【秋の咳に隠された病気】咳ぜんそく&心不全/ゲンキの時間


ただの「咳(せき)」だと侮るなかれ。危険な病気が潜んでいる場合があるんです。

季節の変わり目、朝起きた時、寝ている時、ラーメンを食べた時。いつ出ると危険なのだろう?

その見分け方は?


急増している、大人のぜんそく。

30年間で、3倍の数に。

その前段階である症状とは?



ドクネット:順天堂大学医学部 高橋和久 教授。

日本医科大学武蔵小杉病院 石原嗣郎 先生。

ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン。



2016年9月25日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「秋の咳に潜む病気」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 秋の咳と病気




危険な咳


ササミ
今週のテーマは、「秋の咳」です。

咳の中に、病気が隠されているケースがある。

危険な咳とそうでない咳の見分け方は、何なのでしょうか?



渡辺満里奈さんは、花粉症やアレルギーを持っていることもあって、季節の変わり目などに、咳がけっこう出るそう。

英玲奈さんも、イガイガしやすくて、そういう時は、ノドがかゆくて、咳が出るのだという。

あまり咳が出ないという三宅裕司さんですが、舞台上で咳が出そうになると、たいへん困る。

そんな時は、お客さんが笑ったタイミングで、咳をするそうです。



まずは、チェックから。



<Q:どんな時に、咳が出ますか?>

 ・風邪の時。
 ・辛いものを食べた時。

 ・朝起きた時。
 ・季節の変わり目。

 ・緊張した時。
 ・お酒を飲んだ時。

 ・ラーメンや うどんを食べた時。
 ・寝ている時。





ゲンキリサーチャーのヴェートーベンが、街で調査してくれました。

場所は、東京都は品川区の武蔵小山商店街。

みなさんは、どんな時に咳が出るのでしょうか?


 ・風邪をひいた時。

 ・そばに七味を入れ過ぎた時。

 ・季節の変わり目に、1か月ぐらい続くという人も。


街の人たちに多いのが、上で紹介した8つの項目。




咳の原因は、何から来ているのでしょうか?

次に向かったのは、東京都は文京区にある、順天堂大学医学部附属 順天堂医院。

呼吸器内科の 高橋和久 教授に、教えていただきます。




Q:咳って、なんで出るの?


咳は、「身体を守る防御機能」

空気の通り道である「気道」に異物が入り込んだ時、その異物を外に出そうとする防御機能が、咳なのだ。



異物を外に出す反射なので、咳自体に問題はありません。

ただ、その後ろに、怖い病気が隠れていることがある。


「異物を外に出す防御機能による咳」と、「病気による危険な咳」があるんです。





Q:危険な咳は、どんな咳?


問題ないのは、風邪の時、辛いものを食べた時、緊張した時。

そういう場合は、あまり心配しなくてもよいそう。



<防御機能で、一時的に出る咳>

 風邪の時 → 風邪の原因である病原菌を、咳で身体の外に出そうとしている。

 辛いものを食べた時 → 辛さで気道が刺激され、咳が出る。(酸っぱいものを食べた時も同じ)

 緊張した時 → 自律神経のバランスが乱れ、気道が収縮することで刺激され、咳が出る。




まず、「朝起きた時の咳」は、注意が必要。

朝起きた時、さらに、痰(たん)が絡む咳が出たら、ある病気の可能性があるんです。


それが、「後鼻漏症候群(こうびろう しょうこうぐん)」

アレルギー性鼻炎や蓄膿症(ちくのうしょう)の人は、寝ている時に、鼻水がノドの奥に落ちる。

それが気管の方に流れ込んで、痰が絡んだ咳が出るのだ。



<朝起きた時の咳>

鼻水が寝ている間にノドに溜まり、起きた時に、鼻水を出そうと咳が出る。



後鼻漏症候群


鼻水が原因なのですが、放置すると、「気管支炎」「肺炎」につながることもある。

長く続く場合は、病院を受診してください。




こんな咳も、要注意。

「季節の変わり目に長引く咳が出る」場合には、怖い病気が隠れていることが多いそうです。


まずは、怖い病気かどうか分かる検査から。

「呼気中の一酸化窒素量を測定する検査」です。


健康な人の呼気には、一酸化窒素は、ほとんど含まれていないそう。


この検査は、「ぜんそく」を診断するためのもの。

ぜんそくになると、気管支が炎症を起こし、呼気中に一酸化窒素が増えるんです。

ぜんそくの基準値は、「50.0」だという。



ぜんそくとは、肺の中にある空気の通り道である「気管支」の病気。

何らかの原因で気管支が炎症を起こし、気道が狭くなって起こる。


<気管支の炎症の原因>

ホコリ・ダニ・カビなどの ハウスダストによるアレルギー反応。



ぜんそくは、激しい咳と共に、気管支が細くなることで、呼吸困難に陥ることが特徴です。

子どもがなるイメージがありますが、実は、それだけじゃない。

大人になってから ぜんそくになる人も、最近は増えているのだとか。

「30年間で、3倍に増えている」と言われている。


現在、全国のぜんそく患者数は、約800万人。

その7割が、大人になってからの発症だという。

要因は、タバコや過労、ストレスなどだと考えられています。



上でも書いたように、ぜんそくの基準値は、「50.0」。

しかし、検査でそれ以下であったとしても、安心できません。

「25~50」は、グレーゾーン。

特に、もし季節の変わり目に咳が出るなどの症状がある場合は、「咳ぜんそく」である可能性がある。


咳ぜんそくとは、ぜんそくの前段階。

簡単に言えば、ぜんそくの軽いもの。

気管支自体は細くなっていませんが、気管支に炎症が起こり咳が出るのは、ぜんそくと同じです。


秋は、季節の変わり目なので、気温が急に上下したり、湿度が変化したり、時には台風が来て、気圧が変わります。

そういう空気を吸うことによって、気管支に炎症を起こし、咳が誘発されるそうなのです。


<対処法>

急に寒くなった日は、マフラーやスカーフなどで、首まわりを温める。

外と室内の温度が変わらないように、エアコンで調節し、急激な温度差を避ける。




「ラーメンや うどんを食べた時」や「お酒を飲んだ時」に咳が出るというのも、典型的な咳ぜんそくの症状だという。


<ラーメンや うどんを食べた時>

熱い湯気が秋の気候と同じように気管支を刺激し、咳が出る場合がある。


<お酒を飲んだ時>

アルコールは気管支をむくませ、気管支が細くなり、咳が出る。



「咳ぜんそくを放置すると、約30%の人が、本当のぜんそくになる」と言われているそう。

注意しましょう。




寝ている時の咳


ササミ
さて、8つの項目のうち、1つだけが残ってますよね。

それは、「寝ている時」。

寝ている時に出る咳には、どんな恐ろしい病気が隠れているんでしょうか?



神奈川県川崎市にある、日本医科大学武蔵小杉病院。

循環器内科の 石原嗣郎 助教・医員に、教えてもらいましょう。


寝ている時の咳には、「逆流性食道炎」という疾患がある。



<逆流性食道炎による咳>

胃に食べ物が入ると、下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)がしまります。

しかし、寝ている時にこの筋肉が緩むと、胃液が食道に逆流。

すると、強い酸性の胃液が食道に炎症を起こし、咳が出てしまう。



ただし、寝ている時の咳には、他にも原因がある場合が。

それは、命にかかわるような病気である可能性も。



[体験談]


84歳の男性。

去年の3月のこと、寝て少し身体が温まってくると、咳が出た。

昼間は問題なく生活できるのに、夜寝ている時だけ、激しい咳が出るようになったのです。


最初は、風邪だと思った。

なので、気にしていませんでした。

近所の病院に行き、風邪薬を飲み始めたという。

しかし、夜の咳は治まるどころか、日に日に激しくなるばかり。

もう、苦しくてたまりません。

痰が絡む咳が出てきたので、さすがに 心配になってきました。


咳が出始めてから、10日後。

日本医科大学武蔵小杉病院の石原先生の元を訪れ、病名が発覚しました。


なんと、「心不全」の状態だったのです。

非常に状態が悪く、即日入院が必要なほどでした。




<咳と心不全の関係>

心不全になると、心臓のポンプ機能が低下するため、心臓は全身に血液を送ろうとして、激しく動くんです。

ポンプ機能を回数で補うため、脈の回数が増える。

さらに、心臓のポンプ機能が低下することで、血液の流れが停滞。

すると、行き場を失った水分が肺に溜まり、呼吸困難を引き起こすのでした。


この男性のX線画像には、心臓が肥大し、肺を白く濁らせる水が、写っていました。

肺には、1リットルの水が溜まっていた。



<心不全による咳の特徴>

横になると咳が悪くなり、座るとよくなる。



身体を横にすると、重力により、体中の水分が肺の周辺に集まるため、咳が出る。

しかし、起き上がると水分が下がるので、咳は治まります。


男性の場合、60年間吸い続けた煙草による高血圧により、心不全になったのではないかと思われる。

その他、糖尿病や遺伝など、原因は様々だという。


血管を拡張する点滴や薬で、男性の症状は改善。

今は元気に暮らしているとのこと。



心不全には、他にも特徴が。

息が苦しくなる、ノドがつまるような感じがするということに加え、「ピンク色の泡のような痰が出る」、そういう咳の場合、心不全であることが多いそうです。




ドクネット


引き続き、順天堂大学医学部 呼吸器内科 高橋和久 教授に、教えていただきます。



<咳ぜんそくと普通の咳の違い>

痰が出ない咳が 3週間以上 長引く場合、咳ぜんそくの可能性がある。



【咳喘息】

喘鳴(ぜいめい:ぜいぜい、ひゅうひゅうという、呼吸音)や呼吸困難は伴わず、空咳(からせき)だけが長く続く喘息(ぜんそく)。鎮咳薬(ちんがいざい:咳をしずめるための薬)は効果が少なく、気管支拡張薬やステロイド剤が有効。

(デジタル大辞泉)





高橋先生からの注意点。


咳には色んな怖い病気が隠れていることがあります。

正しく診断をして治療することによって、大事に至らないことが多くありますので、必ず医療機関を受診するようにしてください。






[まとめ]


<防御機能による咳は、大丈夫>

・風邪の時。

・辛いものを食べた時。

・緊張した時。


<病気が疑われるもの>

・朝起きた時に出る → 後鼻漏症候群。

・季節の変わり目、ラーメンを食べた時、酒を飲んだ時に出る → 咳ぜんそく。

・寝ている時 → 逆流性食道炎。


<心不全の症状>

肺に水が溜まり、横になると激しい咳が出て、起き上がると治まる。

そのため、寝ている時に激しい咳が出ることがある。

ピンク色の泡のような痰が出る場合も、要注意。





長引くセキはカゼではない



その咳、大丈夫? ―ぜんそく最新治療と医師の本音―






終わり際、番組から お知らせが。

次の記事で書きます。





[関係する記事]

 → 「せきで消費されるカロリー 大人のぜんそく」

 → 「痰で分かる危険なセキ パフィング&ハチミツ」
 → 「胃液逆流タイプ肺炎、予防は 綿棒とおでこ体操」



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tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 呼吸器科


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