【血圧を下げるツボ】合谷(ごうこく)/健康カプセル! ゲンキの時間
急上昇に要注意! 冬に血圧が変動する暮らしのポイントと対策。
・外出時(温度差) → 首を温める。
・ストレスや緊張 → 息を吐くことを意識した深呼吸を。
・脱衣所や浴室 → シャワーの蒸気で暖めておく。
・夜中のトイレ → スリッパや上着を。
・起床時 → 布団の中で手足をユラユラ。
たった10分で血圧が下がるツボ、「合谷」。
ドクネット:東京女子医科大学 東医療センター 内科 渡辺尚彦 教授。
ゲンキスチューデント:滝裕可里。
ゲンキリサーチャー:X-GUN(さがね正裕 西尾季隆)。
2017年1月29日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ ちょっとの油断が血管ボロボロ!? ~ 冬の血圧トラブル対策」からのメモ書きです。

□ 血圧が変動するポイント

冬は、血圧が高い人には「魔の季節」だといいます。
脳梗塞と心筋梗塞による突然死の件数は、冬から春にかけてが多いんです。
自覚症状が無いからと油断していたら、いつの間にか、血管がボロボロになっているかも。
X-GUNのさがねさんは、「高血圧芸人」だという。
基本、上が「190」。
そして、番組MCの三宅さんも、上が「190」で下が「106」。
これは何とかしたいですね。
まずは恒例の、基本クイズから。
Q)高血圧の基準値は、家庭で測った時、上が「135」ですが、病院では?
答えは、「140」。
<高血圧の基準値>
家庭:上135~ 下85~
診察室:上140~ 下90~
診察室では緊張して、血圧が上がる人もいるから。
これを「白衣高血圧」という。
逆に、自宅で測定すると高血圧なのに、病院では正常値になることを、「仮面高血圧」とか「逆白衣高血圧」というそう。
さて、血圧は普段、どんな時に、大きく変動するんでしょう?
さがねさん、52歳女性、76歳男性がゲンキチャレンジャーとなり、調査してくれました。
3人には、24時間 血圧を測定できる装置をつけてもらい、日常生活を過ごしてもらった。
血圧を上昇させる落とし穴は、どこにあるんでしょうか?
東京都は荒川区にある、東京女子医科大学 東医療センター。
内科の渡辺尚彦 教授に、チェックしてもらいましたよ。
「高血圧は、ほとんど症状がないんですね」と、渡辺先生。
「気が付かないうちに、いろんな病気、例えば、脳卒中や心筋梗塞になる場合がありますので、自分がどういう血圧かということを、よく知っておくことが大事だと思いますね」
そもそも血圧とは、心臓から送り出される血液が、血管の壁に与える圧力のこと。
例えば、正常な血圧と高血圧を、ホースの水圧に例えると、正常な血圧を「120」とした場合、水が上がる高さは、およそ「1メートル60センチ」ほど。
一方、血圧「200」の高血圧だと、水の高さは、およそ「2メートル70センチ」に。
1メートル以上の差があるのだ。
高血圧で勢いよく血液が流れ続けると、血管の壁がボロボロに。
動脈が傷ついて、さらに、その傷を修復することで、動脈硬化が進行してしまいます。
これでは、脳卒中や心筋梗塞など、命に係わる病気になってしまうことも。
[血圧上昇ポイント(1)]
<外出した時>
暖かい所から、急に寒い所に行くと、血圧が上がるんです。
血管が開きっぱなしだと、熱が放散し、身体が冷えてしまう。
だから、体温を逃がさないようにするために、血管が締まり、血圧が上がるんですね。
冬に血圧が上がる一番の落とし穴は、「温度差」。
外出は、最も気をつけねばならない行動なのだ。
<渡辺先生のアドバイス>
いきなり外出しないで、30分ぐらい前に、首にマフラーを巻いておく。
首を温めると、手足にある「動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)」が30分くらいで開いて、手足が温かくなるんです。
これだと、手足がポカポカの状態で外出できる。
末梢の血管までが開くので、血圧は下がります。
また、帰宅した際は、まず暖房をつけて室内を暖め、30分くらいしてから、コートなど上着を脱ぐとよい。
洗濯物を干す時など、ちょっと外に出る場合も、上着を羽織ったり、靴下やスリッパを履くなどしましょう。
短時間でも、防寒を忘れずに。
[血圧上昇ポイント(2)]
<ストレス>
献立を考えることが、ストレスになることも。
特に、夕食時は時間に追われることが多いので、血圧が上がりやすい。
なので、できれば、時間に余裕を持たせて作るとよい。
さがねさんの場合、ライブの直前で、それがストレスを生み、血圧が上がってしまったようです。
「さあ、やるぞ!」という時、血圧を上げるホルモンが出る。
そういう時は、深呼吸するとよいそうです。
ゆっくり息を吐くと、静脈から心臓に戻る血液の量が減る。
すると、心臓から出る血液の量が減るので、血圧は下がります。
会議や商談など、緊張する時には、息を大きく吐くことを意識した呼吸で、リラックスしましょう。
[血圧上昇ポイント(3)]
<カラオケ>
曲にもよりますが、歌っていると、声を張り上げるところで、血圧が上がってしまう。
連続して歌わずに、交代して、休み休み、順番に歌いましょう。
[血圧上昇ポイント(4)]
<飲み会 打ち上げ>
乾杯して、テンションが上がって、血圧が上がる。
盛り上がる飲み会での注意ポイントは?
一つは、あまり飲み過ぎないこと。
お酒は、飲むと 1時間から7時間ぐらいまでは、血圧が下がる。
でも、翌朝の血圧は、上がっちゃうんですね。
もう一つは、おつまみ。
塩分が多いものは、要注意です。
[血圧上昇ポイント(5)]
<お風呂 脱衣所>
12月と1月は、入浴中の心肺停止発生件数が、非常に多いんです。
脱衣場や浴室は、暖めておいた方がよい。
でも、脱衣場にヒーターが無い時、どうしたらいいのでしょうか?
改善策は、シャワーにあり。
入浴前に、湯船にシャワーをかけ、戸を開けておきます。
蒸気を脱衣所にも充満させることで、浴室も脱衣所も、暖めることができます。
お風呂から上がる前にも 戸を開けて、暖かい蒸気を脱衣所に送り込むと、よいようですね。
[血圧上昇ポイント(6)]
<夜中のトイレ>
排尿だけでも、血圧は上がるそう。
さらに、布団で身体を温めている状態から、寒いトイレに行くと、温度差が生じてしまいます。
室温10℃の部屋で寝ている場合、寝具内は 28~33℃で、トイレは 8℃。
その温度差は、20℃以上に。
夜中のトイレは、急激な温度差によって、心筋梗塞などを引き起こす危険が。
トイレに行く時は、スリッパを履き、上着を羽織りましょう。
渡辺先生は、トイレの電気をつけっぱなしにすることを、勧めています。
白熱電球や蛍光灯を使用している場合、それで暖かくなると。
先生の試算だと、月に80円くらいだそうです。
[血圧上昇ポイント(7)]
<起床時>
1日の中で、血圧の変動が最も大きいのが、朝なんです。
就寝中に下がった血圧が、目覚めと共に 身体にエンジンをかけようとして、急上昇するんですね。
しかも、冬は身体が冷えて血管が収縮しているため、より血圧が上がりやすい状態なんです。
起床後1時間は、心筋梗塞の発生率が、最も高い時間帯。
特に注意しましょう。

対策としては、目覚めてもすぐには、布団から出ないこと。
布団の中で横になったまま、2分から3分、手足をユラユラと動かして、血液循環を良くしましょう。
□ ドクネット
引き続き、渡辺尚彦 先生に、教えていただきます。
高血圧には、種類があるという。
「本態性高血圧」
高血圧の原因の9割を占める。
遺伝、塩分の摂り過ぎなどの生活習慣、ストレス、運動不足、肥満、加齢などが関係。
「二次性高血圧」
腎臓やホルモン異常などが原因。
さらに、気をつけねばならないのが、「脈圧」。
収縮期血圧=上の血圧。
拡張期血圧=下の血圧。
この差を、脈圧と呼ぶ。
上の血圧 - 下の血圧=脈圧
(例) 120-80=40
60以上は、要注意!
脈圧が「60」以上だと、動脈硬化が進行している可能性が。
そのままだと、血管が詰まる脳梗塞や、血管が破れる脳出血に、つながる可能性も。
高血圧の人は、特に冬場が要注意。
寒さで血管が収縮し、ダメージが生じるのだという。
そうすると、アクシデントが起こりやすいと。
どのような行動で血圧が上がるのかを理解し、血圧を上げる要因を重ねないようにしましょう。
□ 数分で血圧を低下させる方法

血圧を簡単に下げる方法を、渡辺先生が教えてくれました。
それは、ツボを押すこと。
<血圧を下げるツボ>
「合谷(ごうこく)」と呼ばれるツボを押します。
親指と人差し指の間にある、ツボのことですね。
ここを少し痛みを感じる程度に、強めに押すと、上半身の血管が開き、血圧が下がります。
1日3回、左右5分ずつ、押してください。

痛みで一瞬上がりますが、15分くらいたってから測ると、前値に比べて、血圧は下がるとのこと。
さがねさんの血圧は、15分で、こう変化しました。
上の血圧:146 → 132
下の血圧:103 → 100
<高血圧対策として普段から気をつけるべきこと>
血圧が上がる大きな原因は、塩分の摂り過ぎ。
減塩を、徹底的に行いましょう。


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