【農家の健康法】黒ニンニク&ホエーの作り方&ヨーガ/ゲンキの時間
今回のテーマは、「農家に学ぶ健康法」。
<モナの丘の社長>
黒ニンニクの抗酸化力。
ニオイが減少し、胃も荒れにくい。
自宅で作るときは、炊飯器で。
<酪農家>
驚異の骨密度&熱中症予防。
牛乳が効く。
ホエー(ホエイ)の作り方と、健康効果。
<農家の嫁>
ヨガで、腰痛予防&ダイエット。
肩こり解消ヨガ。
ゲンキマイスター:
モナの丘 社長 桑田俊夫。
酪農家 名津井萬。
農家の嫁 溝口優子。
ゲンキリサーチャー:深沢邦之。
2016年7月3日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 夏バテ・熱中症・ダイエットにも! ~ 農家に学ぶ健康法」「農家健康法で大減量骨強化」からのメモ書きです。

□ 黒ニンニク

今回は、ゲンキマイスターからゲンキの秘訣を学ぶ、第2弾です。
テーマは、「農家に学ぶ健康法」だ!
メインMC の三宅裕司さんにも、農業体験が。
なんと、グアテマラでトウモロコシを収穫した経験がある。
いろんな仕事を、こなしてるんですね~。
渡辺満里奈さんは、毎年、お米を作っているのだとか。
田植え、草取り、稲刈りなどをしているのですが、かなり腰にくるらしい。
それだけに、「農家の方は本当にスゴイなと、いつも思う」とのこと。
農家のゲンキマイスターに学ぶ、ゲンキの秘訣。
そこには、このような健康効果が。
・夏バテ
・熱中症
・夏風邪
・動脈硬化
・認知症
・骨密度
・腰痛
・ダイエット

いいことばかりじゃないですか!

まず向かったのは、神奈川県は相模原市。
「モナの丘」です。
季節の野菜やハーブなどが栽培され、収穫体験ができる他、とれたて野菜の直売所、レストランまで併設された、体験型の農業施設。
ゲンキマイスターは、畑にいました。
モナの丘 社長、桑田俊夫さん。
取材時の年齢は、79歳だ。
今でも毎日、畑に足を運び、農作業に励んでおられます。
収穫する時は、何時間も同じ姿勢でいることも。
それでも、足腰は大丈夫なのだそうです。
重いものを持っても、足取りも軽く、スタスタ歩く。
元気ですね~。
夏バテなし、風邪は何年も引いていない。
健康診断の数値は、基準内なのだという。
いったい、どのような秘訣があるのでしょうか?
それが、桑田さんのポケットから出てきました。
茶色いカタマリ?
皮をむくと、黒いものが…。
食べると、しっとり感があって、まるでプルーンのような味。
その正体は、「黒ニンニク」。

モナの丘には 広大なニンニク畑があるんです。
そこで収穫された生のニンニクを、専用の窯(かま)に入れ、およそ70℃で加温。
その状態で 1か月間 熟成させると、化学変化でニオイが薄まり、黒く変色します。
すると、ドライフルーツのような甘みと食感が、生まれるのです。
桑田社長は言いました。
「コレを食っとけば、風邪引かねえ、便秘しねえ、寒さを知らねえ」
「夏バテは、もちろんしない」
実際の健康効果は、どうなんでしょう?
専門家に聞いてみました。
白澤抗加齢医学研究所の 白澤卓二 先生。
長寿に詳しい、スペシャリストです。
「ニンニクはもともと、健康的な食品なんですけど、黒ニンニクになると、さらに健康的なんです」
「ニンニクって すごく ニオイが強くて、食べにくいと考えてる人も多いと思うんですけども、このニオイ成分は実は、黒ニンニクになると、S-アリルシステインという物質に変化します」
ニンニクのニオイ成分「アリシン」は、黒ニンニクになる過程で、抗酸化力の強い「S-アリルシステイン」という物質に変化。
生のニンニクも抗酸化力のある食品として知られていますが、「黒ニンニクの抗酸化力は、生ニンニクの約1.3倍」。
生だと、アリシンの強い刺激で 胃の粘膜を荒したり、ニオイも気になる。
けれど、黒ニンニクの場合、成分自体が変化しているため、1日に数かけ食べても、胃が荒れにくく、ニオイも減少するのだという。
積極的に食べられるので、高血圧、動脈硬化、認知症、心筋梗塞など、様々な病気に効果的なのだとか。
「コレを食べることによって、お医者にかからなくても、すむ」と、桑田社長は胸を張ります。
自宅で作る方法は、後半で。
□ 牛乳とホエー

続いて向かったのは、福井県福井市。
そこには、熱中症や高齢者の身体作りにつながる健康法があるのだという。
おっと、たくさんの牛たちが、出迎えてくれましたよ。
ここは、「名津井牧場」。
30頭の乳牛が、飼育されています。
名津井萬さんは、82歳。
現役の酪農家なのだ。
重労働は、毎朝 5時半から始まります。
牛1頭につき 1日30キロ以上のエサを食べるので、なんと、毎日 1トン近くの量を与えねばならない。
1日2回する搾乳の際には、しゃがみ姿勢に。
それはまるで、スクワットのよう。
しかも、酪農家に休みはありません。
盆、正月、関係なし。
82歳でも、ハードな仕事を元気にこなしている、名津井さん。
なんと、骨密度が、20歳代の平均より上なのだとか。
同年代に比べれば、1.5倍もある。
日々の肉体労働を可能にしているのは、高い骨密度にあるようです。
その秘訣は、ある日課に隠されていました。
他にも、この季節の牛舎には、暑さという問題も。
牛の体温は、人間よりも高い 38℃前後。
さらに夏場は、焼けつくような日差しが、牛舎を照らします。
大型扇風機で風を送らなければ、温度は約40℃まで上昇。
熱中症になりかねない。
にもかかわらず、名津井さんは、暑さにもへっちゃらです。
暑さの中で作業できるのには、ある秘密が。
作業を終えたら、新鮮な牛乳でリフレッシュ。
仕事の後の一杯も、日課なのだとか。
実は、これこそ、1つ目のゲンキの秘訣。
牛乳は、骨粗しょう症予防に適した飲み物。
豊富なカルシウムはもちろん、それを骨へと定着させるリンが、理想のバランスで含まれているんです。
名津井さんの驚異の骨密度は、「肉体労働でかかる骨への適度な刺激」と、この「牛乳」によるものだと考えられる。
さらに、猛暑に耐えられる理由もまた、牛乳に。
熱中症になりにくい条件の1つは、「たくさんの汗がかける身体」。
皮膚表面にかいた汗の気化熱で、体温調節ができる身体のこと。
その際、カギとなるのが、「血中の水分量」です。
実は、身体を動かした後に、牛乳を飲むと、血中の水分量が 7.6%増えるという研究結果がある。
牛乳のタンパク質の働きで、血中に水分を引き寄せる「アルブミン」が増えて、血中の水分量が増すのだ。
その結果、汗をかきやすい体質になり、体温調節機能も向上するんです。

汗は年齢とともに、かきにくくなるので、夏場の牛乳は 熱中症予防にピッタリ!
また、そのまま飲む他にも、牛乳の活用術が。
冷蔵庫から取り出したのは、黄色っぽい液体。
これも、ゲンキの秘訣なのだという。
名前を、「ホエー(ホエイ)」といいます。
分かりやすい例では、ヨーグルトの上澄みが、それ。
<ホエーの作り方>
(1) 鍋で温めた牛乳1リットルに対し、酢大さじ3杯を加える。
(2) 酸の作用で分離した 乳脂肪などの白い固形物を分離すれば、できあがり。

ホエーについても、白澤先生に聞いてみました。
「ホエーの中には、良質なタンパク質がたくさん含まれているんですね」
「このホエータンパク質は、非常に消化吸収がよくて、筋肉の増強効果があったり、疲労回復効果があるので、非常に健康的な タンパク供給源だと考えられます」
<ホエーの健康効果>
・タンパク質が豊富。
・消化吸収の効率が良い。
・筋肉増強。
・疲労回復。
・低カロリー。
・無脂肪。
・糖尿病予防(糖の吸収を抑える働きがある)。
ホエーは吸収率が高いので、アスリートのサプリメントにも使用されているのだとか。
つまり、ホエーの摂取で、加齢に伴う筋肉の減少を防ぐことができるのだ!
味の面では、ヨーグルトのような香りと酸味が特徴。
名津井さんの家では、ホエーを飲むだけでなく、料理にも使っている。
奥さんは冷たい牛乳が苦手なのですが、ホエー料理なら、おいしく食べられます。
みそ汁は、「水:ホエー」が「2:1」。
豆ごはんは、2合の米を、180ccのホエーと水で炊く。
ご飯に足りない「リジン」を補ってくれるので、必須アミノ酸 9種類を、バランスよく摂取できます。
味や香りを邪魔しないホエーなら、どんな料理にもマッチ。
栄養を底上げしてくれるのだ。
牛乳パワーが、ギュ~ッと詰まっている。
(ぎゅうにゅうだけに)
□ 黒ニンニクの作り方
家庭でも作ることが可能です。
<黒ニンニクの作り方>
(1) 炊飯器に、ニンニクを生のまま入れる。
(2) 保温機能で、加温。熟成を促す。
(3) ムラなく熟成するように、1日から2日おきに、ニンニクの位置を入れ替えましょう。
(4) 10日から1か月ほどで、完成

炊飯器に、ニオイがつく可能性があります。
なので、専用の炊飯器を用意した方がよさそう。
□ ヨーガ

最後に向かった場所は、千葉県は成田市。
ここに、3人目のゲンキマイスターが。
農家のお嫁さん、溝口優子さんです。
以前は都内でOLをしていたそうですが、7年前に結婚。
農家に嫁ぐことに。
今は、ご主人と二人三脚で、有機農業を行っています。
この日の作業は、太陽の下で、草むしり。
屈みながらの作業になるので、腰に負担がかかりそうだ。
と、優子さんに動きが。
前屈?
ストレッチかな?
よく見ると、足を伸ばしてから、前屈のポーズをとってる。

実はこれ、「ヨガの動き」なんです。
腰痛予防に、ヨガを取り入れている。
農作業中のヨガで、下半身への負担を解消しているのだ。
専門家の見解を聞いてみましょう。
松浦整形外科の 井上留美子 院長。
「溝口さんのように、日常生活の中で ヨガのようなストレッチや筋トレ、全身運動を入れることで、腰痛予防につながっていくと思います」
「腰痛が起きる前に、身体を作っていくことは、すごく重要だと思います」
同じ姿勢が続いていると感じたら、疲労がたまる前に、滞った血流を促すことが大切なんです。
さらに、ヨガの健康効果は、それだけじゃない。
実は結婚してから、ご主人もヨガを開始。
結果、約20キロのダイエットに成功した。
結婚前 96kg だったのが、現在は 77kg。
ご主人の感想。
「ヨガをしていると、普段使わない筋肉を使ったりして新鮮だったりとか、結婚前より若返ったような気がしますね」
ヨガは、普段使わない筋肉を使うため、代謝がアップするのだ。
なので、ダイエット効果が期待できる。
さらに、ご主人をスリムにさせたのが、農家の嫁ならではの「野菜レシピ」の数々。
結婚前、ご主人は、外食ばかりだったという。
野菜は、ほとんど食べてなかった。
そこで優子さんは、「野菜をメインにしながらも、満足できる料理は何か?」と考え続けました。
1回の食事の中で、味が単調にならないように、「塩味」「醤油味」「お酢の味」「味噌の味」と、味のバリエーションができるような献立を考えた。
すると、ご主人は、自然と痩せていったそうです。

最後に、スタジオで、肩こり解消ヨガが紹介されました。
<肩こり解消ヨガ>
(1) 右腕を、顔の前で、まっすぐに立てます。
(2) 左腕を、右腕の下から通して、手のひらを合わせる。
(3) 鼻から息を吸いながら、両腕をゆっくりを上げましょう。
(4) その状態でゆっくりと、鼻で5回呼吸してください。
(5) これを、左右の腕を変えて行う。

肩甲骨が動いていることを意識して、肩に力が入らないようにしてください。


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