脂肪。
これが破れると血管が詰まり、心筋梗塞などになります。
以前は、動脈硬化はどんどん進む一方であり、それによってできるプラークも、大きくなる一方であると考えられてきました。
ところが最近では、プラークは小さくできるということが分かってきたらしい。
何と、血管は若返るというのです。
ある狭心症を患った方は、血管の壁が黄色かったのが、1年半で、真っ白になったといいます。
超音波検査でも、プラークが小さくなっていることが確認されました。
いったい、何をしたんでしょうか?
□ マクロファージを取り除いてくれる
プラークの中身はというと、ガッテンではおなじみ“マクロファージ”の死骸です。
マクロファージとは、体の中のいらないものを食べてくれる、いわばお掃除屋さん。白血球の一種。
これが通常の状態なら掃除してくれるのですが、処理しきれないほどコレステロールが多く存在する場合、血管壁の下に潜り込んだまま沈着してしまいます。
そして、動脈硬化の原因になると。
では、プラークがなくなったということは、マクロファージが処理されるってこと?
何と、そのマクロファージを処理してくれる物質とは、コレステロール!
なぬ?
コレステロールが多すぎてマクロファージが沈着したのに、それをコレステロールが取り除いてくれる?
それって、どういうこと?
でも、コレステロールって、2種類ありますよね。
そうです、善玉であるHDL コレステロールが、取り除いてくれるのです。
□ 善玉コレステロールとは? 悪玉コレステロールとは?
細胞膜を作る材料となるのが、“コレステロール”。
この段階では、善玉でも悪玉でもない、ただのコレステロールです。
では、どの段階で、善玉と悪玉に分かれるのでしょうか?
アポA-I(あぽ えーわん)というタンパク質があります。
これが、細胞の中で古くなったコレステロールを回収してくれる。
いわば回収業者さんで、いらなくなった古いコレステロールを、肝臓に捨てに行ってくれます。
この、回収してくれるタンパク質と運ばれるコレステロールが一緒になってはじめて、善玉コレステロールと呼ばれるようになる。
番組ではこれを、“回収トラックと積み荷のコレステロール”として、説明してくれていました。
古いものを捨ててくれるのですから、善玉ですよね。
一方、肝臓の方からコレステロールを運んでくる便もあります。
肝臓の中で新しいコレステロールを作って、細胞に運んでくるタンパク質もあるんです。
これも、通常の状態なら問題ないのですが、食生活のバランスが崩れたりすると、コレステロールを運ぶたんぱく質=積み荷を運ぶトラックが、渋滞してしまいます。
そして、血管内で、悪玉としかいえないようなことをしだす。
というのは、細胞に運ぶ前に、血管内でコレステロールを不法投棄してしまうのです。
結果、この血管内のコレステロールをマクロファージが掃除しようと頑張るのですが、食生活などを改善しない場合、処理が追いつかなくなって、プラーク化してしまいます。
なので、食べ物に含まれるコレステロールには、善玉も悪玉もないことが分かります。
その段階では、ただのコレステロール。
適度な食生活を送っている場合は、問題ないようです。
けれど、血管内で渋滞を起こすくらい暴飲暴食をしていると、悪玉が増えてくると。
□ プラークを小さくする善玉コレステロール
善玉コレステロールには、マクロファージの中からコレステロールを引き出す作用があることが分かってきました。
上で紹介した血管が真っ白になった人も、この効果で、改善された。
回収業者である善玉コレステロールは、マクロファージの中からも、回収してくれるんですね。
悪玉とは、余分なコレステロールを持ってくる存在。
善玉とは、余分なコレステロールを回収してくれる存在です。
でも、これも、健康的な食生活を送っている分には、問題ありません。
食生活のバランスを崩した状態を長く続けると、配達に回収が追いつかなくなるということ。
お医者さんが食生活の改善を提案するのは、このためなのです。
さあ、善玉コレステロールにプラークを小さくする働きがあることは、分かりました。
では、善玉を増やすには、どうしたらいいのでしょうか?
□ 男女で違う? コレステロールの危険度
コレステロールに悩むご夫婦が、お医者さんへ。
3年前の検査では、悪玉コレステロールの値は、
奥さん:178mg/dl
旦那さん:143mg/dl
奥さんの方が、高かった。
(ちなみに、基準値は、140mg/dl)
でも、動脈硬化の進行を調べてもらったら、奥さんはほぼ正常で、旦那さんの方は動脈硬化が進んでいるとの検査結果が。
コレステロール値は旦那さんの方が低かったのに、どういうこと?
何と、動脈硬化の進行には男女差があるのです。
番組では、“10年後の冠動脈疾患死亡のリスク評価チャート”というものを、紹介してくれていました。
およそ1万人の日本人を19年間調査した結果に基づき、コレステロール値と心臓病の関係を示す表を作ったのです。
自分の最高血圧と総コレステロール値が分かれば、この表によって、10年後のリスクが分かります。
(この表は、下のリンク先から番組HPを訪れてもらうと、左のサイドバーの「あなたの危険度はどのくらい?」という項目にあります)
これを見れば、一目瞭然。
同じ数値でも、男女でリスクが全然違います。
男性に比べて女性の方が、余裕があるんです。
むむ、これって、なぜ?
悪玉コレステロールは、年齢によって増加します。
男性は、20代から、上がりはじめる。
一方、女性はというと、若い頃は特に、男性よりコレステロールが低い。
そして、50代前後で、急激に上昇し、男性を抜きます。
何でも、女性ホルモンには、悪玉コレステロールを下げる作用があると共に、血管を保護する効果まであるそう。
閉経後、悪玉コレステロール値は急上昇しますが、それまでの“男性より悪玉コレステロール値が低い期間”が長いので、男性の血管より女性の血管の方が、若い状態になるのです。
老化のはじまりが遅いので、その分、心臓病になりにくいと。
一般には、女性の血管は、男性よりも10歳若いのだそう。
ただし、女性でも、糖尿病や高血圧、喫煙など、他の危険因子があると、危険度は上昇するとのこと。
糖尿病を患っている場合は、男性以上に危険になる場合も。
□ コレステロール値が高い方が、長生きするの?
コレステロール値が若干高い方が総脂肪率が低いということは、1980年当時くらいから分かっていたらしい。
ただ、調べてみると、コレステロール値の低い人の中には、肝臓の病気や がんで コレステロール値が下がってしまった人のデータも含まれていることが分かってきた。
だから、病気が原因で、死亡率が高くなった可能性も。
お医者さんが心配していたのは、この情報をもとに、糖尿病を患っている人などが自己判断でコレステロール値を下げる薬を飲まなくなってしまうこと。
自己判断で薬を止めるのは危険なので、危険因子を調べた上で、お医者さんと相談した方がいいそうです。
それと、コレステロールも栄養の一部なので、徹底的に下げればいいというものではありません。
ほどほどには、必要。
なので、低栄養には注意しましょう。
何事も、適正範囲内であることが大事です。
また、病気によってコレステロール値が下がることもあるので、何もしないのに急激に値が下がって来た時も、要注意。
定期検診などで、値をチェックしていた方がよさそうですね。
□ コレステロール クイズ
第1問
コレステロールが気になる人は、肉より魚を食べたほうがいい。
○か×か?
→ 答えは1番最後に。
第2問
コレステロールが気になる人は、イカやタコを食べない方がいい。
○か×か?
→ 答えは1番最後に。
第3問
オリーブオイルをたくさん摂ると、動脈硬化を防げる。
○か×か?
→ 答えは1番最後に。
第4問
タマゴは、コレステロールが多い。
○か×か?
→ 答えは1番最後に。
□ 善玉コレステロールを増やす方法
とある大学の女子学生に協力してもらい、善玉コレステロールの値を検査させてもらいました。
すると、この年代の平均値が約65mg/dlなのに対し、このお嬢さんたちは、軒並み90mg/dl以上の値でした。100mg/dl 以上の人が何人もいる。
この人たちは毎日2回、朝と夕方にあることを実践しているというのですが、それは何?
それは、ランニング。
有酸素運動が善玉コレステロールを増やすのに有効なのだそうです。
なので、走らなくても大丈夫、ウォーキングでもOK 。
1日に歩く歩数が多ければ多いほど、善玉の値が高くなるそうです。
ちなみに、運動には悪玉コレステロールを減らす効果はないそう。
でも、回収してくれる善玉コレステロールが増えるので、動脈硬化は改善される方向に。
番組HP → 本当に血管が若返る!コレステロール調節術 : ためしてガッテン - NHK


□
医学も日進月歩で、いろんなことが分かってきているんですね。
動脈硬化というと おじさんがなるイメージだけど、本当に女性は少なかったのか。
それにしても、10年も血管が若いなんて、すごいアドバンテージ。
ま、結局、生活習慣の改善が鍵かな。
知らず知らず血管や臓器をいじめているかもしれないので、見直さなきゃダメか。
それが人間の司令塔、頭の役目?
適切な食生活と、適度な運動!
これが一番の近道みたい。

□ コレステロール クイズの答え
第1問:コレステロールが気になる人は、肉より魚を食べたほうがいい。○か×か?
→ 答えは○。
(魚の油に含まれるEPAには、血管を保護し、中性脂肪を下げるなど、動脈硬化予防の様々な効果があり、肉の油に比べてよいとされているそうです)
(山村と漁村では、動脈硬化の人が、漁村の方が少ないそう)
第2問:コレステロールが気になる人は、イカやタコを食べない方がいい。○か×か?
→ 答えは×。
(確かにイカやタコにはコレステロールが多めで、以前は控えたほうがいいと言われていました。しかし、悪玉コレステロールを下げるタウリンが豊富に含まれることなどから、現在はそれほど気にしなくてよいと言われているそう)
第3問:オリーブオイルをたくさん摂ると、動脈硬化を防げる。○か×か?
→ 答えは×。
(オリーブオイルには血管を守る働きがある程度はあるものの、カロリーの摂りすぎは動脈硬化に悪影響を与えてしまう)
第4問:タマゴは、コレステロールが多い。○か×か?
→ 答えは○。
(1日のコレステロール摂取の目安は、300㎎ 以下が目標。それに対し、卵1個に含まれるコレステロールは、250㎎ 。注意が必要です)
(ただし、300㎎ 以下という目標は、あくまでコレステロール値が高い人の目標であり、健康な人はそれほど気にする必要がないそうです)
(コレステロールの吸収率には、大きな個人差があるんだって)
血管に溜まって、動脈硬化を引き起こしたりする。
でも、「コレステロール、高めの方が長生き」という報道もありました。
これはいったい、どういうことなんだろう?
え? 元に戻らないといわれていた動脈硬化が、劇的に改善?
血管が若返るの?
1月19日放送の「ためしてガッテン」より、「本当に血管が若返る! コレステロールの調整術」からのメモ書きです。
![NHK ためしてガッテン 2011年 02月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61fzYcgp6GL._SX200_.jpg)
□ 血管は若返る?
血管の中にコブのようなふくらみができる、動脈硬化。
このふくらみを、“プラーク”といいます。
今までは、このプラークは小さくできないと思われており、したがって、いかに大きくしないかに重点が置かれていました。
現状維持が、精一杯だったのです。
しかし、最新情報では、そのプラークがとれるとの情報が。
狭心症を起こした人の心臓の血管を、血管内視鏡で、調べてみました。
すると、血管の内側の壁には、黄色く変色し盛り上がった部分が。ここが、動脈硬化を起こしている部分。
この、プラークと呼ばれるコブのようなふくらみの中身はというと、コレステロールや脂肪。
これが破れると血管が詰まり、心筋梗塞などになります。
以前は、動脈硬化はどんどん進む一方であり、それによってできるプラークも、大きくなる一方であると考えられてきました。
ところが最近では、プラークは小さくできるということが分かってきたらしい。
何と、血管は若返るというのです。
ある狭心症を患った方は、血管の壁が黄色かったのが、1年半で、真っ白になったといいます。
超音波検査でも、プラークが小さくなっていることが確認されました。
いったい、何をしたんでしょうか?
□ マクロファージを取り除いてくれる
プラークの中身はというと、ガッテンではおなじみ“マクロファージ”の死骸です。
マクロファージとは、体の中のいらないものを食べてくれる、いわばお掃除屋さん。白血球の一種。
これが通常の状態なら掃除してくれるのですが、処理しきれないほどコレステロールが多く存在する場合、血管壁の下に潜り込んだまま沈着してしまいます。
そして、動脈硬化の原因になると。
では、プラークがなくなったということは、マクロファージが処理されるってこと?
何と、そのマクロファージを処理してくれる物質とは、コレステロール!
なぬ?
コレステロールが多すぎてマクロファージが沈着したのに、それをコレステロールが取り除いてくれる?
それって、どういうこと?
でも、コレステロールって、2種類ありますよね。
そうです、善玉であるHDL コレステロールが、取り除いてくれるのです。
□ 善玉コレステロールとは? 悪玉コレステロールとは?
細胞膜を作る材料となるのが、“コレステロール”。
この段階では、善玉でも悪玉でもない、ただのコレステロールです。
では、どの段階で、善玉と悪玉に分かれるのでしょうか?
アポA-I(あぽ えーわん)というタンパク質があります。
これが、細胞の中で古くなったコレステロールを回収してくれる。
いわば回収業者さんで、いらなくなった古いコレステロールを、肝臓に捨てに行ってくれます。
この、回収してくれるタンパク質と運ばれるコレステロールが一緒になってはじめて、善玉コレステロールと呼ばれるようになる。
番組ではこれを、“回収トラックと積み荷のコレステロール”として、説明してくれていました。
古いものを捨ててくれるのですから、善玉ですよね。
一方、肝臓の方からコレステロールを運んでくる便もあります。
肝臓の中で新しいコレステロールを作って、細胞に運んでくるタンパク質もあるんです。
これも、通常の状態なら問題ないのですが、食生活のバランスが崩れたりすると、コレステロールを運ぶたんぱく質=積み荷を運ぶトラックが、渋滞してしまいます。
そして、血管内で、悪玉としかいえないようなことをしだす。
というのは、細胞に運ぶ前に、血管内でコレステロールを不法投棄してしまうのです。
結果、この血管内のコレステロールをマクロファージが掃除しようと頑張るのですが、食生活などを改善しない場合、処理が追いつかなくなって、プラーク化してしまいます。
なので、食べ物に含まれるコレステロールには、善玉も悪玉もないことが分かります。
その段階では、ただのコレステロール。
適度な食生活を送っている場合は、問題ないようです。
けれど、血管内で渋滞を起こすくらい暴飲暴食をしていると、悪玉が増えてくると。
□ プラークを小さくする善玉コレステロール
善玉コレステロールには、マクロファージの中からコレステロールを引き出す作用があることが分かってきました。
上で紹介した血管が真っ白になった人も、この効果で、改善された。
回収業者である善玉コレステロールは、マクロファージの中からも、回収してくれるんですね。
悪玉とは、余分なコレステロールを持ってくる存在。
善玉とは、余分なコレステロールを回収してくれる存在です。
でも、これも、健康的な食生活を送っている分には、問題ありません。
食生活のバランスを崩した状態を長く続けると、配達に回収が追いつかなくなるということ。
お医者さんが食生活の改善を提案するのは、このためなのです。
さあ、善玉コレステロールにプラークを小さくする働きがあることは、分かりました。
では、善玉を増やすには、どうしたらいいのでしょうか?
□ 男女で違う? コレステロールの危険度
コレステロールに悩むご夫婦が、お医者さんへ。
3年前の検査では、悪玉コレステロールの値は、
奥さん:178mg/dl
旦那さん:143mg/dl
奥さんの方が、高かった。
(ちなみに、基準値は、140mg/dl)
でも、動脈硬化の進行を調べてもらったら、奥さんはほぼ正常で、旦那さんの方は動脈硬化が進んでいるとの検査結果が。
コレステロール値は旦那さんの方が低かったのに、どういうこと?
何と、動脈硬化の進行には男女差があるのです。
番組では、“10年後の冠動脈疾患死亡のリスク評価チャート”というものを、紹介してくれていました。
およそ1万人の日本人を19年間調査した結果に基づき、コレステロール値と心臓病の関係を示す表を作ったのです。
自分の最高血圧と総コレステロール値が分かれば、この表によって、10年後のリスクが分かります。
(この表は、下のリンク先から番組HPを訪れてもらうと、左のサイドバーの「あなたの危険度はどのくらい?」という項目にあります)
これを見れば、一目瞭然。
同じ数値でも、男女でリスクが全然違います。
男性に比べて女性の方が、余裕があるんです。
むむ、これって、なぜ?
悪玉コレステロールは、年齢によって増加します。
男性は、20代から、上がりはじめる。
一方、女性はというと、若い頃は特に、男性よりコレステロールが低い。
そして、50代前後で、急激に上昇し、男性を抜きます。
何でも、女性ホルモンには、悪玉コレステロールを下げる作用があると共に、血管を保護する効果まであるそう。
閉経後、悪玉コレステロール値は急上昇しますが、それまでの“男性より悪玉コレステロール値が低い期間”が長いので、男性の血管より女性の血管の方が、若い状態になるのです。
老化のはじまりが遅いので、その分、心臓病になりにくいと。
一般には、女性の血管は、男性よりも10歳若いのだそう。
ただし、女性でも、糖尿病や高血圧、喫煙など、他の危険因子があると、危険度は上昇するとのこと。
糖尿病を患っている場合は、男性以上に危険になる場合も。
□ コレステロール値が高い方が、長生きするの?
コレステロール値が若干高い方が総脂肪率が低いということは、1980年当時くらいから分かっていたらしい。
ただ、調べてみると、コレステロール値の低い人の中には、肝臓の病気や がんで コレステロール値が下がってしまった人のデータも含まれていることが分かってきた。
だから、病気が原因で、死亡率が高くなった可能性も。
お医者さんが心配していたのは、この情報をもとに、糖尿病を患っている人などが自己判断でコレステロール値を下げる薬を飲まなくなってしまうこと。
自己判断で薬を止めるのは危険なので、危険因子を調べた上で、お医者さんと相談した方がいいそうです。
それと、コレステロールも栄養の一部なので、徹底的に下げればいいというものではありません。
ほどほどには、必要。
なので、低栄養には注意しましょう。
何事も、適正範囲内であることが大事です。
また、病気によってコレステロール値が下がることもあるので、何もしないのに急激に値が下がって来た時も、要注意。
定期検診などで、値をチェックしていた方がよさそうですね。
□ コレステロール クイズ
第1問
コレステロールが気になる人は、肉より魚を食べたほうがいい。
○か×か?
→ 答えは1番最後に。
第2問
コレステロールが気になる人は、イカやタコを食べない方がいい。
○か×か?
→ 答えは1番最後に。
第3問
オリーブオイルをたくさん摂ると、動脈硬化を防げる。
○か×か?
→ 答えは1番最後に。
第4問
タマゴは、コレステロールが多い。
○か×か?
→ 答えは1番最後に。
□ 善玉コレステロールを増やす方法
とある大学の女子学生に協力してもらい、善玉コレステロールの値を検査させてもらいました。
すると、この年代の平均値が約65mg/dlなのに対し、このお嬢さんたちは、軒並み90mg/dl以上の値でした。100mg/dl 以上の人が何人もいる。
この人たちは毎日2回、朝と夕方にあることを実践しているというのですが、それは何?
それは、ランニング。
有酸素運動が善玉コレステロールを増やすのに有効なのだそうです。
なので、走らなくても大丈夫、ウォーキングでもOK 。
1日に歩く歩数が多ければ多いほど、善玉の値が高くなるそうです。
ちなみに、運動には悪玉コレステロールを減らす効果はないそう。
でも、回収してくれる善玉コレステロールが増えるので、動脈硬化は改善される方向に。
番組HP → 本当に血管が若返る!コレステロール調節術 : ためしてガッテン - NHK


□
医学も日進月歩で、いろんなことが分かってきているんですね。
動脈硬化というと おじさんがなるイメージだけど、本当に女性は少なかったのか。
それにしても、10年も血管が若いなんて、すごいアドバンテージ。
ま、結局、生活習慣の改善が鍵かな。
知らず知らず血管や臓器をいじめているかもしれないので、見直さなきゃダメか。
それが人間の司令塔、頭の役目?
適切な食生活と、適度な運動!
これが一番の近道みたい。

□ コレステロール クイズの答え
第1問:コレステロールが気になる人は、肉より魚を食べたほうがいい。○か×か?
→ 答えは○。
(魚の油に含まれるEPAには、血管を保護し、中性脂肪を下げるなど、動脈硬化予防の様々な効果があり、肉の油に比べてよいとされているそうです)
(山村と漁村では、動脈硬化の人が、漁村の方が少ないそう)
第2問:コレステロールが気になる人は、イカやタコを食べない方がいい。○か×か?
→ 答えは×。
(確かにイカやタコにはコレステロールが多めで、以前は控えたほうがいいと言われていました。しかし、悪玉コレステロールを下げるタウリンが豊富に含まれることなどから、現在はそれほど気にしなくてよいと言われているそう)
第3問:オリーブオイルをたくさん摂ると、動脈硬化を防げる。○か×か?
→ 答えは×。
(オリーブオイルには血管を守る働きがある程度はあるものの、カロリーの摂りすぎは動脈硬化に悪影響を与えてしまう)
第4問:タマゴは、コレステロールが多い。○か×か?
→ 答えは○。
(1日のコレステロール摂取の目安は、300㎎ 以下が目標。それに対し、卵1個に含まれるコレステロールは、250㎎ 。注意が必要です)
(ただし、300㎎ 以下という目標は、あくまでコレステロール値が高い人の目標であり、健康な人はそれほど気にする必要がないそうです)
(コレステロールの吸収率には、大きな個人差があるんだって)
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