【福井県】 肝臓健康食材は油揚げとおろしそば/ゲンキの時間
どうして、福井県の人は、肝臓が健康なんだろう?
その秘密となる食材とは?
・油揚げ=植物性たんぱく質。
・越前おろしそば=大根が解毒作用を助ける。
・かに=タウリン。
・サバ=DHA、EPA。
奇祭「ごぼう講」。
食物繊維が、肝臓にも効果的。
二日酔いには、今庄つるし柿を。
ドクネット:横浜市立大学附属病院 肝胆膵消化器病学教室 米田正人 医学博士。
ゲンキスチューデント:佐野ひなこ。
ゲスト:大和田伸也。
ゲンキリサーチャー:Wエンジン チャンカワイ。
2016年12月25日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「肝臓健康県! 福井のヒミツ」からのメモ書きです。

□ 福井県の油揚げ

忘年会に新年会、これからの季節、心配になるのが、肝臓です。
名物のソースカツ丼など、揚げ物が大好きな、福井県。
そこに、肝臓を守る秘訣が!
渡辺満里奈さんも、お酒が大好き。ゆうべも、シャンパンを飲んだらしい。
三宅裕司さんは、日本酒と豆腐だ。
今週からのゲンキスチューデントは、佐野ひなこさん。22歳なので、お酒が飲める年齢です。
ゲストは、福井県出身で、福井ふるさと大使&敦賀観光特任大使の、大和田伸也さん。
まずは、恒例の基礎クイズから。
Q)お酒に強い人は、肝臓も強い?
〇でしょうか、×でしょうか?
答えは、「×」。
強い弱いにかかわらず、肝臓で分解するアルコールの量は、同じです。
なので、多く飲めば飲むほど、肝臓に負担をかけていることになる。
都道府県別の「肝疾患による死亡率の低さ」。
福井県は、男女ともに、第3位。
実は、男女ともに上位なのは、ここだけなんだって。
肝臓が元気な理由は、いったい、どこにあるんでしょう?
福井県の食材といえば、越前ガニなどの海の幸。
さらに、それと並ぶ名物が、ソースカツ丼だという。
福井の人は、揚げ物が大好きなんです。
福井市は、カツレツの購入額が、日本一。
コロッケ購入額も、日本一なのだ。
スーパー・ハニー松岡店を覗いても、フライがズラ~リ。
魚屋さんの「魚友 支店」にも、から揚げ、メンチ、トンカツが並んでる。
越前市にある、「cafe de 伊万里」。
ここには、新名物「ボルガライス」が。
ケチャップライスの上に、オムレツとトンカツをのせ、ソースをかける。

福井市は、共働き率も、日本一。
だから、総菜やできあいを買える店も、多いんだって。
揚げ物が大好きな、福井県民。
でも、油ものばかり食べてたら、肝臓によくないんでは?
肝臓に中性脂肪が必要以上に蓄積し、脂肪肝にならないんだろうか?
福井県民がよく食べるのは、揚げ物だけではありません。
油揚げも、よく食卓に並ぶのだそう。
<油揚げ>
豆腐の部分が、しっかりありますね。

福井では、厚揚げも含めて、油揚げと呼ぶことが多いのだそう。
福井市は、油揚げの購入額日本一。しかも、53年連続です。ダントツ。
福井県済生会病院 内科主任部長の 野ツ俣和夫 先生に、聞いてみましょう。
厚揚げは、肝臓によいのでしょうか?
大豆は、植物性たんぱく質。これが、よいみたいです。
肝臓は、解毒作用や栄養の代謝機能などを行う、重要な臓器。
食事で摂ったタンパク質も、ここで合成され、全身に送り出されます。
しかし、動物性たんぱく質だと、カロリーが高い上に、摂り過ぎると、脂肪肝の原因になってしまう。
その点、豆腐などの大豆食品は、植物性たんぱく質です。低カロリーで、肝臓にやさしいのだ。
□ おろしそば

福井県の食材には、他にも特徴が。
仏教王国と呼ばれる、福井県。
あちらこちらに、寺が建っています。
なので、精進料理などの植物性たんぱく質を食べる文化が、各家庭に根付いているという。
さらに、福井県には、独特の そばが。
創業90年の老舗「遊亀庵 かめや」。
三代目である、酒井典之さんに、作ってもらいましたよ。
毎日けっこうな量、お酒を飲むという、店長。
しかし、人間ドックの肝臓の検査項目は、すべて基準値内だという。
その秘密が、「おろしそば」に。

そばに含まれる「コリン」という成分は、肝臓に脂肪が付着するのを防ぐと言われています。
そして、欠かせないのが、大根汁がたっぷりの麺つゆ。
大根は昔から、「医者いらず」と言われています。
肝臓の解毒作用を助けてくれる、強い味方なのだ。
□ ドクネット
横浜市立大学附属病院 肝胆膵消化器病学教室の 米田正人 先生に、解説してもらいましょう。
福井県は、地産地消が基本の県。
食に対する環境が、非常によいようです。
(地産地消=地元でとれた生産物を、地元で消費すること)
家庭環境にも、秘密が。
福井県は、「三世代同居家族の割合」が、全国2位。
大家族で夕食を共にする時間が多いので、正しい食生活のバランスを学ぶことができるようです。
魚介類も、豊富ですよね。
越前ガニも含めて、カニには「タウリン」が含まれています。
これも、肝臓の働きを促してくれる。
また、名物のサバには、「DHA」や「EPA」が多く含まれています。
□ 奇祭 ごぼう講

最後は、こんな奇祭を紹介。
なんと、一年に一度、男たちが酒を飲み続けるのだという。
越前市は国中町。
毎年2月17日に、神事として行っているとのこと。
約300年前から、この地方で行われてきました。
古い台帳も、ちゃんと残っています。
毎年交代で、当番の家が変わり、その家が町中に、酒とあるものを振舞う。
そのあるものとは、白米5合と、ゴボウ2kg。
他にも、豆腐と大根、たくあんが。

祭りの名は、「ごぼう講(ごぼうこう)」。
ゴボウを食べながら、湯飲み茶わんにつがれた酒を、およそ2時間 飲み続ける。
注目する食材は、ゆでて味噌で味付けする、ゴボウ。
実は、食物繊維は、ゴボウで摂取するのが最も効果的だと言われているんです。
食物繊維には、水溶性と不溶性があります。
この2種類をバランスよく摂るのが大事なのですが、野菜の多くは不溶性。
ところが、ゴボウは、「水溶性:不溶性」が「2:3」なんです。
食物繊維といえば、便秘の予防。
便が腸にたまると、有毒物質が発生。解毒するために、肝臓が働きます。
ゴボウで便秘を防げば、肝臓が休むことができるんですね。
他には、ヒジキや昆布からも、良質な食物繊維を摂取できます。
町の人は、お酒対策として、「柿」を食べるのだそう。
福井県の名物である、干し柿。
南越前町では、独特の製法で、作られています。
「今庄つるし柿」

薪(まき)を焚(た)いた煙で柿をいぶすのが、特徴です。
これで、甘味を引き出す。
冷凍庫で冷凍すれば、1年間、保存できるのだとか。
柿の渋み成分である「タンニン」は、アルコールの吸収を抑制してくれるんです。
なので、悪酔い防止にも、二日酔いにも、効くんですよ。


次回は、土曜8時から、大晦日1時間スペシャルです。
テーマは、「身体の大そうじ」。
お見逃しなく。
[関係する記事]
→ 【三重県】伊勢うどんにアオサ、肥満とがんが少ない理由
→ 【大腸がん予防】 愛媛県の麦味噌 さつま&今治タオル体操
→ 【肝臓がパンパンに!】 ダイエットと脂肪肝
- 関連記事
-
-
【脂肪の大掃除】 天然理心流&ジャンプワン/ゲンキの時間 大晦日SP 1/3 2016/12/31
-
【胃の病気】症状別の対策 唾液を増やすおサルさん体操/ゲンキの時間 2016/12/28
-
【福井県】 肝臓健康食材は油揚げとおろしそば/ゲンキの時間 2016/12/25
-
【冷蔵庫ダイエット】やせる買い物とは?/健康カプセル! ゲンキの時間 2016/12/23
-
【腰痛】ぎっくり腰に 自重けん引&ストレッチ/ゲンキの時間 2016/12/04
-
tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 肝臓 食べ物
<スポンサードリンク>


