歯の着色にPMTC、コンポジットレジン治療/健康カプセル! ゲンキの時間
今回のテーマは、「歯の治療」。
歯の着色・黄ばみにつながる飲み物は?
最新クリーニング、PMTCとは?
1回で治療が終わる、治療法。
コンポジットレジン。
親知らずを保存する再生治療。
2014年11月2日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~黄ばみ・銀歯を放っておくの?歯の最新治療!!」からのメモ書きです。

□ 着色しやすい飲み物は?

今回のテーマは、「歯」です。
歯周病や歯槽膿漏、虫歯や着色(黄ばみ)など、歯に関する悩みは、つきませんよね。
最近では、歯の健康が身体にも影響を与えることが、分かってきました。
認知症や糖尿病、心筋梗塞など、様々な病気と、深い関係にあるようです。
さあ、さっそく、クイズですよ。
Q:次のうち、もっとも歯に着色しやすい飲み物はどれ?
(A) コーヒー
(B) 紅茶
(C) 赤ワイン
正解は、赤ワイン。
牛の歯を使った実験によると、以下のようになった。
赤ワイン > 紅茶 > コーヒー。
赤ワインに浸けた歯は、紫色の濃い色素がビッシリ。

とはいえ、赤ワインを毎日 着色するほど飲む人は、そんなにいなさそう。
けれど、紅茶なら、たくさん飲む人はいるかもしれません。
着色が気になる人は、注意してくださいね。
もう1問、クイズです。
Q:次のうち、紅茶と一緒にとると、歯の着色を促してしまうものは、どれ?
(A) 牛乳
(B) レモン
(C) 柿
正解は、レモン。
レモンは、酸性。酸性は、歯を溶かす。
そんな影響があるのかも。
歯の着色を気にする人は、レモンティーより、ミルクティーがオススメ。
ゲンキリサーチャーの TKO 木本さんが向かったのは、東京都は文京区にある東京歯科医科大学。
大学院 う蝕制御学分野 准教授の 大槻昌幸 先生に、お話をうかがいました。
<どうして 歯に着色するの?>
黄色く見える原因はいろいろありますが、その中の1つは、歯のエナメル質。
表面のエナメル質が削れることで、下の象牙質が見えてしまうから。
象牙質は黄色いので、黄ばんで見えてしまうのです。
歯は、三層構造になっている。
表面は、白く透き通るエナメル質。
その下に、黄色い象牙質。
中には、神経がある。
長年の食事や歯ぎしり・食いしばりなどで、エナメル質は削れてしまいます。
すると、黄色い象牙質の色が目立つようになり、歯が黄ばんで見えるようになる。
歯が黄色く見える原因、もう1つは、着色です。
これは、歯の表面に色素がつくこと。
また、変色といって、中に色素がしみ込む場合もある。
食べ物や飲み物の色素は、歯の表面に付着します。
また、歯の表面には、無数の溝がある。
口にするものの種類によっては、そこに色素がしみ込んでしまうんですね。
□ PMTC治療
下の前歯が着色するのが悩みだという、木本さん。
大槻先生は、「PMTC」という治療法を勧めてくれました。
「PMTC(Profesional Mechanical Tooth Cleaning)」
さっそく、木本さんが体験します。
治療してくださるのは、東京医科歯科大学 大学院 助教の 保坂啓一 先生。
クリーニングですが、まず 粗い粒子の研磨剤で、磨きます。
その後、様々な器具を使って、歯の表面の汚れを除去する。
歯石も、とってくれますよ。
もともとは虫歯と歯周病予防のためのクリーニングなのですが、歯の汚れ落としにも効果的なのだそうです。
開始から1時間、かなり白くなってますね。

<PMTCとホワイトニングの違い>
「PMTC」で除去できるのは、着色の部分。
歯の表面の着色をクリーニングする方法です。
一方、「ホワイトニング」は、表面を磨くだけではとれない、歯にしみ込んだ汚れを、薬品を使って漂泊する方法。
□ コンポジットレジン

歯の悩みの代表格といえば、やはり「虫歯」でしょう。
特に最近、「二次虫歯」が増えている。
これは、以前治療した部分に虫歯が再発すること。
ここで問題です。
Q:虫歯になりやすいのは、次のうち、どれ?
(A) 食事をたくさん食べる人。
(B) よく間食する人。
(C) よくお酒を飲む人。
正解は、「よく間食する人」。
食事をすると、食べ物の糖分を虫歯菌が分解して、酸化。
これにより、歯のエナメル質が、一度溶けます。
ただ、唾液で口の中が中性に戻ると、溶かされたエナメル質が再石灰化され、修復される。
歯は、この「再石灰化」により、丈夫さをキープしているのです。
けれど、間食の回数が多いと、酸化の数も増え、エナメル質は常に溶けた状態になってしまいます。
再石灰化が起こりにくい状態。
これだと、虫歯につながりやすくなる。
実は、木本さんには、もう1つの悩みが。
ロケの数日前、詰め物がとれて、前歯が欠けてしまいました。
そこで、保坂先生が用意してくれたのが、「コンポジットレジン」。
細いチューブから出る合成樹脂が、欠けた歯をすぐに治してくれる。
さっそく、治療開始です。
治療には接着剤を使うため、周りに付着しないよう、ガードします。
(1) 欠けた部分に、接着剤を塗る。
(2) コンポジットレジンを、そこに重ねる。
(3) 光を当てて、コンポジットレジンを固める。
(4) 固まったら、歯を美しく仕上げる。
この時の治療時間は、約30分でした。

強度を心配する方がおられるかもしれませんが、これも安心。
接着剤の成分で、歯の表面を1ミクロンぐらい溶かしながら、歯の中に浸透します。
浸透して固まるので、歯としっかり結合するんですね。
型をとらないので、1日で治療は終了。
□ 歯が抜けた時の治療法
抜けた歯の主な治療法は、3つ。
(1) 入れ歯。
(2) ブリッジ。
(3) インプラント。
入れ歯は、時々取り外して、手入れする必要があります。
ブリッジはその必要がありませんが、両側の歯を削ることになる。
インプラントは、削らずに、埋め込む方法。ただし、手術が必要で、一番高額になる。
□ 再生歯科治療

失った歯を再生する治療法が、あるのだといいます。
東京医科歯科大学 大学院 歯周病学分野 教授の 和泉雄一 先生に、お話をうかがいました。
治療に使われるのは、豚のタンパク質から作られた再生材料。
それを患部に注入することで、歯を支えるための骨が再生します。
歯周病に悩む人の、大きな希望になりそう。
もう1つ、特殊な再生治療がある。
訪れたのは、千葉県流山市の「アビー」という会社。
冷凍食品の会社らしいのですが、歯の治療と、どう関係するのでしょうか?
神奈川歯科大学 歯科矯正学分野 教授の 河田俊嗣 先生に、教えていただきました。
謎の液体に入った、親知らず。
河田先生いわく、親知らずは、本当は健康な歯。
今までは抜いて捨てられてきましたが、「将来のために取っておく」という方法が開発されたのだという。
アビーが開発したのは、歯の冷凍マシーン。
親知らずを冷凍して、保管するんです。
保存のカギは、液体にありました。
冷凍しても膨張しない特別な水で、歯の組織が破壊されることを防ぎます。
細胞の90%は水。その水が膨張したり収縮したりすると、細胞骨格という膜や壁が破壊されてしまう。
それをさせない機械を、開発したわけです。
微弱な磁場を発生させて冷凍することで、可能になりました。

今考えられている冷凍保存の期間は、無期限だそう。
お値段は、20年間の保存で、1本 約13万円。
抜いた歯は、すぐに保存しなければなりません。
数時間で、歯の組織が死んでしまうといわれている。

[感想]

実はこの前、歯の詰め物がとれて、歯医者さんに行ったんです。
その時、型をとらずに、樹脂で治療したから、コンポジットレジンだったのかもしれません。

どんな感じですか?

白いから銀歯みたいに目立たないし、見た目もいいですよ。
1回で治療が終わったのも、よかった。

あとは、定期検診ですね。
チェックと一緒に、歯石とって、歯もクリーニングしてくれるし。
あれ、PMTCだったのかな。

[に関する記事]
→ 「悪い歯ぎしり 口破壊型と全身破壊型」
→ 「歯の健康、唾液の中和力と無痛治療」
歯の着色・黄ばみにつながる飲み物は?
最新クリーニング、PMTCとは?
1回で治療が終わる、治療法。
コンポジットレジン。
親知らずを保存する再生治療。
2014年11月2日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~黄ばみ・銀歯を放っておくの?歯の最新治療!!」からのメモ書きです。

□ 着色しやすい飲み物は?

今回のテーマは、「歯」です。
歯周病や歯槽膿漏、虫歯や着色(黄ばみ)など、歯に関する悩みは、つきませんよね。
最近では、歯の健康が身体にも影響を与えることが、分かってきました。
認知症や糖尿病、心筋梗塞など、様々な病気と、深い関係にあるようです。
さあ、さっそく、クイズですよ。
Q:次のうち、もっとも歯に着色しやすい飲み物はどれ?
(A) コーヒー
(B) 紅茶
(C) 赤ワイン
正解は、赤ワイン。
牛の歯を使った実験によると、以下のようになった。
赤ワイン > 紅茶 > コーヒー。
赤ワインに浸けた歯は、紫色の濃い色素がビッシリ。

とはいえ、赤ワインを毎日 着色するほど飲む人は、そんなにいなさそう。
けれど、紅茶なら、たくさん飲む人はいるかもしれません。
着色が気になる人は、注意してくださいね。
もう1問、クイズです。
Q:次のうち、紅茶と一緒にとると、歯の着色を促してしまうものは、どれ?
(A) 牛乳
(B) レモン
(C) 柿
正解は、レモン。
レモンは、酸性。酸性は、歯を溶かす。
そんな影響があるのかも。
歯の着色を気にする人は、レモンティーより、ミルクティーがオススメ。
ゲンキリサーチャーの TKO 木本さんが向かったのは、東京都は文京区にある東京歯科医科大学。
大学院 う蝕制御学分野 准教授の 大槻昌幸 先生に、お話をうかがいました。
<どうして 歯に着色するの?>
黄色く見える原因はいろいろありますが、その中の1つは、歯のエナメル質。
表面のエナメル質が削れることで、下の象牙質が見えてしまうから。
象牙質は黄色いので、黄ばんで見えてしまうのです。
歯は、三層構造になっている。
表面は、白く透き通るエナメル質。
その下に、黄色い象牙質。
中には、神経がある。
長年の食事や歯ぎしり・食いしばりなどで、エナメル質は削れてしまいます。
すると、黄色い象牙質の色が目立つようになり、歯が黄ばんで見えるようになる。
歯が黄色く見える原因、もう1つは、着色です。
これは、歯の表面に色素がつくこと。
また、変色といって、中に色素がしみ込む場合もある。
食べ物や飲み物の色素は、歯の表面に付着します。
また、歯の表面には、無数の溝がある。
口にするものの種類によっては、そこに色素がしみ込んでしまうんですね。
□ PMTC治療
下の前歯が着色するのが悩みだという、木本さん。
大槻先生は、「PMTC」という治療法を勧めてくれました。
「PMTC(Profesional Mechanical Tooth Cleaning)」
さっそく、木本さんが体験します。
治療してくださるのは、東京医科歯科大学 大学院 助教の 保坂啓一 先生。
クリーニングですが、まず 粗い粒子の研磨剤で、磨きます。
その後、様々な器具を使って、歯の表面の汚れを除去する。
歯石も、とってくれますよ。
もともとは虫歯と歯周病予防のためのクリーニングなのですが、歯の汚れ落としにも効果的なのだそうです。
開始から1時間、かなり白くなってますね。

<PMTCとホワイトニングの違い>
「PMTC」で除去できるのは、着色の部分。
歯の表面の着色をクリーニングする方法です。
一方、「ホワイトニング」は、表面を磨くだけではとれない、歯にしみ込んだ汚れを、薬品を使って漂泊する方法。
□ コンポジットレジン

歯の悩みの代表格といえば、やはり「虫歯」でしょう。
特に最近、「二次虫歯」が増えている。
これは、以前治療した部分に虫歯が再発すること。
ここで問題です。
Q:虫歯になりやすいのは、次のうち、どれ?
(A) 食事をたくさん食べる人。
(B) よく間食する人。
(C) よくお酒を飲む人。
正解は、「よく間食する人」。
食事をすると、食べ物の糖分を虫歯菌が分解して、酸化。
これにより、歯のエナメル質が、一度溶けます。
ただ、唾液で口の中が中性に戻ると、溶かされたエナメル質が再石灰化され、修復される。
歯は、この「再石灰化」により、丈夫さをキープしているのです。
けれど、間食の回数が多いと、酸化の数も増え、エナメル質は常に溶けた状態になってしまいます。
再石灰化が起こりにくい状態。
これだと、虫歯につながりやすくなる。
実は、木本さんには、もう1つの悩みが。
ロケの数日前、詰め物がとれて、前歯が欠けてしまいました。
そこで、保坂先生が用意してくれたのが、「コンポジットレジン」。
細いチューブから出る合成樹脂が、欠けた歯をすぐに治してくれる。
さっそく、治療開始です。
治療には接着剤を使うため、周りに付着しないよう、ガードします。
(1) 欠けた部分に、接着剤を塗る。
(2) コンポジットレジンを、そこに重ねる。
(3) 光を当てて、コンポジットレジンを固める。
(4) 固まったら、歯を美しく仕上げる。
この時の治療時間は、約30分でした。

強度を心配する方がおられるかもしれませんが、これも安心。
接着剤の成分で、歯の表面を1ミクロンぐらい溶かしながら、歯の中に浸透します。
浸透して固まるので、歯としっかり結合するんですね。
型をとらないので、1日で治療は終了。
□ 歯が抜けた時の治療法
抜けた歯の主な治療法は、3つ。
(1) 入れ歯。
(2) ブリッジ。
(3) インプラント。
入れ歯は、時々取り外して、手入れする必要があります。
ブリッジはその必要がありませんが、両側の歯を削ることになる。
インプラントは、削らずに、埋め込む方法。ただし、手術が必要で、一番高額になる。
□ 再生歯科治療

失った歯を再生する治療法が、あるのだといいます。
東京医科歯科大学 大学院 歯周病学分野 教授の 和泉雄一 先生に、お話をうかがいました。
治療に使われるのは、豚のタンパク質から作られた再生材料。
それを患部に注入することで、歯を支えるための骨が再生します。
歯周病に悩む人の、大きな希望になりそう。
もう1つ、特殊な再生治療がある。
訪れたのは、千葉県流山市の「アビー」という会社。
冷凍食品の会社らしいのですが、歯の治療と、どう関係するのでしょうか?
神奈川歯科大学 歯科矯正学分野 教授の 河田俊嗣 先生に、教えていただきました。
謎の液体に入った、親知らず。
河田先生いわく、親知らずは、本当は健康な歯。
今までは抜いて捨てられてきましたが、「将来のために取っておく」という方法が開発されたのだという。
アビーが開発したのは、歯の冷凍マシーン。
親知らずを冷凍して、保管するんです。
保存のカギは、液体にありました。
冷凍しても膨張しない特別な水で、歯の組織が破壊されることを防ぎます。
細胞の90%は水。その水が膨張したり収縮したりすると、細胞骨格という膜や壁が破壊されてしまう。
それをさせない機械を、開発したわけです。
微弱な磁場を発生させて冷凍することで、可能になりました。

今考えられている冷凍保存の期間は、無期限だそう。
お値段は、20年間の保存で、1本 約13万円。
抜いた歯は、すぐに保存しなければなりません。
数時間で、歯の組織が死んでしまうといわれている。

[感想]

実はこの前、歯の詰め物がとれて、歯医者さんに行ったんです。
その時、型をとらずに、樹脂で治療したから、コンポジットレジンだったのかもしれません。

どんな感じですか?

白いから銀歯みたいに目立たないし、見た目もいいですよ。
1回で治療が終わったのも、よかった。

あとは、定期検診ですね。
チェックと一緒に、歯石とって、歯もクリーニングしてくれるし。
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[に関する記事]
→ 「悪い歯ぎしり 口破壊型と全身破壊型」
→ 「歯の健康、唾液の中和力と無痛治療」
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