「男と女の更年期障害、女性ホルモンとエストロゲン、/カラダのキモチ」
ほてり、のぼせ、イライラ、うつ状態、しびれ、頭痛、腰痛、動悸、息切れ、めまい、物忘れ、不眠、不安感。
身体の症状から精神的なものまでありますが、これらはすべて更年期の症状なのだそうです。
11月14日放送の「カラダのキモチ」より、「上手に乗り越えよう! 大研究! 男と女の更年期」からのメモ書き。

□ 更年期とは? 更年期障害とは?
女性の閉経は、およそ50歳。その前後5年、45~55歳を更年期というそうです。
更年期はすべての女性に訪れるのですが、その期間に現れる日常生活に支障をきたすほどの症状を特に、更年期障害と呼びます。
更年期障害の原因は、3つあるらしい。
1つは、女性ホルモンの低下。
もう1つは、本人を取り巻く環境の問題。
3番目に、気質要因といって、何でも真面目にやる人はなりやすいとも。
つらい症状があっても相談できず、一人で悩んでいる女性は多いそうです。
そして今は、男性の更年期も注目されているのだとか。
□ 更年期の症状とエストロゲン
更年期には様々な症状が重なり合い、その重さも個人差が大きい。
人によっては、生活を一変させるほどだといいます。
ある女性は47歳の時に、突然、身体が鉛のように重くなったといいます。
日中は何とかこなすものの、夕食後は身体がだるくて動けなくなり、そのまま2~3時間寝てしまうという日々が続いた。
その他にも、動悸や肩こり、ヒザの痛み、物忘れや、気分がすぐれず不安になるなどの症状が出た。
ご本人は、「出口のないトンネルのような気がしました」と振り返ります。
更年期に詳しいお医者さんによると、以下のようなことがあるらしい。
女性ホルモンは自律神経系をコントロールする。なので、それがなくなると、自律神経のコントロールが不安定になってしまう。そして、自律神経失調症が出る。
女性ホルモン“エストロゲン”を支配しているのは、脳の視床下部や脳下垂体。性成熟期は視床下部や脳下垂体からの エストロゲンを分泌せよという指令に卵巣が反応し、エストロゲンが分泌されます。しかし、更年期に入って卵巣の機能が低下すると、エストロゲンを分泌せよという指令に卵巣が応えられず、エストロゲンの分泌が低下してしまう。これによって、ホルモンバランスが崩れてしまうそうなのです。
一般に、エストロゲンの分泌低下は40代から起こりはじめ、閉経を境に、がくんと減少する。
ホルモンバランスが崩れると、視床下部はパニックに陥り、視床下部が中心となっている自律神経にも乱れが生じてしまう。これが身体症状や精神症状として、現れると。
エストロゲンは気分を明るくするホルモンでもあるらしく、それが抑えられると、人によってはうつ症状が出ることも。
先の女性は婦人科を受診して検査をしたところ、ホルモン量がゼロ近くまで減少していたことが判明したそうです。
原因は、女性ホルモンだったんですね。
そこではじまったのが、ホルモン補充療法。欠乏している女性ホルモンを補い、身体の急激な変化を防いで、症状を軽くする治療法です。
幸いにも、この女性は、効果がすぐに現れました。次の日の目覚めから、一変したそうです。嘘のように、疲れと だるさがとれた。
□ 男性にもある更年期
近年、男性の更年期が注目されているといいます。
男性の厄年前後、40歳過ぎから65歳くらいまで、10人に1人くらい、男性更年期症状を体感している人がいるのだそうです。
女性の場合は閉経と共にエストロゲンがゼロに近くなりますが、男性の場合は、加齢と共に徐々に減少します。したがって、身体の異変もゆるやか。
しかし、ここにストレスが加わると、男性ホルモンが急激に減少し、様々な症状が現れる。
例えば、月曜日になると会社に行きたくない、仕事に行くのが億劫だ、そういったブルーマンデーという症状があります。また、休みの日にどこにも行かなくて、家でゴロゴロするのが非常に増えたりする。
男性の場合、ホルモンの低下だけではなく、社会的なストレスが大きく影響していると言われているのだそう。
気になる方は泌尿器科へと、番組では呼びかけられていました。(男性は婦人科へ行くわけにはいかないから?)
□ 更年期で注意すべきこと
更年期で問題となるのが、それと気づきにくいこと。
なので、いろんな科を受診して、それでも原因が分からず、困ってしまうことも。
ある女性は42歳の時に、突然症状が現れたそうです。朝、目が覚めて頭を動かした瞬間に、激しいめまいに襲われた。天井がグルグルと回転し、吐き気も伴うほどです。
あまりの症状に、救急車で病院へ。めまいを止める薬や点滴を行い、1週間ほど入院しました。
その後、脳の病気を疑ってMRI検査を受けましたが、異常なし。原因が分からず不安になり、精神的にも追いつめられたといいます。
そんな中、耳鼻科と並行して受診していた女性漢方外来で、そろそろ年齢的にも一度 ホルモンの検査をしてみましょうと、提案される。
その結果分かったのが、閉経後と同じくらいまでホルモン量が急激に低下していたこと。
激しいめまいは、女性ホルモンの低下による更年期症状だったのです。
症状がいろいろあるので、更年期とは気づきにくいんですね。
また、人によっては、45歳よりも前に現れることがあるので、気づきにくいのかもしれません。
□ 更年期の症状と、注意したい病気
更年期の症状
・のぼせ、ほてり
・めまい、不安感
・頻尿、排尿異常
・肩こり、腰痛
・皮膚の乾燥、発汗
・食欲不振、吐き気
・しびれ、知覚過敏
エストロゲンの減少が及ぼす影響
・骨量の減少 → 骨粗しょう症
・悪玉コレステロールの増加 → 動脈硬化
・高血圧 → 脳梗塞、心筋梗塞
また、何事も真面目に一つの事をきちんとやる人はなりやすい、とも言われているそうです。
逆に、いい意味で適当に流す事のできる人は、なりづらい。
ちなみに、ホルモン補充療法ですが、乳がんのリスクが高まったり、喫煙者は血栓ができやすくなることもある、などの注意点があるそう。
□ 夫婦で乗り切る更年期
番組のゲストは、おしどり夫婦としても知られる、船戸順さんと岩井友見さん。
実は、お二人も、更年期を経験しておられる。
岩井さんが更年期になったのは、35歳の時。旦那さんが肺の手術をして、看病していました。仕事が終わると病院へ向かい、看病を続ける毎日。当時はレギュラー番組も多く、仕事と看病に時間をとられ、きちんと食事を摂る時間もなかったといいます。
病院でおにぎりを食べるような毎日でしたが、検査すると、中性脂肪の値が500に。コレステロール値も、300になったといいます。
めまいと吐き気、さらに冷えに苦しんだ。そして、そうしているうちに、生理が止まった。
それでお医者さんに尋ねたところ、更年期ではないかと。
過度のストレスと過労、栄養の偏りによるストレス性の無月経や卵巣機能不全だったのではないかと、スタジオに来られたお医者さんは解説しておられました。
若くても、ストレスや無理なダイエットが原因で、更年期のような症状が現れることがあるそうです。
岩井さんは不眠などの症状にも悩まされましたが、ホルモン治療を行い、改善したとのこと。
そして旦那さんの船戸さんも、一時、男性の更年期症状と思われるものが出たらしい。
ある日突然、セリフが覚えられなくなったと、船戸さんは振り返ります。人の名前が覚えられなくなったので、それを何度も口に出して、覚える。夜寝る時も名前を口に出し、ああ大丈夫だと確認する。でも、夜中に目をさまし、誰だったか? と思い出そうとするのですが、思い出せない。そうしているうちに、日課だった新聞も、読めなくなった。
これも、更年期の初期の症状で、よくあることらしい。
船戸さんと岩井さんが経験から語る 更年期を乗り切る方法は、できるだけ話をすることだといいます。
これは脳を刺激するし、コミュニケーションにもいいらしい。
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
□
更年期というのは言葉ではよく聞きますが、たいへんなんですね。
また、それと気づきにくいというのが、余計にしんどくなるのかな。
気持ちは若くても、身体が変化したりして、そのギャップがいろいろと生むのかも。
ひょっとしたら、ホルモンバランスのせいで、いろいろと悩んだり苦しんだりしている人がいるかもしれません。
心当たりがある人は、女性なら婦人科、男性なら泌尿器科を、受診するのもいいかもしれませんね。
身体の症状から精神的なものまでありますが、これらはすべて更年期の症状なのだそうです。
11月14日放送の「カラダのキモチ」より、「上手に乗り越えよう! 大研究! 男と女の更年期」からのメモ書き。

□ 更年期とは? 更年期障害とは?
女性の閉経は、およそ50歳。その前後5年、45~55歳を更年期というそうです。
更年期はすべての女性に訪れるのですが、その期間に現れる日常生活に支障をきたすほどの症状を特に、更年期障害と呼びます。
更年期障害の原因は、3つあるらしい。
1つは、女性ホルモンの低下。
もう1つは、本人を取り巻く環境の問題。
3番目に、気質要因といって、何でも真面目にやる人はなりやすいとも。
つらい症状があっても相談できず、一人で悩んでいる女性は多いそうです。
そして今は、男性の更年期も注目されているのだとか。
□ 更年期の症状とエストロゲン
更年期には様々な症状が重なり合い、その重さも個人差が大きい。
人によっては、生活を一変させるほどだといいます。
ある女性は47歳の時に、突然、身体が鉛のように重くなったといいます。
日中は何とかこなすものの、夕食後は身体がだるくて動けなくなり、そのまま2~3時間寝てしまうという日々が続いた。
その他にも、動悸や肩こり、ヒザの痛み、物忘れや、気分がすぐれず不安になるなどの症状が出た。
ご本人は、「出口のないトンネルのような気がしました」と振り返ります。
更年期に詳しいお医者さんによると、以下のようなことがあるらしい。
女性ホルモンは自律神経系をコントロールする。なので、それがなくなると、自律神経のコントロールが不安定になってしまう。そして、自律神経失調症が出る。
女性ホルモン“エストロゲン”を支配しているのは、脳の視床下部や脳下垂体。性成熟期は視床下部や脳下垂体からの エストロゲンを分泌せよという指令に卵巣が反応し、エストロゲンが分泌されます。しかし、更年期に入って卵巣の機能が低下すると、エストロゲンを分泌せよという指令に卵巣が応えられず、エストロゲンの分泌が低下してしまう。これによって、ホルモンバランスが崩れてしまうそうなのです。
一般に、エストロゲンの分泌低下は40代から起こりはじめ、閉経を境に、がくんと減少する。
ホルモンバランスが崩れると、視床下部はパニックに陥り、視床下部が中心となっている自律神経にも乱れが生じてしまう。これが身体症状や精神症状として、現れると。
エストロゲンは気分を明るくするホルモンでもあるらしく、それが抑えられると、人によってはうつ症状が出ることも。
先の女性は婦人科を受診して検査をしたところ、ホルモン量がゼロ近くまで減少していたことが判明したそうです。
原因は、女性ホルモンだったんですね。
そこではじまったのが、ホルモン補充療法。欠乏している女性ホルモンを補い、身体の急激な変化を防いで、症状を軽くする治療法です。
幸いにも、この女性は、効果がすぐに現れました。次の日の目覚めから、一変したそうです。嘘のように、疲れと だるさがとれた。
□ 男性にもある更年期
近年、男性の更年期が注目されているといいます。
男性の厄年前後、40歳過ぎから65歳くらいまで、10人に1人くらい、男性更年期症状を体感している人がいるのだそうです。
女性の場合は閉経と共にエストロゲンがゼロに近くなりますが、男性の場合は、加齢と共に徐々に減少します。したがって、身体の異変もゆるやか。
しかし、ここにストレスが加わると、男性ホルモンが急激に減少し、様々な症状が現れる。
例えば、月曜日になると会社に行きたくない、仕事に行くのが億劫だ、そういったブルーマンデーという症状があります。また、休みの日にどこにも行かなくて、家でゴロゴロするのが非常に増えたりする。
男性の場合、ホルモンの低下だけではなく、社会的なストレスが大きく影響していると言われているのだそう。
気になる方は泌尿器科へと、番組では呼びかけられていました。(男性は婦人科へ行くわけにはいかないから?)
□ 更年期で注意すべきこと
更年期で問題となるのが、それと気づきにくいこと。
なので、いろんな科を受診して、それでも原因が分からず、困ってしまうことも。
ある女性は42歳の時に、突然症状が現れたそうです。朝、目が覚めて頭を動かした瞬間に、激しいめまいに襲われた。天井がグルグルと回転し、吐き気も伴うほどです。
あまりの症状に、救急車で病院へ。めまいを止める薬や点滴を行い、1週間ほど入院しました。
その後、脳の病気を疑ってMRI検査を受けましたが、異常なし。原因が分からず不安になり、精神的にも追いつめられたといいます。
そんな中、耳鼻科と並行して受診していた女性漢方外来で、そろそろ年齢的にも一度 ホルモンの検査をしてみましょうと、提案される。
その結果分かったのが、閉経後と同じくらいまでホルモン量が急激に低下していたこと。
激しいめまいは、女性ホルモンの低下による更年期症状だったのです。
症状がいろいろあるので、更年期とは気づきにくいんですね。
また、人によっては、45歳よりも前に現れることがあるので、気づきにくいのかもしれません。
□ 更年期の症状と、注意したい病気
更年期の症状
・のぼせ、ほてり
・めまい、不安感
・頻尿、排尿異常
・肩こり、腰痛
・皮膚の乾燥、発汗
・食欲不振、吐き気
・しびれ、知覚過敏
エストロゲンの減少が及ぼす影響
・骨量の減少 → 骨粗しょう症
・悪玉コレステロールの増加 → 動脈硬化
・高血圧 → 脳梗塞、心筋梗塞
また、何事も真面目に一つの事をきちんとやる人はなりやすい、とも言われているそうです。
逆に、いい意味で適当に流す事のできる人は、なりづらい。
ちなみに、ホルモン補充療法ですが、乳がんのリスクが高まったり、喫煙者は血栓ができやすくなることもある、などの注意点があるそう。
□ 夫婦で乗り切る更年期
番組のゲストは、おしどり夫婦としても知られる、船戸順さんと岩井友見さん。
実は、お二人も、更年期を経験しておられる。
岩井さんが更年期になったのは、35歳の時。旦那さんが肺の手術をして、看病していました。仕事が終わると病院へ向かい、看病を続ける毎日。当時はレギュラー番組も多く、仕事と看病に時間をとられ、きちんと食事を摂る時間もなかったといいます。
病院でおにぎりを食べるような毎日でしたが、検査すると、中性脂肪の値が500に。コレステロール値も、300になったといいます。
めまいと吐き気、さらに冷えに苦しんだ。そして、そうしているうちに、生理が止まった。
それでお医者さんに尋ねたところ、更年期ではないかと。
過度のストレスと過労、栄養の偏りによるストレス性の無月経や卵巣機能不全だったのではないかと、スタジオに来られたお医者さんは解説しておられました。
若くても、ストレスや無理なダイエットが原因で、更年期のような症状が現れることがあるそうです。
岩井さんは不眠などの症状にも悩まされましたが、ホルモン治療を行い、改善したとのこと。
そして旦那さんの船戸さんも、一時、男性の更年期症状と思われるものが出たらしい。
ある日突然、セリフが覚えられなくなったと、船戸さんは振り返ります。人の名前が覚えられなくなったので、それを何度も口に出して、覚える。夜寝る時も名前を口に出し、ああ大丈夫だと確認する。でも、夜中に目をさまし、誰だったか? と思い出そうとするのですが、思い出せない。そうしているうちに、日課だった新聞も、読めなくなった。
これも、更年期の初期の症状で、よくあることらしい。
船戸さんと岩井さんが経験から語る 更年期を乗り切る方法は、できるだけ話をすることだといいます。
これは脳を刺激するし、コミュニケーションにもいいらしい。
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
□
更年期というのは言葉ではよく聞きますが、たいへんなんですね。
また、それと気づきにくいというのが、余計にしんどくなるのかな。
気持ちは若くても、身体が変化したりして、そのギャップがいろいろと生むのかも。
ひょっとしたら、ホルモンバランスのせいで、いろいろと悩んだり苦しんだりしている人がいるかもしれません。
心当たりがある人は、女性なら婦人科、男性なら泌尿器科を、受診するのもいいかもしれませんね。
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