「花粉症対策 舌下減感作療法/カラダのキモチ」
花粉の量を計測する機械ポールンロボというのが、設置されているそうです。
→ 花粉観測機「ポールンロボ」全国の家庭、病院、学校等に続々設置中!
“ポールン”とは英語で、花粉のこと。
花粉量に応じて、目の色が変わり、知らせてくれます。
また、これによって集められたデータが、花粉予想などに使われる。
さて、今年の予想ですが、花粉は、前の年が暑いと量が多くなる傾向があるらしい。
ということは、記録的な猛暑だった昨年からすれば、今年は花粉飛散量が多い?
近年で一番花粉の飛散量が多かったのが2005年らしいのですが、今年はそれを上回るかもしれないとか。
国民の4人に1人は悩むといわれる花粉症。
しかも、年々、患者数は増加しているといいます。
では、花粉量が多くなりそうな今年は、花粉症デビューする人も多い?
花粉症になる人とならない人の違いは何だろう?
アレルギー検査って、どんなもの?
嫌な季節を乗り越える対処法はないの?
え? 根治も可能な最新の治療法がある?
1月16日放送の「カラダのキモチ」より、「正しく知って楽に過ごそう! 花粉症対策マニュアル2011」からのメモ書き。

□ スクラッチテストで、アレルゲンをチェック
花粉症の代表はスギ花粉ですが、誰もがスギ花粉でアレルギーを起こすわけではありません。
なので、自分がどんな物質にアレルギー反応を起こすのか知ることが、治療の第一歩。
腕の皮膚でアレルギーの原因を調べる“スクラッチテスト”という検査があります。
番組で検査したのは、スギ、ハウスダスト、ダニ、ブタクサ、カモガヤ、猫毛、犬毛など、計18種類。
スクラッチテストでは、皮膚に直接アレルゲンを垂らし、表面を針先で軽くひっかきます。
そして、そのままの状態で、15分待つ。
そこで どのアレルゲンに反応しているのかを確認し、アレルギー症状の原因を突きとめます。
□ 花粉症のメカニズム
遺伝要因と環境要因が関係するといわれる、花粉症。
スギ花粉が溜まる容器をバケツだと仮定すると、陽性の人の場合、バケツに一定量以上の花粉が溜まって溢れた時に、花粉症が発症するというイメージ。
ただし、各人、体質によってバケツの大きさが違うので、同じ花粉量でも、発症するタイミングは異なってきます。
だから、発症してない人でも、ある日突然、バケツが溢れ、花粉症になる可能性も。
なるべく発症させないようにするには、花粉の動きを知り、バケツを溢れさせないようにすることが重要になります。
花粉症になる人の場合、
(1) 花粉が体内に入る。
(2) 粘膜に入った花粉の成分を、異物とみなし、IgE抗体が作られる。
(3) IgE抗体は、鼻の粘膜にある肥満細胞とくっつき、花粉が一定量に達すると、肥満細胞が刺激されて、アレルギー症状を引き起こす。
ちなみに、スクラッチテストで陰性だった人は、バケツを持っていないので、あふれることがないそうです。
とはいっても、いつどんなタイミングでバケツを持つのかは、分かってない状態。
花粉症を見分けるポイントは、目や鼻のかゆみ、水のような透明な鼻水が特徴。
気になったら、お医者さんへ。
□ 花粉を舞わせないために
スギ花粉は山間部で飛散し、上昇気流に乗って、都心までやって来る。
そして上昇気流が弱まると、地上に降りてきます。
番組では、カトウ光研さんの協力のもと、レーザー光線で花粉(疑似花粉)の動きを視覚化していました。
すると、アスファルトでは、土と比べ、歩いただけで舞い上がる量が多いことが分かりました。
土の場合はある程度の湿度を保っているので、花粉はそんなには舞いません。
都心では、落ちた花粉が土に吸収されることなく、アスファルトの上で舞い続けます。
このため、都心の方が、花粉症患者数が多いのではないかと。
これが、室内の場合はどうなるのかというと、フローリングも絨毯(じゅうたん)も、同じくらい花粉が舞います。
お医者さんによれば、どちらを勧めるかといわれれば、フローリングを勧めるそうです。
なぜかというと、フローリングの方が掃除しやすく、拭けば花粉を取り除けるから。
絨毯では、(絨毯の)目に入ってしまって、なかなか取れません。
なので、フローリングの部屋で、ウェットシートで拭いてから、掃除機をかけるといいそうです。
また、花粉は湿度が上がると舞いにくくなるため、加湿器も効果的なのだとか。
外出する際は、メガネやマスク、帽子などで、カラダに花粉が付着しないように気を付けましょう。
□ 花粉症の最新治療法
レーザー治療
・まず、ガーゼで部分麻酔をする。
・次に、花粉が付着しやすい大きなでっぱりにレーザー光線を当て、粘膜の表面を焼く。
治療は、麻酔を含めても、30程度だとか。
こうすることで、鼻の粘膜が乾いて突っ張るため、花粉が入ってきても、付着しにくくなります。
ただし、粘膜は再生してしまうため、効果は1シーズンのみ。
症状が出る前に治療する必要がある。
舌下減感作療法
スギに対してカラダが慣れないから、くしゃみ、鼻水、鼻づまりで、吹き飛ばそうとする。
ならば、スギに慣れてしまえばいい! というのが、この方法。
少しずつカラダの中にスギの抗原エキスを入れて、スギ花粉に対して慣れていく治療法です。
・舌下にパンを置き、花粉エキスを染み込ませて、2分間待つ。
・自宅での治療が可能です。
1日1回から始めて、徐々に花粉の濃度を上げて、回数を減らし、最低でも 2年間続ける。
お医者さんによれば、全体の7~8割の人には効果が出るそう。
ただ、個人差があって、効果がすごく出る人もいれば、効果が薄い人もいるそうです。
今は臨床試験の段階で、2014年を目安に実用化の予定。
臨床試験では、3~4割の人たちに、ほとんど症状がなくなるという結果が。
バケツの水をかき出すイメージで、何年かは根治した状態を維持できる可能性も。
今は誰でも受けられるわけではありませんが、これからが期待されます。
□ その他の取り組み
東京都農林総合研究センターでは、現在、花粉の少ないスギの種を生産しているそう。
何と、通常のスギの100分の1だそうです。
その名は、“西多摩14号”。
また、東京都では、“花粉の少ない森づくり運動”も行われています。
従来のスギを伐採し、少花粉スギへの植え替えを実施。
10年間でスギの花粉を2割削減することを目指しています。
さらには、まったく花粉の出ない 無花粉のスギも、開発中。
時間はかかりますが、対策は進んでいる模様。
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
□
ああ、今年は花粉が多いのか…
考えただけで、気分が沈みます。
花粉症なんて他人事だと思っていましたが、知らぬ間に発症していました。
身近にも増えてるし、道行く人でも、その季節には、重装備の人が見受けられます。
舌下減感作療法、家でもできるらしいし、はやく実用化してほしい。
[関連記事]
「花粉症の落とし穴/NHK 生活ホットモーニング」
→ 花粉観測機「ポールンロボ」全国の家庭、病院、学校等に続々設置中!
“ポールン”とは英語で、花粉のこと。
花粉量に応じて、目の色が変わり、知らせてくれます。
また、これによって集められたデータが、花粉予想などに使われる。
さて、今年の予想ですが、花粉は、前の年が暑いと量が多くなる傾向があるらしい。
ということは、記録的な猛暑だった昨年からすれば、今年は花粉飛散量が多い?
近年で一番花粉の飛散量が多かったのが2005年らしいのですが、今年はそれを上回るかもしれないとか。
国民の4人に1人は悩むといわれる花粉症。
しかも、年々、患者数は増加しているといいます。
では、花粉量が多くなりそうな今年は、花粉症デビューする人も多い?
花粉症になる人とならない人の違いは何だろう?
アレルギー検査って、どんなもの?
嫌な季節を乗り越える対処法はないの?
え? 根治も可能な最新の治療法がある?
1月16日放送の「カラダのキモチ」より、「正しく知って楽に過ごそう! 花粉症対策マニュアル2011」からのメモ書き。

□ スクラッチテストで、アレルゲンをチェック
花粉症の代表はスギ花粉ですが、誰もがスギ花粉でアレルギーを起こすわけではありません。
なので、自分がどんな物質にアレルギー反応を起こすのか知ることが、治療の第一歩。
腕の皮膚でアレルギーの原因を調べる“スクラッチテスト”という検査があります。
番組で検査したのは、スギ、ハウスダスト、ダニ、ブタクサ、カモガヤ、猫毛、犬毛など、計18種類。
スクラッチテストでは、皮膚に直接アレルゲンを垂らし、表面を針先で軽くひっかきます。
そして、そのままの状態で、15分待つ。
そこで どのアレルゲンに反応しているのかを確認し、アレルギー症状の原因を突きとめます。
□ 花粉症のメカニズム
遺伝要因と環境要因が関係するといわれる、花粉症。
スギ花粉が溜まる容器をバケツだと仮定すると、陽性の人の場合、バケツに一定量以上の花粉が溜まって溢れた時に、花粉症が発症するというイメージ。
ただし、各人、体質によってバケツの大きさが違うので、同じ花粉量でも、発症するタイミングは異なってきます。
だから、発症してない人でも、ある日突然、バケツが溢れ、花粉症になる可能性も。
なるべく発症させないようにするには、花粉の動きを知り、バケツを溢れさせないようにすることが重要になります。
花粉症になる人の場合、
(1) 花粉が体内に入る。
(2) 粘膜に入った花粉の成分を、異物とみなし、IgE抗体が作られる。
(3) IgE抗体は、鼻の粘膜にある肥満細胞とくっつき、花粉が一定量に達すると、肥満細胞が刺激されて、アレルギー症状を引き起こす。
ちなみに、スクラッチテストで陰性だった人は、バケツを持っていないので、あふれることがないそうです。
とはいっても、いつどんなタイミングでバケツを持つのかは、分かってない状態。
花粉症を見分けるポイントは、目や鼻のかゆみ、水のような透明な鼻水が特徴。
気になったら、お医者さんへ。
□ 花粉を舞わせないために
スギ花粉は山間部で飛散し、上昇気流に乗って、都心までやって来る。
そして上昇気流が弱まると、地上に降りてきます。
番組では、カトウ光研さんの協力のもと、レーザー光線で花粉(疑似花粉)の動きを視覚化していました。
すると、アスファルトでは、土と比べ、歩いただけで舞い上がる量が多いことが分かりました。
土の場合はある程度の湿度を保っているので、花粉はそんなには舞いません。
都心では、落ちた花粉が土に吸収されることなく、アスファルトの上で舞い続けます。
このため、都心の方が、花粉症患者数が多いのではないかと。
これが、室内の場合はどうなるのかというと、フローリングも絨毯(じゅうたん)も、同じくらい花粉が舞います。
お医者さんによれば、どちらを勧めるかといわれれば、フローリングを勧めるそうです。
なぜかというと、フローリングの方が掃除しやすく、拭けば花粉を取り除けるから。
絨毯では、(絨毯の)目に入ってしまって、なかなか取れません。
なので、フローリングの部屋で、ウェットシートで拭いてから、掃除機をかけるといいそうです。
また、花粉は湿度が上がると舞いにくくなるため、加湿器も効果的なのだとか。
外出する際は、メガネやマスク、帽子などで、カラダに花粉が付着しないように気を付けましょう。
□ 花粉症の最新治療法
レーザー治療
・まず、ガーゼで部分麻酔をする。
・次に、花粉が付着しやすい大きなでっぱりにレーザー光線を当て、粘膜の表面を焼く。
治療は、麻酔を含めても、30程度だとか。
こうすることで、鼻の粘膜が乾いて突っ張るため、花粉が入ってきても、付着しにくくなります。
ただし、粘膜は再生してしまうため、効果は1シーズンのみ。
症状が出る前に治療する必要がある。
舌下減感作療法
スギに対してカラダが慣れないから、くしゃみ、鼻水、鼻づまりで、吹き飛ばそうとする。
ならば、スギに慣れてしまえばいい! というのが、この方法。
少しずつカラダの中にスギの抗原エキスを入れて、スギ花粉に対して慣れていく治療法です。
・舌下にパンを置き、花粉エキスを染み込ませて、2分間待つ。
・自宅での治療が可能です。
1日1回から始めて、徐々に花粉の濃度を上げて、回数を減らし、最低でも 2年間続ける。
お医者さんによれば、全体の7~8割の人には効果が出るそう。
ただ、個人差があって、効果がすごく出る人もいれば、効果が薄い人もいるそうです。
今は臨床試験の段階で、2014年を目安に実用化の予定。
臨床試験では、3~4割の人たちに、ほとんど症状がなくなるという結果が。
バケツの水をかき出すイメージで、何年かは根治した状態を維持できる可能性も。
今は誰でも受けられるわけではありませんが、これからが期待されます。
□ その他の取り組み
東京都農林総合研究センターでは、現在、花粉の少ないスギの種を生産しているそう。
何と、通常のスギの100分の1だそうです。
その名は、“西多摩14号”。
また、東京都では、“花粉の少ない森づくり運動”も行われています。
従来のスギを伐採し、少花粉スギへの植え替えを実施。
10年間でスギの花粉を2割削減することを目指しています。
さらには、まったく花粉の出ない 無花粉のスギも、開発中。
時間はかかりますが、対策は進んでいる模様。
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ああ、今年は花粉が多いのか…
考えただけで、気分が沈みます。
花粉症なんて他人事だと思っていましたが、知らぬ間に発症していました。
身近にも増えてるし、道行く人でも、その季節には、重装備の人が見受けられます。
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