【免疫力UP】 ガン予防ジュース/ゲンキの時間
医者も毎日食べる、ヨーグルトのパワー。
乳酸菌で腸内環境が整い、NK細胞が活性化する。
β-グルカンを含むキノコ類も、よい。
運動なら、インターバル速歩がおススメ。
質の良い睡眠も、効果的。
悪性リンパ腫と戦った体験。
塩分を減らし、野菜と果物を多く摂る。
デザイナーフーズピラミッドを参考にするとよい。
済陽先生おススメのジュースとは?
ドクネット:東海大学医学部付属病院 医学部 健康管理学 西崎泰弘 教授。
西台クリニック 画像診断センター 済陽高穂 院長。
食品医学研究所 平柳要 所長。
信州大学 医学系研究科 スポーツ医科学講座 能勢博 教授。
ゲンキスチューデント:岡井千聖(℃-ute)。
ゲンキリサーチャー:チャンカワイ(Wエンジン)。
2016年11月6日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 今からやれば冬にも間に合う! ~ 免疫力UP集中講座」からのメモ書きです。

□ ヨーグルトのパワー

今回は、冬本番に備えた「免疫力UP術」を紹介!
まずは、クイズから。
Q)免疫に問題があると現れやすい症状は、次のうちどれ?
A:便秘。
B:肌荒れ。
C:ドライアイ。
答えは、「すべて」。
全部に関係あるんです。
健康にも、美容にも、つながってるんですね。
では、ここから、免疫力UP術を紹介。
まずは、食事編だ。
訪れたのは、東京都は葛飾区にある、ウェルテニススクール。
実際に、ある食材を毎日食べることで、元気な身体を手にした方がいるんです。
都内にお住いのご夫婦。
旦那さんは67歳で、奥さんは58歳。
テニスが趣味らしい。
お二人は、風邪もほとんど引かないという。
元気そのもの。
以前は疲れやすく、体調を崩すことも多かったらしいのですが、毎日 ある食材を食べるようになってから、身体の調子が良くなった。
若返りを実感したといいます。
その食材とは、「ヨーグルト」。
専門家の見解を聞いてみましょう。
神奈川県は伊勢原市にある、東海大学医学部付属病院。
医学部 健康管理学の 西﨑(環境依存文字:読めない場合は 西崎)泰弘 教授です。
先生は、免疫のスペシャリストなのだ。
まずは、この質問から。
そもそも、免疫って何なの?
西﨑先生が教えてくれましたよ。
「免疫というのは、字を見ると分かるんですが、疫(えき)を免(まぬが)れる」
「疫というのは病気。すなわち、病気にかからないようにするというのが、免疫ですね」
【免疫】
〔疫病を免れる意〕 感染症などに一度かかると、二度目は軽くすんだり、まったくかからなくなったりすること。
(大辞林より)
その働きのカギを握るのは、様々な「免疫細胞」。
T細胞、B細胞、好中球、NK細胞、マクロファージなどがあります。
中でも重要になるのが、「NK細胞(ナチュラルキラーさいぼう)」。
NK細胞には、体内に侵入した細菌やウイルスを、いち早く見つけ出し、倒す働きがある。
つまり、免疫力を上げ、病気にかかりにくくなるには、免疫細胞の活性率を高める必要があるのだ。
では、ヨーグルトの効果は、どうなのでしょう?
先生の答えは、Yes。確かにある。
ヨーグルトの中に含まれる「乳酸菌」が、腸のバランスを整えて、免疫力を上げてくれるらしい。
ヨーグルトで乳酸菌を摂取 → 免疫細胞が集まる腸内環境が正常に → NK細胞も活性化し、免疫力がアップ!
18歳から39歳までの男女657人で検証したところ、ヨーグルトを食べている人は、食べていない人に比べ、風邪やインフルエンザにかかりにくいという結果が出た。
実は、西﨑先生も、ヨーグルトを食べてる。
仕事場の冷蔵庫にも、いろんな種類のヨーグルトが並んでました。
先生曰く、「1種類に偏らず、それぞれ多少、乳酸菌が違うでしょうから」ということらしい。
<ヨーグルトを食べる量と時間>
・1日1カップほどの量を、朝食で摂取。
その後の昼食や夕食で摂取する栄養が、乳酸菌のエサとなり、NK細胞がより活性化するのだそう。
では、ヨーグルトの他に、NK細胞を活性化させる食材はないのでしょうか?
食品医学研究所の 平柳要 所長に、教えてもらいましょう。
平柳先生がおススメする食材は、「β-グルカン」が含まれているキノコ。
β-グルカンとは、キノコ類に含まれる炭水化物の一種です。
免疫細胞には、β-グルカンをくっつける鍵穴みたいなものがあるのだ。
その鍵穴にβ-グルカンがくっつくと、免疫細胞が活性化するんです。
マウスによる、NK細胞活性化率の実験。
マイタケを食べたグループと、そうでないグループでは、食べたグループの方が、NK細胞の活性化率はより高くなっていました。
ただし、注意点も。
それは、「あまり加熱しすぎないこと」。
キノコを煮たりする場合は、その煮汁まで食べないと、効果はないそうです。
β-グルカンは熱に弱いため、キノコを食べるなら、サッと炒めるだけのソテーや、煮汁ごと食べられる料理(みそ汁など)で摂取することが、おススメとのこと。
□ インターバル速歩

食事に続いては、運動です。
向かったのは、長野県松本市。
河川敷でみなさんが実践しているのは、ウォーキング?
いやいや、少し様子が違いますよ。
ダラダラ歩いたり、かと思ったら、ペースを上げたり。
どういうこと?
みなさんがやっているのは、<インターバル速歩>。
早歩きとゆっくり歩きを、交互に行います。
松本市を中心に行われている運動法なのだとか。
これも、専門家に効果を聞いてみましょう。
長野県松本市の信州大学。
医学系研究科 スポーツ医科学講座の、能勢博 先生。
先生は、インターバル速歩の考案者なのだ。
インターバル速歩をすると、特に下半身の筋肉が鍛えられます。
その結果、免疫力が上がることが期待できる。
キーワードは、「筋肉量」。
インターバル速歩を行った人と、普通のウォーキングを行った人の、筋肉量のデータがあります。
見てみると、男女とも、インターバル速歩を行った人の方が、筋肉量が多くなってる。
<メカニズム>
NK細胞は、温度が高いほど活性化します。
筋肉量が増える → 身体の熱量が上がる → NK細胞が活性化!
実は、どんな運動でもいいらしい。
息が上がるような、ややきつい運動を、15分したら OK。
けれど、15分連続の速歩は、たいへんです。
そこで、ゆっくり歩きと交互に行ったところ、同じような効果が得られたため、このスタイルになったのだとか。
<インターバル速歩のやり方>
(1) 早歩きとゆっくり歩きを、交互に3分間行います。
(2) 早歩きは、息が弾む程度の速度で、やや大股で歩く。
(3) ゆっくり歩きは、散歩するくらいの速度。ストレッチを行いながらでも、OKです。

早歩きとゆっくり歩きをそれぞれ3分間、5セットやる。
これで、早歩きが計15分になります。
インターバル速歩の「速歩」をすると、ほんの少しだけ、筋肉の損傷が起きるんです。
そのタイミングで牛乳のような、アミノ酸をよく含んだものを飲む。
すると、筋肥大が起きて、筋力アップにつながります。
インターバル速歩後、30分以内に 牛乳をコップ1杯飲むと、筋肉量が増える。
□ ドクネット
引き続き、東海大学 医学部 健康管理学の 西﨑泰弘 教授に、教えていただきます。
冬場は、ウイルスの活動が活発化してくる。
この時、免疫力が低下していると、病気になってしまう可能性が高くなってしまいます。
では、今まで紹介した他に、免疫力をアップする方法は?
質の良い睡眠が、免疫をアップさせる。
NK細胞などは、副交感神経が優位になる睡眠時に、多く作られるのだ。
その際、大切なのが、「睡眠前の入浴」。
人が最も眠りにつきやすいのは、体温が下がるタイミング。
お風呂につかり、体温を上げておくことで、質の良い睡眠につながります。
湯船の温度は、「自分の平熱+4℃」で、10分入るのがおススメ。
(体調に合わせて、行ってくださいね)
□ ガン撃退ジュース

最後に紹介するのは、免疫の脅威のパワー。
命の危険もある、がんの予防についてです。
[体験談]
70歳の男性、Aさん。
約6年前、お腹に違和感があり、病院を受診。
そこで、がんを宣告されたという。
病名は、「悪性リンパ腫」。血液のがんです。
腫瘍は 大腸の近くに2つあり、進行度は 4段階中の ステージⅡ。
5年生存率は 50% だと言われたそう。
当時、Aさんが抗がん剤治療と共に行っていたのが、医師から勧められた「食事療法」。
その1つとして、塩分を極力減らしました。
例えば、生鮭なら日本酒に浸し、味付けはコショウだけにする。
「鮭の酒蒸し」にすることで、塩気がないのをカバーした。
シラスは、1回水につけて、塩を抜いてから、調理。
さらに効果を発揮したのが、「野菜と果物のジュース」だという。
塩分を排出するカリウムや、抗酸化作用のあるポリフェノールなどを、大量に摂取するために、それらを多く含む食材を、ジュースにした。
量は、1日に約1.5リットル。
3回に分けて、飲み続けたという。
すると、奇跡が起こった。
5年生存率 50%と言われた2つのがんが、およそ半年後、無くなっていたのです。
専門家の話を聞いてみましょう。
東京都は板橋区にある、西台クリニック。
画像診断センターの、済陽高穂(わたよう たかほ) 院長です。
済陽先生は、そもそも外科医。
1406例の がんの手術例があるという。
その手術の成績を調べたところ、5年生存率が 52%だった。
この事実に愕然とした先生は、食事療法を治療の一環として取り入れることにした。
14年前、がん患者をもっと救いたいという思いから、免疫力を上げ がんに打ち勝つ食事療法を、独自に考案しました。
<食事療法の主なポイント>
(1) 塩分摂取を、1日5g 以下に。
(2) 野菜や果物を、1日750g 以上摂る。
この方法を患者さんに徹底した結果、手術後の生存率が改善したんです。
食事療法無しの場合:52%
食事療法有りの場合:71%
<デザイナーフーズピラミッド>
頂点に近い食材ほど、がん予防が期待できるのだとか。

第一グループ:
ニンニク、キャベツ、甘草、大豆、
ショウガ、ニンジン、セロリ、
パースニップ(白ニンジン)
第二グループ:
タマネギ、茶、ターメリック、玄米、
全粒小麦、亜麻、
柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツ)、
ナス科(トマト、ナス、ピーマン)、
アブラナ科(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ)
第三グループ:
メロン、バジル、タラゴン、エン麦、
ハッカ、オレガノ、キュウリ、タイム、
アサツキ、ローズマリー、セージ、
ジャガイモ、大麦、ベリー
<免疫力UPジュース>
材料:2人分
キャベツ:葉4枚
ニンジン:1本
レモン:1個
ハチミツ:適量
(1) レモンを絞ります。
(2) ニンジンとキャベツは、ジューサーにかける。
(3) これをコップに注いで、ハチミツを加え、かき混ぜたら、できあがり。

レモンには、強い抗酸化作用を持つビタミンCが豊富に含まれています。
ニンジンには、NK細胞が集まる腸の粘膜を強くするカロテンが。
キャベツには、抗がん作用のあるイソチオシアネートが含まれていて、ビタミンCも豊富。
チャンカワイさんの感想。
「あっ、美味しい!」
「しっかり、キャベツの味もあるんですけど、そこに酸味があるから、すごく飲みやすい」
免疫が高いからといって、がんにならないわけではありません。
がんのリスクは、免疫担当の細胞の働きだけでなく、がん抑制遺伝子をはじめとする遺伝子の働きが、わりと重要なのだそう。
早期発見、早期治療のために、定期的な がん検診や人間ドックなどを、受けましょう。


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