やせ型は注意! 骨粗しょう症と新薬デノスマブ/ためしてガッテン

骨粗しょう症になりやすいタイプとは?

骨細胞と老化の関係。


骨密度は、何歳で測ればいいの?

カルシウムや運動は、あまり関係ない?


やせ型は注意!

母から娘への遺伝率。


新薬デノスマブ2回で、骨密度アップ!



国際医療福祉大学教授、骨粗しょう症学会 理事長、太田博明 先生の解説。



2014年3月5日放送の「ためしてガッテン」より、「30代で骨粗しょう症!? 意外な真犯人&驚きの新薬」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 骨粗しょう症と新薬デノスマブ




骨粗しょう症と骨細胞


ササミ
今週のテーマは、「骨粗しょう症」

骨がスカスカになる、怖ろしい病気です。

患者数は、1300万人だと言われる。


今週は、大スクープがあります。

ある女性は、新薬を2回使っただけで、骨密度がグンとアップした。



骨粗しょう症といえばお年寄りがなるイメージがありますが、実際のところは、どうなんでしょう?

東京大学医学部の吉村典子 特任准教授は、こうおっしゃってます。

「30代~40代の若い人での(骨粗しょう症の)頻度については、まだ十分に分かってないことが多いんです」


さて、実際のところは、どうなんでしょうか?


ちなみに、ゲストの高木美保さんは、(タンスの角に小指をぶつけるなどして)小さい所をちょくちょく骨折するようになったそうです。

山瀬まみさんは、骨粗しょう症気味だと言われ、ガイドブックみたいなものを渡されたのだとか。




ササミ
さて、人間の骨ですが、内部は、非常に細かい格子状になっています。

そこを拡大すると、かたい部分の中に、ゴマ粒のようなものがたくさん見えた。

さらに拡大すると、周りに毛のようなものまで見えます。

これは、「骨細胞(こつさいぼう)」と呼ばれるもの。

骨細胞は、存在自体はずいぶん前から分かっていたのですが、その果たす役割が、最近になって分かりました。



骨細胞の知られざる役割を解き明かしたのは、神戸大学と北海道大学の研究チーム。

その中心となったのが、北海道大学大学院 歯学研究家の、佐藤真里 助教です。

佐藤さんに 骨細胞の役割について聞いてみると、こんな答えが。

「全身の臓器を操る黒幕」


黒幕?

これは、どういうことだろう?


佐藤さんたちが行ったのは、こんな実験です。

まず、若いマウスに、骨細胞だけが働かないようにする薬を注射。

すると、三週間後、マウスは歩くのもおぼつかなくなり、ヨボヨボな状態に。

エサをちゃんと食べているのに、極端な栄養失調状態になっていた。

筋肉は衰え、体温さえ維持できなくなっていました。

さらには、免疫力まで低下。

白血球の数は、1/4に減少。

リンパ腺が委縮して、白血球が作られなくなっていたようです。


これが何を意味するのかというと、骨細胞を働かなくしただけで、若いマウスが、おじいちゃんやおばあちゃんのようになってしまったということ。

つまり、老化現象が急激に現れたのです。

エノキ
骨自体だけでなく、様々な影響が出るんだ。


ササミ
これまでにも、骨の細胞については、いろんな名前が出てきましたよね。

破骨細胞は、古い骨を壊す。

そして、骨芽細胞が、新しい骨を作る。


今回の主人公である骨細胞は、骨のずっとずっと奥にいます。

この骨細胞が真価を発揮するのは、衝撃や重力が与えられた時。

骨への衝撃や重力を、骨細胞が感じ取るんですね。

すると、どうなるのかといえば、全身の臓器を活性化する物質を出すようになる。


骨粗しょう症というのは、骨細胞の居場所(基質)が減ってしまった状態。

なので、骨がスカスカになるだけでなく、(骨細胞が全身の臓器を活性化させる物質を出せなくなるので)いろんな影響が出る。

例えば、免疫力の低下、赤血球の減少、動脈硬化の危険、インスリンの分泌も低下、認知症のリスクまで。

もう、たいへんです。

エノキ
今までは、骨折して寝たきりになって――っていう話でしたが、骨粗しょう症自体が影響を与えてたんだ。

二次的な影響じゃなくて、直接的なんですね。

ササミ
その通りなんです。

今までは、老化するから骨がスカスカになると考えられていた。

でも、実は逆で、骨がスカスカになることで、様々な老化現象が引き起こされていたんです。

骨粗しょう症までいかなくても、骨量が減少しているだけで、もうすでに骨細胞が減っているかもしれない。



ガッテンでは、大調査を実施。

30代から40代の人を対象に、和歌山県太地町で、194人の方々のデータを分析しました。

その結果分かったのが、骨粗しょう症とその予備軍の割合。


骨粗しょう症と予備軍の割合


予備軍の人は、骨密度が80%に減少しています。

40代になると、男性でも、9.1%の人がその状態。

40代女性だと、10.5%です。

そのうち、1.9%の人は、骨粗しょう症。




骨密度に影響する要因


ササミ
骨粗しょう症になりやすいタイプがあることが、分かってきました。



熊本市に住む、43歳の女性。

半年前に、骨粗しょう症であることが判明しました。

骨折で入院した祖母のお見舞いに行った時、病院で「骨密度測定しませんか?」というポスターをみかけた。

そこで検査してもらったところ、骨粗しょう症だと診断されたのです。

お医者さんから、「寝たきりになるよ」とまで言われた。

その時の骨密度は、69%でした。

(80%より上だと正常で、70~80%で骨量減少、70%未満だと骨粗しょう症)


この女性は、管理栄養士の資格を持っている。

なので、食生活については万全です。

大きな病気をしたこともないし、骨粗しょう症と言われても、思い当たる節はありませんでした。




いきなりここで、早口言葉。

<骨粗しょう症には 少々 時期尚早!? 女子中高生 詳細調査中!>

舌を噛みそうですが、実は画期的な実験だった。


調査隊が訪れたのは、東京都調布市、桐朋女子中・高等学校。

この学校で、骨の成長がピークを迎える中高生を対象に、大規模な調査が行われたんです。

調査には、632人もの生徒が参加。

骨密度だけでなく、生活習慣や体の特徴、家族のことまで、あらゆる要素が調べられました。


その結果分かったのが、これ。

<あるタイプの人は10代のうちから、骨密度が低い傾向にある>


研究者が大いに注目していたのが、運動と骨密度の関係です。

普通に考えれば、骨に負荷を与える運動をしているほど、骨密度は高くなりそう。

でも、このような結果になりました。


<部活別 骨密度ランキング>

 第1位:陸上部
 第2位:新体操部
 第3位:帰宅部
 第4位:テニス部
 第5位:水泳部



実は、運動以上に、骨密度を左右する要因があるようなのです。


<骨密度に影響する要因>

 第1位:やせ型・・・・・8%
 第2位:母親の骨密度・・7%
 第3位:身長・・・・・・2%
 第4位:運動・・・・・・1%

 番 外:カルシウム・・・0%



これはあくまで、中高生での調査結果。

運動に骨密度アップの効果がないわけではありません。

カルシウムについても同じ。



カルシウムの効果が「0」なのには、理由があります。

というのも、女子中高生は給食などで、カルシウムを必要な量、摂っている。

つまり、十分、満たされているわけ。

逆に、食生活に偏りがあるなどして不足している場合は、ぜひ摂るべき。


運動についても同じで、若い頃は、体育の授業があったり、毎日歩いて通学したりと、それなりの運動をしている。


身長が関係するのは、重力のため。

背が高い人の方が、骨密度は高くなります。

 身長が高い → 体重もある → その分 骨に負担がかかる

生活しているだけで、骨が鍛えられるようですね。



上で紹介した、骨粗しょう症だと診断された女性。

彼女は、1位と2位が関係していました。

やせ型で、お母さんとおばあさんが骨粗しょう症。




やせ型のリスク


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

国際医療福祉大学教授で、骨粗しょう症学会 理事長の、太田博明 先生。


先生によると、骨にとっては、体格がいい方がアドバンテージになるみたいです。

逆に、やせ型だと、骨密度が減少する傾向にある。

(ただし、肥満は、他に影響が出ます)

やせ型は、体重による負荷が骨細胞にかかりにくく、その分、骨密度は上がりません。

さらに、脂肪が少ないことでも影響が。

脂肪の中には、女性ホルモンに転換する酵素があります。

この女性ホルモンは、若い年代だと、骨作りの作用がある。

また、ある程度の年代になると、骨の溶けだしを抑える作用があります。



遺伝ですが、母親から娘に対し、骨密度の遺伝率は、6割もある。

これも、ポイントですね。



年齢と骨密度の変化を見ると、だいたい20歳ぐらいでピークを迎えます。

そして平均的な日本人だと、だいたい70歳ぐらいで、骨粗しょう症に入ってくる。


もともと骨密度が低い人は、最初のスタートで貯金がありません。

15%ほど少ない。

なので、早い段階で、70%を切りやすい。


やせ型は、骨においては、マイナスの影響が。

なので、若い頃は、しっかりした体ができあがるまで、過度なダイエットは厳禁です。

(お医者さんの指導に従いましょう)



上記のようなことから、この問いに対する答えが出ます。

「Q:骨密度を何歳で測ったらいいの?」

 → 「A:20歳」



20歳で、骨密度は最大になります。

ここで測定しておけば、50年後や60年後の数値が、だいたい予測できる。


ちなみに、40歳を過ぎると、自治体で健診を行っています。

詳しくは各自治体の保健所へ問い合わせを。




骨粗しょう症 知っ得メモ


ササミ
骨密度が低めだとしても、ガッカリすることはありません。

生活習慣次第で、アップすることができるんです。

減少カーブも、なだらかにできます。




<骨密度低下を防ぐ生活習慣>


<食事>

実は、多くの世代で、カルシウムが必要量に達してない。

1日の摂取目標は、700mgが目安。

これは、牛乳だとコップに3杯(636ml)、豆腐だと2丁(580g)、イワシだと10尾(538g)。


ビタミンDやビタミンKを含んだ食品を一緒に摂ると、吸収や骨への定着をアップできます。

食材でいうと、キノコ類、ほうれん草、豆類など。


<運動>

運動も重要です。


 大きくジャンプ:10回 (週に2~3回)


体力に自信のない人は、階段の昇降を4階分でもOK。

ただし、事前に必ず、お医者さんと相談してください。


<日光浴>

手のひら程度の面積を、15分から30分でもOK。

これで、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが作られます。




新薬デノスマブ


骨粗しょう症と診断された女性。

骨密度の低下を防ぐ、「ボスホスホネート」という薬を飲み続けています。

ボスホスホネートは副作用が少ないとされ、現在、最も一般的に使われている薬。


でも、この薬を服用するには、いくつかの注意事項が。


 (1) 週に一度、決まった曜日、決まった時間に、飲まねばならない。
 (2) 飲んだ前後に、食事を摂ってはならない。
 (3) 服用後30分の間、上体を起こしておく必要がある。


これは、たいへんですね。



でも、最近、こうした条件のない新しい薬が登場しました。


81歳のある女性は、新しい薬の効き目や安全性を確かめる臨床試験に参加。

この女性は5年前、手首の骨折をきっかけに、骨粗しょう症と診断されました。

骨が弱っていたため、よろけて手をついただけで、骨がつぶれて、食い込んでしまった。

そんな女性が新薬を使いはじめたところ、たった2回で、なんと、骨密度が10%以上もアップ。


その新薬が、「デノスマブ」

これは飲み薬ではなく、注射するもの。

2013年の6月から、日本でも使えるようになりました。

骨を壊す「破骨細胞」の活動を抑える薬です。

治験では、従来の骨の溶け出しを抑えるだけの薬に比べ、約2倍、骨密度が増加した。


今まで、骨粗しょう症の治療は、途中でやめる人が多かったのだそう。

というのも、改善の実感が、なかなか得られなかったから。

効果が出るまで、時間がかかりました。


けれど、新薬デノスマブなら、それよりも早く骨密度が増えることが期待できます。

これだと、治療を継続する意欲も、出てきそうですね。


副作用としては、歯やあごの骨の炎症が進む可能性がある。

また、血液中のカルシウム濃度が下がってしまう。

なので、カルシウム、ビタミンD、マグネシウム、この合剤を服用するそうです。

これで、低カルシウム血症が防げる。


薬の使用は、体や骨の状態によって判断します。

詳しいことは、お医者さんに相談を。





NHK ためしてガッテン 2014年 02月号 [雑誌]




骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン〈2011年版〉


 





ササミ
やせ型にリスクがあるとは、意外でしたね。

あと、遺伝するんだ。

エノキ
骨密度の低下が老化を生んでいるとは、知りませんでした。

いろんなリスクが高まるんですね。

ササミ
若い人にはあまり関係しないというカルシウムや運動ですが、ある程度の年齢になると、気をつけた方がよさそう。

カルシウムが慢性的に不足していたり、あまり運動してない場合がある。

エノキ
女性は特に、定期検診で、骨密度を測定してもらった方がいいかもしれませんね。

もし何かあれば、お医者さんの指導に従うと。

ササミ
若い人も、20歳で測定しておくと、今後どうなるかが予測できます。



[まとめ]


・骨細胞が働かなくなるだけで、
 老化現象が現れる。

・やせ型の人は、
 骨密度が低い傾向にある。

・母から娘への骨密度の遺伝率は、
 約6割。

・骨密度低下を防ぐには、
 カルシウムを十分に摂り、
 適度な運動をし、
 日光浴をすること。





次回は、「スカッ! 胃の慢性不調 ぷるん! 鶏手羽グルメ」。





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 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」




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50歳代に突入し、健康の話題を口にすることが多くなりました。老眼が始まったり、白髪もチラホラ。筋肉痛は、2~3日遅れる。

老化は止められないけど、緩やかにしたい。できるだけ健康でいたい。できれば、生活を楽しみたい。そういう気持ちで、情報を集め、分かりやすく記録に残しています。

おいしい食材や簡単料理にも、興味あり。


過去の病気 : 腰痛(椎間板ヘルニア 手術暦あり)
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