【血圧異常で脳梗塞?】 立って座って変動を測定/ガッテン1/2
冷え症が、命の危険のサインかも!
1回測定して、立って座って、再度測る。
その差が15以上だと、脳梗塞になる可能性が
血圧変動チェック方法。
解説:自治医科大学 循環器内科 苅尾七臣 教授。
2017年2月8日放送の「ガッテン」より、「つら~い冷え症が改善! 血管若返り術」からのメモ書き。
その前編です。

□ 冷え性対策

女性を中心に悩みが深いのが、「冷え症」。
街のみなさんの声を、聞いてみましょう。
・末端冷え症なので、一年中、夏とかも冷たいです。
・手が、かじかんじゃいます。冬になると。
そして今回、衝撃の事実が!
冷え症の人の血管年齢を調べてみたところ、多くの人の血管が、老化してたんです。
気をつけないと、中には、危険なタイプも。
最悪の場合、命の危険が。
まずはスタジオで、冷え性対策を書き出してみます。
・温かい飲み物。
・しょうが。
・お風呂、半身浴。
・カイロ。
・靴下二重履き。
・発熱する肌着(ヒートテック?)。
・運動。
・首を温める。
・半身浴。
・食事。
・太ももに手を置く。
過去にガッテンでも、冷え性対策が紹介されました。
太ももに手を置くだけ、「手の冷え改善! リラックス法」。

温かい太ももの熱で、冷えた手が温まって、それによって脳がリラックス。
縮んでいた血管が広がり、血行が良くなるんです。
詳細 → 波瑠さんの手足の冷えも解消 リラックス法
もう一つは、牛さんたちも実践している方法です。
それは、「首を温める」こと。
実は、首には、手足の血管を広げるスイッチがあるんです。
首を温めると、手足の血流がアップし、ポカポカになる。
今回テーマに取り上げるからには、もちろん、新しい発見があります。
その方法とは、「血管のばし」。
血管を伸ばす → 血流がよくなる → 冷え症改善。
いったい、どうやるんでしょうね。
冷え症の人は、手先や足先の血流に、問題があるようです。
そこで生まれたのが、「血管伸ばし」。
この方法を使えば、今まで冷え症が改善しなかった人が、ポッカポカに。
血管年齢も、若返っちゃうんです。
その詳細は、後編で!
□ 危険な冷え症

「血管伸ばし」を特にやってほしい人がいるらしい。
実は、冷え性の中に、危険なタイプがあるんです。
それを見分けるのに使うのが、これ。
「血圧計」。
自治医科大学 循環器内科の 苅尾七臣(かりお かずおみ)教授に、教えてもらいましょう。
「冷え症の方はですね、血液の循環に問題がありますので、血圧に異常が出てくる可能性があります」
冷え症というと、血圧が低いイメージがありますが、実は、とても危険な「血圧異常」の人がいるらしい。
そこで、実験。
冷え症のみなさんに、血圧を測定してもらいました。
ただし、特別な方法で、です。
「普通に血圧を測ったあと、一度立って、座ってから、再び測定する」
この2回の測定で、危険な冷え症かどうか、見分けられるのだという。
関東と近畿で、冷え性80人に、血圧を測定してもらいました。
さて、どのような結果になったのでしょう?
80人中、血圧異常の人は、7人でした。
それぞれ、2回の測定の差は、以下の通り。
「+20」「‐15」「+37」「‐18」「‐21」「+27」「+20」
立って座っただけで、ずいぶんと差が出てますねえ。
基準は、このようになります。

2回の測定の差が、10~15未満で、黄色ゾーン。
15以上で、赤ゾーン(病院に行くレベル)。
[体験談]
74歳、女性。
20年以上、冷え性に悩んでいました。
「家庭血圧日記」をつけるなど、血圧には気を遣っていたという。
値は、ほぼ正常の範囲内です。
塩分にも、気をつけてきた。
しかし、立ってから座って測ると、血圧が「15以上」上昇。
血圧異常がある冷え症だったんです。
異変が起こったのは、1年前の朝。
起きてトイレに行く時に、足元がふらついて、転倒した。
病院での診断は、「脳梗塞」でした。
MRI画像には、脳梗塞のあとが。
詳しく調べると、小さな梗塞や出血が、他にも、いくつも見つかったという。
その数は、なんと、14か所。
特に症状もないのに、知らず知らずのうちに、脳梗塞がいくつも起こっていたのです。
まさか、冷え性と脳梗塞が関係あったなんて。
再度、実験です。
血圧異常が見つかった7人のうち、3人に、24時間測れる血圧計を、つけてもらいました。
そのうち、おひとりの結果は、このようになった。

上の値が「135」を超えると、高血圧。
冷え症というと血圧が低いイメージがありますが、高めですね。
注目すべき点は、血圧が跳ね上がっているところです。
8時半:掃除機をかけた。
14時前:自転車に乗った。
20時:自転車に乗った。
自転車といっても、競技用ではありません。
つまり、強い運動ではない。
これは、何を意味するのでしょうか?
□ 苅尾七臣先生の解説
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。
自治医科大学の 苅尾七臣 先生です。
血圧が正常な人でも、1日の中で変動があります。
昼間に比べて、夜はだいたい「10~20%」ぐらい差がある。
それにプラスして、何か行動をしたり、精神的なストレスで、上下する。
ただし、正常な人の血圧変動は、一定範囲内に収まるんですね。

血圧は、平均値が上がると、高血圧。
しかし、最近では、平均値とは独立して、違う視点で、「変動の大きさ」が、プラスアルファのリスクになっているのだという。
「変動型の高血圧」
特に対策が必要な冷え症とは、「血圧変動が激しい人」だった。
でも、なぜ、これが脳梗塞につながるのでしょうか?
先ほどの体験談の女性。
小さな梗塞が起こっていたのは、脳の深い場所、細い血管の部位でした。
この細い血管は、血圧変動のインパクトを受けやすいんです。
圧が、すごくかかる。
今回の調査では、冷え性の場合、冷え性が無い場合より、血圧変動している人が「3倍多い」という結果だった。
冷え症の人には、このような特徴が。
・自律神経が乱れている。
・血管が硬くなっている。
冷え症の人は、手足が冷えるというだけでなく、「循環器の血管が悪い人(血管が硬い人)」が隠れているかもしれないのです。
さて、今日出てきた血圧測定法を、思い出してみましょう。
「普通に血圧を測ったあと、一度立って、座ってから、再び測定する」
たったそれだけの動作で、15以上も変動するのは、おかしいと。
日常生活なら、もっと変動している可能性があることに。

2回の測定の差が「15以上」の場合は、循環器内科などを受診した方がよい。
(今回、激しい血圧変動が見つかった方は、治療を始めているとのこと)
冷え症 → 血圧変動 → 脳梗塞
このようなケースも、あるんですね。
50歳以上の冷え症には、血管の障害が隠れている可能性が高い、そうです。
そして、血管年齢も、血管の硬さや柔らかさを示す目安に。
同じ冷え症でも、血管が柔らかい場合と、血管が硬い場合、両方があるのだという。
気になる人は、立って座って再測定を。

冷え症の中には、脳梗塞を引き起こす危険なタイプがある。
でも、血圧計で、簡単に見分けられます!

ガッテン! ガッテン!


後編では、「血管伸ばし」を。
→ 【冷え性改善】 血管伸ばし
- 関連記事
-
-
【骨ホルモン】 オステオカルシンを増やす方法は かかと落とし/ガッテン 2017/02/16
-
【冷え性改善】 血管伸ばし/ガッテン2/2 2017/02/09
-
【血圧異常で脳梗塞?】 立って座って変動を測定/ガッテン1/2 2017/02/08
-
【恵方巻き】 きれいに巻く方法は 海苔半分/ガッテン 2017/02/02
-
【肺炎ワクチン】 予防&撲滅 脾臓のマージナルゾーンB細胞/ガッテン 2017/01/26
-
<スポンサードリンク>


