機能的残気量とは? 呼吸筋ストレッチ体操で改善/健康カプセル! ゲンキの時間

今回のテーマは、「呼吸」


スムーズな呼吸を妨げる、機能的残気量とは?


呼吸筋が硬くなると、残気量が多くなってしまう。

これが、息切れや疲れの原因に。


息切れ・息苦しさチェック。

超簡単、呼吸筋ストレッチ体操。

肩の上げ下げストレッチ。



2013年9月29日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~息切れ 疲れよサラバ!~ 呼吸を変えれば身体も若返る!」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 機能的残気量と呼吸筋ストレッチ体操




呼吸と疲れや息切れ


ササミ
疲れやすさや息切れの原因といえば、年齢や運動不足が浮かびますよね。

でも、それだけではないようです。

ふだんの呼吸が関係している場合があるのだとか。

逆に、正しい呼吸を身につければ、不調が改善するのだといいます。

エノキ

ほう。

あまり意識することのない呼吸ですが、健康と関係が深いんですね。

ちゃんとした呼吸って、どういうものなのかな?


ササミ
まずは、専門家の先生に、話を伺います。


訪れたのは、東京都江東区の東京有明医療大学。

国立成育医療研究センター こころの診療部 東京有明医療大学の、赤井利奈 医学博士が迎えてくれました。


まずは、ふだんの呼吸をチェックしてもらいます。

使うのは、チェストバンドタイプの呼吸検査器。

これで、1分間の呼吸数と呼吸の深さが計測できる。


ゲンキチャレンジャーとゲンキリサーチャー、4人を検査してもらったのですが、呼吸数や深さはバラバラでした。

それぞれ、個性が出るようです。


赤井先生がおっしゃるに、「不安感を感じる傾向が高い人は、呼吸が早くなる傾向がある」そう。


そして今回の測定では、ふだんから息切れを感じている二人が、呼吸数が多い傾向にありました。

では、どのようなことが問題で、呼吸数が多くなるのでしょう?



次に向かったのは、東京都板橋区の IMS(イムス)グループ板橋中央総合病院。

リハビリテーション科の技士長で医学療法士の、角本貴彦さんに、話を伺います。


ここでも、まずは検査。

肺の機能と、肺の中の容積を、ガスを使って測定します。

そして実は、この検査により、呼吸数が多くなる ある原因が分かるのだという。


そこで分かったのが、4名中2名が、「機能的残気量」が多い傾向にあること。

機能的残気量とは、ふだん呼吸していて 息を吐いた時に 肺の中に残っている空気の量。


我々がふだん呼吸する時、肺の中の空気は、すべて入れ換わっているわけではないのです。

肺の中には、常にある程度の空気が残っており、その量のことを、「残気量」という。

健康な人の肺の中にも、40~60%の機能的残気量があります。

このおかげで、肺がつぶれることなく、呼吸することができるんですね。


ところが、空気を入れ換える動きが鈍くなり、機能的残気量が多くなってしまうことがあります。

すると、呼吸する際の空気量が少なくなり、正しい呼吸が行えず、呼吸数が多くなってしまう。


先述のように、健康な人の機能的残気量は通常、40~60%。

でも、息切れを感じる二人は、60%を超えていました。


では、その原因は、どこにあるのでしょう?


人間には、呼吸するための筋肉、「呼吸筋」があります。

この筋肉が硬くなるのが原因だと、角本さんが教えてくれました。


呼吸筋は、呼吸をするための筋肉の総称。

吸う筋肉と吐く筋肉に、分かれています。

この筋肉が縮んだり広がったりすることで、肺の中の空気が入れ換わるんですね。


呼吸筋は、加齢と共に硬くなり、動きが鈍くなってしまいます。

すると、肺を大きく動かすことができず、機能的残気量が多くなってしまうんです。


さらに、硬くなる原因は、加齢だけではありません。

(1) 普段から悪い姿勢をとっている。

(2) 運動不足である。

これらが重なると、呼吸筋が硬くなり、肺の中に空気が多く残ってしまうのだそう。


ゲンキリサーチャーであるTKO木本さんで測定してもらったところ、姿勢によって、息を最大に吐いた時と吸った時の胸囲には、このような差がありました。

(a) よい姿勢の時は、6センチ。

(b) 悪い姿勢の時は、2.5センチ。(猫背)


残気量の多かった二人は、運動不足と姿勢の悪さが、それぞれありました。



機能的残気量が多くなると、息切れだけでなく、疲れやすい体になったり、息苦しさが気になって眠りにくくなるケースも。

さらに、それらが長引くと、常に不安感に襲われ、気分が落ち込み気味になる。

これだと、健康的な毎日を送ることができません。



さて、ふだんから運動を心がけ、よい姿勢を保つことで、正常な残気量でいられることが分かりました。

ただ、それでも、機能的残気量が多くなってしまうことがある。

その原因となるのが、「精神的なストレス」です。



「これから電気ショックを送ります」

そう宣言しておくと、実際には電気を流さなくても、呼吸に影響が出ました。

これは、予期不安の実験。

電気を流しますよと言うことで、不安にさせ、その影響を調べます。

ストレス実験ですね。


結果は、4人中全員の呼吸数が増えました。

ストレスを感じ呼吸数が増え、残気量が多くなっている可能性があります。


では、どうして、ストレスを感じると呼吸数が増えるのか?


呼吸というのは、呼吸筋が動いて行われています。

その呼吸筋は、脳の指令で動いている。

しかし、ストレスがかかると、脳の指令に乱れが生じ、結果、呼吸まで乱れてしまう。


エノキ
機能的残気量に、呼吸筋か。

まさかそんなところに、疲れや息切れの原因があるとは。

でも、どうしたら、正しい呼吸ができるんだろう?

ササミ
では次に、大部分の人が改善できるという方法を紹介します。




息切れ・息苦しさチェック


まずは、このチェックから。


<息切れ・息苦しさチェック>

こんな時、息切れや息苦しさがありますか?

(1) 軽い運動をした時。
(2) しゃがんで掃除などをしている時。
(3) 着替えをしている時。
(4) 子どもと遊んでいる時。
(5) 怒ったり泣いたりしている時。



該当する項目が多ければ多いほど、残気量が多くなっている可能性が。


ただし、運動時の息切れは、肺機能だけでなく、筋肉や心臓などが原因の場合もあります。

気になる人は、病院で受診を。



さて、肝心の改善方法です。

これから紹介する方法によって、3つの効果が得られるそう。


<改善法の効果>

(1) 息苦しさが和らぐ。

(2) 機能的残気量が減る。

(3) ストレスの軽減。



さらには、アンチエイジングにも つながるという。
 



呼吸筋ストレッチ体操


正しい呼吸をするのに有効なのが、「呼吸筋ストレッチ」です。


<呼吸筋ストレッチ体操>

呼吸に合わせてストレッチすることで、呼吸筋をやわらかくします。


まずは、吐く筋肉をやわらかくするストレッチから。


<体幹のストレッチ>

(1) 両手を頭の後ろで組み、息をゆっくり吐きながら、両腕を上に伸ばします。

(2) そして、息をゆっくり吸いながら、元の姿勢に戻る。

3~10回を、1日に3ッセット行う。



ゲンキの時間 体幹のストレッチ


腕を上げる時には吐き、下げる時には吸います。

この体の動きと呼吸のタイミングが大事。


やりやすい呼吸は、この逆になっていることが多いそう。

吸う吐くのタイミングが逆にならないように、注意しましょう。



次は、吸う筋肉をやわらかくするストレッチ。


<背中・胸のストレッチ>

(1) 両手を胸の前で組み、息をゆっくり吸いながら、腕を前に伸ばして、背中を丸める。

(2) 次に、息をゆっくり吐きながら、元の姿勢に戻る。

3~10回を、1日に3ッセット行う。



ゲンキの時間 背中・胸のストレッチ


腕を前に出す時は、吸う。

元の姿勢も戻る時は、吐きます。

動きと呼吸のタイミングが、大事ですよ。



さて、呼吸ストレッチを行ったゲンキチャレンジャーのみなさんですが、すぐに呼吸の変化に気づきました。


・全然ちがう。

・ふだんから息が苦しかったのが分かる。

・体が軽くなった。


効果には個人差があるようです。

角本さんによれば、だいたい1ヵ月ぐらいこの運動を続けると、効果が期待できるそう。


ちなみに、ゲンキチャレンジャーのみなさんの残気量を再測定したところ、みなさん、数値が下がっていました。


肺機能が正常な人でも、体の軽さなどを実感できるそうですよ。
 




ドクネット


ドクネットでは、肺機能に詳しい専門家の先生が登場。

東京有明医療大学 副学長で、昭和大学名誉教授の、本間生夫 医学博士です。


先生によると、正しい呼吸と残気量は関係するのだそう。

残気量が多いと、浅く早い呼吸になってしまいます。


<正しい呼吸>

 ・機能的残気量が少ない。
 ・呼吸数が少ない。


<悪い呼吸>

 ・機能的残気量が多い。
 ・呼吸数が多い。



残気量を下げて、ゆっくりと深い呼吸をすることが、大切になります。



いい香りを嗅いだり、美しいものを見ても、呼吸は変化するそう。

なので、好きなニオイを嗅いだり、美しいと思うものを見るのも、いいそうですよ。
 



肩の上げ下げストレッチ


より簡単なストレッチもあります。


<肩の上げ下げストレッチ>

(1) 息を吸いながら、肩を上げる。

(2) 息を吐きながら、肩を後ろに回して、下ろす。



ゲンキの時間 肩の上げ下げストレッチ




呼吸を変えるだけで健康になる 5分間シクソトロピーストレッチのすすめ (講談社プラスアルファ新書)





[感想]


エノキ
無意識に行っている呼吸ですが、バカにできませんな。

ササミ
疲れやすさにも関係するなんて、知りませんでした。

エノキ
さっそく呼吸筋ストレッチをやってみたんですが、どうも、逆の方がやりやすいですね。

そんなクセが、ついているのかも。

ということは、硬くなってるのかもしれない。

続けると、効果が出そうだ。

ササミ
まずは、1ヵ月のチャレンジですね。




やさしいCOPD(慢性閉塞性肺疾患)リハビリテーションの自己管理






[呼吸に関する記事]

 → 「自律神経を整える呼吸法/健康カプセル! ゲンキの時間」




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tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 呼吸器科


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