2日で失明? 急性緑内障/ためしてガッテン 10月15日(3/3)
3つ目のテーマは、「急性緑内障」。
どうして、緑の字がつくの?
岐阜大学医学部 附属病院 眼科 山本哲也 教授の解説。
若い頃から、視力がよかった人になりやすい?
「ためしてガッテン」、「あなたの?に答えます~花粉症・緑内障・泡レシピ~」より。
今回は、Part3。

□ 緑内障

最後のテーマは、「緑内障」です。
目の奥にある「網膜」は、目に入ってきたものを映し出す、いわばスクリーンのような役割をしています。目の一番重要な部分。
網膜には血管が走っており、さらに、びっしりと視神経が分布している。
その視神経なのですが、周辺の方から、死んでしまうことがあります。
すると、その部分の視野が欠けてしまうんですね。
緑内障の特徴といえば、気づきにくいこと。
なぜなら、中心付近は最後まで見えるからです。
しかも、人間の脳には、見えていない部分を補う機能がある。
なので、自分で緑内障に気づくのは、すごく難しいんです。
患者数は、推定で360万人といわれる。
でも、その9割は、緑内障にかかっていながら気づいてないと、考えられているそう。
この緑内障の中に、さらに怖ろしいタイプがあるのだという。
その名は、「急性緑内障」。
なんと、2日で失明してしまうそう。
連続テレビ小説「マッサン」に出演する、八嶋智人さん。
八嶋さんから、質問が届きました。
「緑内障の『緑』という字。これはどうして『緑』なんでしょう?」
別に、ドラマの宣伝ではありません。
実は、2013年7月放送の緑内障の回に、八嶋さんは出演されていたんです。
その際、番組の最後で、フリップにこう書いた。
「なんで緑なの? 聞き忘れちゃった。うっかりメガネ」
しかし、誰も答えられないまま、番組は終了。
宿題になってたんですね。
スタッフさんが 答えを求めて向かったのは、岐阜大学医学部 附属病院。
眼科の山本哲也 医師に、教えてもらいます。
先生は、こうおっしゃった。
「実は、『緑』が使われるようになったのは、急性緑内障が理由だとされています」
急性緑内障の写真を見せてもらうと、確かに、黒目の部分が緑がかっています。
[体験談]
実際に、急性緑内障を経験した女性がいます。
4年前、最初に感じた症状は、頭痛でした。
夜になると今度は、胃のむかつきを感じるようになったという。
風邪だと思った女性は、翌朝、近くの内科を受診。
するとお医者さんに、急いで大学病院に行くようにと言われた。
風邪だと思っていたのに、大学病院?
戸惑いつつも向かうと、案内されたのは、眼科でした。
そこで、大変危険な状態だと診断されます。
すぐに、入院。目の手術が行われました。
おかげで女性は、失明を免れた。
もし、我慢して病院に行かなかったら、どうなっていたか分かりません。
緑内障では何年もかけて起こる変化が、急性緑内障では わずか2日で起こります。
原因は、眼圧が通常の4倍になること。
するとまず、瞳孔が開く。
そして角膜が、にごった状態に。
この時、瞳を正面から のぞき込むと、緑に見えるんですね。
□ 山本先生の解説
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。
岐阜大学医学部付属病院の山本哲也 教授。
先生は、日本緑内障学会の理事長でもあります。
緑に見えるというのは、古代ギリシャの人たちが言いはじめたということになっているそう。それが語源になっている。(「ヒポクラテス全集」)
急性緑内障に気づくためには、どうしたらいいんでしょう?
<急性緑内障の症状>
頭痛、吐き気、
目のかすみ、光の周りに虹が見える、
瞳が緑、白目が充血。
目の周りの神経が刺激されることで、頭痛や吐き気を感じるようになる。
瞳が曇った感じになって、少し色合いが違ってきます。
白目の充血も、大事な症状。
「頭痛や吐き気に加えて、目の異変を感じたら、急性緑内障の可能性大」
眼科を受診した方がよい。
急性緑内障になりやすい人は、眼球に特徴があるのだという。
なんと、若い頃から視力がよかった人に多いそう。
驚きです。
遠視の人(特に女性)は、眼球の構造上、40歳を過ぎると眼圧が上がりやすい。
このように怖ろしい急性緑内障ですが、検査でリスクが分かれば、手術などで未然に防げるとのこと。
異常を感じたら、すぐに眼科へ。

40歳を過ぎたら、一度は緑内障の検査へ!

ガッテン! ガッテン!


次回は、ニオイ玉について。
「風邪はノドから… その体質に潜む病SP」。
→ 「うっかりミスと緑内障」
→ 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」
どうして、緑の字がつくの?
岐阜大学医学部 附属病院 眼科 山本哲也 教授の解説。
若い頃から、視力がよかった人になりやすい?
「ためしてガッテン」、「あなたの?に答えます~花粉症・緑内障・泡レシピ~」より。
今回は、Part3。

□ 緑内障

最後のテーマは、「緑内障」です。
目の奥にある「網膜」は、目に入ってきたものを映し出す、いわばスクリーンのような役割をしています。目の一番重要な部分。
網膜には血管が走っており、さらに、びっしりと視神経が分布している。
その視神経なのですが、周辺の方から、死んでしまうことがあります。
すると、その部分の視野が欠けてしまうんですね。
緑内障の特徴といえば、気づきにくいこと。
なぜなら、中心付近は最後まで見えるからです。
しかも、人間の脳には、見えていない部分を補う機能がある。
なので、自分で緑内障に気づくのは、すごく難しいんです。
患者数は、推定で360万人といわれる。
でも、その9割は、緑内障にかかっていながら気づいてないと、考えられているそう。
この緑内障の中に、さらに怖ろしいタイプがあるのだという。
その名は、「急性緑内障」。
なんと、2日で失明してしまうそう。
連続テレビ小説「マッサン」に出演する、八嶋智人さん。
八嶋さんから、質問が届きました。
「緑内障の『緑』という字。これはどうして『緑』なんでしょう?」
別に、ドラマの宣伝ではありません。
実は、2013年7月放送の緑内障の回に、八嶋さんは出演されていたんです。
その際、番組の最後で、フリップにこう書いた。
「なんで緑なの? 聞き忘れちゃった。うっかりメガネ」
しかし、誰も答えられないまま、番組は終了。
宿題になってたんですね。
スタッフさんが 答えを求めて向かったのは、岐阜大学医学部 附属病院。
眼科の山本哲也 医師に、教えてもらいます。
先生は、こうおっしゃった。
「実は、『緑』が使われるようになったのは、急性緑内障が理由だとされています」
急性緑内障の写真を見せてもらうと、確かに、黒目の部分が緑がかっています。
[体験談]
実際に、急性緑内障を経験した女性がいます。
4年前、最初に感じた症状は、頭痛でした。
夜になると今度は、胃のむかつきを感じるようになったという。
風邪だと思った女性は、翌朝、近くの内科を受診。
するとお医者さんに、急いで大学病院に行くようにと言われた。
風邪だと思っていたのに、大学病院?
戸惑いつつも向かうと、案内されたのは、眼科でした。
そこで、大変危険な状態だと診断されます。
すぐに、入院。目の手術が行われました。
おかげで女性は、失明を免れた。
もし、我慢して病院に行かなかったら、どうなっていたか分かりません。
緑内障では何年もかけて起こる変化が、急性緑内障では わずか2日で起こります。
原因は、眼圧が通常の4倍になること。
するとまず、瞳孔が開く。
そして角膜が、にごった状態に。
この時、瞳を正面から のぞき込むと、緑に見えるんですね。
□ 山本先生の解説
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。
岐阜大学医学部付属病院の山本哲也 教授。
先生は、日本緑内障学会の理事長でもあります。
緑に見えるというのは、古代ギリシャの人たちが言いはじめたということになっているそう。それが語源になっている。(「ヒポクラテス全集」)
急性緑内障に気づくためには、どうしたらいいんでしょう?
<急性緑内障の症状>
頭痛、吐き気、
目のかすみ、光の周りに虹が見える、
瞳が緑、白目が充血。
目の周りの神経が刺激されることで、頭痛や吐き気を感じるようになる。
瞳が曇った感じになって、少し色合いが違ってきます。
白目の充血も、大事な症状。
「頭痛や吐き気に加えて、目の異変を感じたら、急性緑内障の可能性大」
眼科を受診した方がよい。
急性緑内障になりやすい人は、眼球に特徴があるのだという。
なんと、若い頃から視力がよかった人に多いそう。
驚きです。
遠視の人(特に女性)は、眼球の構造上、40歳を過ぎると眼圧が上がりやすい。
このように怖ろしい急性緑内障ですが、検査でリスクが分かれば、手術などで未然に防げるとのこと。
異常を感じたら、すぐに眼科へ。

40歳を過ぎたら、一度は緑内障の検査へ!

ガッテン! ガッテン!


次回は、ニオイ玉について。
「風邪はノドから… その体質に潜む病SP」。
→ 「うっかりミスと緑内障」
→ 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」
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