「ヒザの痛み リウマチ テンプラ体操/カラだのキモチ」
ヒザに痛みを抱える人は意外と多く、日本には 約3000万人いるといわれています。
しかも、これから迎える冬には、痛みを訴える人が急増するらしい。
ヒザって、どれくらい負担がかかっているんだろう?
痛みの正体は?
リウマチって、どんなもの?
10月3日放送の「カラだのキモチ」では、「その思い込みが危ない?! ヒザの痛み 常識・非常識」と題して、ヒザにまつわる新常識を紹介してくれました。

□ ヒザが痛い時に階段を下りるには
ヒザが痛い時に階段を下りるとしたら、どちらの足を先に出したらいいんでしょう?
正解は、痛む足かららしい。
階段を下りようと足を出す時、軸足(階段に残る足)の方に体重がかかり、負担が。先に出した足より、残った後ろ足に負荷がかかるんですね。
だから、負担をかけたくない方の足を先に出した方がいい。
階段を下りる時は、痛む足から1段ずつ下りると、ヒザに負担が少なく痛みが軽減するようです。
ちなみに、上る時は逆で、痛まない足から1段ずつ上ると、ヒザの痛みが軽減するらしい。(上る時に、ぐっと踏ん張るから?)
□ なぜ、ヒザは痛むの?
ヒザの痛みの原因となるのが、軟骨。
そもそも軟骨とは、大腿骨と脛骨の端を覆っている、主にコラーゲンからなる、やわらかい骨のことです。
これがヒザにかかる衝撃を吸収し、クッションの役割を果たしています。
でも、軟骨がすり減り骨と骨が直接ぶつかると、その表面が傷つき圧迫されることで、痛みが生じてしまいます。
結果、骨はボロボロになり、変形してしまうことも。
軟骨がすり減り、痛みを伴いながらヒザの骨が変形していく病気を、“変形性膝関節症”と言います。
日本には、約2400万人の患者さんがいるそうです。
□ どうして、軟骨はすり減るの?
膝の痛みの原因は軟骨らしいのですが、ではなぜ、軟骨がすり減ってしまうのでしょう?
軟骨がすり減る最大の原因は、加齢らしい。
加齢に伴い、軟骨はすり減り、表面を覆うコラーゲンの組織が傷んでくるそう。
結果、軟骨がすり減り、痛みまで伴うんですね。
特に女性は、閉経後、女性ホルモンの影響により、軟骨が傷みやすくなるそう。
そして、日常生活の中で、ヒザの痛みを悪化させてしまう原因となる歩き方があるそうです。
・がに股歩きの人は、ヒザの内側に重心が偏り、内側の軟骨のすり減りが早い。
・内股歩きの人は、ヒザの外側に重心が偏り、外側の軟骨のすり減りが早い。
そして、影響を与えるのが、肥満。
体重が50㎏ と100㎏ の人では、立っている時の体重差は 50㎏ですが、歩く時の負荷の差は、3倍の 150㎏ になるそう。
これが走る時には7倍になって、およそ 350㎏もの差になります。
体重が重ければ重いほど、ヒザにかかる負担が増え、痛みも増してしまうようです。
□ ヒザを健康に保つには?
軟骨がヒザ痛と関係しているのは分かりましたが、ヒザを健康に保つには、どうしたらいいのでしょう?
軟骨は、関節液がヒザに回ることによって、軟骨に栄養素が沁み込むそうなのです。
それで軟骨細胞を元気にすればいい。
ヒザ痛改善のポイントは、関節液。
関節液とは、ヒザの動きをスムーズにする潤滑油の働きをする液体。その成分は主に、ヒアルロン酸です。
関節液は関節を包む滑膜から分泌されるのですが、どうすれば出てくれるのでしょう?
実は、関節液はヒザを動かすことによって分泌されるそうです。
ところが、ヒザに痛みを抱えている人の場合、ヒザを動かすことはなかなかできません。
そこで役立つのが、テンプラという方法。
テンは10回で、プラはプラプラ ヒザを振るということ。
テンプラ体操といって、痛む膝の関節を、イスに座って、10回、振り子運動させる。
この体操を行うと、ヒザに負担をかけずに関節液が出るため、痛みが和らぐらしい。
□ ヒザの痛みに、テンプラ体操
イスに座り、両手で、痛む足の膝を抱えて、宙に浮かせる。
ヒザの力を抜いて、10回、軽く振る。
この時、ヒザを伸ばしきらない程度に上げ、そこからゆっくり落とすように振るのがポイント。
自然な振り子運動で、どうぞ。
立ち上がる時など、痛みの出やすい動きはじめに行うと、効果的なんだそうです。
□ 冷やす? 温める?
打ち身やねんざについては、急性炎症だから、患部を冷やした方がいいそうです。
逆に、持続する、慢性的な痛みには、血流などをよくする目的で、患部を温めたほうがいいそう。
□ グルコサミンやヒアルロン酸について
グルコサミンやヒアルロン酸などは、消化されて糖質に変化して吸収されるので、経口摂取(食べること)で関節に到達することは、ほとんどないらしい。
□ リウマチとは?
関節の病気といえば、リウマチがあります。
リウマチというとお年寄りの病気というイメージがありますが、その原因は加齢ではないそう。
実際、関節リウマチの発症者数を年代別にみてみると、最も多いのは40代。特に女性が多く、患者の8割を占める。
関節リュウマチは一度 発症すると完治することのない、不治の病。
その原因は、自己免疫疾患の一部と考えられているそうです。
関節リュウマチは、免疫の異常によって関節に炎症が起こり、腫れや痛みが出る病気。
そもそも免疫とは身体の中に侵入したウイルスや細菌を排除するための仕組みです。しかし、その免疫に異常が起こると、関節の内側を覆っている滑膜を攻撃し、次第に炎症が進んでしまいます。
この滑膜の炎症こそが、関節リュウマチの腫れや痛みの原因らしい。
その影響で次第に、骨や軟骨は破壊され、関節が変形してしまう。
ただ、今は研究も進み、投薬で痛みを抑えられるようになってきているそうです。
□ リウマチに必要なことは?
患者さんの8割は、女性だといいます。
女性に多いというのは、ひとつには出産、そして子育てのストレス、閉経や更年期の障害で、内的なものが変化(女性ホルモンの影響で免疫の働きが異常化)してくるからだといわれます。そういう時期に、発症しやすいそう。
なので、肉体的なストレスなど、ホルモンに異常をきたすようなことは避ける方がいい。
そして、何といっても必要なのは、早期発見。
早期発見をして、正しい治療をすることが、現時点で、一番大事なのだそうです。
関節リュウマチ・セルフチェック
・朝、手足がこわばって動かしにくい
・手の関節が腫れている
・3つ以上の関節が腫れている
・左右対称に腫れている関節がある
・ヒジやヒザにコブ状の腫れ物がある
先生によれば、2つ以上の症状があった場合には、関節リュウマチを含めた関節炎である可能性があるとのこと。
なので、整形外科やリウマチ科で、受診や検査をした方がいい。
特に、起床時に関節にこわばりがあるのは、リウマチの疑いがあるそうです。(あくまで疑いですが)
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
□
リウマチというと昔のドラマなんかではおなじみなんですが、身近にリウマチの人がいなかったので、どんなものかよく分かっていませんでした。
今でもよく分かっているとはいえませんが、たいへんつらそうな病気ですね。原因そのものを治す方法が確立されていないということなので、今のところ対処療法しかないみたいだし。
(寛解と言って、持続的に症状が軽減することは、今は十分にあるそうです。だから、受診、早期発見、早期治療が大切になる)
最近、免疫の働きによる病気が多い印象。花粉症だって、そうですよね。
身体の味方であるはずの免疫が、社会や環境の変化からか、自らを攻撃してしまう。
いろいろと考えさせられます…
しかも、これから迎える冬には、痛みを訴える人が急増するらしい。
ヒザって、どれくらい負担がかかっているんだろう?
痛みの正体は?
リウマチって、どんなもの?
10月3日放送の「カラだのキモチ」では、「その思い込みが危ない?! ヒザの痛み 常識・非常識」と題して、ヒザにまつわる新常識を紹介してくれました。

□ ヒザが痛い時に階段を下りるには
ヒザが痛い時に階段を下りるとしたら、どちらの足を先に出したらいいんでしょう?
正解は、痛む足かららしい。
階段を下りようと足を出す時、軸足(階段に残る足)の方に体重がかかり、負担が。先に出した足より、残った後ろ足に負荷がかかるんですね。
だから、負担をかけたくない方の足を先に出した方がいい。
階段を下りる時は、痛む足から1段ずつ下りると、ヒザに負担が少なく痛みが軽減するようです。
ちなみに、上る時は逆で、痛まない足から1段ずつ上ると、ヒザの痛みが軽減するらしい。(上る時に、ぐっと踏ん張るから?)
□ なぜ、ヒザは痛むの?
ヒザの痛みの原因となるのが、軟骨。
そもそも軟骨とは、大腿骨と脛骨の端を覆っている、主にコラーゲンからなる、やわらかい骨のことです。
これがヒザにかかる衝撃を吸収し、クッションの役割を果たしています。
でも、軟骨がすり減り骨と骨が直接ぶつかると、その表面が傷つき圧迫されることで、痛みが生じてしまいます。
結果、骨はボロボロになり、変形してしまうことも。
軟骨がすり減り、痛みを伴いながらヒザの骨が変形していく病気を、“変形性膝関節症”と言います。
日本には、約2400万人の患者さんがいるそうです。
□ どうして、軟骨はすり減るの?
膝の痛みの原因は軟骨らしいのですが、ではなぜ、軟骨がすり減ってしまうのでしょう?
軟骨がすり減る最大の原因は、加齢らしい。
加齢に伴い、軟骨はすり減り、表面を覆うコラーゲンの組織が傷んでくるそう。
結果、軟骨がすり減り、痛みまで伴うんですね。
特に女性は、閉経後、女性ホルモンの影響により、軟骨が傷みやすくなるそう。
そして、日常生活の中で、ヒザの痛みを悪化させてしまう原因となる歩き方があるそうです。
・がに股歩きの人は、ヒザの内側に重心が偏り、内側の軟骨のすり減りが早い。
・内股歩きの人は、ヒザの外側に重心が偏り、外側の軟骨のすり減りが早い。
そして、影響を与えるのが、肥満。
体重が50㎏ と100㎏ の人では、立っている時の体重差は 50㎏ですが、歩く時の負荷の差は、3倍の 150㎏ になるそう。
これが走る時には7倍になって、およそ 350㎏もの差になります。
体重が重ければ重いほど、ヒザにかかる負担が増え、痛みも増してしまうようです。
□ ヒザを健康に保つには?
軟骨がヒザ痛と関係しているのは分かりましたが、ヒザを健康に保つには、どうしたらいいのでしょう?
軟骨は、関節液がヒザに回ることによって、軟骨に栄養素が沁み込むそうなのです。
それで軟骨細胞を元気にすればいい。
ヒザ痛改善のポイントは、関節液。
関節液とは、ヒザの動きをスムーズにする潤滑油の働きをする液体。その成分は主に、ヒアルロン酸です。
関節液は関節を包む滑膜から分泌されるのですが、どうすれば出てくれるのでしょう?
実は、関節液はヒザを動かすことによって分泌されるそうです。
ところが、ヒザに痛みを抱えている人の場合、ヒザを動かすことはなかなかできません。
そこで役立つのが、テンプラという方法。
テンは10回で、プラはプラプラ ヒザを振るということ。
テンプラ体操といって、痛む膝の関節を、イスに座って、10回、振り子運動させる。
この体操を行うと、ヒザに負担をかけずに関節液が出るため、痛みが和らぐらしい。
□ ヒザの痛みに、テンプラ体操
イスに座り、両手で、痛む足の膝を抱えて、宙に浮かせる。
ヒザの力を抜いて、10回、軽く振る。
この時、ヒザを伸ばしきらない程度に上げ、そこからゆっくり落とすように振るのがポイント。
自然な振り子運動で、どうぞ。
立ち上がる時など、痛みの出やすい動きはじめに行うと、効果的なんだそうです。
□ 冷やす? 温める?
打ち身やねんざについては、急性炎症だから、患部を冷やした方がいいそうです。
逆に、持続する、慢性的な痛みには、血流などをよくする目的で、患部を温めたほうがいいそう。
□ グルコサミンやヒアルロン酸について
グルコサミンやヒアルロン酸などは、消化されて糖質に変化して吸収されるので、経口摂取(食べること)で関節に到達することは、ほとんどないらしい。
□ リウマチとは?
関節の病気といえば、リウマチがあります。
リウマチというとお年寄りの病気というイメージがありますが、その原因は加齢ではないそう。
実際、関節リウマチの発症者数を年代別にみてみると、最も多いのは40代。特に女性が多く、患者の8割を占める。
関節リュウマチは一度 発症すると完治することのない、不治の病。
その原因は、自己免疫疾患の一部と考えられているそうです。
関節リュウマチは、免疫の異常によって関節に炎症が起こり、腫れや痛みが出る病気。
そもそも免疫とは身体の中に侵入したウイルスや細菌を排除するための仕組みです。しかし、その免疫に異常が起こると、関節の内側を覆っている滑膜を攻撃し、次第に炎症が進んでしまいます。
この滑膜の炎症こそが、関節リュウマチの腫れや痛みの原因らしい。
その影響で次第に、骨や軟骨は破壊され、関節が変形してしまう。
ただ、今は研究も進み、投薬で痛みを抑えられるようになってきているそうです。
□ リウマチに必要なことは?
患者さんの8割は、女性だといいます。
女性に多いというのは、ひとつには出産、そして子育てのストレス、閉経や更年期の障害で、内的なものが変化(女性ホルモンの影響で免疫の働きが異常化)してくるからだといわれます。そういう時期に、発症しやすいそう。
なので、肉体的なストレスなど、ホルモンに異常をきたすようなことは避ける方がいい。
そして、何といっても必要なのは、早期発見。
早期発見をして、正しい治療をすることが、現時点で、一番大事なのだそうです。
関節リュウマチ・セルフチェック
・朝、手足がこわばって動かしにくい
・手の関節が腫れている
・3つ以上の関節が腫れている
・左右対称に腫れている関節がある
・ヒジやヒザにコブ状の腫れ物がある
先生によれば、2つ以上の症状があった場合には、関節リュウマチを含めた関節炎である可能性があるとのこと。
なので、整形外科やリウマチ科で、受診や検査をした方がいい。
特に、起床時に関節にこわばりがあるのは、リウマチの疑いがあるそうです。(あくまで疑いですが)
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
□
リウマチというと昔のドラマなんかではおなじみなんですが、身近にリウマチの人がいなかったので、どんなものかよく分かっていませんでした。
今でもよく分かっているとはいえませんが、たいへんつらそうな病気ですね。原因そのものを治す方法が確立されていないということなので、今のところ対処療法しかないみたいだし。
(寛解と言って、持続的に症状が軽減することは、今は十分にあるそうです。だから、受診、早期発見、早期治療が大切になる)
最近、免疫の働きによる病気が多い印象。花粉症だって、そうですよね。
身体の味方であるはずの免疫が、社会や環境の変化からか、自らを攻撃してしまう。
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