【夏の病気】脳梗塞と痛風 原因は脱水/健康カプセル! ゲンキの時間


今回のテーマは、「夏に注意が必要な病気」


脱水のボーダーラインは、体重の約0.5%。

血液粘度(濃度)は、5%上昇で。


<脳梗塞>

脱水で、血栓ができやすくなる。

気をつけたい、心原性脳塞栓症。


<痛風>

尿酸値 7.0 の理由。

水分が不足すると、上昇する。



ドクネット:東京慈恵会医科大学附属病院 神経内科 井口保之 教授。

ゲンキリサーチャー:谷田部俊(我が家)。



2016年7月10日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 夏の暑さは甘くなかった! ~ まさかの脳梗塞&痛風」「脱水原因! 脳梗塞と激痛病」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 夏の病気 脳梗塞と痛風




脱水と脳梗塞


ササミ
夏に怖いのが、「熱中症」。

しかし、他にも、夏に患者数が増える病気があるんです。

それが、「脳梗塞」「痛風」


実は、番組MCの三宅裕司さんは、20年間痛風だった。

でも、今は、大丈夫なのだそう。


さてさて、夏の2大病だという脳梗塞と痛風。

なぜ、この季節に増えるのでしょう?


どうも、「脱水」が関係しているらしいですよ。


じゃあ、「体内から、どれくらい水分が減ると、脱水症状になるんだろう?」。


さっそく、実験です。

夏の炎天下に30分いた場合の身体の状態を、サウナで再現する。

参加してくれたのは、ゲンキチャレンジャーの男性 2人と、谷田部さん。

さてさて、身体の中で、どんな変化が起きているのかな?


実験に立ち会ってくれるのは、東京慈恵会医科大学附属病院 神経内科の 作田健一 先生。

炎天下に30分は、「10分サウナ+5分休憩を2セット、合計30分」に相当する。

水分を一切摂らずに、汗を流しました。

(専門家の立会いのもと行った実験です。くれぐれもマネしないでください)


サウナ実験の前後で、血液検査と体重測定を実施。

30分 水分を摂らずに汗を流すと、どうなってしまうのでしょう?


<体重の変化>

 Aさん 89.6kg → 88.9kg (-700g)

 Bさん 105.2kg → 104.6kg (-600g)

 谷田部さん 49.7kg → 49.5kg (-200g)


3人とも、体重が減っています。

これは、身体の水分が減ったことを意味している。



<脱水のボーダーライン>

身体は、体重の5%が血液だといわれている。

その血液の重さの10%減ることが、脱水のボーダーラインとされている。

これは、体重の約0.5%。



 <体重の0.5%>

 体重50kg → 250g

 体重60kg → 300g

 体重70kg → 350g

 体重80kg → 400g



Aさんは、サウナで 700g 減りました。

体重90kg の0.5%は 450g だから、脱水のボーダーラインを超えています。


Bさんは、600g 減った。

体重105kg の0.5%は 525g だから、こちらもオーバーで脱水状態。


谷田部さんは、-200g。

体重50kg の0.5%は 250g なので、こちらはセーフです。



では、血液は、どのような状態になっているのでしょう?


結果を解説してくれるのは、東京慈恵会医科大学附属病院 神経内科の 井口保之 教授。

どうやら、3人とも、血液の粘度が上がっていたようです。


「血液粘度=血液濃度は、5%上昇で 脱水状態」だと判断される。


 Aさん:+6%

 Bさん:+9%

 谷田部さん:+2%


血液濃度でも、AさんとBさんは、脱水状態だといえるようです。



そして井口先生が、こんな映像を見せてくれました。


血栓


緑色の部分が、「血栓」です。

それが動いて、やがて、血管をふさいでいる。

血液の粘度が高くなると、血栓が血管の中を詰めてしまうのだ。



<脳梗塞>

脳梗塞とは、脳の血管に血栓が詰まり、酸素や栄養が送られなくなることで、脳が障害を受ける病気の事。


脱水で血液濃度が高まると、動脈硬化を招いたり、血栓ができやすくなってしまうのです。




さらに、こんな変化も。

こめかみ付近の血管の、脈の回数を、サウナの前後で計測。


すると、サウナ後の方が、脈の回数が増えていました。

これも実は、脱水のため。


増えたのは、10秒間の脈の回数で、1回です。

でも、この1回が、あなどれない。

脳梗塞を招くことも、あるという。


脱水をすると、脳を含めて、全身の臓器が血液を欲しがるんです。

すると、心臓は、全身に血液を送り出そうと、活発に活動する。

それにより、脳に血液を送る血管の「脈の回数」が増えていたのだ。


この時、心臓には大きな負担がかかり、動きが不規則になることも。

すると、心臓の血液が淀み、血栓ができてしまう。


特に注意したいのが、「心原性脳塞栓症(しんげんせい のうそくせんしょう)」


脳梗塞は、詰まる血管の太さや詰まり方によって、3つに分類される。

 ・アテローム血栓性脳梗塞。

 ・ラクナ梗塞。

 ・心原性脳塞栓症。



心原性脳塞栓症とは、心臓にできた血栓が 血流にのって脳に運ばれ、脳の太い血管を詰まらせる病気のこと。

最も危険な脳梗塞と言われているそう。



血液をドロドロにし、血栓を作ってしまうという、脱水。

脳梗塞を招く危険な脱水に、注意しましょうね。




ドクネット


このように怖い脱水ですが、実は、室内にいても、脱水になる可能性が。

その目安が、こちらです。



<行動別水分損失量>

 座る 4時間:約200ml

 トイレ 1回:約200ml~400ml

 睡眠 8時間:約500ml

 入浴 15分:約800ml



引き続き、東京慈恵会医科大学 の 井口保之 教授に、教えていただきます。

「実は、人間は普通に生活していても、1日に900mlぐらい水分が失われます」

「特に夏場というのは、汗が多量に出てきますので、気づかないうちに、脱水状態になることがあります」


その他にも、年齢と共に、身体の渇きを感じにくくなることも。

また、冷たいものを摂りすぎると、ノドの渇きを感じにくくなり、少量で満足してしまうため、脱水につながることもあるのだという。



<血液がドロドロになりやすい人は?>

高血圧・高血糖の人は、身体の水分バランスを崩しやすく、夏場は特に要注意。




痛風と尿酸値


ササミ
夏に気をつけたい2大病。

もう1つが、「痛風」です。


「風が吹いても痛い」と言われる、痛風。

その目安となるのが、健康診断にも項目がある「尿酸値」だ。

尿酸値は「7.0」を超えると高尿酸血症と診断され、痛風の危険ラインとされている。



でも、どうして、夏に痛風が増えるんでしょう?


向かったのは、東京都は板橋区にある、帝京大学薬学部。

金子希代子 先生に、教えてもらいましょう。


先生が見せてくれた尿酸は、白い粉。


この尿酸は、血液中で、どうなるのでしょう?


血液とほぼ同じ成分の液体に、尿酸を入れてみます。

よく混ぜて、顕微鏡で観察。

でも、何も見えません。

普通、尿酸は血液の中で溶けているので、見えないものなのだ。


尿酸は本来、血中に完全に溶けてしまう物質。

それが、ある状態だと、トゲトゲが見えるようになる。

このトゲトゲが、「尿酸結晶」。

尿酸が血液に溶けきれなくなり、ナトリウムと結合し、結晶化したものです。


尿酸と尿酸結晶 


この結晶化は、尿酸値が 7.0 を超えると、起こるのだ。

痛風のポイントになる「尿酸値 7.0」とは、尿酸が血液に溶けきれなくなる値だったんですね。


尿酸は、食べ物や飲み物に含まれている「プリン体」を摂取すると、増加します。

そして、もう1つ、増える理由があった。

それが、「脱水」なのです。


血液と同じ成分に、尿酸を溶かしても、見えませんでした。

けれど、脱水と同じ状態になるよう、水分を蒸発させると、見えるようになる。

さらに、蒸発を続ければ、肉眼でも見えるレベルに。

顕微鏡では、こんなにたくさん。


脱水状態 尿酸結晶 


血液が少なくなるほど、尿酸値が高くなって、尿酸結晶が増えてしまう。



痛風対策としては、プリン体摂取を控えるのが有名です。

でも、血液が少なくなる脱水のような状態にも気をつけないと、尿酸値は上がってしまうのでした。



<夏場に痛風が増える理由>

脱水により血液が濃くなり、尿酸値が上昇するから。




実は、サウナ実験でも、尿酸値を測定してました。

結果は、こちら。


 Aさん:6.0 → 6.3。

 Bさん:4.4 → 5.1。

 谷田部さん:7.3 → 7.5。


脱水することで、みなさん上がっています。

谷田部さんは、サウナ前から 7.0 を超え、高尿酸血症だったことが判明。




痛風のメカニズムを、専門家に教えてもらいます。

東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科の 高根紘希 先生。


なぜ、尿酸の結晶が増えると、足が痛くなるのでしょう?


尿酸は、結晶になってしまうと、足の関節の中で、重なってゆきます。

結晶化した尿酸は、足の親指の付け根に溜まりやすく、最初の痛風発作の約7割が、ここで発生する。


実は、尿酸値が高くても、尿酸の結晶が剥がれ落ちなければ、痛みは起こりません。

痛みが生じるのは、何らかの動作や運動などにより、関節に付着していた結晶が、剥がれ落ちた時。

その剥がれた結晶を、白血球は異物と認識し、排除するんです。

しかし、処理しきれないと、炎症物質を出し、激しい痛みを引き起こすのでした。


高根先生によれば、「痛くなる一歩手前、いわゆる痛風予備軍は、500万人近くいる」のだそう。



高尿酸血症というのは、関節に悪さをするだけではなく、全身の血管を痛める、いわゆる動脈硬化を進めてしまう可能性があります。

特に、「腎臓」に要注意。



夏は特に、痛風に注意が必要。

気をつけましょうね。
 



脱水クイズ


ササミ
痛風と脳梗塞、2つを引き起こす「脱水」を防ぐために大事なのは、こまめな水分補給です。

また、脱水についてより理解することも、大切。



では、最後に、脱水クイズを。

どちらが、身体カラカラでしょうか?

AとBから、脱水になりやすい方を選んでくださいね。



Q1) A「ぽっちゃり肥満型」 vs B「ムキムキマッチョ型」。









答え) ぽっちゃり肥満型。

皮下脂肪には、水をため込む力がない。

一方で、筋肉にはある程度、水分をためる力がある。






Q2) A「ビールを飲んで寝る」 vs B「何も飲まないで寝る」。









答え) ビールを飲んで寝る。

アルコールというのは、水分としての機能は、ほとんどないのだそう。

利尿作用により、脱水になりやすいと考えられる。




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tag : ためしてガッテン 痛風 脳卒中 動脈硬化 暑さ対策


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