【便秘解消】 大蠕動&うつ伏せポーズ/ガッテン


夜、寝ている間に、腸が働く。

便秘の原因にも関係する、大ぜん動とは?


「HEMO」で、オナラの回数を測定。

便秘の人は、屁が出ない?

真犯人は、大腸のガスだった。


<対策>

ガスを出す、簡単な方法。

8割の人が改善、うつ伏せのポーズ。

食物繊維摂取の注意点。


<水泳 上田春佳 選手の体験>

潰瘍性大腸炎。



解説:東邦大学 総合診療・急病センター 渡邉利泰 助教。



2016年9月14日放送の「ガッテン」より、「ついに出た! 新便秘対策で劇的改善SP」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 便秘解消 うつ伏せポーズ




大蠕動とは?


ササミ
朗報です。

なんと、頑固な便秘が、8割がた改善するのだという。

その秘密は、大腸の動きにあった。

簡単ポーズで、超スッキリ!

究極の解消法とは?



ゲストの山根千佳さんは、実家にいた頃、便秘になったことがありませんでした。

しかし、東京で一人暮らしを始めたところ、食生活から全部変わって、一気に、便秘になりやすくなったのだそう。


ガレッジセールのゴリさんは、「口からお尻まで一直線」というぐらい、快便。

でも、奥さんは便秘に悩んでいるそうです。



と、志の輔さんから、驚きの言葉が。

「大腸に目があることを、ご存知でしょうか?」


いったい、どういう意味なのでしょう?


なんと、「日中 起きている間、大腸は寝ている」のだそう。

逆に、「夜 寝ている間、大腸は起きている」

つまり、私たちが目を閉じて眠っている時、大腸は目覚めて働いているのだと。


そして、本題がこれ。

私たちが寝ている間に、大腸が起きて、やっていること。

名前を、「大蠕動(だいぜんどう)」という。


大腸の蠕動(ぜんどう)とは、「ミミズやヘビなどが身をくねらせて うごめくような動き」のこと。


【蠕動 ぜんどう】

(1) ミミズなどの虫がうごめき進むこと。また、一般にうごめくこと。

(2) 筋肉の収縮によって生じたくびれが波のように徐々に伝播していく形の運動。高等動物では消化管壁や血管壁に見られ、内容物を下方に送るはたらきをする。ミミズのような蠕形動物では体壁に見られ、体を移動するはたらきをする。蠕動運動。

(大辞林より)




便秘にも大いに関係するという、大蠕動。

夜 寝ている間、ほんの短い時間にしか起きない現象です。

実際には、どんな動きなんでしょうね?


ここで立ち上がったのが、俳優の宮森右京くん(22歳)。

5月11日の放送では、ライオンやゾンビにビックリ。

「人は恐怖を感じると血が固まって 危険な血栓ができる」ということを、身体を張って、伝えてくれました。


今回も、身体を張ってくれますよ。

川崎医科大学で、実験ロケ第2弾、開始だ!

協力してくださるのは、大腸の専門家、川崎医科大学 総合診療科医長の 楠裕明 先生。

まずは、大蠕動について、教えていただきます。


「大蠕動というのは、腸の半分ぐらいから肛門へ、ものすごくダイナミックに収縮します」

「これはもう、あたかも 歯磨きのチューブをグイッと絞るような、そういう動きでございます」


この決定的瞬間を、映像で捉えようってわけです。


大蠕動は、夜 寝ている間に起こります。

しかも、いくつかの条件がそろった、ごく短い時間だけ。

果たして、捉えることができるでしょうか?


宮森くんには眠ってもらって、その間、技師さんが超音波を当て続ける。

ずっと大腸の状態を観察するという、過酷なロケだ。


さて、結果ですが、大蠕動を見ることはできませんでした。

普通の蠕動運動しか、撮れなかった。


というのも、それには理由が。


脳がちゃんと寝ると、副交感神経が活発になります。

それを合図に、大腸は起きる。

でも、脳がちゃんと寝てないと、副交感神経のスイッチが入らないので、大腸は起きないんです。


 副交感神経が優位 ⇒ 大蠕動が起きる。

 交感神経が優位 ⇒ 大蠕動が起きない。


実験中、熟睡できなかったようですね。

いつもと環境が違うし。




<大腸の蠕動運動>

大腸の壁から 栄養や水分を吸収しようと、食べ物を動かす運動。


この時、効率よく吸収するため、大腸はちょっとだけ向きを変えるのだそう。

そのおかげで、食べたものが腸の中を、ゆっくりと進むことになる。

内容物が動くのが、だいたい 2~3センチぐらい。

地味な運動なのだ。(小野アナいわく「ショボい」)


ちなみに、蠕動運動は、寝ている時に活発に働くのですが、起きている時も動いています。



宮森くんのチャレンジは失敗しましたが、病院の先生が、大蠕動の映像を貸してくれました。

見ると、流れがもう、すごい。

普通の蠕動とは、比べ物になりません。


大ぜん動


大蠕動は、蠕動運動の 200倍の活発さ。

まるで溶岩のように、流れていきます。

食べたもののカスを、直腸まで、一気に運んでくれる。


そして、カスが直腸まで届くと、翌朝、トイレに行きたくなるってわけ。

便意を感じて、健康なお通じが。


<大腸の大蠕動>

食べ物を直腸まで運ぶために特化した働き。




話を戻しますが、大腸は、とってもデリケートなんです。

ちょっとしたことで、大蠕動が起きなくなることがある。

海外旅行などで便秘になるのも、このため。



<大蠕動が起きなくなる原因>

(1) 寝る直前に食事をする。

(2) 熟睡できていない。



お腹が空っぽでないと、大蠕動は起きてくれないのだ。

また、脳がしっかり休んでないと、これまた大腸は目を覚ましてくれない。


不規則な生活は、便秘の大敵なんです。




ササミ
頑固な便秘の大きな原因は、大蠕動が起きていないことだった。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




オナラとの関係


ササミ
夜はぐっすり眠れてるし、寝る直前に食べているわけでもないのに、便秘だという人も。

実は、これら以外にも、大蠕動を止めてしまう便秘の真犯人が!


それを教えてくれるのが、この機器だといいます。


HEMO


開発したのは、行岡病院副院長の 行岡秀和 先生。

行岡先生は、便秘の専門家ではありません。

麻酔科医としても働いているし、救急や集中治療の現場に立つことも。


行岡先生がこの機械を開発したのは、手術後の患者さんの体調管理に、とても役立つと考えたから。

というのも、麻酔薬は腸管を完全に止めてしまうので、全く動かなくなるんです。

ただし、麻酔が覚めると、どんどん動いてくる。

大腸がどういう風に回復してきたかを診るのは、先生にとって、大切な仕事なのだ。


先生がこの機器の開発にかけた歳月は、30年。

しかし、売れたのは 10台くらいらしい。


ところが、今、スポットライトが当てられることに。

便秘の真犯人を突き止める、すごい力を持っていることが分かったのだ。


この機械の名前は、「HEMO」。

(Flatus Letector HEMO mBA-31H)


「MO」は、モニターのこと。

そして、「HE」はそのまま、屁。


そうこれは、おなら測定器(屁モニター)なのだ。

オナラに含まれる水素を検出して、オナラの回数をカウントしてくれる。



ここでまた、宮森くんが登場。

HEMOを装着して、オナラの回数を数えてもらいます。

NHKの放送で、ブッと、放屁の音が。

でも、これも大事な実験。

すかしっ屁も、寝ている時のオナラも、全部カウントした。


宮森くんの場合、1日のオナラの回数は、7回でした。

(昼に2回、夜に5回)

蠕動運動が活発なのは、就寝時。

その際、腸内のガスが出ていると、考えらえる。




今度は、便秘の人に、測定してもらいます。


Aさん(男性)は、3~4日出ないと、お腹が痛くなってくるという。

測定の結果、オナラの回数は、なんと、0回だった。



ガスがお腹の中にたまって、出ない。

これが便秘の大きな原因なのです。


じゃあ、なぜ、便秘の人は、オナラが出ないんでしょう?




渡邉利泰 先生の解説


ここで、専門家の先生が登場。

東邦大学 総合診療・急病センターの 渡邉利泰 先生です。


実は、大蠕動を止める犯人は、大腸のガスなんです。


大腸のガスは、口から入るもの以外に、腸内細菌が食物を分解する際に出すものがある。

その腸内細菌が出す水素やメタンには、大腸の動きを遅くさせる働きがあるんですね。


また、便秘になると、便や内容物が腸内細菌と触れている時間が増えるので、そこでまたガスが発生するという悪循環に。


 便秘 → 腸内細菌がガスを発生 → お腹が張る → 大蠕動が起きない → 便秘

このような負のスパイラルが起きちゃうのだ。



久里浜医療センター 内視鏡部長の 水上健 先生が、X線写真を見せてくれました。

X線画像でも、ガスは黒く映るのだとか。


便秘の人の腸内ガス


健康な人と便秘の人では、こんなに違うんですね。


便秘は、便と当時に、ガスもたまっている状態。

ガスを抜くことで、腸の動きがよくなり、便秘を改善できる。




と、島崎和歌子さんから、こんな質問が。

「ガスっていうのは、毛穴とかから出ないんですか?」


渡邉先生によれば、出るそうです。

腸管から吸収されて、毛穴や呼気からも、排出されている。




腸のガスを出す方法


ササミ
原因が分かれば、あとは対策ですね。

腸の中のガスを出し、大蠕動を起こすには、どうしたらいいのでしょう?


実は、あるポーズをするだけで、約8割の人が、便秘が改善した。


それが、「うつ伏せのポーズ」



[体験談]


埼玉県の女性。

以前、便秘が原因で、とんでもない経験をしました。

食事の帰り、お腹が痛くなったのですが、なんと、救急車で運ばれることになってしまった。

意識を失ってしまうような状況だったという。



というわけで、この方を含め、4名の女性に、うつ伏せポーズを2週間実施してもらいました。

みなさん、頑固な便秘に悩んでおられます。



<うつ伏せゴロゴロ寝ポーズ>

(1) うつ伏せに寝て、10分。

(2) その後、左右に 5往復 転がる。

(枕やクッション、座布団などを、おへそのあたりに当てると、効果的です)



便秘解消ポーズ


やる時間ですが、大蠕動が起こる夜に行うと、寝ている間にガスが出やすくなります。

ただし、食後 2~3時間は、避けた方がいい。


(高齢者や体の不自由な方は、負担のかからない程度で、続けてみてください)

(違和感などがあれば、かかりつけのお医者さんに相談を)





始めて2週間、みなさんには、ハッキリとした変化が。


Bさん、ガスが出る実感があって、便の量も若干増えた。

Cさん、スッキリと出るようになった。張りも、全然ない。

Dさん、2週間で 体重が 3kg 減った。

Eさん、前は 10日間出なかったのが、7日 5日 4日に 縮まってきた。


うれしいことに、4人全員、改善の方向へ。



でも、なぜ、うつ伏せが効くんでしょう?


うつ伏せに寝ると、直腸の出口が、上を向きます。

大腸のガスは空気よりも軽いので、出口の方へ向かいやすくなるのだ。




ササミ
便秘の犯人は、大腸にたまったガスでした。

うつ伏せポーズで、ガスを抜くことが可能です!

エノキ
ガッテン! ガッテン!




便秘を解消する食事のポイント


便秘になったら、食物繊維をたくさん摂るように心がける。

そんな人は多いのでは?


でも、気をつけないと、かえって悪化させることがあるようですよ。


食物繊維を摂ると、便のボリュームが増えるため、大腸の蠕動運動は活発になります。

なので、「便秘の予防」には効果がある。


しかし、大腸に便やガスが詰まって お腹が張っている場合は、違ってきます。

実は、食物繊維は分解される時に、ガスをたくさん発生させるのです。

なので、お腹が張っている場合は、ますます大腸の動きが悪くなって、便秘が悪化することがあるのだ。


そんな場合は、まずは「おかゆ」や「うどん」など、消化吸収のよい炭水化物を摂るとよい。

食物繊維は、便が出るようになってから。




水泳 上田春佳 選手の体験


今から4年前の、ロンドンオリンピック。

水泳種目で銅メダルを獲得した、上田春佳 選手。

実は大会の直前に、大腸の大きなトラブルに苦しんでいました。


オリンピック本番の、およそ1年前のこと。

激しい下痢と体調不良に、襲われたのです。

熱まで出たという。


上田さんの病気は、「潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)」だった。

大腸の働きが大きく乱れる、原因不明の病気です。

ストレスや食生活が引き金だと、考えられている。


上田選手の主治医だったのが、東京医科歯科大学 消化器内科の 渡辺守 教授。

軽いうちに治療できなかったのが、よかったようです。

実は、携帯のカメラで便を撮影し、先生に見せたのだとか。


潰瘍性大腸炎になると、傷口から出る白い膿(うみ)や血が、便にゼリーのように混ざるのだ。

それを写真で見せたので、早期発見できたというわけ。


渡辺先生は言います。

「一度悪くなっても、しっかり治療すれば、再発しない患者さんがほとんど」



便は、大腸の健康をはかるバロメーター。

いつもと違うと思ったら、すぐに病院へ。





NHKガッテン! 2016年 秋号



10分のゴロ寝で10年長生きできる!



NHKきょうの健康 便秘と痔の悩みを解消 セルフケアと治療 (生活実用シリーズ)


 



次回は、心筋梗塞を救うカギ。

それは、プリンセス・プリンセス?

ペットボトルを使うらしいですね。

「大発見! 家族を救う魔法の呪文」。




[関係する記事]

 → 「便秘の誤解 大腸黒皮症 週3回でいい」
 → 「ニオイを抑え、オナラの回数を減らす方法」

 → 「ねじれ腸解消体操、便秘にはオリーブオイル」
 → 【大腸がん予防】 愛媛県の麦味噌 さつま&今治タオル体操




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tag : ためしてガッテン 便秘


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50歳代に突入し、健康の話題を口にすることが多くなりました。老眼が始まったり、白髪もチラホラ。筋肉痛は、2~3日遅れる。

老化は止められないけど、緩やかにしたい。できるだけ健康でいたい。できれば、生活を楽しみたい。そういう気持ちで、情報を集め、分かりやすく記録に残しています。

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