爪の病気 ハーフ&ハーフ ネイル 盲腸や脾臓は必要?/ゲンキの時間


今回のテーマは、「身体の不思議」


爪は何のためにあるの?

伸びやすい季節は?

爪半月と健康の関係。

半分が白いと注意! ハーフ&ハーフ ネイル。


盲腸は切っていいの?

虫垂の役割。


走ると脇腹が痛くなる理由。

原因は、脾臓。


のどぼとけ(喉仏)は、女性にもあるの?

飲み込む力と誤嚥。

簡単チェック&対策。



ドクネット:順天堂大学 医学部 総合診療科 助教 志賀教克 先生。

ゲンキリサーチャー:深沢邦之。



2016年2月28日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 爪で病気が のどの違和感 大丈夫? ~ 身体のナゾ大解剖」「ツメで分かる病気&喉で肺炎」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 身体の不思議




爪に関する不思議


ササミ
今週のテーマは、「身体の不思議」について。


口を開けた時、両脇にある、「扁桃(へんとう)」

「扁桃腺(へんとうせん)」とも呼ばれます。

この扁桃は、子どもの頃は ウイルスや菌を吸収し その侵入を防ぐなど、身体の免疫力を担っている。

けれど、成長するにつれ、扁桃以外の免疫機能が発達するため、無くても支障がない臓器とされているのだとか。





爪は何のためにある?


東京都は千代田区にある、東京逓信病院。

副院長で皮膚科部長の 江藤隆史 先生に、教えていただきます。


指の骨というのは、わずかですが、指先まで到達していません。

この骨がない指先の部分にも、硬くフタをして、力を入るようにしているのが、爪なんですね。


爪の役割=指先に力を入れるため


爪があるから、物がつかみやすいんです。

ちなみに、漢字の「爪」は、「手を上からかぶせて 下にあるものをつまむ手の形」から成り立っているのだそうな。


爪の役割



爪というのは、皮膚の一部。

「爪母(そうぼ)」という場所で作られ、1日に 約0.1mm 伸びるといわれています。



このような爪ですが、伸びやすい季節があるのは、ご存知でしょうか?


 爪が伸びやすい季節は、夏


理由は、代謝・血流がともによくなり、細胞が活発になるため。




爪は末端にあるため、身体の影響を受けやすく、爪を見れば、その時の健康状態が分かるといいます。


 爪の縦線は、老化現象


若い時は、爪がツルツル。

しかし、老化現象によって、ほとんどの人に、縦線が現れます。

これは爪を作る爪母が、老化の影響で、爪を均一に作ることができなくなり、場所によって厚みに差が生まれるためだと、考えられている。


同じ線でも、爪の横線は注意

原因は、ストレス、肝臓や腎臓などの病気の疑いも。

早めに、病院で検査しましょう。


爪の横線




爪でよく聞くのが、「下の半月があると健康」だという話。


爪半月


爪半月が大きいほど健康だという噂も。


江藤先生の見解は、こうです。

「健康そうな人に白いの(爪半月)が多いような気もしたけど、いろいろ調べると、そんな関係ない」


というわけで、爪半月が大きいと健康というのは、単なる都市伝説なようですね。



ただし、爪の根元ではなく爪自体が変色している場合は 要注意!

半分が白く変色しているのが特徴の、「ハーフ&ハーフ ネイル」


ハーフ&ハーフ ネイル


血流の異常などが原因で、主に 腎不全患者に よく見られます。


爪の先が褐色に、中央部分は白くなり、爪半月がなくなるのは、肝疾患、心不全、糖尿病などの症状だという。


ハーフ アンド ハーフ ネイル



爪から病気のサインを察知するためにも、普段から自分の爪の状態を知っておくことが大切です。




盲腸は必要?


ササミ
続いては、「盲腸」について。



盲腸は 切っても大丈夫?


東京都は文京区にある、順天堂大学 医学部。

総合診療科の 志賀教克 助教に、教えていただきました。

「虫垂(ちゅうすい)に何らかの原因で炎症が起こって、虫垂炎を生じたものを、昔の方々は、盲腸になったと言っていました」


昔は画像診断ができなかったため、虫垂炎を発見することが難しく、盲腸まで炎症が及んでから発見されることが多かったため、「盲腸」と呼ばれるようになったのだとか。



言葉を変えます。

虫垂は 切っても大丈夫?


虫垂にはリンパ組織があるのですが、そこが 「IgA」 という抗体を作っていて、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)というものを制御して整える役割を担っています。


無用の長物とされていた虫垂ですが、近年の研究により、腸内細菌のバランスを保つために重要な役割を果たしていることが、判明したんですね。


以前は、虫垂炎になれば、すぐに虫垂を切除と考えられていました。

しかし今では、初期治療として、抗生物質で殺菌することも多くなっているそうです。




脇腹が痛くなる理由


ササミ
走っていて、脇腹が痛くなることが、ありますよね。

あれは、なぜなのでしょうか?



走ると脇腹が痛くなる理由


原因は、マイナーな臓器にあるようですよ。


それは、「脾臓(ひぞう)」

脾臓とは、左の脇腹、胃の裏にある臓器です。

血液を蓄える貯蔵庫としての働きに加え、古い赤血球を破壊する役割を持っている。


走るなどして運動すると、血液を全身に送り出そうと脾臓の収縮が激しくなるため、脇腹が痛くなるんです。




昔から使われる「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」という言葉。

その五臓とは、心臓、肺臓、肝臓、腎臓、脾臓。

脾臓も入っているんですね。

ただ、仕事が地味で、小さくて、日常生活にあまり影響しないため、他の臓器に比べ、目立たないようです。



そんな脾臓ですが、血液疾患などの場合は、摘出しても支障がない臓器と言われてきました。

ところが、近年、研究が進み、その存在が見直されてきたといいます。

脾臓は、従来の働きに加え、免疫に重要なリンパ球を多く蓄えていることが判明。

そのリンパ球の数は、なんと、全身の約1/4


どうしようもない理由で 脾臓を取られた方の場合、感染症にすごく弱くなるそうです。
 



ドクネット


順天堂大学 医学部 総合診療科 助教の 志賀教克 先生に、教えていただきます。


赤血球や血小板などが病的に壊される病気があります。

その場合、脾臓を摘出することで症状が改善される。


ただ、脾臓を取ると、特に 肺炎球菌にかかった場合、影響が。

脾臓を取られた人の場合、そうでない人に比べて、20倍以上 命のリスクを伴うそうです。

ただし、脾臓を摘出した場合でも、5年に1回、肺炎球菌ワクチンを打つことで、リスクを下げることができる




<親知らず>


抜くことが多い親知らずですが、残しておくことによって、親知らずの前の歯を抜くことになった場合に、代わりに活かすという方法が、見直されてきているらしい。
 



ノドにまつわる不思議


ササミ
最後は、ノドについて。



女性にも「のどぼとけ」はあるの?


「のどぼとけ」は、ノドの上部で 声帯の前に位置する軟骨。

のどぼとけは 声帯を支える役割をしているため、男女問わず、存在しています。


のどぼとけの男女差


ちなみに、のどぼとけの大きさは 男性ホルモンが関係しているとされ、性的アピールの象徴とも考えられているのだとか。




街では、「年をとると むせやすくなる」との声が。


なぜ、年をとると、むせやすくなるの?


ノドには、「喉頭蓋(こうとうがい)」があります。

喉頭蓋はふだん開いたままですが、飲み込む時は、口に入ったものが気管に入らないよう、フタをして、食道へと流す役割があるんです。


年齢を経るにしたがって、飲み込む力は、どうしても衰えてきます。

すると、「誤嚥(ごえん)」をする可能性が。

通常、食べ物や唾液は、食道を経て、胃に送り込まれます。

しかし、喉頭蓋が誤作動すると、謝って気管に入ってしまうことがあるんですね。


年をとると飲み込む力が弱くなり、誤嚥が発生。

その誤嚥が、むせさせるのです。




なぜ、飲み込む力が衰えるのか?


口の中に物が入ると、脳から信号を受け取ることで、喉頭蓋が反応し、物が飲み込まれるようになっています。

しかし、脳からノドへの信号が遅れたり、筋肉の動きが衰えることで、飲み込む力が弱くなってしまうんです。



誤嚥を起こすと、胃ではなく、気管から肺の中に菌が入る可能性もあり、大きな病気に発展することも。

それが、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」

誤嚥が原因で死に至る恐れもある病気です。

高齢者の肺炎の多くが、これに当てはまる。



<誤嚥性肺炎の対策法>


とにかく、口の中をきれいにすること。

口の中の菌を減らしておけば、仮に誤嚥したとしても、リスクは減らせます。


40歳以上の人は、食後の歯磨きをしっかり行うよう、心がけましょう。

また、唐辛子や黒コショウを料理に使うのも、効果的


唐辛子や黒コショウの香りは、飲み込む時に重要な役割をする神経伝達物質の分泌を、促進。

誤嚥を起こしにくくしてくれるそうですよ。




<飲み込む力のチェック>

唾(つば)を3回 飲み込むのに かかる時間を測定する。


30秒以上かかる場合は、飲み込む力が衰えているため、誤嚥を起こしやすい。



誤嚥対策としては、よくしゃべったり、よく笑ったりして、日常的に ノドや首あたりの筋肉を使うといいそうです。



身体というのは正直で、何らかのサインを出しているもの。

「何だこれ?」と思うことがあったら、携帯やスマホで写真を撮っておくとよいそうです。

それを病院に持っていくと、診断の役に立ちます。





ウソの健康常識に殺されないための50の正解



安保徹の食べる免疫力―美・医・食同源 病気にならない最新の食事セラピー (特選実用ブックス COOKING)






[関係する記事]

 → 「お風呂OK 汗NG? インフルエンザ対策」

 → 「危険な二重あご 誤嚥性肺炎とゴックンテスト」
 → 「誤えんに注意 + 料亭のおかゆ」




関連記事


tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 健康の新常識 皮膚科


<スポンサードリンク>


web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ







プロフィール (Who is)

荒巻ケンコー

 

管理人 : 荒巻ケンコー

50歳代に突入し、健康の話題を口にすることが多くなりました。老眼が始まったり、白髪もチラホラ。筋肉痛は、2~3日遅れる。

老化は止められないけど、緩やかにしたい。できるだけ健康でいたい。できれば、生活を楽しみたい。そういう気持ちで、情報を集め、分かりやすく記録に残しています。

おいしい食材や簡単料理にも、興味あり。


過去の病気 : 腰痛(椎間板ヘルニア 手術暦あり)
現在の病気 : 花粉症。  

最新記事一覧(サムネイル画像付き)
【老いとは?】 アップデート 【育菌に欠かせないもの】 Nov 28, 2023
【忘れる効果】 塗り絵で集中=快眠 【友野なお】 Apr 06, 2023
【ノーマン・カズンズ】 笑いで痛みを吹き飛ばした人 Apr 01, 2023
【昔話05】 王様と魔法の小鳥 【モンゴル童話】 Mar 29, 2023
【2024年のワタシへ】 侮葛に倒さる Mar 26, 2023
タグ リスト
  

 

  
食べ物   
      
認知症   
  
肩こり   
  
胃腸   
   
睡眠   
  
   
  
高血圧   
 
眼科   
  
糖尿病   
 
便秘   
 
掃除   
 
冷え性   
 
美容   
 
長寿   
  
皮膚科   
 
脳卒中   
 
ヨガ   
 
肝臓   
  
心臓   
  
癒し   
  
頭痛   
 
栄養素   
 
花粉症   
   
腎臓病   
 
熱中症   
 
がん   
 
目次   
   
   
 
バトン   
 
かゆみ   
 
下痢   
  
Diet7   
   
痛風   
   
洗濯   
  
更年期   
 
   
 
   
 
お茶   
  
   
 
弁当   
   
運動   
 
老い   
  

カレンダー
10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリ
アーカイブ
 ためしてガッテンの
 アーカイブ 過去記事


 → 2011年 前半
 → 2011年 後半

 → 2012年 1月~3月
 → 2012年 4月~7月
 → 2012年 8月~12月

 → 2013年 1月~3月
 → 2013年 4月~6月

 → 食べ物・料理

 [全記事表示]

にほんブログ村 にほんブログ村へ

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

検索フォーム Google

↑ 記事が見つからない時、こちらをどうぞ。
Google
注目記事 [1]
注目記事 [2]
忍者



注目記事 [3]
食べ物の記事
注目記事 [4]
ダイエット 痩身
検索フォーム FC2
FC2拍手ランキング
RSSリンクの表示
リンク
FC2カウンター


QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

にほんブログ村