サルコリピンと発熱力 睡眠と体温差/ためしてガッテン

今週のテーマは、「発熱力」


長く続く微熱に注意。

ストレスによる、心因性発熱。

ペースダウンすることが大事。


サルコリピンと熱を出す仕組み。

細菌と戦うから熱が出るは、間違い?

カギは、筋肉を増やすこと。


睡眠力アップと体温の関係。

夕方に歩こう。

東京都健康長寿医療センター研究所、青栁幸利さんの解説。



2014年10月8日放送の「ためしてガッテン」より、「取り戻せ免疫パワー! 体温計で命を守る秘術」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 発熱力とサルコリピン




熱は必要?


ササミ
今回のテーマは、「発熱力」

発熱力とは、病気など いざという時に、自分の体温を上げる力のことです。


熱は出ない方がいいと思うのが一般的ですが、熱が出ないこと自体が一つの危険信号であるケースが。

病気に打ち勝つには、熱が必要なんです。

原因不明の微熱が続く人も。

気づかないうちに発熱力が低下している人は、高齢者では 推定で 3割もいるのだとか。


熱と人間の関係って、どうなっているんだろう?





まずは、クイズから。

茨城県日立市にある動物園(かみね動物園)からの出題です。


Q:次の動物の中で、体温が一番高いのはどれ?

 (a) ゾウ
 (b) クジャク
 (c) ウサギ
 (d) サル




答えは、(b)のクジャク。


おサルさんの体温は、肛門で測ります。38.9℃だった。

動物は、肛門で測るのが一般的なのだとか。

ゾウのお尻は高いところにあるので、出したばかりの糞(フン)で測る。36.0℃でした。

ウサギさんは、39.2℃。

クジャクは、41.1℃だった。

一般的に鳥類は、いつでも羽ばたけるように、体温を高く保っていると考えられている。




微熱


ササミ
高熱なら、休んだり、病院に行ったりします。

ビミョーなのが、微熱。

微熱とは、平熱よりもちょっと高い熱のこと。

でも、中には、怖い微熱もあるといいます。



[体験談]

ある女性 Aさんは、微熱が原因で、つらい症状に悩まされました。


始りは5年前。疲れが抜けにくいと感じるようになった。

風邪かな? と熱を測ったところ、微熱でした。

でも、熱が下がるまで、1週間もかかった。


その年の秋、父親が病気で入院。

この頃から、微熱が下がらなくなったのだという。

市販の解熱剤を飲んでも、効き目はありません。

検査のため、総合病院を6軒も回りましたが、原因は分かりませんでした。


やがて、全身が異常なダルさに襲われ、ベッドから起き上がることすら、難しくなってきた。

会社を休む日も増え、ついには退職することに。


こんなにも苦しい微熱ですが、ある時を境に、出なくなりました。

それは意外にも、父親の余命がわずかだと知らされた時。




微熱の原因は、ストレスでした。

「心因性発熱」という。


女性の場合、お父さんが亡くなるかもしれないという恐怖が、強いストレスになっていたと推測されます。それが余命宣告されたことで、受け容れられるようになった。


心因性発熱を放置すると、不眠や頭痛、高血圧を併発したり、うつ症状が出ることもある。




ストレスと発熱の関係、その研究が進んでいるそうです。

九州大学医学部の附属病院。

そこで行われている実験を、見せてもらいました。


2重にある星印の間を、鉛筆でなぞっています。

でも、これ、簡単ではありませんでした。

なんと、鏡に映った自分の手を見ながら、なぞっていたのです。

これは、やりづらいぞ。

実は、ものすごくストレスがたまる実験だった。


この実験を行いながら、体温を測定します。

すると、どうなるか?


実験で分かったのは、ストレスで体温が上がること。

ただ、このような実験のストレスによる発熱は、負荷がなくなると、すぐに下がります。


問題は、ストレスが継続していて、なくならない場合。

こういう時は、ストレスによる発熱が繰り返され、熱が下がらなくなる人も出るようになる。



九州大学 大学院医学研究院 岡孝和 准教授は、こう教えてくれた。

熱が下がるポイントは、患者さん自身が、自分が無理しているんだということを自覚して、ペースダウンすること。

「物事の考え方、しゃべり方、呼吸の仕方。呼吸もゆっくりしていただいて、話す時もそんなに早口でしゃべらなくてもちゃんと聞いてますから、という感じで、ゆっくりしゃべっていただくと、それだけでも、ずいぶん違います」


進行してしまって熱が下がらなくなってしまった人には、抗うつ剤を処方したりすることも。

でも、基本的には、「自分のペースに気づく」というのが大事なんだそうです。


「心因性の熱を下げるには、日常生活のペースダウンが大切」

知らない間に無理してないか、振り返ってみる。



こんな微熱は 心療内科へ

 ・内科で血液検査をしても問題なし。
 ・特定の出来事に反応して発熱がある。
 ・解熱剤を飲んでも熱が下がらない。


(微熱だけでなく、ストレスに反応して高熱が出る場合もあります)




病気なのに熱が出ない?


ササミ
発熱力とは、命を守る力なのだという。

これは、どういう意味なのでしょう?


国立国際医療研究センターの忽那賢志(くつな さとし)医師。

最近、熱がないからと油断して、症状が悪化するケースが、相次いでいるのだという。

肺炎が悪化して、肺に膿(うみ)がたまっているのに、熱が特になかった人もいた。



[患者さんの例]

ある高齢の男性Bさんが診察に来られたのですが、話しかけても意識が朦朧(もうろう)としていて、呼吸も苦しそうだった。

精密検査したところ、肺炎でした。しかも、かなり進行した状態。

実は3日前から、Bさんは体のダルさを感じていた。そこで熱を測ったのですが、平熱でした。

念のために近所の病院を受診したところ、夏バテだろうという診断。

しかし、ダルさは増すばかりで、やがて、同居している息子さんが、異変に気づいたのでした。

そして、ようやく、忽那さんのもとへ。肺炎であることが発覚します。

ところが、この時点でも、37.3℃と微熱。

患者さんは緊急入院したのですが、治療を始めるのが遅れたため、退院まで2週間もかかってしまいました。



忽那先生は、こうおっしゃいます。

「日がたつにつれて、どんどん悪くなっていく場合が多いので、1日2日診断が遅れるだけで、場合によっては、命に関わるかどうかの境目になることもあるように思います」



でも、どうして、熱が出なかったんでしょう?


肺炎は通常、38℃以上の熱が出ます。

しかし、75歳以上の肺炎患者、そのうちの3割は、熱が出なかったり、微熱だったという報告がある。

インフルエンザでも、高齢者の5割、成人の2割が、38℃以上まで熱が出ないのだそう。

腎臓の感染症である腎盂腎炎(じんうじんえん)。これも高熱が出るはずなのに、出ないために、発見が遅くなり、治療が遅れてしまうケースが、医療現場で多いのだという。



でも、そもそも、熱は何のために出るんでしょう?




熱は出た方がいい?


ササミ
ウイルスや細菌と戦うから熱が出ると思っている人が多いかもしれませんが、それは違うそうです。

 × 戦うから熱が出る。
 ○ 戦うために熱が出る。


体内に入ってきた細菌などと戦う、リンパ球。

リンパ球は 37℃では元気に動いてますが、35℃では 動きが鈍くなってる。

人間の体は熱を出すことで、リンパ球が戦いやすい状態を作っているんです。免疫系が、活性化される。




サルコリピンと発熱


熱が上がらないのは、年のせいなんでしょうか?

ここで、実験です。

参加してくれたのは、20代の若者2人と、60代から70代の男性 4人。

まずは、30℃に設定した かなり暑い部屋に入ってもらいます。

ここで体温測定。

次の部屋に移るのですが、こちらは10℃と 寒い設定。

ここでも体温を測定してもらいます。


実は、この大きな室温差がポイント。

急に寒い部屋に入った時に 体温をキープできない人は、発熱力が下がっている可能性がある。


結果ですが、やはり若者の方が発熱力が高い。

かと思いきや、71歳の男性1人が、若者2人と同程度に。

なので、高齢だからといって、みんながみんな 発熱力が衰えるということでもないようです。


でも、そこにはある秘密が。

実は、この男性にはあるものがあったので、発熱力が維持されていたんです。

それは何かというと、「サルコリピン」



<サルコリピンの働き>

サルコリピンは、筋肉の中にあるタンパク質の一種。


とても寒い時、脳は、体温を維持するために、「熱を出せ」という指令を出します。

その指令を受け取るのは、筋肉。

で、何をするのかというと、筋肉をふるわせて、熱を作ります。

寒い時にふるえるのは、体温を上げるために、筋肉がふるえて熱を出しているから。


ただし、長い間、ふるえ続けることはできません。

なので、この効果で発熱できるのは、そんなに長い間ではない。

ここで頑張るのが、実は、サルコリピンくん。

サルコリピンは、ATPに働きかけます。

ATPは、食事から摂った糖や脂肪から作られるエネルギー。

すると、ATPが熱に変わる。

これによって、体温が上がるんですね。

サルコリピンは長時間働きかけることができるので、長い間熱を作ることができます。



若者に発熱力が負けなかった71歳の男性ですが、実は、筋肉モリモリ。

趣味が筋トレで、毎日 腹筋と腕立て伏せを欠かさない人だったのです。

筋肉には、サルコリピンがいっぱい。


このサルコリピンくん、病気になった時の熱も、作ってくれます。

1日に体が作る熱の6割が、筋肉で作られていると考えられている。



ササミ
発熱には、筋肉にあるサルコリピンが、深く関わっていたんですね。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




ぐっすり眠る力


ササミ
発熱力は、ぐっすり眠る力も与えてくれます。


群馬県 中之条町。

この町では、健康づくりのために、住民の活動量を、10年以上前から記録している。

そして今、力を入れているのが、これ。

住民 1600人の体温を測定し、睡眠との関係を調べているんです。


データを分析したのは、東京都健康長寿医療センター研究所の、青栁幸利(環境依存文字で表示されない場合、青柳幸利)さん。

高齢者の運動と健康についての専門家です。

青栁さんは、こうおっしゃった。

「年をとれば誰でも眠れなくなるというのは、よく言われてきたんですけど、今回の調査で、どういう人が眠れないのか、はっきり分かってきました」

「体温計1本で、よく眠れるかどうかが、客観的に分かるようになりました」



睡眠力アップと体温の関係は、どうなっているのでしょう?


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

中之条町の体温調査の仕掛け人で、東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム副部長の、青栁幸利さんです。


体温は、夕方に一番高くなる。

そこから下がって、起きるちょっと前が一番低い。

人間が寝るためには、夜から朝にかけて、体温の落差がないといけません。

夜と朝の体温差が大きいほど、よく眠ることができるんです。


ところが、年をとると、最高と最低の差が、だんだんと狭くなってくる。

体温差が小さくなるほど、眠れなくなってしまいます。


ここで重要になるのが、「体を動かす時間帯」。

中之条町では、夕方にウォーキングしている人が多い。

一番効果が出る時間帯とは、夕方でした。

体温が一番高い時に、さらに運動して体温を上げると、差が大きくなります。

これが、よい眠りの秘けつ。


青栁さんによると、だいたい2ヵ月くらいで、結果が出るそう。

同じ時間帯に体を動かすことを繰り返していると、その時間がくると、自然と体温が上がりやすくなる。



<熟睡できる体温の法則>

 寝る前-起きた直後=0.5℃以上



理想は 0.5℃以上ですが、年齢を重ねるうちに、クリアするのが難しくなります。

なので、寝る前の体温-起きた直後の体温=プラスになること をまず目標にするといいそう。



ササミ
寝る前と起きた後の体温差を測って、睡眠力を手に入れましょう!

エノキ
ガッテン! ガッテン!




発熱力UP 筋トレ


簡単筋トレで 発熱力アップ。

<3分歩くだけ筋トレ>

軽く息切れする程度の早歩きを3分。

休憩してもOK。

これを繰り返し、早歩きの合計時間が、1週間で60分になるようにします。

例えば、3分を5回、これを週4日やると、合計60分になる。

早歩きのあとは、30分以内に、コップ1杯の牛乳を飲む。


(転倒に注意してください)

(また、体調がすぐれない時は、行わないこと)




詳しくはこちら。

 → 「3分筋トレ インターバル速歩でリンパ球を増やす」






NHK ためしてガッテン 2014年 秋号




あらゆる病気を防ぐ 「一日8000歩・速歩き20分」健康法: 身体活動計が証明した新健康常識


 





エノキ
ずっと、ウイルスと戦うから熱が出るんだと思ってました。

戦うために、熱を出してたんですね。

人間の体って、よくできてるな~。

ササミ
体温と睡眠も、関係あるんですね。

夕方に歩くといいのか。

あとで体温差、測ってみようかな。





次回は、「あなたの?に答えます ~ 花粉症・緑内障・泡レシピ ~」。





NHKためしてガッテン1回たった30秒からの「ストレッチ」と「筋トレ」で体と心が若返る。DVD付き (主婦と生活生活シリーズ)




なぜ、健康な人は「運動」をしないのか?






 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」




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