鼻づまりの原因 鼻甲介とネイザルサイクル/ためしてガッテン(前編)
今週のテーマは、「鼻づまり」。
ペットボトルで、簡単に解消。
原因は、鼻甲介(びこうかい)。
優秀だけど、腫れて休憩。
ネイザルサイクルとは?
2016年2月17日放送の「ためしてガッテン」より、「鼻づまりがスッキリ! 開通SP」からのメモ書き、その前編です。

□ ペットボトルで解消?

今回のテーマは、「鼻づまり」。
花粉症や慢性鼻炎など、鼻がつまっちゃう人は多いようです。
長いと、つらいですよね。
寝にくかったりするし。
そこで今回は、鼻づまり大研究。
簡単に鼻がスッキリする方法や、悪くない鼻づまり、新しい鼻洗浄(鼻うがい)の方法などを、紹介しちゃいます。
まずは、これ。
<ペットボトルを使った鼻づまり解消法>
詰まっている鼻とは逆の脇の下に、ペットボトルを挟むだけ。
およそ20秒ほどで、効果が感じられるそうです。
その理由は、後半で。
鼻が詰まっている感じでモノマネされる山瀬まみさんですが、実際は、こんな感じなのだだそうです。
「苦しい時は、時々ありますよ」
「点鼻薬というものを常備していまして、それをやると通るので、それは使ってますけど、世間が思っているほど、詰まってはいない」
さて、わずらわしい鼻づまりですが、「あってよかった」というものも、あるそうです。
逆にいえば、「ないと困る」。
こりゃ、どういう意味なのでしょうか?
鼻づまり治療のスペシャリスト、東京慈恵会医科大学の 鴻信義(おおとり のぶよし)教授。
あってよかった鼻づまりについて、教えていただきました。
「もともと人間の鼻は、詰まるのも仕事なんですね」
「ですから、あなたの鼻も、毎日詰まっています」
そう言われたのは、ガッテンのADさん。
「鼻息鏡(びそくきょう)」という器具で、1日中、鼻の通りを測ることになりました。

普段から鼻呼吸できており、鼻詰まりはないというADさん。
結果は、いかに。
あれ?
1日中、鼻は通っているようですね。
先生は「あなたの鼻も、毎日詰まっています」と言ったのに…。
その前に、「鼻づまり」といいますが、何が詰まっているのでしょうか?
鼻水?
まさか、鼻くそ?
□ 鼻づまりの真犯人

まずは、徹底調査から。
協力してくださるのは、鼻の専門医、川野健二 先生(鼻のクリニック東京)だ。
臨時の診療所を開き、鼻づまりの人に来ていただきました。
さて、何が詰まっているのでしょう?
って、何もない。
鼻水もゴミも、ありませんねえ。
川野先生が、教えてくれました。
「鼻づまりの原因は、鼻水ではなくて、これです」

鼻の奥に、砂肝みたいなものが。
これは、「鼻甲介(びこうかい)」というヒダ。
鼻甲介が腫れることによって、鼻づまりが起きるのです。
先ほどのADさんの、実験結果。
鼻息鏡をよ~く見ると、だんだんと見えてきましたよ。
鼻の通り具合は、1日の中で、変動しています。
<あってよかった? 鼻甲介の仕事>
さて、鼻甲介ですが、左右についています。
鼻の入り口から、2センチぐらいのところにあるのだそう。
これが腫れることで、鼻がつまる。

鼻甲介の仕事を知るために訪れたのは、銭湯のサウナ。
鼻をクリップで閉じて、鼻甲介の働きをストップさせます。
すると、どうなるか?
ありゃ、そうとう苦しそうです。
クリップを外すと、安堵の笑顔に。
じゃあ、寒いと、どうなんだろう?
お次は、製氷店の冷凍庫の中へ。
鼻をクリップで閉じ、マイナス21℃を体験。
口の中が、すごく冷たくなりました。
鼻で呼吸しないと、こうなっちゃうようですね。
鼻甲介は、長いもので、片方に3本ずつあります。
奥に向かって伸びている格好。
実は、鼻甲介は、空気の通り道を形作ってるんです。
冷たい空気が入ってきた場合、鼻甲介があることで、すぐに、あっためられます。
また、熱い空気が入ってきた場合は、あっという間に温度を下げてくれる。

<鼻甲介の働き>
肺が呼吸しやすい温度・湿度に、空気を整えてくれる。
空気と接する面積を増やし 空気をあたためたり、鼻水を出して 空気に湿度を与えてくれる。
ゴミも、8割カット。
外から入ってくるゴミを 粘膜で捕まえて、肺への侵入を防いでくれる。
ちなみに、鼻水の量は、1日に 1リットルから1.5リットル。
これを作り出すのも、鼻甲介なのだ。
さてさて、こんな優秀な鼻甲介くんなのに、なぜ、腫れちゃうんだろう。
それは、休憩のため、だという。
鼻甲介は、腫れることで空気の通り道を減らし、休憩していると考えられている。
ADさんの実験に、話を戻します。
実はあれ、右が通っている時と、左が通っている時があったんですね。
詰まっているけど、交互に入れ替わっていたわけだ。
左右の鼻甲介が、交代で休憩する。
これを繰り返しているのです。

なるほど、鼻づまりは、あって当たり前。
鼻甲介がちゃんと働くために、必要なものだったんだ。

そうなんです。
左右交互に休憩している場合は、何の問題もない。
これを、「ネイザルサイクル」と言います。

ネイザルサイクルによる鼻づまりは、なくてはならない鼻の機能なんです。

ガッテン! ガッテン!
後編に続きます。
後編は、
「噂の検証、点鼻薬で悪化する? 薬剤性鼻炎」
「睡眠や子どもの発達との関係」
「簡単! 新 鼻うがい」。
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