痛くなる前に予防薬を飲む 頭痛体操&日記/ためしてガッテン

今週のテーマは、「頭痛」


片頭痛のメカニズム。

視床くんの役割。

薬が効かなくなる理由。


帽子や化粧で痛みが?

アロディニア(異痛症)とは?


予防薬は、痛くなる前に飲む。


ハリ治療。

日記(頭痛ダイアリー)の効果。



埼玉医科大学 神経内科 荒木信夫 教授の解説。



2015年10月14日放送の「ためしてガッテン」より、「あ! 薬を飲むその前に 頭痛を元から断つSP」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 片頭痛の予防薬




片頭痛のメカニズム


ササミ
頭痛対策は、人類の歴史と共に、あるようですね。


まずは、紀元前のエジプト。ワニの置物を頭に乗せてたらしい。

中世ヨーロッパでは、ドリルで頭に穴をあける手術。

ちょっと前の日本では、こめかみに梅干を。(おばあちゃんの知恵袋みたいな)


そして現代では、頭痛薬が主流。


でもな…効果がイマイチという方々も。

悩みは深いようですね。

想像してください、頭を始終、万力で締め付けられている姿を。



でも、ここで朗報。

埼玉医科大学 神経内科の 光藤尚 先生が、教えてくれました。

「頭痛そのものを起こりにくくしてくれる、体質を変えてくれるような、治療法があることが、分かってきました」


というわけで、今週は、頭痛の新治療法を、大紹介しちゃいますよ。



ゲストの ビビる大木さんは、片頭痛で仕事を休んだ経験があるのだそう。

「こんなに苦しいの?」というほどだったとか。

今までにないような恐ろしい痛みで、吐き気まであった。



さて、頭痛の歴史に戻りますと、1899年に大きな動きが。「アスピリン(アセチルサリチル酸)」が、ドイツのバイエル社より発売されたんです。

2000年には、「トリプタン」という新しい薬が世に出ました。片頭痛の特効薬として、ガッテンでも紹介されましたよね。


そして、2015年、ついに画期的な新薬が。

キーワードは、「痛くなる前に」

さてさて、どんなものなんでしょうか。




頭痛の中でも、特に痛みが強くて悩んでいる人が多いのが、「片頭痛」です。

まずは、そのメカニズムから。


<片頭痛のメカニズム>

脳の中にある血管の周りには、神経が取り巻いています。

何らかの原因で血管が広がって、神経を刺激する。

これによって痛みが生じると、考えられています。


でも、どうして、血管が広がったら、頭痛を感じるようになるのでしょうか?


ここで登場したのが、「視床(ししょう)くん」

脳にあるこの視床くんは、体のいろんなところで受ける様々な刺激を、いったん自分で受け止めるんです。

それから、脳に知らせる。いわば、大脳皮質への中継基地なんですね。


頭痛薬というのは、痛みが視床に伝わる前にブロックするもの。


これを踏まえて、体験談に続きます。




薬が効かない?


[体験談(1)]

長く頭痛に悩まされてきた女性、Aさん。

始まりは中学生の時で、ズキズキした痛みが走った。

この頃は、市販の薬で、抑えることができたのだという。


しかし、頭痛は、少しずつ悪化。

おでこを冷やしながら授業を受けたり、保健室で休ませてもらったり、時には、あまりのつらさに帰宅することも。

頭痛薬では、抑えられなくなってしまいました。

当時は、朝起きるたびに、憂鬱になったという。



[体験談(2)]

同じく、片頭痛に悩んできた、Bさん。

40歳の頃に、頭痛が始まりました。


徐々に、頭痛の回数や頻度が増加。

仕事を早退せねばならない日もありました。


当時出たばかりの特効薬トリプタンを服用したのですが、なぜか、効かない。

やがて、月の半分は寝込むまでになってしまった。

それが3年も続いたのですから、たまりません。

生きてることさえ、つらくなってしまいました。





効いていた薬が効かなくなる。その時、頭の中では、何が起きているのでしょうか?


上に書いたように、痛みはまず、視床くんに集まります。

何度も何度も続く、頭痛。

それが繰り返されるため、視床くんにダメージが蓄積されてしまうんですね。

ボロボロになった視床くんは、薬で痛みを弱めても、痛みを感じるようになってしまうんです。


頭が痛い → 薬を飲む

頭が痛い → 薬を飲む

頭が痛い → 薬を飲む

頭が痛い → 薬を飲む


この間、いわば、視床くんは、1回ずつ殴られている。(あくまで、例えですが)

1回なら、大丈夫。

2回でも、まあ大丈夫。

でも、何回も何回も殴られているうちに、視床くんはどうにかなってしまいます。

そうなると、薬で弱めた痛みでも、「アイタタタ!」と苦しむことになっちゃうんです。




しかも、問題は、これだけではありません。

視床が痛みに襲われているうちに、意外な症状まで。



[体験談(3)]

重い片頭痛を患っていた女性、Cさん。

ひどい時は、帽子をかぶることさえ、できませんでした。

痛すぎて、かぶることができない。



[体験談(4)]

10年以上、片頭痛に悩んでいる、Dさん。

髪留めを取った際、髪がうなじに触れただけで、皮膚がすごく痛むのだという。

髪が動くだけで、頭皮に、ピリピリとした痛みが。



[体験談(5)]

同じく、片頭痛にお悩みの、Eさん。

お化粧しただけでも、痛みが出るのだという。





これらの症状、片頭痛が重くなると出てくるサインで、「アロディニア」という。

普通だったら感じないはずの刺激を、痛みとして感じてしまう。

片頭痛の方の中には、思い当たる人が、けっこう多いそうですよ。


ちょっとの刺激が、ものすごい痛みに。

ダメージを受け続けた視床くんが、敏感になってしまっているようです。


となれば、視床くんに回復してもらうしかありませんよね。

さて、そのためには、どうすればいいんでしょう?




痛くなる前に


ササミ
視床くんに回復してもらう方法。

そのカギが、「痛くなったら♪」ではなく、「痛くなる前に」なんですね。


それは何と、「痛くなる前に、薬を飲む」だった。


ただし、注意!

痛くなる前に飲む薬は、従来の頭痛薬ではありません。


詳しくは、この後で。



メカニズムですが、痛くなる前にあらかじめ飲んでおくことで、視床くんへの攻撃をブロック。

前は、薬を飲むまでに、視床くんは何回かダメージを喰らっていました。

それが、なくなるというわけ。

この間に、視床くんは、だんだんと回復することができます。




荒木信夫先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

埼玉医科大学 神経内科の 荒木信夫 教授です。

最新の頭痛ガイドラインの作成委員長なんですよ。



飲むのは、片頭痛の予防薬。

視床くんに届く前の、頭痛の一番最初のところを抑えるんです。


片頭痛の予防薬は、痛くなくても毎日服用する。

これで、頻繁な頭痛が治まるようになってきます。


ただし、時間がかかるという特徴も。

2か月くらい飲まないと、効果が出ないのだそう。

なので、きちんと飲み続けることが大切になる。


注意) 従来の頭痛薬は、痛みが起きた時に服用するものです。

予防薬とは、また別。




<頭痛の予防薬が勧められる人>

・痛みが月に2回以上。

・日常生活に支障が出る。

・アロディニア。



かなり強い痛みが、月に2回以上ある人。学校や会社を休んだりと、日常生活に支障をきたしている人。

そういう人は、予防薬を飲んだ方がいいそう。

また、アロディニアの症状がある人は、トリプタンが効きにくいそうです。


(予防薬は、人によって、効果の弱い場合もあります。服用に際しては、医師の指示に従ってくださいね)


頭痛の回数が月に1回。1回でも軽い場合。

また、鎮痛剤やトリプタンでよくなる場合。

そういう人は、あまり心配しなくていいとのこと。



片頭痛の予防薬ですが、ある程度回復したら、服用をやめてもいいそうです。

お医者さんの指導のもと、ゆっくりとやること。


なお、予防薬に詳しいのは、「頭痛専門外来」「神経内科」「脳外科」など。




ササミ
頭痛を元から断つ予防薬があります。

痛くなる前に服用すること。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




頭痛体操


ササミ
次は、薬以外の予防法を紹介。

日常に行えば、頭痛から解放される。

さらに、筋肉のコリからくる、緊張型頭痛にも、効き目が。



最先端の治療法を集めた、頭痛の診療ガイドライン2013。

ここには、予防薬以外にも、頭痛を起こらなくするための技が、たくさん掲載されています。


まずは1つ目。

日本頭痛学会の前理事長、埼玉精神神経センター 埼玉国際頭痛センターの 坂井文彦 センター長に、教えていただきますよ。

坂井先生がおっしゃるに、「片頭痛の重症度は、中指で分かる」のだそう。

首の後ろの方を押して、痛みがある人は、片頭痛が進んでいる場合が、多いのだそうです。


片頭痛のチェック


とても痛かった人は、これから慢性化する可能性が。

なので、できるだけ早く、片頭痛が悪くならないような治療をする必要がある。


そこで坂井先生が、自宅でもできる方法を紹介してくれました。


<頭痛体操(1)>

(1) 腕を上げて、足を少し開きます。

首は正面を向け、動かさないこと。

(2) 首を正面に固定したままで、体を左右に回してください。

運動時間の目安は、2分。



頭痛体操(1)



<頭痛体操(2)>

(1) リュックサックを背負うようにして、腕を前に回す。

(2) 次に、洋服を脱ぐようにして、腕を後ろに回す。



頭痛体操(2)


要注意!

片頭痛の人は、頭痛がある時に、決して行わないでください。


頭痛がある時に体操すると、悪化してしまいます。

痛くない時に、やってください。




ハリと日記


さらには、こんな取り組みや研究も。



[体験談(6)]

3年前から片頭痛に悩んでいる男性、Fさん。

Fさんは、プロのバリトン歌手なんだそう。

しかし、歌っている時でさえ、頭痛に襲われることも。

立っているのも つらくなる時さえ、あるのだという。

市販薬は一時的には効くのですが、一時しのぎが精一杯。


そんなFさんですが、今、新しい治療を始めている。

それが、「ハリ(鍼)治療」

頭痛を予防する方法として、ガイドラインでも推奨されているんですよ。


こめかみや、アゴ、首筋などに、ハリを打つ。

神経を刺激して、痛みに反応しやすいのを、元に戻すのだそう。

(痛みの伝わりやすさを抑える)


埼玉医科大学 東洋医学科 山口智 講師は、こうおっしゃいました。

「かなり難治性の片頭痛に対して、ハリ治療で発作の予防が可能であるということが、明らかになっております」

これまで70人の調査では、ひと月平均 6日以上あった片頭痛が、2か月後には 2日に減少した。



[体験談(7)]

高校生の頃から頭痛に悩んでいる女性、Gさん。

頭痛薬も効かないほどの重症だった。

食べられない、飲めない、吐いて、痛くて、寝込んでしまっていた。


Gさんは、病院から勧められて、1年前から、ある日記をつけるようになりました。

それが、「頭痛ダイヤリー」

どんな時に頭痛がしたか、記録していきます。

すると、頭痛が起きやすいタイミングが、分かってくるんですね。


Gさんの場合、土日のホッとした時に起きやすいことが、分かりました。

日記を見ると、仕事が休みの土日に集中しています。


そこでGさんは、家でのんびりするのではなく、予定を作って出かけたり、家の大掃除をするようにしました。

すると、楽になったそうです。寝込むことも、もうない。




片頭痛の場合、人それぞれ、「誘因(ゆういん)」というものがある。

日記を見ることで、誘因(頭痛の原因)を把握。それを意識して避けることで、頭痛の日数を減らすことが可能に。


ある人は、暑い日に、頭痛が起きていました。

なので、暑さを避けることで、予防した。


別の人は、人混みに入ると、起こっていた。

なので、人混みを避けるようにしました。


人によっては、チョコレート、ワイン、チーズなどを食べると、頭痛が生じるケースも。

強い光も、片頭痛の誘因になることがある。



なお、頭痛ダイヤリーは、日本頭痛学会のホームページで、ダウンロードできます。

 → https://www.jhsnet.org/dr_medical_diary.html





今週の色紙


「痛くなったら♪」ではなく、

「効かなくなったら♪」

薬が効かなくなったら、すぐに病院へ。





NHKためしてガッテン 2015年 11 月号 [雑誌]



慢性頭痛の診療ガイドライン 市民版


 





エノキ
なるほど、「痛くなったら飲む」では、繰り返すうちに、視床くんにダメージが溜まっちゃうわけか。

ササミ
だから、予防薬を飲んで、ダメージをブロック。

視床くんを保護して、回復してもらう。

エノキ
メカニズムが解明されると、新しい治療法が生まれるんですな。





次回は、ぬめりだけスープに、ぬめり無しバージョンも。

「驚異の! ぬめりパワー ナメコとろふわ百変化」。





NHKためしてガッテン 「骨筋力」で若返る!



慢性頭痛の診療ガイドライン〈2013〉






 → 「めまい 耳鳴り 不眠の原因は、片頭痛」
 → 「天気痛に酔い止め薬&痛み日記」




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