【便活】 3タイプ別 排便力トレーニング/ゲンキの時間
肌荒れから、冷え性、うつ病まで、こんなにある便秘の影響。
原因は、毒素を出すから?
3つのタイプ。
・ぜんどう不全型。
・直腸肛門型。
・ストレス型。
対策には、食物繊維+オリーブオイル、さらに、排便力トレーニングを。
ドクネット:順天堂大学医学部 小林弘幸 教授。
ゲンキスチューデント:滝裕可里。
ゲスト:松本明子。
ゲンキリサーチャー:深沢邦之。
2017年1月22日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ ドロドロ血・冷え解消の新常識 ~ 今日からできる! 便活のススメ」「万病原因! 怖い便秘解消法」からのメモ書きです。

□ 便秘 3つのタイプ

お腹ポッコリ、冷え性、肩こりに、シミ。
身体の不調の原因は、「便秘」かも。
そんな時は、便秘解消活動、略して「便活」だ!
たかが便秘、されど便秘。
この機会に、改善しちゃいましょう。
健康カプセル、ベンピの時間!
今週から、ゲンキスチューデントが交代です。
女優・タレントの、滝裕可里(たき ゆかり)さん。
今まで便秘がなかったという裕可里ちゃんですが、29歳になって、初めて体験したという。
仕事が忙しくなったのが原因かな。
渡辺満里奈さんは、出産後、ビックリするぐらい無くなったそうです。
三宅裕司さんも、便秘は全然無いという。
そして今回のゲストですが、便活体験者で、人呼んで「便活マスター」。
松本明子さんです(自称「便タレ」)。
40年以上、便秘に悩まされていたという、松本さん。
排便は、10日に1回の周期だった。
それが、便活を教えられ、実践したところ、3週間で 4kg の宿便が出たらしい。
まずは、基礎クイズから。
Q)何日に1回 排便すれば、便秘じゃない?
A:毎日。
B:2日。
C:3日。
答えは、「該当なし」。
排便は、人によってサイクルが違うため、たとえ毎日排便していても、お腹に便が溜まっていると感じる人は、便秘の可能性があるんです。
便秘の際、松本明子さんには、いろんな不調があったという。
肌荒れ、冷え性、肩こり、アレルギー、花粉症、睡眠障害、ネガティブ思考まで。
便秘の影響は、全身に及ぶようです。
便活は、原因を知ることが大切。
ということで、便秘に悩むゲンキチャレンジャー4名が集合しました。
診察してくれるのは、順天堂大学医学部の 小林弘幸 教授です。
便秘治療のスペシャリストだ。
Aさん(40歳女性):週に5日排便するが、硬く小さなコロコロした便。
Bさん(46歳女性):排便の頻度は、週に2日ほど。
Cさん(62歳女性):便意を感じない(放っておけば、2~3週間は感じない)ため、下剤で排便。
Dさん(45歳男性):便秘と下痢を繰り返す。
小林先生の解説。
「便秘になると、どうしても、腸の環境って悪くなります」
「そうすると、悪玉菌が増える」
「この悪玉菌が、硫化水素とか、インドールとか、アンモニアとか、毒素を出すんです」
「便秘というのは、たかが便秘、されど便秘なんですよ」
便秘になって、腸内に便が長くとどまると、有害物質を作り出してしまうのだ。
その影響で、血液がドロドロになってしまい、冷え性、肩こり、肌荒れ、疲れなどの原因になる。
さらに、最近の患者さんで多いのが、うつになりやすいという訴え。
幸福物質として知られるセロトニンは、便秘になると減少してしまうため、うつ病になる可能性も。
では、便秘を解消するには、どうしたらいいのでしょう?
訪れたのは、東京都は港区にある、医療法人 順幸会 小林メディカルクリニック東京。
便秘外来を持つ病院です。
院長は、小林弘幸先生の奥さんでもある、小林暁子 先生。
「便秘を起こしている原因は、人それぞれ異なるんですね」
「ですので、まず、検査や問診を行って、その方に合わせたケアを行っていくのが大事になります」
便秘は、自分のタイプにあった改善法を行う必要があるのだ。
そのタイプは、大きく分けて、3つあるという。
それを知るため、ゲンキチャレンジャーのみなさんには、レントゲン撮影と問診を受けてもらいました。
それぞれ、どんなタイプなのでしょうか?
Aさん(週に5日排便するが、硬く小さな便)は、典型的な「ぜんどう不全型」。
口から摂取した食べ物は、胃で ある程度消化された後、小腸でさらに消化され、栄養を吸収します。
その後、大腸に移動し、今度は水分が吸収され、その残りカスが便となり、排出される。
この便を移動させる働きが、ぜんどう運動(蠕動運動)。
これがうまくできないと、ぜんどう不全型の便秘になるという。
そうなる原因は、食物繊維の摂取が少ないから。
食物繊維は意識して摂らないと、必要な量が足りてないことが多いんです。
食物繊維を摂取 → 便のカサが増す → 腸壁を刺激 → ぜんどう運動を促す。
Aさんは、日頃からダイエットを行っていたため、食物繊維を含む食事そのものを、あまり摂取していなかったようです。
あきらかな野菜不足。
レントゲンを見ると、大腸の至る所に、便が溜まっていました。
そのため、水分が失われたコロコロした便しか出なくなっていたようです。

Bさん(排便の頻度は、週に2日ほど)は、典型的な「直腸・肛門型」の便秘。
便意というのは、直腸付近に便が溜まると、脳に指令が行くようになっています。
ところが、便意を我慢し続けると、直腸付近に便が溜まったまま排便の指令が出にくくなるんです。
レントゲンを見てみると、直腸付近に、大きな便が溜まっていました。

便意を我慢しすぎるのは、よくないんですね。
ぜんどう不全型と、直腸・肛門型。
この2タイプは、どのような対策を取ればいいのでしょうか?
納豆をよく食べるようにしているというAさんですが、便秘対策には、さらに加えた方がよいものがある。
発酵食品である納豆は、腸にはよいものです。
しかし、それだけ食べるのでは、効果半減。
そこに、食物繊維が必要なんですね。
腸内環境をよりよくするためには、納豆菌を活発にする食物繊維と一緒に摂取することが、大切なんです。
Bさんは、サツマイモとかカボチャとか、野菜を食べるようにしているらしい。
こちらは、どうでしょう?
食物繊維には、2つあります。
そう、不溶性と水溶性。
不溶性食物繊維:便のカサが増す
水溶性食物繊維:便の滑りをよくする
ぜんどう不全型におススメなのは、便のカサを作る不溶性食物繊維。
カボチャ、ブロッコリー、サツマイモ、ジャガイモ、ホウレン草などです。
一方、直腸・肛門型が不溶性食物繊維を摂取すると、便がもともと硬いのに、もう1回カサが来ちゃうので、よけい便秘になってしまう。
なので、直腸・肛門型は、便をやわらかくする水溶性食物繊維を摂った方がいい。
具体的には、バナナ、リンゴ、アボカド、里芋、ニンジンなど。
さらに、直腸・肛門型におススメなのが、オリーブオイル。
オリーブオイルは、便の潤滑油になると共に、小腸を刺激し、排便を促す作用があるんです。
ぜんどう不全型:不溶性食物繊維。
直腸・肛門型:水溶性食物繊維+オリーブオイル。
では、Cさん(便意を感じないため、下剤で排便)はどうでしょうか?
Cさんは、ぜんどう不全型に加えて、ストレスをすごく感じているようです。
腸は、2つの神経支配からなっている。
それが、自律神経。
排便するための ぜんどう運動の収縮は、自律神経の副交感神経によって支配されています。
ところが、ストレスなどで副交感神経が乱れてしまうと、ぜんどう運動が低下し、便が出にくくなってしまうんです。
さらに、便が出なくなると、それ自体がストレスになるという悪循環に陥ってしまう。
実は、Cさんは10年前に旦那さんを亡くし、それがきっかけで、重度の便秘になっていたのでした。
そんな時、小林先生は、このように患者さんに話すらしい。
「週に、2回出ればいいんですよ」
「便の形とか、残便感は、一切 気にしなくていい」
「まずは、そこから、改善しましょう」
Dさん(便秘と下痢を繰り返す)も、ストレス型。
密閉空間で 人といるのが苦手なDさんは、結婚生活がストレスに。
ストレスで大腸が過度に緊張すると、ぜんどう運動が強くなりすぎることも。
すると、便秘と下痢を繰り返す症状になる場合がある。
□ セルフチェック

便秘のタイプわけには、この表を。
当てはまる項目によって、タイプが分かります。
<便秘セルフチェック>
(1) 便やオナラが、異常に臭い。
(2) 硬い便が出ることが、多い。
(3) 自宅以外での排便を、我慢する。
(4) 腹筋が、10回以上できない。
(5) 失敗したことを、くよくよしやすい。
(6) 平均睡眠時間は、6時間以下。
(1)(2)が当てはまると、「ぜんどう不全型」。
(3)(4)が当てはまると、「直腸・肛門型」。
(5)(6)が当てはまると、「ストレス型」。
1つでも当てはまると、将来的には危ないらしい。
人によっては、ダブルパンチ、トリプルパンチという方も、いるかもしれません。
□ ドクネット
便活のスペシャリスト、順天堂大学医学部の 小林弘幸 教授に、教えていただきます。
小林先生は、松本明子さんの主治医。
当時は、3つのタイプを合わせた「強力型」だったらしい。
食べ物に関してですが、小林先生が勧めているのが、「アレコレ発酵食品の摂取法」。
味噌、納豆、ヨーグルト、醤油、キムチなど、いろいろな発酵食品を食べることで、腸内環境が良くなり、便秘解消に効果的なのです。
さらに、先生おススメなのが、便を押す力を鍛える、「排便力トレーニング」。
ゲンキチャレンジャーのみなさんは、食物繊維やオリーブオイル、便の形を気にしない、などの改善法と共に、タイプ別 排便トレーニングを実施。
すると、1週間ほどで、こんな効果が。
Aさん:ほぼ毎日 排便するようになり、スッキリ感のある便を出せるようになったので、ビックリしている。
Bさん:排便した後の残便感が、なくなった。短期間で排便の調子がかなり良くなったので、驚いている。
Cさん:薬には頼っているけども、便の量が増えて、スッキリする気持ちを久しぶりに味わえた。
Dさん:快便で、お腹を壊すこともなくなった。
さあ、そのトレーニング方法とは、どんなものなんでしょう?
□ タイプ別 排便力トレーニング
<ぜんどう不全型 トレーニング>
上行結腸の下部と、横行結腸の終わりを、しっかりと揉みます。
(1) 足を肩幅に開き、左の肋骨の下あたりと、右の腰骨の上を、そろえた指で押し込みましょう。
(2) 肛門を締めながら、右回りに、腰を大きくゆっくり回してください。
(3) 左右5回を1セットとし、朝昼夜に 1セットずつ行う。

<直腸・肛門型 トレーニング>
普段あまり使わない、肛門まわりの筋肉「括約筋(かつやくきん)」を、鍛えます。
(1) 大きく脚を開いて立ち、ヒザを曲げて、腰を下ろしましょう。
(2) 左手を左ヒザに、右ヒジを右の太ももにのせた状態で、10~15秒間キープする。
(3) 同様に、右手を右ヒザに、左ヒジを左の太ももにのせた状態で、10~15秒間キープ。
(4) 左右を1セットとし、朝昼夜に1セットずつ行いましょう。

<ストレス型 トレーニング>
自律神経が乱れたのを正す、トレーニング方法。
(1) 両腕を上に伸ばして、手首を頭上で交差させます。
(2) 口から息をゆっくり吐きながら、5秒間 上体を左に倒し、鼻から息を吸いながら、最初の姿勢に戻ってください。
(3) 右側も同様に行い、3往復を1セットとして、朝昼夜に 1セットずつ行うとよいそうです。

直腸・肛門型の股割りトレーニングは、トイレに行く前にもおススメ。
ストレス型の体側伸ばしは、朝起きた時と、夜寝る前が、特におススメとのこと。
便活で、スッキリした生活を、取り戻しましょう!


三宅裕司ビッグバンドLIVE「昭和のアイドルをSwingしよう」の予定日程。
1/27(金)~29(日) ブルーノート東京。
2/4(土) 名古屋ブルーノート。
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