【血管若返り】 NOを増やす運動と食事/ゲンキの時間
今回のテーマは、「血管」について。
<簡単に血管年齢を知る方法>
前屈するだけで、おおよそが分かる。
<老ける原因>
・運動不足。
・食生活の乱れ。
・ストレス。
・睡眠不足。
<若返らせる方法>
キーワードは、「NO(一酸化窒素)」。
[運動]
・かかとの上げ下げ。
・いばったポーズ。
・Oh! No! のポーズ。
[食事]
・野菜を先に食べる。
・ところてんと、タマネギの効果。
ドクネット:東京医科大学病院 高沢謙二 健診予防医学センター長。
ゲンキリサーチャー:深沢邦之。
2016年9月4日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 血管老化は万病のもと! ~ 血管年齢若返り大作戦」「血管若返り物質“NO”の秘密」からのメモ書きです。

□ 血管年齢

いきなりですが、この画像、何だか分かりますか?

実はこれ、血管の断面の画像なんです。
ずいぶん、詰まってますね~。
黄色っぽいのは、「プラーク」と呼ばれる血管内に溜まった脂肪。
プラークは、血液の流れを妨げます。
つまり、血管を詰まらせる。
放っておくと、脳梗塞や心筋梗塞など、取り返しのつかない病気を引き起こす可能性も。
それを防ぐには、血管を若返らせる必要がある。
でも、どうしたら、いいのだろう?
というわけで、今回は、「血管年齢、若返り大作戦」。
そのカギは、「NO」だという。
それを増やす方法を、学んでいきましょう。
まずは、ゲンキリサーチャーの深沢さんが、血管年齢が若いというお嬢さん方を訪問。
向かったのは、千葉県は南房総市だ。
白浜地区というところ。
目の前には、海が広がっています。
訪ねたのは、海女(あま)さんたち。
ベテランの方が多いようで、リーダーさんの年齢は、81歳。
貫禄があります。もちろん、現役ですよ。
でも、血管推定年齢はというと、29歳!
(測定した機器は、「加速度脈波 SDP-100」)
他のみなさんも、実年齢より血管年齢が若い人が続出。
平均すると、血管年齢は 10歳も若かったのだ。
驚きです。
そんな海女さんたちの血管年齢に注目し、調査を進めてきたのが、茨城県つくば市にある、産業技術総合研究所。
担当したという、人間情報研究部門の 菅原順 主任に、お話を伺いました。
「個人差は非常に大きかったんですが、中には、実年齢が65歳前後で、19歳という血管年齢という結果を出した方も、いらっしゃいました」
これは、すごいですね。
血管年齢について詳しく知るため、その分野の権威をを訪問。
東京医科大学病院 健診予防医学センター長の、高沢謙二 先生です。
血管はやはり、やわらかい方がいいようです。
硬いと、血圧が上がったり、破れやすくなる。
高沢先生は、血管の硬さの目安となるサンプルを、見せてくれました。
指でつまむと、ハッキリ分かります。
硬さが、全然違う。

やわらかく柔軟性のある血管は、曲げたりしても、壊れません。
しかし、硬い血管だと、力に弱い。
血管が傷つき、外側に血液が漏れてしまうと、脳出血になる可能性が。
内側が傷つき、血小板が集まれば、脳梗塞や心筋梗塞になる可能性も。
「血管が硬い」=「老いている」ということなんです。
血管の内側には、知覚神経がありません。
なので、プラークができたり、血管が老けても、自覚症状は出ないんです。
ここが、厄介なところ。
では、自分で血管年齢を知る方法は、ないのでしょうか?
高沢先生が、いい方法を教えてくれましたよ。
なんと、「前屈するだけで分かる」のだという。
身体が硬い人ほど、血管年齢が高い。

理由を、高沢先生が説明してくれました。
身体が硬い人は、普段から、あまり身体を動かしていないことが多い。
すると、血流が滞って、血管が硬くなりがちなのです。
<血管年齢が老ける原因>
・運動不足。
・食生活の乱れ。
・ストレス。
・睡眠不足。
ストレスも、大きな原因の一つ。
ストレスで血管が縮む → 血圧が上がる → 内皮に傷がつく → 修復しようとして硬くなる。
これを繰り返すと、コレステロール値が高くなくても、血管が老化してしまうそうです。
□ ドクネット
引き続き、東京医科大学病院の 高沢謙二 先生に、教えていただきます。
なかなか避けることが難しいストレスですが、どう対処すればいいのでしょう?
先生の答えは、こう。
「大事なことは、ストレスを引っ張りすぎないこと」
「ストレスを受けた時は、早めに寝る」
「寝ると、副交感神経の働きで、血管が開きますから、リラックスできます」
「それから、大いに笑うといいんですね」
「笑うと、アセチルコリンが出て、血管を開いてくれます」
<ストレスの対処法>
・早めに寝る。
・大いに笑う。
実は、MCのお三人さんは、2年前に、血管年齢を測定しています。
さて、それが今、どうなっているか、再測定の機会が。
<血管年齢:2年前 → 今>
渡辺満里奈さん:52歳 → 48歳。
英玲奈さん:20歳以下 → 37歳。
三宅裕司さん:68歳 → 51歳。
満里奈さんと英玲奈さんですが、実年齢より プラス5歳以下だったので、誤差の範囲内だとのこと。
年齢相応という判定です。
三宅裕司さんは実年齢65歳ですから、血管年齢がかなり若い。
この原因を、高沢先生はこう分析しています。
体重を落としたことで、血管周囲の負担が取れたのではないか?
悪玉コレステロールなどの沈着も減ったのだろう。
しなやかな血管になっているので、ぜひ、これを持続してほしい。
□ 血管を若返らせる運動

さて、ここからは、血管を若返らせる方法です。
できれば、簡単な方法がいいですね。
今、注目のキーワードが、「NO」。
「一酸化窒素」のことですね。
車の排ガスなど、環境や身体に悪いイメージのある一酸化窒素ですが、身体の中で生成されるものは、血管にいい働きをするのだという。
血管を開いて、やわらかくする作用がある。
一酸化窒素「NO」は、血管の内側で作られる物質。
血流が増えると分泌され、血管を開いたり、やわらかくしたりするんです。
実は、海女さんたちも、「潜水によって、NOが増えたのではないか」と考えられている。
海女さんたちは、深いところで 20メートルも潜ります。
すると、当然、水圧がかかりますよね。
その水圧が、心臓を通常よりも大きく伸縮させるんです。
結果、1回で送り出される血液量が増える。
その分、NOが増加し、血管が広がって、やわらかくなり、血管年齢が若くなるのではないかと。
ここからが肝心です。
高沢先生が、NOを増やす方法を、教えてくれました。
<高沢式 血管若返り法>
[下半身]
・かかとを、上げ下げする。
(転倒に注意して行ってください)
[上半身]
・いばったポーズ。
腕を組んだ状態で、上下に動かす。
・Oh! No! のポーズ。
腕を開いて、肘をひき、肩を上げ下げする。
肩甲骨が動いているのを、意識しましょう。
この上半身と かかとの動きを、一緒に行います。
回数の目安は、「いばったポーズ」と「Oh! No! のポーズ」を、朝晩それぞれ、10回ずつ。

下半身では、かかとの上げ下げがポンプの役割をして、血液を上にあげてくれます。
この運動で、血流がよくなる。
血流がよくなると、内皮が刺激されて、NOが出てくる。
NOが血管を開いてくれるので、血管がさらに、しなやかに。
□ 血管にいい食事

続いては、血管年齢を若返らせる食事です。
ポイントは簡単、「食事の際、野菜を最初に食べる」。
食物繊維が、先に腸の中に入ることになります。
これにより、脂肪や糖の吸収を、抑えてくれるのだ。
また、血糖値が急に上がるのも、防いでくれます。
実は、海女さんたちが食べている「ところてん」にも、同じ効果が。
水溶性の食物繊維が多いため、摂り過ぎた糖や脂肪を排出して、血管へのダメージを少なくしてくれるんです。
高沢先生のおススメは、「タマネギ」。
ただし、食べ方に、コツがあります。
食べる30分前に、タマネギを切っておく。
タマネギを切って、しばらくそのままにしておくと、成分が化学反応を起こして、セパエンなどの物質が作られる。
セパエン類は、血液の凝固を抑える働きなどがあるのだ。
切って30分も待てないという人は、「電子レンジで 15秒 温めるとよい」。
これで、30分放置したと同様な効果が、あるそうです。
血管年齢の改善は、継続が大事。
リバウンドすると、かえってコレステロール値が急に高くなって、たいへんなことに。
無理なく、自分に合った方法を、続けるようにしましょう。


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