【鼻づまり解消】 1日に作られる量は? 蒸しタオル効くの? 【ゲンキの時間】


今回のテーマは、「鼻水・鼻づまり」


ラーメンを食べると、どうして出るの?

ティッシュをつめるのも、すするのも、ダメ。


鼻詰まりに効くのは?

 (a) 蒸しタオルを顔にあてる。
 (b) ペットボトルを脇の下にはさむ。
 (c) 足湯。


危険なタイプ、好酸球菌性副鼻腔炎。

ドクネット、東京大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科 近藤健二 先生の解説。



2015年2月22日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~たれる・つまるを一挙解消!~ 鼻のハテナに答えます!」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 鼻水・鼻詰まり




鼻水の疑問


ササミ
実は今、新しいタイプの「危険な鼻水・鼻づまり」が急増しているのだとか。

花粉症でも 蓄のう症でもない、危険な鼻づまりとは、どういうものなんでしょう?



まずは、クイズから。


Q1) 1日に作られている鼻水の量は、次のうちどれでしょう?

 A:牛乳ビン1本 200ml
 B:ペットボトル1本 500ml
 C:牛乳パック1本 1リットル







正解は、「C:牛乳パック1本 1リットル」

その半分は鼻を加湿し、すぐに蒸発します。

もう半分は、自然に飲み込まれているそう。





<鼻水の疑問>


疑問に答えて下さるのは、東京大学医学部付属病院の、耳鼻咽喉科講師、近藤健二 先生。


まずは、鼻の構造から。

鼻の奥には、「鼻腔(びくう)」と呼ばれる空間があります。


鼻腔


鼻腔の表面は、粘膜に覆われていて、鼻腺(びせん)という分泌器官が多く分布している。

この鼻腺で作られる粘液と、粘膜からにじみ出る水分が合わさったものが、鼻水なんですね。



鼻水の役割は、大きく分けて、2つある。

 (1) 空気の加湿と加温。

 鼻から吸い込まれた空気に湿気や温度を与え、肺に適切な空気を送ります。

 (2) 異物の排除。

 鼻に入った異物を包み込み、体内に運び、適切な処理をする。


花粉やウイルスが粘膜にくっつくと、その刺激が脳に伝わり、異物を排除するために、自律神経を通じて、鼻水を作るように指令が出されます。

風邪や花粉症で鼻水がたくさん出るのは、このため。



[ラーメンを食べると、どうして鼻水が出るの?]


温度や湿度の変化も、鼻の粘膜への刺激になるんです。

ラーメンの湯気が鼻に入ると、この刺激により、鼻水を作れと、脳から指令が出される。

原因は、ラーメンの湯気による温度や湿度の変化なのでした。




花粉症の時はサラッとしているのに、風邪の時はドロッとしている。


[鼻水の質や色が変わるのは、どうして?]


色や質が変わるのは、鼻水の成分の違いによるもの。

風邪をひいたり、ばい菌の感染が起こると、鼻水の中に、白血球がたくさん集まってくる。

白血球の数が多い時、鼻水は黄色っぽくなって、粘り気の強いものになる。




大事な場面で鼻水が出てきて、困ったことありませんか?


[急に出てくる鼻水を、止める方法はないの?]


鼻水が止まらないので、ティッシュをつめる。この行為は、ダメなのだそう。

ティッシュをつめただけでも、鼻の粘膜に傷がつき、出血することだってある。


でも、鼻水をすするのは、もっとダメ。

鼻をすすると、鼻の奥に鼻水がたまって、ひどい時は、耳にまで入ってしまう。

中耳炎を起こす可能性だって、あるそうなのです。


鼻水が出てきたら、止めたり すすったりしないで、かむことを心がけること。


鼻をかむ時の注意点は、強くかみすぎないこと

強くかむと、耳に強い負荷がかかり、鼓膜が破れたり、中耳炎になることも。




鼻づまり


ササミ
鼻がつまって眠れない時など、つらいですよね。

そもそも、鼻づまりの正体って、何なんでしょう?

スッキリさせる方法は、ないものでしょうか?



鼻づまりは、鼻水がつまっているのではありません。

鼻の粘膜が腫れて、つまっているんです。

これは、通路を狭くして異物をブロックしようとする、制御反応。



鼻づまりをスッキリさせる方法は、時々、耳にしますよね。

 (a) 蒸しタオルを顔にあてる。

 (b) ペットボトルを脇の下にはさむ。

 (c) 足湯。



番組では、どれが一番効果的なのか、実験してみた。

チェックに使われるのは、「鼻息鏡(びそくきょう)」です。

鼻息を出し、ミラーのくもり具合で、通気度を確かめる。


鼻息鏡



(a)は、40℃のお湯で絞ったタオルを、鼻にあてます。

(b)は、ペットボトルを、つまっている鼻の反対側の脇にはさむ。

(c)は、42℃のお湯に足を入れる。




さあ、結果はどうなる?



最初に鼻が通ったのは、(a)の蒸しタオル。37秒でした。

これは、鼻の粘膜の温度が高くなったことで、血流がよくなって、腫れがとれたため。


2番目に通ったのは、(c)の足湯。記録は、2分。

足の感覚の神経が刺激されると、自律神経の影響で、鼻の粘膜の腫れがとれるのだそう。

これは、靴下を多目に履き、足を温めることでも、同じ効果が得られる。


ペットボトルも、6分43秒で通りました。

これも、交感神経の影響。

脇の下にペットボトルをはさむと、そこにかかった圧力で、鼻の交感神経が刺激されて、反対側の鼻の粘膜が縮むらしい。

(鼻がつまっている時に横になって寝ると、上側の鼻が通るのも、同じ効果)



今回の結果は、体調や個人差による影響も、あるのでしょう。

ただ、この3つの方法は、どれも効果が期待できるようです。




ドクネット


引き続き、近藤健二 先生が教えてくれます。



[鼻水がしょっぱいのは?]


これは、鼻水が血液から作られているため。

血液には塩分が1%入っていて、鼻水になる時に塩分が移行するので、しょっぱく感じる。




[ラーメンでは鼻水が出るのに、蒸しタオルでは出ないのは?]


温度変化の急激さという点で、差がある。

ラーメンの湯気などは、急に温度が上がるので、刺激が強く、鼻水が出やすい。




市販の点鼻薬を長く使い続けるのは、よくないそう。

いい薬ではありますが、長く続けていると、反動で鼻が腫れてくるという副作用も。

説明書をよく読み、用法と用量を守って、使用すること。
 



危険な鼻づまり


ササミ
花粉症だと思っていたら、別の病気であることも。



「急性副鼻腔炎(きゅうせい ふくびくうえん)」


鼻の穴の周りには、「副鼻腔」と呼ばれる空洞があります。

「前頭洞(ぜんとうどう)」「篩骨洞(しこつどう)」「上顎洞(じょうがくどう)」が、それ。

容量は全部で、50mlほど。


健康な人の副鼻腔は空洞なのですが、そこに鼻水がたまってしまうのが、副鼻腔炎という病気。

慢性と急性があり、合わせて 毎年 1500万人が、かかるのだという。


副鼻腔炎の主な原因は、ばい菌やウイルスの感染です。

風邪などの菌が粘膜に炎症を起こし、鼻と副鼻腔をつなぐ通路がふさがれて、副鼻腔で作られる鼻水がたまってしまう。

いわゆる「蓄のう症」ですね。



ある方は、急性副鼻腔炎を患い、やがて、食べ物のニオイがしなくなった。食事していても、何を食べているか分からない状態に。

実はこの時、たいへんなことが起こっていました。

白血球の一種である好酸球が鼻の粘膜に集まり、副鼻腔炎を起こしていたのです。


「好酸球菌性副鼻腔炎」

好酸球菌は、本来、体を守る免疫機能を持ちます。けれど、この好酸球菌が増殖してしまうと、鼻腔内に炎症を起こしてしまう。

増殖する原因はアレルギーが多く、花粉症から併発するケースも増えているのだとか。


従来の副鼻腔炎は、体の外から入ってくる菌の感染が原因です。

しかし、新型では、もともと体内にある白血球の一種・好酸球が原因。

そのため、治療法も、まったく異なるんです。


特徴的な症状は、「鼻茸(はなたけ)」

鼻腔内の粘膜が炎症を起こし、キノコ状にふくらんだ水ぶくれができる。

これが鼻をつまらせ、ニオイまで奪ってしまいます。


鼻たけ


好酸球菌性副鼻腔炎は、重症化すると、気管支炎や肺炎を引き起こすことだってある。



従来の副鼻腔炎と、好酸球菌性のもの。

その違いを見分けるには、どうしたらいいのでしょう?


鼻水を調べれば、分かるそうです。

鼻水に含まれる好酸球の数を調べることで、状態が把握できる。




<好酸球菌性副鼻腔炎の治療>

抗アレルギー剤とステロイド点鼻薬を使う。

鼻茸が大きい場合、内視鏡による手術を行うケースも。




早く診断できれば、それだけ治療も、早く開始できます。

それが、重症化を防ぐことにも、つながってくる。

咳(せき)や痰(たん)が長く続く人で、ニオイがしにくくなったら、耳鼻咽喉科を受診してください。








[感想]


エノキ
冬は冬で鼻がつまるし、春になったら花粉症。

鼻づまりに悩まされることが多くなりました。

ササミ
蒸しタオル、足湯、ペットボトル。

自分に合う解消方法が見つかると、助かりますね。

エノキ
つまったら、さっそく試そう。









[関係する記事]

 → 「鼻ポリープと鼻茸は、醤油でチェック」

 → 「花粉症に 舌下免疫療法」
 → 「花粉症対策 舌下減感作療法」



関連記事


tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 鼻の病気 花粉症


<スポンサードリンク>


web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ







プロフィール (Who is)

荒巻ケンコー

 

管理人 : 荒巻ケンコー

50歳代に突入し、健康の話題を口にすることが多くなりました。老眼が始まったり、白髪もチラホラ。筋肉痛は、2~3日遅れる。

老化は止められないけど、緩やかにしたい。できるだけ健康でいたい。できれば、生活を楽しみたい。そういう気持ちで、情報を集め、分かりやすく記録に残しています。

おいしい食材や簡単料理にも、興味あり。


過去の病気 : 腰痛(椎間板ヘルニア 手術暦あり)
現在の病気 : 花粉症。  

最新記事一覧(サムネイル画像付き)
【老いとは?】 アップデート 【育菌に欠かせないもの】 Nov 28, 2023
【忘れる効果】 塗り絵で集中=快眠 【友野なお】 Apr 06, 2023
【ノーマン・カズンズ】 笑いで痛みを吹き飛ばした人 Apr 01, 2023
【昔話05】 王様と魔法の小鳥 【モンゴル童話】 Mar 29, 2023
【2024年のワタシへ】 侮葛に倒さる Mar 26, 2023
タグ リスト
  

 

  
食べ物   
      
認知症   
  
肩こり   
  
胃腸   
   
睡眠   
  
   
  
高血圧   
 
眼科   
  
糖尿病   
 
便秘   
 
掃除   
 
冷え性   
 
美容   
 
長寿   
  
皮膚科   
 
脳卒中   
 
ヨガ   
 
肝臓   
  
心臓   
  
癒し   
  
頭痛   
 
栄養素   
 
花粉症   
   
腎臓病   
 
熱中症   
 
がん   
 
目次   
   
   
 
バトン   
 
かゆみ   
 
下痢   
  
Diet7   
   
痛風   
   
洗濯   
  
更年期   
 
   
 
   
 
お茶   
  
   
 
弁当   
   
運動   
 
老い   
  

カレンダー
10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリ
アーカイブ
 ためしてガッテンの
 アーカイブ 過去記事


 → 2011年 前半
 → 2011年 後半

 → 2012年 1月~3月
 → 2012年 4月~7月
 → 2012年 8月~12月

 → 2013年 1月~3月
 → 2013年 4月~6月

 → 食べ物・料理

 [全記事表示]

にほんブログ村 にほんブログ村へ

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

検索フォーム Google

↑ 記事が見つからない時、こちらをどうぞ。
Google
注目記事 [1]
注目記事 [2]
忍者



注目記事 [3]
食べ物の記事
注目記事 [4]
ダイエット 痩身
検索フォーム FC2
FC2拍手ランキング
RSSリンクの表示
リンク
FC2カウンター


QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

にほんブログ村