太らない秘密と腸内細菌バクテロイデス/これがカラダの新常識(1)
テーマは、「若さと美」。
<ダイエット>
1日 7000kcal食べても太らない女性、三宅智子さん。
太らないカギは、腸内細菌にあった。
「ビフィズス菌」と「バクテロイデス」。
短鎖脂肪酸の力。
<ヤセ菌を増やす方法>
ラッキョウとオートミール(えん麦)を食べる。
水溶性食物繊維がオススメ。
<腸の筋トレ>
消化の悪いものを食べる。
縄文人健腸法&料理。
お刺身とワカメの葉っぱ包み、縄文式 ネバネバあえ。
2016年3月23日放送、「これがカラダの新常識 若さと美のヒミツ」からのメモ書き Part1 です。

□ 太らない秘密と腸内細菌

女性誌の数は、およそ「90」。
力を入れているテーマは、「若さと美」についてだ。
どうしたら、痩せるの?
若返りたい!
そんな要求に応えるために、今夜は「カラダにまつわる新常識」を、NHKが紹介してくれました。
テーマは、3つ。
「ダイエットの新常識!」
「美肌の新常識!」
「快眠の新常識!」
司会は、フットボールアワーの 岩尾望さん(女子力高し)と 後藤輝基さん(ツッコミ力高し)。
ゲストは、白石加代子さん(美白)、藤吉久美子さん(肌力)、松本明子さん(笑ってストレス解消)、三浦理恵子さん(毎日続ける)、おかもとまりさん(出産後も体重維持)。
解説は、3人のスーパードクターだ。慶應義塾大学教授の伊藤裕 先生(代謝・メタボリックシンドロームの専門家)、金沢医科大学准教授の 赤澤純代 先生(女性外来のエキスパート)、東京農工大学准教授の 木村郁夫 先生(腸内細菌の研究者)。
ナレーションは、三石琴乃さん(セーラームーン、のび太のママ)。
まずは、「ダイエットの新常識」から。
女性の胃の大きさは、空腹時で、約100ミリリットルほど。
これが、ごはんを食べると、約2リットルにまで膨らみます。
およそ20倍ですね。
でもでも、それではすまない女性がいるんです。
大食いタレント、フードファイターとして有名な、三宅智子さん。
飲食店「銀座みやけ家」を経営する社長さんでもある。
なんと、彼女は1日に、7000kcalも食べちゃうのだ。
これは、トンカツに換算すると、約15枚。
そんな彼女ですが、身長は152cmで、体重42kg。
スリムです。
三宅社長の食事は、1日1回。
夜にまとめて摂るのだとか。
7000kcalは、一般的な女性の3.5日分に相当します。
そんなに食べてるのに、どうして太らないのだろう?
東海大学の 高原太郎 教授に協力していただき、三宅さんの胃を調べてみました。
特大のおにぎり30個を食べてもらい、「シネMRI」で、変化を見てみる。
すると、胃はどんどん膨らんで、こんなになっちゃった。
最終的に、胃袋が上半身の大半を占めています。

食事した直後は、まるで妊婦さんだ。
高原先生の解説。
「お腹がパンパンになったら痛いはずなんですけれども、三宅さんは、まだ食べられるって おっしゃってましたね」
「そうすると、フードファイターという方たちは、この胃の伸展する力、能力がすごく高くて、伸びやすいものでできているんだろうなと思いました」
しかし、不思議ですね。
これでなんで、太らないの?
その理由の多くは、謎のままなのだそう。
でも、そんな中で、1つ発見が。
太らない秘密の1つが、腸で見つかったんです。
それが何かといえば、「腸内細菌」。
人間の腸の中には、数百種にものぼる腸内細菌が住んでいるんです。
その数は、約100兆あまり。
この腸内細菌の中に、人を太らせない細菌がいることが、最新の研究から分かってきました。
それが、「ビフィズス菌」と「バクテロイデス」。
名づけて、「ヤセ菌」だ。

三宅さんの腸内細菌を、日本人の平均と比べてみました。
すると、ビフィズス菌、バクテロイデスともに、割合が多かったんです。
でも、ヤセ菌が人を太らなくさせるって、どうしてなんだろう?
東京農工大学の 木村郁夫 先生に、教えてもらいましたよ。
腸内細菌は、人間が食べたものをエサにして、様々な物質を放出しています。
その中で、ヤセ菌が出すのが、「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」。
腸内で作られた短鎖脂肪酸は、血管を通り、全身の脂肪細胞へと届けられます。
そもそも、肥満は、どう起こるのでしょうか?
脂肪を細胞が取り込み、どんどん巨大化。それが肥満なんですね。
細胞の数自体は増えませんが、1つ1つが膨らむんです。
そして、短鎖脂肪酸があると、この脂肪の取り込みをブロックしてくれるってわけ。
このおかげで細胞は巨大化せず、肥満を防いでくれるのでした。
木村先生いわく、「短鎖脂肪酸は腸内細菌が作る天然の脂肪を防ぐ薬」。
三宅さんに特別多かった、「ビフィズス菌」と「バクテロイデス」。
これが太らない秘密だったようです。
□ ヤセ菌を増やす

ビフィズス菌とバクテロイデスは、誰の身体の中にもあります。
ただ、量・比率に、個人差があるようですね。
では、増やすには、どうしたらよいのでしょう?
どうも、「ヤセ菌を増やすには、正しいエサが必要」らしいですよ。
腸内細菌のエサとは、我々の日々の食事。
食事を変えると、腸内細菌はどのように変わるのか?
岩尾さんが身をもって体験してくれました。
ヤセ菌のエサにしたのは、この2つ。
「らっきょう」と「オートミール(えん麦)」。
岩尾さんには、2週間、この2つを食べてもらいました。
結果はというと、ビフィズス菌の割合は増えたものの、バクテロイデスの割合は減っちゃいました。
でも、短鎖脂肪酸を作る別の菌は、増えていた。
全体としては、健康にいい方向に、腸内細菌は変わっているようです。
大事なのは、続けること。
ペットのように、腸内細菌にも、毎日エサをやり続ける。
ヤセ菌の大好物は、「食物繊維」。
しかも、「水溶性」です。
100gあたりの食物繊維の表。

水溶性食物繊維の方が分解しやすく、短鎖脂肪酸を作りやすい。
オススメは、ラッキョウ、ヒジキ、海苔、ゴボウ、納豆、オートミール、切り干し大根など。
海藻類、根菜類、発酵食品に多く含まれます。
□ 腸の筋トレ

腸内細菌だけでなく、腸そのもののパワーも高められないのでしょうか?
「腸を筋トレすれば、若く健やかなカラダに!」
腸を筋トレって、どうやるの?
実は、食べ物が消化されている間、人間が消費するエネルギーは 25%増加するのだそう。
腸を動かす筋肉をトレーニングすることは、若さと健やかさにつながるんです。
でも、肝心の方法は?
「消化の悪いものを食べる」
消化の悪いものを食べると、筋肉が強まり、粘膜にもよいのだという。
ホルモンも出やすくなって、腸内細菌にもよい。
「縄文人健腸法」
縄文人が食べていたのは、魚や貝、キノコやドングリ、栗、山芋など。
季節ごとの食材を手間をかけずに摂るという食生活でした。
消化の悪いものを食べる → 腸がよく動く → 腸の筋トレに
<健腸料理>
伊藤裕先生が、縄文人に学ぶお手軽「健腸料理」を教えてくれましたよ。
「お刺身とワカメの葉っぱ包み」
ワカメと刺身を、シソやエゴマで巻いて食べる。
味付けは、ごま油と塩だけ。

<縄文式 ネバネバあえ>
食材は、もずく、ナメコ、山芋、いくら。
(ナメコは湯通ししてください)

山芋には、男性ホルモン・女性ホルモンのもとになる成分 DHEAが多く含まれます。
別名、山のウナギ。
というわけで、こうなります。
「痩せたいなら、腸を鍛えろ!」



続いては、「美肌の新常識」について。
[関係する記事]
→ 「犯人はパンと胆汁? 下痢&ピー腹 対策」
→ 「潰瘍性大腸炎と腸内細菌移植療法」
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