「糖尿病・インクレチン関連薬/ためしてガッテン」

副作用が少ないうえに血糖値を下げる効果が高い、そんな糖尿病の新薬がアメリカにあるそう。

それがついに、日本にも上陸。

あるお医者さんは、革命的だと話しました。

患者さんの負担を劇的に軽減するばかりか、糖尿病を完治させる可能性まであるといわれます。

それはいったい、どんな薬なんでしょう?


12月8日放送の「ためしてガッテン」より、「血糖値を下げたい人へ 効果最速の秘策SP」からのメモ書きです。





ガッテン流!脱・糖尿病の新ワザ NHKためしてガッテン





糖尿病治療の問題点

スーパージョッキーなどで活躍していた、たけし軍団のグレート義太夫さん。

15年前に糖尿病になってから、食生活に注意するなどしていたのですが、あることから糖尿病を悪化させてしまいました。

その原因は、自覚症状がないこと。

当時、義太夫さんは、大量の薬を処方されていました。食事の前後に飲み薬、朝と夜にはインスリン注射と、計8回も、薬を使わねばなりません。

当初は飲み忘れをしないように気をつけていましたが、飲んでも飲まなくても効果を実感しません。

そういうこともあって、薬を飲み忘れることが多くなってしまいました。

自覚症状はないものの、糖尿病は少しずつ悪化。医師の叱責がプレッシャーになり、病院への足も遠のきました。

そしてとうとう、腎不全にまで。


実は、こういう例は多いのだそう。

糖尿病患者さんとその予備軍を合わせると、全国で2210万人いるといわれます。

(糖尿病予備軍:糖尿病の可能性を否定できない人。空腹時血糖値110以上126未満)

そして、そのうち治療を受けている人というのは、3割ほど。

しかも、このうち半数は、何らかの理由で治療を中断してしまうといいます。


自覚症状がないため、薬をやめてしまうんですね。日々の忙しさも、あるだろうし。

また、前述のように、毎朝毎夜のインスリン注射、食前食後の薬と、たいへんな労力が。それを続けるのは、たいへんです。


さらには、飲んだら飲んだで、たいへんなことになる場合も。

血糖値を下げる薬を服用するため、例えば、食事を摂っていないのに薬を注射したり服用すると、低血糖状態になってしまうこともある。

重篤な場合は、低血糖で意識が混濁してしまう場合もあるようです。


薬は続けねばならず、また、使い方にも注意せねばなりません。

このようなことがあるので、薬を使うことを、ためらってしまうそうなのです。



しかし、期待されている新薬は、この問題を解決してくれるらしい。

その新薬は、安全ゾーンに血糖値を収めてくれるため低血糖が起きない

また、投与回数が、1日1回~2回でいい


これなら、安全に、また負担も少なく、続けられそう。




生みの親は、ドクトカゲ?

新薬が生まれる きっかけになったのが、アメリカドクトカゲ

え? 毒で、トカゲ?


 Google画像検索:アメリカドクトカゲ(爬虫類が苦手な人は、注意!)


砂漠というエサの少ない環境で暮らし、しかも動きが遅いアメリカドクトカゲは、食べられる時に大量に食べておく必要があります。

でも、たくさん食べたから血糖値が急上昇するかというと、そうはならない。空腹時と食べた後でも、ほとんど変わりません。


人間の場合、食事を摂ると、体の中で分解され、糖になる。糖になって血液中を回り、そこですい臓が血液中に糖が増えたと察知して、インスリンを分泌します。で、そのインスリンが、糖を細胞の中にしまってくれる。

アメリカドクトカゲの場合、食事を摂った途端にすい臓が目覚め、インスリンを出す準備をしてくれる。そして血液中の血糖値が上昇すると、即座にインスリンを分泌するため、血糖値がほとんど上がらないのです。

進化の過程で、血糖値が上がらない仕組みを身につけたんですね。

アメリカドクトカゲは、口の中に前もって血糖値が上昇することを知らせる「お知らせ物質」を作る器官を持っているのです。


実は人間も、この「お知らせ物質」を持っているのだそう。

ただし、口の中にはありません。あるのは、小腸。人間の場合は、小腸で、血糖値が上昇しますよという「お知らせ物質」を出す。


糖尿病の人の場合、すい臓が目覚めるスピードが遅いのだそう。また、インスリンの量も少ないため、どうしても血糖値が上がってしまう。

そこで、新薬の登場です。

トカゲのお知らせ物質を薬にして血液中に入れておくと、すい臓は常に目覚めた状態に!

しかも、うれしいことに、人間のお知らせ物質はすぐに分解されるのですが、新薬(アメリカドクトカゲのお知らせ物質)は、なかなか分解されません。だから、1日1回か2回で、大丈夫。

新薬を服用すると、すい臓は目覚めた状態になるので、適切に血糖値をコントロールしてくれる。低血糖の副作用も、起きない。




その名は、インクレチン関連薬

すい臓を目覚めさせてくれる「お知らせ物質」は、“インクレチン”というホルモン。すい臓のインスリン分泌力を高める作用があります。

インクレチン関連薬のメリットとしては、以下のようなものが。

・高血糖の状態が短くなる
・低血糖の副作用なし
・1日1~2回の服用でOK


持続性がある上に、非常に細やかに血糖値を調節してくれます。


現在、1週間に1回注射すれば効果が持続するような薬も、開発中なのだとか。



糖尿病は治らないといわれます。

その理由は、糖尿病になると、すい臓のインスリンを分泌する“β細胞”というものがだんだんと疲弊してきて、減少するから。

ただ、インクレチン関連薬を2週間投与されたマウスは、β細胞が保護されているという実験結果が。

まだ実験段階ですが、人間にも同じような効果があるかもしれないと、期待が込められています。


インクレチン関連薬に関する、注意点

これはあくまでインスリンの分泌を促進する薬なので、1型糖尿病患者の方や、2型でも病歴の長い患者さんなど、インスリンの分泌が落ちている患者さん、インスリンの補充が不可欠な患者さんには、使用できない。

また、この薬剤は、今までの糖尿病治療薬と併用した場合、組み合わせによるのですが、低血糖が起きることも。

なので、必ず糖尿病の専門医の方と相談の上、使用を。




肥満に注意

糖尿病の患者さんや予備軍、その半数は、肥満が原因だといわれます。

肥満解消が、糖尿病予防につながるのは、みなさんも御存知の通り。

でも、分かっちゃいるけど、なかなかできない。

その主な理由は、目標が高すぎること

完璧にやろうとして、結果、何もしない。あるいは、続かない。

つまり、努力のしすぎ、なのです。


最近の研究で分かったのは、今の体重から4%減らすだけで、多くの場合、血糖値は改善するということ。

目標を体重の4%にするだけで、予備軍のおよそ6割が減量に成功。

ダイエットの方法は、食事をちょっと減らすとか、運動をちょっと増やすとか、それは自由。

ただし、できる範囲のことを、継続する。

できないことをわざわざしようとしたり、続かないことを目標にするのではなく、ちょっとずっとやる。


ところで、なぜ、わずかな減量で、血糖値は下がるのでしょう?

理由は肝臓にありました。

肝臓は、糖の貯蔵タンク。肥満の多く人は、肝臓が糖を脂肪に変えて、貯えている。

そうなると肝臓が脂肪でいっぱいになって、血液中の糖を取り込む能力が落ちてしまう。

結果、血糖値は上がってしまいます。

でも、肝臓の脂肪は、手放しやすい。減らせやすいのだそう。

少しの減量で肝臓の脂肪が減るので、糖を取り込む能力が復活!

なので、血糖値が下がると。




測るだけで、血糖値が下がる?

糖尿病の3大治療といえば、食事に運動、そして薬。

でも、最近、そこに第4の治療が加わろうとしているという話が。


何とそれは、血糖値をはかるだけというもの。

え? はかるだけで、下がるの?


食事の内容と血糖値を、グラフで記入する。

すると、今の血糖値の状態が目に見えます。

何をどれくらい食べるとどうなるか、だんだんと分かってくる。

急上昇した時は反省したり、抑えられた時は喜んだり、そうしながら、だんだんとコントロールできるようになる。

記録することで、達成感を感じることができるし、モチベーションも上がります。

そうすることで、治療してもらう意識から、自分で予防する意識になり、治療に前向きになる。


この方法は、初期の患者さんや、予備軍の方に、効果的なのだそう。



 番組HP → 血糖値を下げたい人へ 効果最速の秘策SP : ためしてガッテン - NHK

 → 日本糖尿病学会





糖尿病の最新治療―夢の新薬・夢の新治療 (よくわかる最新医学)







副作用がなく服用回数も少なくて済むということですから、患者さんにとっては朗報ですね。

ただ、生活改善にも、ちょっと注意した方がよさそう。

そして、“ちょっと”がいい。

これは何でもそうですが、“ちょっと”を“ずっと”で、生活改善。

それでいろいろと、変わりそう。





糖尿病治療ガイド〈2010〉




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tag : ためしてガッテン 糖尿病 ダイエット 生活習慣病


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50歳代に突入し、健康の話題を口にすることが多くなりました。老眼が始まったり、白髪もチラホラ。筋肉痛は、2~3日遅れる。

老化は止められないけど、緩やかにしたい。できるだけ健康でいたい。できれば、生活を楽しみたい。そういう気持ちで、情報を集め、分かりやすく記録に残しています。

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